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2025.5.12Mon
2025.5.10Sat
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる
photo©中村晃

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architecture|feature
和順陽和順菜々子シグマテック建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(内装・造作家具)建材(内装・その他)図面あり世田谷区住戸リノベーション東京中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる左手前:リビングルーム、右奥:ベッドルーム photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるベッドルームからリビングルームを見る、夕景 photo©中村晃

和順陽と和順菜々子が設計した、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」です。
設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸です。建築家とデザイナーは、明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案しました。その結果として、浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされます。

東京都世田谷区に位置する築45年・専有面積約53㎡の中古マンション住戸のリノベーションで、建築設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦が住まう自邸の計画である。

3面採光かつ最上階の明るい部屋だった。
しかし、ほとんどの窓には近隣の視線を遮断する型板ガラスが使われており、景観の享受は期待できなかった。
そこで考えたのが、乳半アクリルのように光を拡散するカーテンで外周部をぐるりと覆うことを発端とした、空間の要素を「ぼかす」というアイデアだ。

建築家によるテキストより

市販のナイロン生地で製作した白いカーテンは半透明で背後のものは見えないが、光をやわらかく透過しぼかして拡散する。
梁型の出っぱり、古びたアルミサッシ、ポツ窓のレイアウト、中古マンションの冴えない部屋たらしめる要素はすべてカーテンで隠した。

カーテンを梁の手前に設け窓との距離を離すことで、外光が拡散されぼんやりとした光が生まれた。この操作により内外の関係や建築的な要素がぼかされ、曖昧で抽象的なインテリアとなった。

建築家によるテキストより

築45年の住戸の有り様に向き合い、自邸として心地よく過ごせる空間を求めて辿り着いたこれらの工夫は、環境的な要素 / 建築的な要素 / 生活感のある要素を抽象化する行為である。

さらには、外周部に設けたぼんやりと光るカーテンにより部屋の境界は曖昧になり、空間の奥行きが消失し、浮遊感が生まれ、やわらかくあたたかい空気に包まれているような雰囲気で空間が満たされた。

この空間に身を置くと、主役は建築ではなくその場に漂う心地よい空気感、すなわちアトモスフィアであることを実感できるであろう。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからエントランス側を見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるエントランス側からダイニングルームとリビングルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルーム側を見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム側からリビングルームとベッドルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム側からリビングルームとベッドルームを見る。(間仕切のカーテンを閉めた状態) photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる左手前:リビングルーム、右奥:ベッドルーム photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる左手前:リビングルーム、右奥:ベッドルーム(カーテンを閉めた状態) photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルームからダイニングルームを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルームからダイニングルームとキッチンを見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームとキッチン photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからエントランスと洗面脱衣室側を見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからカーテン越しに洗面脱衣室を見る。 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム、ダイニングテーブル photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム、カーテン photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる洗面脱衣室 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム、コーヒーテーブル photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム、コーヒーテーブルとカーテン photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるベッドルーム、収納 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルームを見る、夕景 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルームからリビングルームを見る、夕景 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム、夕景 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム(5000K、自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる) photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム、(3800K、自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる) photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム、(3000K、自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる) photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム(2700K、自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる) photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるリビングルーム(2000K、自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる) photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるベッドルームからリビングルームを見る、夕景 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングルーム、夕景 photo©中村晃
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる平面図 image©和順陽と和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされる窓際の断面図 image©和順陽と和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるコンセプトドローイング image©和順陽と和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるコーヒーテーブルの製作風景 photo©和順陽
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングテーブルの製作風景 photo©和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるダイニングテーブルの表面 photo©和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるメッシュカーテンのスタディ photo©和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるフェルトカーテンの製作風景 photo©和順菜々子
和順陽と和順菜々子による、東京・世田谷区の住戸改修「光を纏う部屋」。設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦の自邸。明るいが型ガラスで景観が享受できない与件に対し、カーテンで光を拡散して“様々な要素を抽象化する”計画を考案。浮遊感が生まれ柔らかい雰囲気で空間が満たされるフェルトカーテンのニードルパンチ工程 photo©和順菜々子

