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2021.12.20Mon
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藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築
photo courtesy of KYOTO STEAM

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日程
2021年12月18日(土)
–
12月26日(日)
architecture|exhibition|feature
京都藤本壮介パヴィリオン図面あり森の力京都辻井木材京北堂
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM

藤本壮介建築設計事務所が設計した、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築です。公開は2021年12月26日まで。パヴィリオンの公式ページはこちら。

120㎜×120㎜、長さ4mの木の角材を積層して作る、鳥の巣のようなアンフィシアター型のパビリオンを考えました。

すり鉢上の形をしており、内側は外側に向かって段々になっており、部分的に腰掛けたりできるようになっております。

単にオブジェとしての造形ではなく、腰掛けて談笑したり、空を見上げたり、小さいながらも人々の身体に呼応した、ローム・スクエアのもう一つ内側のような空間を考えました。屋根や柱や床などいわゆる建築の部位はなく、それらが未分化のまま立ち現れ、ゆらぎのようなものが形態となり空間となることを意図しています。

造形としては一見複雑に見えますが、同じ木材を積層しているだけなので非常にシンプルです。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 image courtesy of KYOTO STEAM

以下は作品解説テキストです。


KYOTO STEAM全体のシンボルとして、ロームシアター京都の屋外空間ロームスクエアに、建築家・藤本壮介氏による新作となるパビリオンを展示します。人が集まり、憩うことのできる機会は、コロナ禍にある私たちにとって、これまでとは違った意味や価値を持つのかもしれません。古来日本では、宇宙のことをアメノシタと訓読していたといいます。大きな屋根の下に広がる世界。ほんの短い間ですが、人がゆるやかに集い、自然と人工物、自然と人の間にあるエネルギーやゆらぎを体感できる空間を創出します。

■建築概要

作品名:アメノシタ・パビリオン / Pavilion under the Heavens
所在地:ロームシアター京都 ロームスクエア
設計:藤本壮介建築設計事務所
施工:京北堂株式会社
協力:森の力京都株式会社、辻井木材株式会社
会期:2021年12月18日(土)~12月26日(日)10:00~20:00
WEB:https://kyoto-steam.com/program/event10/

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京都藤本壮介パヴィリオン図面あり森の力京都辻井木材京北堂
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    園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す
    photo©園田慎二建築設計事務所

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    architecture|feature
    四季の住まいDN-Archi建材(外装・壁)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・建具)住宅図面あり群馬木暮伸也園田慎二
    園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©木暮伸也
    園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©園田慎二建築設計事務所
    園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©園田慎二建築設計事務所

    園田慎二 / SSAが設計した、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」です。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築が目指されました。

    群馬県高崎市にて計画した2世帯住宅である。

    敷地向かいに広がる稲穂と連続して緑が広がるように、まとまった庭を南側に設けた。親子両世帯は、この庭に沿って並んで配置される。各世帯が庭を眺めることはできるが、各々の世帯は見合うことがない配置関係によって、常にお互いの生活が意識されてしまうのではなく、選択的につながることができる。同時に、庭は両世帯が共有する景色となる。庭を介して繋がる関係性が、世帯を結ぶ距離感として丁度良いと考えた。

    建築家によるテキストより

    このようなプランニングと併せて、各部屋の空間の彩りといったことも重要なテーマとなった。部屋に持ち込まれる家具や飾られるモノも多く、賑やかな生活空間が想定されていた。なので、あらかじめの建築計画で空間の質が決定的になるのではなく、細やかな設計が集積し、それらが家具と連なり、部屋の中に充満し建築と一体となった、まぜこぜの状態をつくることを思い描いた。

    建築家によるテキストより

    いくつもの色に塗られた建具や、装飾的な図柄のタイルを空間の各所にちりばめた。色は建具から棚板や家具へと、その塗られる箇所を増やし、色が空間の中に増殖していく。タイルの絵柄に見えてくる図形を抽出し、洗面所の鏡の輪郭や、三角形の小窓や手摺断面の形状に転用する。結果、バラバラとしたモノ決めの断片のようなものが集まった空間になった。

