
SHARE NOIZによる、東京の「玉川髙島屋S.C.南館ファサード改修」。地域の大規模開発に伴い実施。新たなランドマークを求め、既存ルーバーを撤去して“LEDとフレーム状の’キューブ’”を浮かべる計画を考案。建築の表層を固定的な“境界面”から動的な“境界領域”へと拡張




NOIZが設計した、東京・世田谷区の「玉川髙島屋S.C.南館アトリウムガーデン リニューアル」です。
地域の大規模開発に伴い実施されたプロジェクトです。建築家は、新たなランドマークを求め、既存ルーバーを撤去して“LEDとフレーム状の’キューブ’”を浮かべる計画を考案しました。また、建築の表層を固定的な“境界面”から動的な“境界領域”へと拡張します。施設の場所はこちら(Google Map)。
二子玉川駅前に位置する玉川髙島屋S.C.南館のファサードリニューアル計画です。
街との関係性を再構築し、新たな地域のランドマークとして生まれ変わることを目指すプロジェクトです。これまで南館のファサードは、2003年の増築時に設けられた半屋外空間のアトリウムガーデンと、それを覆う端正なアルミルーバーによって構成され、駅西側の落ち着いた街並みに呼応する静的な佇まいを見せていました。
しかし、近年進む駅東側エリアの大規模開発に伴い、二子玉川全体の回遊性や賑わいが高まるなか、より動的で強い存在感と、駅西側エリアの回遊のハブとしての役割が求められるようになりました。
本計画では、アトリウムガーデンを覆っていた既存ルーバーを撤去し、その中に3・4・6m角のLEDとフレーム状の「キューブ」をあたかも重力から解放されたように浮かべ、空気の水槽のような奥行感のあるファサードとし、その中を人々が回遊し、街の賑わいが立体的に浮かびあがるようにしています。
LEDキューブは情報発信するだけでなく、時間帯・季節に応じその表情は変化し、建築自体が街と呼応するダイナミックなメディアとなることを意図しています。
またアトリウムガーデンを貫く階段の踊り場を囲うように鉄骨フレーム状のキューブを配置して、街を眺めるための視点場あるいは舞台として再定義しました。「見る/見られる」という都市の劇場性を高め、街全体の賑わいに寄与することを意図しています。
さらに、その周囲に回り込んだり、その中をくぐり抜けたりと、キューブは人々の主体的な動きを喚起し、空間全体の回遊性・ダイナミズムの向上に寄与するだけでなく、その没入的な立体構成がファッションショー・マルシェ・縁日など多様な活動を受け入れるデバイスになり得ます。
以下の写真はクリックで拡大します


























以下、建築家によるテキストです。
二子玉川駅前に位置する玉川髙島屋S.C.南館のファサードリニューアル計画です。
街との関係性を再構築し、新たな地域のランドマークとして生まれ変わることを目指すプロジェクトです。
これまで南館のファサードは、2003年の増築時に設けられた半屋外空間のアトリウムガーデンと、それを覆う端正なアルミルーバーによって構成され、駅西側の落ち着いた街並みに呼応する静的な佇まいを見せていました。
しかし、近年進む駅東側エリアの大規模開発に伴い、二子玉川全体の回遊性や賑わいが高まるなか、より動的で強い存在感と、駅西側エリアの回遊のハブとしての役割が求められるようになりました。
本計画では、アトリウムガーデンを覆っていた既存ルーバーを撤去し、その中に3・4・6m角のLEDとフレーム状の「キューブ」をあたかも重力から解放されたように浮かべ、空気の水槽のような奥行感のあるファサードとし、その中を人々が回遊し、街の賑わいが立体的に浮かびあがるようにしています。
LEDキューブは情報発信するだけでなく、時間帯・季節に応じその表情は変化し、建築自体が街と呼応するダイナミックなメディアとなることを意図しています。
またアトリウムガーデンを貫く階段の踊り場を囲うように鉄骨フレーム状のキューブを配置して、街を眺めるための視点場あるいは舞台として再定義しました。「見る/見られる」という都市の劇場性を高め、街全体の賑わいに寄与することを意図しています。
さらに、その周囲に回り込んだり、その中をくぐり抜けたりと、キューブは人々の主体的な動きを喚起し、空間全体の回遊性・ダイナミズムの向上に寄与するだけでなく、その没入的な立体構成がファッションショー・マルシェ・縁日など多様な活動を受け入れるデバイスになり得ます。
ファサードのリニューアルという枠を超えて、建築の表層を固定的な境界「面」から動的な境界「領域」へと拡張し、都市との連続性や多様な活動を受け入れる余地を生み出すことを目指したプロジェクトです。
■建築概要
名称:玉川髙島屋S.C.南館アトリウムガーデン リニューアル
所在地:東京都世田谷区玉川3丁目17−1
設計:NOIZ 担当/豊田啓介、蔡佳萱、酒井康介、平井雅史
構造設計: 佐藤淳構造設計事務所 担当/佐藤淳、朝原真知子
デジタルコンテンツ制作:高尾俊介
アートキュレーション・システム設計:NEORT 担当/ニイノミ
建築施工:安藤ハザマ
電気設備施工:日立プラントサービス
LED設備実施設計・施工:乃村工藝社
植栽工事:SOLSO
工期:2024年10月15日~2025年3月20日
写真:阿野太一
| 種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
|---|---|---|
| 外装・床 | 主要箇所 床 | |
| 外装・照明 | 展望ゲート ライン照明 | St PL t=2.3 曲げ加工 LEDライン照明 [LXシリーズ](森川製作所) |
| 外装・その他 | 造作ベンチ | 特殊EPSの上、モルタル調樹脂コンクリート左官仕上げ+トップコート(コノミハウス) |
| 外装・その他 | LEDキューブ 屋根 | 硬質木片セメント板t=18の上、片面粘着ゴムアスルーフィング+ガルバリウム鋼板t=0.4 嵌合立平葺 |
| 外装・その他 | LEDキューブ 側面及び底面 | St L-100x100x10 + St L-50x50x6の上、屋外用LEDヴィジョンパネル(AVIX) |
| 外装・その他 | LEDキューブ 背面パネル | St C-75x45x15x2.3の上、アルミカットパネルt3.0 焼付塗装 / 特殊塗装 [ME-010](オー・エヌ・オー) |
| 外装・その他 | LEDキューブ 目隠しパネル | St L-100x100x10+St L-50x50x6の上、St PL t=1.6 焼付塗装 |
