noizが会場構成を手掛けた、台湾の美術館・MoNTUEでの展覧会「L’ouvre 9」の写真
サムネイル:noizが会場構成を手掛けた、台湾の美術館・MoNTUEでの展覧会「L’ouvre 9」の写真

noizが会場構成を手掛けた、台湾の美術館・MoNTUEでの展覧会「L’ouvre 9」の写真

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全ての写真:MoNTUE提供

noizが会場構成を手掛けた、台湾の美術館・MoNTUE(国立台北教育大学北師美術館)での展覧会「L’ouvre 9」の写真です。

ノイズは台北のMoNTUE(國立臺北教育大學北師美術館)において、2012年のプレ・オープニング「序曲展」、そしてインテリアデザインや常設展のデザインをはじめ、数々の展示デザインを手がけてきています。

今回も、ルーブル美術館のキュレーター Fabrice Douar氏とのコラボレーションで、ルーブル美術館の漫画コレクションを扱った“L’ouvre 9”展の会場構成を担当しました。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。


ノイズは台北のMoNTUE(國立臺北教育大學北師美術館)において、2012年のプレ・オープニング「序曲展」、そしてインテリアデザインや常設展のデザインをはじめ、数々の展示デザインを手がけてきています。

今回も、ルーブル美術館のキュレーター Fabrice Douar氏とのコラボレーションで、ルーブル美術館の漫画コレクションを扱った“L’ouvre 9”展の会場構成を担当しました。

。ルーブル美術館はbande dessinéeと呼ばれるフランス独特の漫画の原画コレクションを所蔵しており、今回の展覧会では荒木飛呂彦も含む著名な作家の作品が多数公開されました。2・3階のメインギャラリーはルーブルコレクションの展示、地階のギャラリーは今回の展示にあわせて集められた台湾の作家の作品展示という構成としています。

本展示の展示台であり特徴的なデザイン要素ともなっている “Leporello”(蛇腹状に折りたたんだ帯状の本)は、白塗装したアルミの無垢板を切削加工して現場で組み立てています。Leporelloを展示テーブルであると同時に空間要素として用いるというFabrice氏のアイディアを元に、ノイズで全体の配置構成を行いました。折曲がり、飛び上がり、沈み込みつつ連なるLeporelloに沿いながら、それぞれの漫画家の世界を構築する部屋を通りぬけるように展示を体験していく構成です。ルーブル本館の写真をシルク印刷した大きな半透明の布や壁 を並べてギャラリー空間をゆるく仕切ることで、展示室が延々と続く壮大なルーブル宮の雰囲気もMoNTUEの展示空間に持ち込んでいます。MoNTUE独特の巨大なガラス面で大通りに開けたの展示空間と相まって、突如ルーブルの空間が台北の街の中に現れたような、あえて過剰な演出としました。

展示画像は細密な原画から拡大された巨大なイメージまであえて多様なスケールや物に拡散させて、美術館内外にシュールな漫画の世界をつくりだすことを意図しています。

■建築概要
タイトル:MoNTUE “L’OUVRE 9” 展示デザイン
所在地:国立台北教育大学北師美術館(MoNTUE)・台湾台北市
会期:2015年11月28日―2月28日
設計:豊田啓介(パートナー)、蔡 佳萱(パートナー) / noiz
プロジェクトチーム:Guillaume Harache,  梁兆沅、林品婷 / noiz
写真:MoNTUE提供

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