
SHARE 2025年10月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2025年10月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。(※広告とチケットプレゼント企画の記事は除きます)
- 妹島和世の企画監修による、東京の名住宅建築を見学できる「TOKYO HOUSE TOUR」が開催。東孝光の「塔の家」、伊東豊雄の「花小金井の家」「小金井の家」が対象。アートウィーク東京の一環として実施
- 妹島和世+西沢立衛 / SANAAとフォルマファンタズマの会場デザインによる展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」。国立新美術館で開催。光・色彩・反射が来場者を発見の旅へと誘い、クラフツマンシップと文化の深遠さを解き明かす空間を志向。カラカラ浴場のモザイクのパターンと東京のイチョウの葉の形に着想を得てデザイン
- 35歳以下の若手建築家による展覧会「Under 35 Architects exhibition 2025」。藤本壮介が審査して選出した建築作品を展示。若手建築家の発表機会の創出と日本建築の可能性の提示を趣旨として開催
- フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図
- 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・杉並区の集合住宅「Nishiogi comichi terrace」。細い道が縦横に通り緑溢れる住宅街に計画。“地域の成立ちに近い状況”の創出を求め、敷地を横断する“こみち”を内包した23住戸の建築を考案。こみちと各玄関の間の“細やかなレイヤー”設定で自然な関係も構築
- 「くまもとアートポリス 御船町中山間地域拠点」設計プロポで、宮本佳明が最優秀賞に選定。二次審査には、百枝優+山根製作所JV、メグロ建築研究所、Sai・Hima・Dix JV、芦澤竜一が名を連ねる。各者の提案書の画像も公開
- 坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う
- フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す
- BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる
- 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛の「連続窓と風景片の家」。通りからの視認性が高い三角形の土地。施主の個性の表現と変形敷地への応答を考慮し、規則的に窓を配列した“積み木のような段々形状”の建築を考案。周囲の“異彩なオブジェクト群”とも“不思議な調和”を成す
- SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
- 黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減
- フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
- 浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす
- 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、千葉の「はなれの家」。実家の一角の細長い土地での計画。三世代を繋ぐ“ハブ”として、シンプルな形態とした上で“家族の関係性と周辺環境”に応答して諸室と開口を設ける建築を考案。周囲と馴染みつつ“少しだけ新しい”佇まいも意図
- studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する
- 室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計
- KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする
- 青木淳と中村竜治が共同で外装デザインを行う「JINS新宿店」が、2026年夏にオープン。内装は中村竜治が単独で手掛ける
- 渡部光樹+渡部梨華 / Wによる、秋田の「大館の住宅」。地方部の“建ち方”にも向き合った計画。集団規定の影響を殆ど受けない与件に対し、外部空間に対して“自覚的な在り方”の建築を志向。敷地を囲む様に量塊を配置して“性質の異なる二つの中庭”を設ける構成を考案
- ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」。人工島を再構想する計画。国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案。誰もが楽しめる公共性の高い場所を意図
- axonometricによる、福岡・福津市の店舗「DILLY DALLY」。風が強い海辺に計画された広場のある飲食店。風から守られた“岩陰の様な場所”を意図し、広場を囲むように細長い建築を配置する構成を考案。壁面の配置は雑多な景色を遮蔽しつつ自然の美しい風景の導入も意図
- 服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第5回「万博 休憩所4(前編)」
- トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ ニュウマン高輪」。新規開業した商業施設内での計画。ブランドの世界観と場所の文脈が重なる存在を目指し、近隣の村野藤吾の有機的な曲線などに着想を得て設計を開始。壁と一体となった“カプセル”の様な什器が反復する空間を考案
- NTTファシリティーズによる、大阪・関西万博の「NTTパビリオン」。多様性を育む“パラコンシステント”の思想の表現を求め、“建物や素材を細分化”して“体験や振舞を粒子化”する存在を志向。布やカーボンファイバーを主要素材とする建築を考案
- ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与
- ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する
- アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会が、渋谷の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催
- ツバメアーキテクツによる「コンポスト屋台」。移動式の堆肥をつくる装置。集合住宅や商業施設での使用を想定し、“ネコ車とショッピングカートのハイブリッド”と言える形態を考案。手軽なサイズの“ノーマル”とステーションの役割も持つ“デラックス”を用意
- AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示
- 鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる
- 大室佑介アトリエによる、香川・多度津町の「鳥のための塔」。アート祭への出展作品として計画。“雄大な自然への敬意”と“墓地に近接する立地”も考慮し、島の一部となる“ささやかな塔”を志向。正八角形の柱の中に“円筒状”の内部空間を作って中谷ミチコのレリーフを配置
- ザハ・ハディド・アーキテクツによる、セルビアの「アルタ・タワー」。銀行本社に加えて住戸・オフィス・公共広場などを内包。施主の価値観である“安定性・安全性・強靭性”を体現すると共に、市民の重要な拠点にもなる存在を志向。タワーと基壇を組み合わせた構成の建築を考案
- SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
- 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
- リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
- OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京の複合商業施設「原宿クエスト」が9月11日にオープン。“二面性”をコンセプトとし、原宿と表参道という異なる個性の街を繋ぐ空間を志向。設計・監理にはNTTファシリティーズが参画
- 中村拓志&NAP建築設計事務所による、千葉・木更津市の「地中図書館」。農業生産法人が運営する施設内での計画。植物や微生物の反映の下にある“慎ましい”存在を求め、大地の下の“やすらかな居場所”を志向。大地と人間の叡智に包まれながら“地球を想う”図書館をつくる
- 池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる
- 村野藤吾設計の「旧横浜市庁舎行政棟」(1959年竣工) が、宿泊施設に転用され2026年4月にオープン。改修設計は竹中工務店。利用客使用部分のインテリアの基本設計と監修を成瀬・猪熊建築設計事務所が手掛ける