| 外装・その他 | 展望ゲート | St H-100x100x6/8 の上 特殊塗装 [ME-010](オー・エヌ・オー) |
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This project is the facade renewal of the Tamagawa Takashimaya S.C. South Building, housing a department store, located in front of Futako-Tamagawa Station. The aim is to rebuild the building’s relationship with the city and turn it into a new landmark for the area.
The facade, prior to our renovation, was created in the 2003 expansion of the department store. It consisted of a semi-outdoor atrium garden covered by simple aluminum louvers. Large-scale developments across the street made Futako-Tamagawa livelier and more connected to the train station. The South Building with its louver facade needed more of an inviting presence facing the station.
Our proposal, therefore, aimed to create a series of open terraces that attract pedestrians to cross a large street to the Tamagawa Takashimaya department store. We began by removing existing louvers, designing large cube-shaped frames—3, 4, and 6 meters in size—equipped with LED screens are suspended as if floating in space.
The facade becomes a deep, layered surface, like an aquarium of air, where people move around and the energy of the city appears in three dimensions.
The LED cubes do more than show information. Their contents change with the time of day and season, so that the building itself responds to the city and becomes a dynamic medium of communication.
Steel-framed cubes are also placed around the staircase landings inside the atrium. These act as viewing spots or small stages, giving people new ways to look at the city and creating a sense of theater in the urban space, where people both watch and are watched.
The cubes invite people to walk around them, pass through them, and interact with them. This increases movement and activity in space, while the three-dimensional structure also provides a flexible setting for events such as fashion shows, markets, and seasonal festivals.
This project goes beyond a simple facade renewal. It turns the building surface from a fixed “plane” into a dynamic “field,” creating stronger links with the city and opening the architecture to many kinds of activities.
Tamagawa Takashimaya S.C. South Building Atrium Garden Renewal
Architects: NOIZ (Team: Keisuke Toyoda, Jia-Shuan Tsai, Kosuke Sakai, Masashi Hirai)
Structural Design: Jun Sato Structural Engineers (Team: Jun Sato, Machiko Asahara)
Digital Content Production: Shunsuke Takawo
Art Curation & System Design: NEORT (Team: Niinomi)
Construction: HAZAMA ANDO CORPORATION
Electrical Equipment Construction: Hitachi Plant Services Co., Ltd.
LED Equipment Detailed Design / Construction: NOMURA Co., Ltd.
Planting Work: SOLSO
Construction Period: October 15, 2024 – March 20, 2025
Photo: Daici Ano