以下、建築家によるテキストです。


光を纏う部屋
光を拡散するカーテンによる心地のよいアトモスフィア

「ぼかす」

東京都世田谷区に位置する築45年・専有面積約53㎡の中古マンション住戸のリノベーションで、建築設計者とテキスタイルデザイナーの夫婦が住まう自邸の計画である。

3面採光かつ最上階の明るい部屋だった。
しかし、ほとんどの窓には近隣の視線を遮断する型板ガラスが使われており、景観の享受は期待できなかった。
そこで考えたのが、乳半アクリルのように光を拡散するカーテンで外周部をぐるりと覆うことを発端とした、空間の要素を「ぼかす」というアイデアだ。

カーテンで既存ノイズ(梁型、サッシ)と光をぼかす

市販のナイロン生地で製作した白いカーテンは半透明で背後のものは見えないが、光をやわらかく透過しぼかして拡散する。
梁型の出っぱり、古びたアルミサッシ、ポツ窓のレイアウト、中古マンションの冴えない部屋たらしめる要素はすべてカーテンで隠した。

カーテンを梁の手前に設け窓との距離を離すことで、外光が拡散されぼんやりとした光が生まれた。この操作により内外の関係や建築的な要素がぼかされ、曖昧で抽象的なインテリアとなった。

カーテンの照明化によりやわらかい光で空間を包む

カーテン裏上部にライン照明を設け、夜はカーテンが纏うやわらかい光によって部屋が包まれるようにした。
ナイロン製の生地の特性により光が拡散されるため、影をつくらず空間全体を均質に照らすことが可能である。照明は自動タイマー制御により照度と色温度をコントロールできる仕様とし、サーカディアンリズムに合わせた身体にやさしい光環境を実現した。

建具の代わりにファブリックでゆるやかに仕切る

間取りは3面採光を活かしてほぼワンルームの構成とし、明るい空間とした。最低限の間仕切りには建築的な要素である“かたい”建具を使用せず、より有機的で“やわらかい”ファブリックを採用することで、空間を曖昧に仕切ると共に肌なじみのよい設えとした。
ファブリックによる間仕切りは機能に応じて素材、色、透過度を使い分け、インテリアのアクセントとなるよう計画した。

キッチン・収納・家具を抽象化する

インテリアのベースとなる色彩は明るくニュートラルなトーンを基調とした。その上で、居住機能上必要なキッチンや収納は、空間のアイストップとなるカラフルで抽象的なボリュームとして表現し、オブジェとして感じられるようなポジティブな要素に変換した。設計者がDIYで製作したテラゾーテーブルは、キッチンのグリーン、クローゼットのレモンイエロー、ファブリックのレッドとブルーの各色を取り入れ、部屋のアイコン的存在とした。

築45年の住戸の有り様に向き合い、自邸として心地よく過ごせる空間を求めて辿り着いたこれらの工夫は、環境的な要素 / 建築的な要素 / 生活感のある要素を抽象化する行為である。

さらには、外周部に設けたぼんやりと光るカーテンにより部屋の境界は曖昧になり、空間の奥行きが消失し、浮遊感が生まれ、やわらかくあたたかい空気に包まれているような雰囲気で空間が満たされた。

この空間に身を置くと、主役は建築ではなくその場に漂う心地よい空気感、すなわちアトモスフィアであることを実感できるであろう。

■建築概要

題名:光を纏う部屋
所在地:東京都世田谷区
主用途:集合住宅の一部
工事種別:リノベーション
設計:和順陽+和順菜々子
施工:株式会社シグマテック
構造:RC造
階数:地上5階のうち5階(内装)
専有面積:53.11㎡
竣工:2024年4月
写真:中村晃

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床リビング、寝室 床

ロールカーペット[HDC901-01](サンゲツ)

内装・床ダイニング 床

ビニル床タイル[IS-1005](サンゲツ)

内装・壁ダイニング、リビング、寝室 壁

ビニルクロス[TH32001](サンゲツ)

内装・天井ダイニング、リビング、寝室 天井

ビニルクロス[TH32001](サンゲツ)

内装・壁ダイニング 壁

フレキシブルシート3mm TYPE-D(ノザワ)

内装・造作家具ダイニングテーブル、コーヒーテーブル、天板

JESMONITE(JESMONITE)

内装・照明照明

リニア32 L+調光調色無線制御[Smart LEDZ Base](遠藤照明)

内装・その他寝室 カーテン

キートス FA1680YE(フジエテキスタイル)

