architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 動画
  • 展覧会
  • コンペ
  • 書籍
  • 建築求人
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2011.2.15Tue
2011.2.14Mon
2011.2.16Wed
布施茂 / fuse-atelier + 武蔵野美術大学 / fuse-studioによる長野の住宅”House in HEKIDA”
サムネイル:布施茂 / fuse-atelier + 武蔵野美術大学 / fuse-studioによる長野の住宅

SHARE 布施茂 / fuse-atelier + 武蔵野美術大学 / fuse-studioによる長野の住宅”House in HEKIDA”

architecture|feature
fuse-atelier住宅長野布施茂

hekita11.jpg

布施茂 / fuse-atelier + 武蔵野美術大学 / fuse-studioが設計した長野の住宅”House in HEKIDA”です。

hekita01.jpg
hekita02.jpg
hekita03.jpg
hekita04.jpg
hekita05.jpg
hekita06.jpg
hekita07.jpg
hekita08.jpg
hekita09.jpg
hekita10.jpg
hekita12.jpg
hekita13.jpg
hekita14.jpg
hekita15.jpg
HEKIDAAXONOMETRIC.gif
HEKIDASITE.gif
HEKIDAPLAN-4.gif
HEKIDAPLAN-3.gif
HEKIDAPLAN-2.gif
HEKIDAPLAN-1.gif


以下、建築家によるテキストです。


House in HEKIDA
この住宅は、長野県北東部の中野市郊外に位置し、東側に北志賀高原の高社山を望む自然に囲まれた地域である。周囲は、旧道沿いの集落とリンゴ畑が広がり、数年後の開通を控える北陸新幹線の高架が畑を南北に縦断している。クライアントは、30代の夫婦と子供の3人家族である。その要望は、隣接して建つ母屋との配置を考慮し、敷地から望む高社山への眺望を積極的に取込むことである。
 建物は、既存の庭を母屋とL字に囲うように敷地の南東側に配置をした。眺望が開けている東側は、リンゴ畑が広がり、隣家との距離が十分にあるため、眺望を大きく取込むように全面開口とした。この住宅は、眺望と空間の様々な関係を派生させるため、二つの構成要素によって建物を特徴づけている。ひとつは、建物を貫通するように、GLから屋上へ上がる外部動線であるステップテラス。もうひとつは、それを囲むように回廊状の内部動線に伴って、1階、M2階、2階へと回遊する内部空間である。このステップテラスと回廊状の内部空間は、それぞれがレベルを変えながら立体的にクロスすることで、空間に心地よい距離感を創りだしている。
 リビングダイニングは、ステップテラスを挿んで1.2M下げたM2階を段状に配することで、遠景と近景の見え方をコントロールしている。リビングダイニングからの眺望は、M2階の屋根(テラス)越しに遠景の高社山を切り取り、M2階の窓越しに近景のリンゴ畑を切り取るようにした。そして、スラブとステップテラスのズレが、意外な空間の繋がりによる風景を生み、それぞれの空間の場を規定している。     
 動線を伴う外部空間(ステップデッキ)を立体的に建物へ挿入することで、シークエンスに連動しながら変化する眺望を実現している。この計画は、住宅における動線を多様に設定することで、眺望と空間の新しい関係を試みた提案である。
(布施茂)
■建築概要
建築設計:布施 茂/fuse-atelier +武蔵野美術大学/fuse-studio
(担当=布施 茂、小田内晃彦)
構造設計:鈴木 啓/A.S.A(担当=鈴木 啓、木内礼子)
施工:株式会社 鹿熊組(担当=酒井健司)
設計期間:2008年 4月 〜 2009年12月
施工期間:2010年 4月 〜 2010年12月
敷地面積:404.78m2 
建築面積:71.06 m2  
延床面積:104.88 m2 
規模:地上2階
主体構造:木造(一部鉄骨造)

あわせて読みたい

長坂常 / スキーマ建築計画が完成させた、“自走する建築、学生がつくる校舎”をコンセプトとする「武蔵野美術大学 16号館」をレポート
  • SHARE
fuse-atelier住宅長野布施茂
2011.02.15 Tue 21:54
0
permalink

#長野の関連記事

  • 2025.4.08Tue
    谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案
  • 2025.2.04Tue
    nendoによる、長野・軽井沢町の「手をつなぐ家」。生い茂る木々や眺望も楽しめる敷地。土地の特徴と家族の暮らしを考慮し、機能を割当てた“6つの小屋”を点在させて“柔らかく繋ぐ”構成を考案。各自の時間が尊重されつつ皆で生活する一体感も感じられる住まい
  • 2025.1.29Wed
    竹山聖 / 設計組織アモルフによる、長野の「Villa-M in Karuizawa」。豊かな緑に恵まれた地域に建つ別荘。敷地の“道路の軸”と“地形の傾斜の軸”に着目し、其々に合せた二つの平面系を重ねる計画を考案。軸と呼応させ“未完結な形”とした屋根で建築に“余白と余韻”をもたらす
  • 2024.11.27Wed
    田中圭+藤沢和哉 / hut建築事務所による、長野・須坂市の「田中の家」。伝統的建造物群保存地区に建つ設計者の自邸。地域の過去の町並みの調査を設計の基礎とし、通りに切妻の妻面を向けた外観の建築を考案。建て込む中での最適な住環境も求めて“切欠・ずらし・入れ子”の操作を行う
  • 2024.11.15Fri
    SANAAによる、長野・飯田市での建築展「妹島和世+西沢立衛 / SANAA 小笠原資料館25周年特別企画展」が開催。設計者自身が1999年に完成させた建築を会場として実施。図面や模型に加えて、当時のエピソードを収録した動画も公開
  • 2024.11.13Wed
    田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図
  • 2024.10.12Sat
    藤森照信による、長野・茅野市の3つの茶室(空飛ぶ泥舟・高過庵・低過庵)を訪問して紹介している動画。2024年9月-10月に公開されたもの
  • 2024.10.08Tue
    塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる
  • 2024.9.27Fri
    会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案
  • 2024.8.13Tue
    岩岡竜夫+森昌樹+横尾真による、長野の「松本三の丸スクエア」。 城下町の中心部での診療所付き戸建住宅の建替。用途に応じて“診療棟・住居棟・倉庫棟”の3つの建物に分け、相互隣接する配置として“街中のコア”となる“小広場”を創出。既存庭のランドスケープも継承して造る
  • view all
view all

