SHARE 佐々木勝敏/佐々木勝敏建築設計事務所による愛知の住宅”/\ /\/\ /\”
以下、建築家によるテキストです。
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○小さな家
敷地は田園に囲まれており、そののどかな空気と風景の中に「小さな住宅」を計画した。
小さな家は住宅全体のヴォリュームを居室ごとに分解し、庭と居室の関係、光の入り方、通風、生活動線などを考慮しながら再度をそれらを繋ぎ合わせて作られている。
また敷地内に「来客駐車スペース」と「家族の庭」が求められていたため、敷地を横断するように居室群を配置し、2つの外部スペースを確保しながら建物配置を決定した。
○複数の視点
それぞれの居室はヴォリュームや仕上げ、開口計画などが異なっている。
これは、対象に対して複数の視点をもつことで、それとの関わり方が深くなることを期待して計画されている。
庭の樹木、風、内部の開放感、陰影の深度、そして家族間のコミュニケーションなどもそれらの「要素」になる。
○ひとつながりの空気
これらの居室群は扉を空けると「ひと繋がりのワンルーム」となる。
一般的なワンルームと異なり全体を見渡すことはできないが、いくつかの居室が視覚的に繋がり、その先のいくつかの居室とは空気でつながっている。
■計画概要
所在地: 愛知県あま市
敷地面積:464.0m2
建築面積:85.92m2
延床面積:85.92m2
構造:木造在来
外壁:ガルバリウム鋼板波板
内装:ラワン合板、ジョリパットなど
設計期間:2010年2月~2010年12月
施工期間:2010年12月~2011年4月
設計:佐々木勝敏建築設計事務所
構造:g2plan
施工:三承工業株式会社
写真:矢野紀之