内装・その他洗面所 カーテンベース生地

Rocket 0131(Kvadrat)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2025.05.12 Mon 13:14
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    藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする
  • 2024.8.28Wed
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案
  • 2024.6.20Thu
    齋藤和哉建築設計事務所による、東京・世田谷区の「駒繋のハウス」。四周を家々に囲まれた敷地での計画。快適な住環境の獲得を主題とし、全体を包む“囲い”で視線を遮りつつ“光と風”を導入する構成を考案。生活の様々な状況に応じる為に建具の開閉で空間の性質が変わるように作る
  • 2024.6.05Wed
    津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作る
  • 2024.6.03Mon
    太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とする
  • 2024.5.20Mon
    杉中俊介+杉中瑞季+清水良太による、東京・世田谷区の「上馬の家」。構造家の自邸兼仕事場の計画。住宅密集地に建つ住宅として、シンプルな“外殻の中”に“ひだ”の様に諸室を“折り重ねる”構成を考案。周辺環境との関係構築も意図してバルコニー等から内部の雰囲気を滲み出させる
  • 2024.4.23Tue
    黒崎敏 / APOLLOによる、東京・世田谷区の住宅「Le49Ⅱ」。閑静な住宅街の角地での計画。家族が豊かに暮らせる住まいとして、地下と一階に個室等をまとめて二階に“パブリックルーム”としてのLDKを設ける構成を考案。間接照明と勾配天井を用いて団欒の空間を演出する
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    【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
    【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中公衆浴場から児童館へのコンバージョン
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    主任スタッフ(経験者)/ 設計補助スタッフ募集

    公共建築のプロポーザルによるプロジェクトや、地域とのつながりによるプロジェクト、規模の大きい別荘や住宅建築等、現在、複数のプロジェクトが同時進行中です。伊勢神宮内宮参集殿改修設計を機に立ち上げた当事務所も16年目を迎えることとなり、実績とともに設計事務所としての認知度も充実してきました。

    今回、実施設計、現場監理等を主任担当者として行うことができる一級建築士の資格を有する経験者を募集します。
    資格を有しない方も、経験とやる気しだいで是非お問い合わせください。プロジェクト契約も可能です。

    同時に、新卒・中途で公共施設や住宅設計の経験を積みたいとお考えの方も募集します。

    これまでの経験を活かして、主任として公共プロジェクトに取り組む意欲のある方、一人の建築家として共にアトリエ系設計事務所を盛り立てていくなど事務所の成長に積極的に取り組む意欲のある方、そして建築をつくること、また企画立案や維持運営といった建築、都市、コミュニティのサイクルに興味と実行力をもった人材を求めています。

    また住宅の設計などにも、ひとつひとつ丁寧に向き合える、「好きな仕事」としての建築設計を実行できる、熱意のある方を歓迎します。

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    建築求人情報
    2025.05.12 Mon 17:50
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    【ap job更新】 約50年にわたり文化財修理等を手掛け、労働環境の向上にも取り組む「株式会社 文化財保存計画協会」が、建築設計と土木造園設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 約50年にわたり文化財修理等を手掛け、労働環境の向上にも取り組む「株式会社 文化財保存計画協会」が、建築設計と土木造園設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 約50年にわたり文化財修理等を手掛け、労働環境の向上にも取り組む「株式会社 文化財保存計画協会」が、建築設計と土木造園設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 約50年にわたり文化財修理等を手掛け、労働環境の向上にも取り組む「株式会社 文化財保存計画協会」が、建築設計と土木造園設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中重文熊本城宇土櫓
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    約50年にわたり文化財修理等を手掛け、労働環境の向上にも取り組む「株式会社 文化財保存計画協会」の、建築設計と土木造園設計のスタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    【会社紹介】
    当協会では、国指定文化財をはじめとした地域の大切な文化財を未来に繋ぐために、私たちと協働していただけるスタッフを募集いたします。

    歴史的建造物や遺跡に関わる仕事は、一般的な新築設計に比べその保存や活用に制約があり知識や柔軟性が求められますが、過去から未来に繋がる文化財に関わることができる大変魅力的な仕事でもあります。
    当協会は文化財の保存と活用のトップランナーとして、地域の文化的環境の向上のために実績を重ねて参りました。近年は、文化財が持つ価値を活かした残し方・使われ方がより注目され、その手法も多様化しています。次の100年に繋がる文化財のあり方を共に考えていくメンバーをお待ちしております。

    入社後は、企画・設計業務から監理までプロジェクトの一連の流れを担当いただきます。いくつかのプロジェクトを経験後、ご自身が主体となって実施できるようサポートしていきます。