#住宅の関連記事

  • 2025.7.01Tue
    山路哲生建築設計事務所による、東京・世田谷区の「代田の家」。住宅街の“当たり前の再編集”も意識した計画。奥行の深い土地で“広がり”を獲得する為、短辺方向の壁面の代わりに“ブレース”を吹抜などに配する建築を考案。時代と呼応する“斜めの大黒柱”としても位置づける
  • 2025.6.26Thu
    蘆田暢人と川上聡による、大阪市の「長源寺の庫裡」。親と子の二世帯が暮らす住まい。法規や住替えの与件に対し、庭を囲む様に平屋の親世帯と三階建の子世帯を配置する構成を考案。。自由な内部空間を実現する“リブフレーム”構造は世帯間の視線交錯の回避にも寄与
  • 2025.6.25Wed
    相坂研介設計アトリエによる、埼玉の「本庄の医院・住宅」。医院の改築と院長の居住部分を独立させ新築する計画。医院は、元の造形を活かした“塗分け”を行うと共に機能や動線の改善を実施。住宅は、将来のデイサービスへの転用も考慮した“木架構”が特徴の建築とする
  • 2025.6.23Mon
    石躍健志建築設計事務所による、宮崎・日向市の「金ヶ浜の家」。海岸の近くで潮の香りも漂う敷地での計画。居室数が多い既存に対し、海側の3部屋と台所の壁や天井などを取り払い“大きな空間”を創出。家の原点に回帰する様な“あるがままの環境と共に暮らす家”が生まれる
  • 2025.6.20Fri
    秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案
  • 2025.6.10Tue
    関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする
  • 2025.6.07Sat
    アンドラ・マティンのインドネシアの自邸「AM Residence」(2012年竣工) の動画。マティンによる各空間の解説も収録
  • 2025.6.04Wed
    福井啓介+森川啓介 / かまくらスタジオによる、千葉・流山市の「HOUSE F」。新しい街に建つ設計者の自邸兼事務所。地域の繋がりを育む為に、生活の延長で“当事者として街を考え続ける”為の建築を志向。多様な使い方ができ“街の人々が自然に立寄れる”スペースを備えた事務所空間を考案
  • 2025.5.29Thu
    IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図
  • 2025.5.27Tue
    関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元される
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,936
    • Follow
    83,372
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    ピーター・ズントーのオーディオブック『Peter Zumthor』
    サムネイル:ピーター・ズントーのオーディオブック『Peter Zumthor』

    SHARE ピーター・ズントーのオーディオブック『Peter Zumthor』

    architecture|book

    ピーター・ズントーのオーディオブック『Peter Zumthor』がamazonで販売されています

    ピーター・ズントーのオーディオブック『Peter Zumthor』がamazonで販売されています。出版社のウェブサイトに書籍の概要が掲載されています。

    Peter Zumthor
    Moritz Holfelder
    3869221046

    • SHARE
    2011.02.15 Tue 23:31
    0
    permalink
    パラモデルによるメゾンエルメスのウィンドウディスプレイの写真

    SHARE パラモデルによるメゾンエルメスのウィンドウディスプレイの写真

    art
    現代美術

    パラモデルによるメゾンエルメスのウィンドウディスプレイの写真がOPENERSに掲載されています

    アーティストのパラモデルによるメゾンエルメスのウィンドウディスプレイの写真が3枚、OPENERSに掲載されています

    • SHARE
    現代美術
    2011.02.15 Tue 20:40
    0
    permalink
    2011.2.14Mon
    • book『柳宗理 エッセイ』
    • フィールデン・ファウルスによるウェールズの住宅”Ty Pren”
    • 隈研吾のウェブサイトがリニューアル
    • 隈研吾によるアメリカ・ポートランドの”Portland Japanese Garden”の新施設
    2011.2.16Wed
    • 中平卓馬の新しい作品集『都市 風景 図鑑』
    • 片山正通/Wonderwallの展覧会の会場写真
    • クリスチャン・ポットギーサーによるオフィス”pons + huot”
    • old book『特集:池辺陽再発見 建築文化1995年3月号』
    • 坂本一成と塚本由晴の対談”〈建てること〉の射程”が開催[2011/3/17]
    • ほか

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,936
    • Follow
    83,372
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 動画
    • 展覧会
    • コンペ
    • 書籍
    • 建築求人
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white