SHARE 吉岡徳仁がディレクションした上海での展覧会「Cartier Time Art」と、そこで発表された吉岡によるインスタレーション「The Gate」
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
吉岡徳仁がディレクションした上海での展覧会「Cartier Time Art」と、そこで発表された吉岡によるインスタレーション「The Gate」です。
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
“The Gate” / Tokujin Yoshioka for Cartier Time Art © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
Cartier Time Art, 2014 © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
Cartier Time Art, 2014 © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
Cartier Time Art, 2014 © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
Cartier Time Art, 2014 © TOKUJIN YOSHIOKA INC.
Cartier Time Art, 2014 © Cartier
Cartier Time Art, 2014 © Cartier
Cartier Time Art, 2014 © Cartier
以下、展覧会に関するテキストです。
The Gate – Installation by Tokujin Yoshioka –
透明なレイヤーは、空間全体をレンズ化することで、次元を越えるイメージを映し出す。
15万本もの透明なファイバーにによって光をエフェクトさせ、この巨大なレンズは未来のゲートへと人々を導く。
吉岡徳仁へのQ&A
今回カルティエのタイムピースコレクションの展覧会のアートディレクションをされておりますが、プロジェクトのきっかけについてお聞かせ下さい。
カルティエとの最初のプロジェクトは2009年に展覧会ディレクターとして参加させていただいた、カルティエコレクション特別展「”Story of…” – Memory of Cartier creations~めぐり逢う美の記憶」(東京国立博物館表敬館)です。この展覧会では、カルティエの作品ひとつひとつに宿るストーリーをコンセプトとした展覧会を考えました。
それから2年後の2011年より、カルティエタイムピースを過去最多数展示する「Cartier Time Art」展にディレクターとして参加させていただいています。カルティエの職人たちのスピリット、長い歴史と未来に対するアヴァンギャルドの発想を融合させることで、カルティエらしい美しさを引き出し、カルティエの時計作りの核心に迫る展覧会構成となっています。
タイトルについてお聞かせください。
Time Art − 時間そのものが芸術である。
時計という物質的なことではなく、時間という文化そのものをつくり出しているというところに一番重要なカルティエの価値が存在するのではないでしょうか。このタイトルには、世界中の人々にそのようなメッセージを伝えたいという想いを込めています。
ディレクションにおけるコンセプトをお聞かせください。
「カルティエの果てしない美の追求と情熱が時を生み出す。職人の手で実現された完璧な調和が時間そのものを芸術へと磨き上げる。」
時間は、光、風、香り、空気と同じように、目で見ることも、この手で掬いとることもできないけれど、わたしたちの日常に深く、その美しい息を潜ませています。
物質社会では、体験により耕された時が、価値を持ちます。
新たなるカルティエの時の鼓動が、それぞれの心に刻み込まれ、豊かなる時間を紡いでいく展覧会にしたい、そう考えています。
会場構成について。巡回展第一回目はチューリッヒ、ベルリーヴ美術館、第二回目はシンボリックな構造を特徴とするシンガポールのMarina Bay Sands, Art Science Museumにて開催されていますが、今回のPower Station of Art の会場では、何か新たな要素は追加されたのでしょうか?
チューリッヒでは歴史的な建物の中に、歴史と未来のコントラストを感じられるようなテクノロジーを使った展示を発表しました。シンガポールでは、特徴的な美術館の形状に合わせ、まるで時計が刻む時間のなかを回遊するかのように展示し、最後のコンセプトウォッチの部屋では、まるで時の渦のような、何万本ものストローで出来た作品である「 Tornado 」というインスタレーションの中に、ID oneを展示しました。
今回は、コンセプトウォッチの空間に、ファイバーのインスタレーション作品である「 The Gate 」を展示します。15万本ものファイバーによって生み出される透明なレイヤーが、空間全体をレンズ化することで、次元を越えるイメージを映し出します。人々は、この巨大なレンズによって、時を超える未来のゲートへと導かれるでしょう。
この新たなコンセプトウォッチのID1とID2が表現されているインスターレション「 The Gate 」は、歴史から未来へ突き進む入口となり、またそれは訪れた人々がそれぞれ得る体験によって、形成されるでしょう。
Power Station of Art の広大な展示スペースに合わせて、どのようにデザインすることを計画しましたか?PSAの建物と本展の二つの間にはどのような化学作用が起こりますか?
PSAの建築物で好きな点は、ダイナミックなスペースだけではなく、昔の発電所の頃の記憶、つまり長い歴史の断片が建築そのものに残っているところ、それが一番の魅力ではないかと思います。ある時は歴史的な一面を、また、ある時は、未来を象徴するかのような一面をみせる、とても興味深く、パワーがある空間です。それは、まるで「長い歴史」と「未来に対するアヴァンギャルドの発想 」という、対極的な二つの存在を併せもつ、カルティエの美しさのようです。今回の展覧会では、互いがもつ「過去と未来」という関係性がリンクし、共鳴するような、そんな空間になるのではないかと思います。
■展示概要
展覧会タイトル:Cartier Time Art – Mechanic of Passion
会期:2014年7月19日(土)~10月12日(日)
会場:上海当代芸術博物館 – Power station of Art (中国・上海)
住所:200 Huayuangang Rd, Huangpu, Shanghai