SHARE 市瀬喬之+中野達文 / ダルマトーキョーによる、東京の住戸改修「目黒の集合住宅」。庭付きオーナー住戸を賃貸用に改修する計画。借手の間口を広げる事を目指して、庭との関係に焦点を絞りつつ住人の創意工夫の余地がある空間を構想。各所から庭を望め緑を享受する暮らしを作る
市瀬喬之+中野達文 / ダルマトーキョーが設計した、東京の住戸改修「目黒の集合住宅」です。
庭付きオーナー住戸を賃貸用に改修する計画です。建築家は、借手の間口を広げる事を目指して、庭との関係に焦点を絞りつつ住人の創意工夫の余地がある空間を構想しました。そして、各所から庭を望め緑を享受する暮らしを作る事も意図しました。
公園とお寺に囲まれた、都心ではあるが街の喧騒から少し離れた、マンションの賃貸住宅の改修である。
ここは建設当初オーナー住戸として設計された部屋で、石や植木など庭園の面影が残っていた。
賃貸住宅の設計において、ペルソナ設定によりデザインの輪郭は決定するが、細部まで設計者側の意図を反映させたデザインは、かえって借り手の間口を狭める可能性がある。
各々の場所が角度を変えて連綿と繋がるプランを庭へと延ばし、どこにいても庭を望めるように配慮することで、緑を享受できる暮らしを目指した。
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以下、建築家によるテキストです。
公園とお寺に囲まれた、都心ではあるが街の喧騒から少し離れた、マンションの賃貸住宅の改修である。
ここは建設当初オーナー住戸として設計された部屋で、石や植木など庭園の面影が残っていた。
賃貸住宅の設計において、ペルソナ設定によりデザインの輪郭は決定するが、細部まで設計者側の意図を反映させたデザインは、かえって借り手の間口を狭める可能性がある。
ここでは庭との寄り添い方に焦点を絞り、それ以外は住まい手の創意工夫の余地のある、おおらかな空間とすることを意図した。
2つの大きな造作家具により個室を適度なボリュームに分節し、玄関からつながる雁行する平面をつくっている。各々の場所が角度を変えて連綿と繋がるプランを庭へと延ばし、どこにいても庭を望めるように配慮することで、緑を享受できる暮らしを目指した。
■建築概要
所在地:東京都目黒区
主要用途:賃貸住居
工事種別:改修
事業主:近鉄不動産株式会社
設計:ダルマトーキョー
施工:NAMIKI
面積:83.8㎡
竣工年:2021年11月
写真:Kohichi Ogasahara
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | 塩ビタイル:ピエスタ VT956(TOLI) |
内装・壁 | 壁 | |
内装・天井 | 天井 | |
内装・建具 | 建具 | |
内装・家具 | 家具 |
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