    指定文化財は自治体所有が多く、また補助事業など公共工事に準ずる作業が求められる案件が多いことから、公共工事の設計積算監理に携わった経験があると業務に入りやすいですが、その経験なく当社に入社、活躍頂いている社員も多くいます。

    文化財特有の補助事業の仕組みから書類作成まで丁寧に指導いたします。

    当社は昭和54年創業以来、約50年にわたって多くの建造物や史跡、名勝など文化財修理等に関わっており、在籍25年を超える社員も多く在籍しています。
    また全社員における女性社員の在籍率も約4割と高く、結婚や出産などライフステージが変化しても、働き続けられる環境・制度づくりによって産休育休取得はもちろん、時短勤務も可能で柔軟な働き方を実現しています。
    事情があって退職後、また復帰される社員がいることも当社の働きやすさをあわらしているかと思います。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2025.05.12 Mon 09:55
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    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始
    Victor Picon ©Cartier

    SHARE 永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始

    architecture|culture|feature
    大阪・関西万博大林組図面ありパヴィリオン永山祐子
    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始外観、南西から見る、夜景 Victor Picon ©Cartier
    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始アプローチから展示室側を見る。 Victor Picon ©Cartier
    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始2階、アッパーガーデン、「WA」スペース側を見る。 Victor Picon ©Cartier
    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始2階、「WA」スペース Victor Picon ©Cartier

    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」です。
    女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設です。建築家は、自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現しました。また、次のリユース先も決定済で設計も既に開始しています。施設の公式ページはこちら。

    Women’s Pavilion in collaboration with Cartierは女性をテーマとしジェンダー平等を目指すパビリオンである。

    日本で男女雇用機会均等法が制定されたのは1985年。私がドバイ万博日本館の公募に参加した2018年のタイミングで、サウジアラビアでは女性の自動車運転がはじめて認められたことに驚き、中東での女性活躍の現状がどうなっているのかに深く興味があった。日本館の提案書の中で、女性を含めオールジェンダー、オールジェネレーションが語らう場となることを提案した。

    建築家によるテキストより

    今回のパビリオンには、2020年のドバイ万博から2025年大阪・関西万博につなげる試みとして2つの要素がある。

    1つ目は、ドバイ万博から始まった女性の社会貢献に光をあてた館の継承だ。
    ドバイ万博で創設された「ウーマンズ パビリオン」の名前と強い意志を引き継ぎ、大阪・関西万博では、Cartier、内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会によって共同出展されている。2つ目は、ドバイ万博日本館のファサードのリユースである。連続した2つの万博で同じ部材が転用されるのは万博史上初の試みといわれている。

    ドバイ万博日本館のリユースはもちろん万博予算には入っておらず、万博の資材が国から民間を渡っていくのは非常に難しい。
    リユースを見越した解体、そして運搬保管の協力者を自力で探すところから始まった。大林組が国の資産である資材を競り落とし、丁寧な解体を担い、ドバイから大阪までの運搬保管は山九が協力してくれた。
    そしてカルティエがその資材を使って大阪・関西万博でウーマンズ パビリオンを作ることに共感してくれたことで今回のリユースが実現した。

    建築家によるテキストより

    1970年の大阪万博から使われているこの構造システムは、長年の間に確立されていて、リユースが可能な技術だ。だが、リユースに際して、ボールジョイントのパズルは、想定していた以上に困難だった。まずはドバイ万博の終了とともに丁寧に解体し、40ftコンテナ1個半に収めて、大阪の倉庫に運んだ。チューブ約 6,000本、ノード(結節点)約2,000個の製品確認を行い、大林組のビジュアル工程管理システム「プロミエ」を使うことによって明快にどの部位にどのパーツが使われているかを把握した。

    全く違う敷地の形に、建物の適材適所に前万博のパーツを移植した。部材の移植では、エンジニアリングのArupが専用ソフトを作成し、新規部材を作らないというルールのもと、既存の部材を緻密に組み替えていくことで全体を再構成していった。
    構造解析を行なって、構造的に成立していることを確認しながら細かい移植を計画。この作業には約3ヶ月を要した。
    困難は続いたが、リユースというストーリーを超えて新しい表現を得られたことを実感している。この建築の部材はすでに次なるリユースも決まっていて、その設計を進めている。

    建築家によるテキストより
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    大阪・関西万博大林組図面ありパヴィリオン永山祐子
    2025.05.12 Mon 07:20
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    最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/5-5/11]

