江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 1階、エントランスから1階全体を見る。 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ES が設計した、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」です。
街の中心から少し離れた木造二階のカフェです。建築家は、同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向しました。また、上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図しています。店舗の公式ページはこちら 。
2006年にオープンしたORTO CAFEは、今年で17年目となる。
このカフェは時代に合わせ、場所や形態を変えながら続くカフェである。
今回は、店舗面積の拡大に伴う移店の計画であり、このカフェとしては初めて、ビルインではなく新築からの計画となった。
今回の計画において、中心街の駅より徒歩15分程と少し離れた場所になる事や、SNSの流行によるカフェ・コーヒースタンドの増加により福岡市においても同業態が数多く立ち並んでいる事、加えてコロナ禍での出店でもあったため、どのような差別化をしてくかが重要であった。
計画を進めていく中で、中心地より少し離れていることを考えた時に、休憩がてら食事や飲み物を楽しみながら、ゆっくり過ごすことのできる空間となる方が良いと考えた。そうすることで、周辺にある狭くて回転率の高いコーヒースタンド業態との差別化を図ることができると考えた。
外観は、形状としてはシンプルでありながら、シンボリックな建物となるよう三角屋根のフォルムとし、このカフェのコーポレートカラーであるモスグリーン1色で構成した。内部空間もモスグリーンとその色と調和するようなグレーベースのマテリアルで構成した。
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江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 開口部 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 サイン photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 ベンチ、ディテール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 ベンチ、ディテール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 ベンチ、ディテール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 1階、エントランスから1階全体を見る。 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 1階、カウンターとオーダーエリア photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 1階、オーダーエリアの棚 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階への階段 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階への階段 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階への階段 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 階段からカウンターを見る。 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 2階、ホール photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 サイン photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 サイン photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観、夜景 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観、夜景 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 外観、夜景 photo©水崎浩志
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 平面図 image©PLANNING ES
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 立面図 image©PLANNING ES
江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図 断面図 image©PLANNING ES
以下、建築家によるテキストです。
2006年にオープンしたORTO CAFEは、今年で17年目となる。
このカフェは時代に合わせ、場所や形態を変えながら続くカフェである。
今回は、店舗面積の拡大に伴う移店の計画であり、このカフェとしては初めて、ビルインではなく新築からの計画となった。
今回の計画において、中心街の駅より徒歩15分程と少し離れた場所になる事や、SNSの流行によるカフェ・コーヒースタンドの増加により福岡市においても同業態が数多く立ち並んでいる事、加えてコロナ禍での出店でもあったため、どのような差別化をしてくかが重要であった。
計画を進めていく中で、中心地より少し離れていることを考えた時に、休憩がてら食事や飲み物を楽しみながら、ゆっくり過ごすことのできる空間となる方が良いと考えた。そうすることで、周辺にある狭くて回転率の高いコーヒースタンド業態との差別化を図ることができると考えた。
外観は、形状としてはシンプルでありながら、シンボリックな建物となるよう三角屋根のフォルムとし、このカフェのコーポレートカラーであるモスグリーン1色で構成した。内部空間もモスグリーンとその色と調和するようなグレーベースのマテリアルで構成した。
1Fは厨房とレジ機能に加え、コロナ禍でのテイクアウト需要を見越して、中心に商品が陳列できる長いカウンターを設置。厨房はガラス張りにし、圧迫感をなくすと同時に、スタッフの動きが見え、活気のある様子が分かるようにした。
2Fは開放的な空間とするため、間仕切りは設けず、天井は屋根形状に合わせた勾配天井とし、ソファ席から空を眺める事のできる天窓を設置した。限られた空間の中で、訪れる人が最大限の開放感を感じられるよう意識してデザインした。家具は奥行きの深いベンチのみを製作し、その他の家具は、オーナー自身でセレクトしたものを使用した。
最初に決め込んだもののみで運営していくのではなく、「時代に合わせてインテリアも変えていく」という考えが、長年愛される店舗を継続させる秘訣であると考えさせられたプロジェクトであった。
■建築概要
題名:ORTO CAFE
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通
計画種別:新築
用途:カフェ
設計:PLANNING ES
担当:江頭真太
施工:株式会社エヌピーシー福岡
照明計画:ModuleX
厨房計画:フクシマガリレイ
グラフィック:CLAKDESIGN
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:69.18㎡
建築面積:47.90㎡
延床面積:93.44㎡
設計:2020年1月~2020年5月
工事:2020年6月~2020年10月
竣工:2020年11月
写真:水崎浩志 / Loop photo Creative