    建築家によるテキストより
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    四季の住まいDN-Archi建材(外装・壁)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・建具)住宅図面あり群馬木暮伸也園田慎二
    2021.12.20 Mon 15:19
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    森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす
    photo©藤井浩司

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    architecture|feature
    建材(内装・壁)坂田涼太郎構造設計事務所栄港建設建材(内装・造作家具)建材(外装・建具)川村奈津子森清敏建材(内装・浴室)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)立川市藤井浩司図面ありMDS店舗兼住宅倉庫住宅東京
    森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司
    森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司
    森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司

    森清敏+川村奈津子 / MDSが設計した、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」です。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだしています。また、末尾に設計者による書籍の情報も掲載します。

    10年ほど前に私たちが設計したアパレルメーカーの本社およびオーナー住宅(以下、本棟)に隣接するアネックスである。

    用途地域が複数にわたる敷地で、法規制はもとより、構造形式や高さのバリエーションが幾通りもあったが、隣りの高さ方向に縦に伸びるコンクリートの塊の本棟とは対照的に、敷地の奥の第一種低層住居専用地域内に広い間口を生かした仮設感覚の軽やかな木造建築をつくることとした。

    建築家によるテキストより

    木架構をあらわしとし、1階から2階に伸びる通し柱による下部架構と、90角の斜材が角度を変えながら母屋を支えHP面をつくる小屋組架構で構成している。この小屋組架構と下部架構の中間に位置する2階床架構が、それぞれ個性的かつ大らかなワンルーム空間をつくり出している。

    建築家によるテキストより

    1階は写真スタジオとしても利用される倉庫、2階はオーナーの別宅である。用途上、1階は開口部を抑え、暗い空間に控えめに光が差し込む。対象的に、住居として使用される2階は妻面を全面開口とした明るい空間である。特にファサードである西面を考慮し、頻繁に行き来するモノレールからの視線を遮ることと、西陽対策として高い遮熱断熱性能を備える中空層の厚い半透明のポリカーボネイトを使用した。結果、淡い光に満たされる影のない世界が生まれた。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・壁)坂田涼太郎構造設計事務所栄港建設建材(内装・造作家具)建材(外装・建具)川村奈津子森清敏建材(内装・浴室)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)立川市藤井浩司図面ありMDS店舗兼住宅倉庫住宅東京
    2021.12.20 Mon 09:00
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    最も注目を集めたトピックス [期間:2021/12/13-12/19]

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    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス [期間:2021/12/13-12/19]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/12/13-12/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. SN Design Architects / 佐野剛史による、静岡・浜松市の住宅「和合の家」。プライバシー確保と開放的な暮らしの要望に、建て込んだ既存街並みにも寄与する開放性をもった存在とすべく、ヴォリュームを雁行配置し“街に開いた庭”を計画
    2. 古谷誠章+桔川卓也 / NASCAによる、東京・中野区の「実践学園中学・高等学校 共学館」。街への活動のショーケースとなるべく考えられ、機能的役割も担うスクリーンによって一塊の建築としての佇まいを与えることで、記憶に残る個性的な姿の創出を目指す
    3. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求
    4. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄の住宅兼宿泊施設「今帰仁の家」。快適な半屋外の空間をもちホテル運営も想定との要望に、緑化した大屋根下の開放的な広間と屋根を支える最小限の個室によって、通年で豊かな自然を享受できる建築を構想
    5. 空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す
    6. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第3回「吹出口のひと言」
    7. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想
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    11. フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター
    12. ヨコミゾ・鈴木伸幸事務所JVが最優秀者に選ばれた、「福島県郡山合同庁舎」設計プロポの提案書が公開
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    14. ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト
    15. 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す
    16. ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション
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    18. 今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点
    19. 玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す
    20. MVRDVのファサードデザインで完成した、中国・上海の「ブルガリ上海」。中国で貴重とされる翡翠を模したパネルは、ボトルをリサイクルした素材でつくられ、上海とブルガリの伝統を表現すると共に高級品の持続可能なリサイクル素材の可能性を示す

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