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    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/5-5/11]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/5/5-5/11)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
    2. 湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」。ウルフの描く“灯台”をモチーフとして構想。“誰かの帰りの足並みを軽くする”住まいを求め、灯台の様に“光を指し示す”在り方を志向。形態・配置・開口部の検討に加えてカーテンの柄までも考慮して作り上げる
    3. 小阿瀬直+山田優+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京の「三鷹の家」。公園に近い住宅街の狭小地に建つ住まい。限られた容積の中で“快適”を求め、天空率を用いた後退の回避で“街の空地の風景”を居住空間に導入。中央階段に家具の機能を付与して動線のみならず“居場所”にもする
    4. 川口裕人 / 1110建築設計事務所による、兵庫の「あわじ島のドッグヴィラ」。海と山があり建替えも進む地域に建つ貸別荘。周囲の視線等を防ぐと共に遠景の自然への接続も求め、中庭形式を採用しつつも“型を弱める”設計を志向。多様な規模の部屋が接続する“ネックレス”の様な構成を考案
    5. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
    6. 都留理子建築設計スタジオによる、東京・墨田区の住宅「京島H」。木密地域でもある“典型的な下町”での計画。“街そのものに住む”感覚の獲得を求め、街と建築の“応答と共創”を構成から設えまで展開する設計を志向。空気感や密度感に新たな形で接続して肯定的な関係を作り出す
    7. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
    8. アトリエ・ブリュックナーによる、大阪・関西万博の「ウズベキスタンパビリオン」。“知の庭”をテーマとした施設。“木の下に集う”という発想から出発し、国の歴史的なモスクを参照して木柱が並ぶ“静かな森”を備えた建築を考案。持続可能性も考慮し材料の入手経路も公開する仕組も導入する
    9. SAKUMAESHIMAによる、東京・品川区のオフィス「菱熱工業」。全部署をワンフロアに集約する計画。部署間の交流と集中的な作業の両立を求め、ゲストからも見渡せる労働エリアを中央に据えて周囲に作業や会議の為の場を配置。最低限の移動で柔軟に働ける空間も意図
    10. SANAAの妹島和世と西沢立衛へのインタビュー動画。王立英国建築家協会が制作して2025年5月に公開されたもの。日本語で視聴可能
    11. パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.2.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示会。デザイン・設備・法規などの視点でまとめた、“現し天井標準化マニュアル”も公開。初日にはトークイベントも実施
    12. アプロポス・アーキテクツによる、大阪・関西万博の「チェコパビリオン」。“人生のための才能と創造性”をテーマとした施設。身体と心の動きの接続を意図し、芸術作品が展示された“260mの螺旋状通路”を備えた建築を考案。ファサードのガラスは伝統の伝達と共に動的な視覚体験も創出
    13. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・深センの「深セン科学技術博物館」。地域の新技術開発の創造力を紹介する施設。都市に向かう“堅固な球体”の様な外観と、壮大なアトリウムを中心とする内部空間の建築を考案。特殊表面処理技術を用いて青から様々なグレーに変化するファサードも実現
    14. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(後編)。後編では、サテライトスタジオ・トイレの10施設を紹介
    15. ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開
    16. 長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能
    17. OMA / AMOの会場デザインによる、東京・原宿での展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド」。マドリードで創業したブランドの為に計画。創造性・革新性・技術の歴史の伝達を意図し、1300㎡の空間の中に様々なコンセプトの部屋を創出する計画を考案
    18. 黒崎敏 / APOLLOとニコラ・ガリッツィアによる、東京・港区の住戸「MORANDI」。家具ブランドとの協働で計画。代表製品であるシステム収納を“建築の核”とし、各部屋を繋げた壁面に“シームレスに収納を連続”させる構成を考案。シークエンスの創出や公私の分割も収納のデザインや配置で行う
    19. 長坂常 / スキーマ建築計画による、京都左京区南禅寺草川町の「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」
    20. 花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する

    • 過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ
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    最も注目を集めたトピックス
    2025.05.12 Mon 06:52
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    2025.5.10Sat
    • 青木淳がキュレーターを務める、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示「中立点」の会場写真。生成AIと人間の関係をテーマに実施。キュラトリアルアドバイザーとして家村珠代、出展作家として藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一が参加
    • 青木淳がキュレーターを務める、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示「中立点」の動画。キュラトリアルアドバイザーとして家村珠代、出展作家として藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一が参加

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