SHARE ツバメアーキテクツによる北海道・札幌の「北海道日本ハムファイターズ CLUB HOUSE」
ツバメアーキテクツが設計した北海道・札幌の「北海道日本ハムファイターズ CLUB HOUSE」です。
以下、建築家によるテキストです。
北海道日本ハムファイターズのオフィシャルショップである「CLUB HOUSE」は、実際に選手が使用したバット、ユニフォームの展示や野球にまつわるイベントの開催など、通常のショップの枠を超えた機能を展開することで、シーズン中、シーズンオフに関わらず様々な人が集まれる地域のプラットフォームとして計画されました。
これらの機能を実現するために、ディスプレイとなる大きな什器によって室内を二分割して奥に展示空間やバックヤードなど必要な機能を集約し、手前には「グラウンド」と名付けた自由度の高い余白の空間をつくる構成としています。
また、グラウンドにはストライプ状のグリーンの床や、実寸代のライン、展示空間にはロッカールーム、什器にはベンチに表れるラフな木の素材というように、球場に表れる物や素材を参照して全体を構成することで、施設全体が球場の臨場感を体験できる博物館のような空間としました。
外観はこうした特徴的な内部の設えとは対比的に街の風景や雪景色を反射する白いガルバリウム鋼板で包み込み、そこに大きな窓を穿つことで、内部の活動の様子を際立たせる額縁となるようにデザインしています。
以上のような球場の素材の参照や大きな開口のファサード、内外における対比的な素材の取り扱いといった操作によって人が集まるアクティブな風景を街並につくります。
■建築概要
施主:株式会社 北海道日本ハムファイターズ
PM:株式会社 プロジェクトフォース
施工:株式会社 イノヴァンス
設計:株式会社 ツバメアーキテクツ