SHARE 長坂常 / スキーマ建築計画による、京都左京区南禅寺草川町の「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都左京区南禅寺草川町の「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」です。
南禅寺参道に建つ典型的な京町屋の景観を守りつつ、ブルーボトルコーヒーというアメリカ西海岸の文化を融合させるとき、やはりここでもフラットな関係を重視した。
その結果、日本建築の特徴でもある50センチほどの上がりを壊しフラットにし、景観上砂利を屋外だけにとどめず、屋内にも広げるべく、屋外で使用されている砂利を取り込んだテラゾーを床に使用した。その床は当然カウンターの中、つまり厨房までもフラットにし、我々が一貫してこのブルーボトルコーヒーの店舗づくりにおいてこだわっている、接客される側と接客する側の目線の位置が一致するフラットな関係を実現させ、かつ日本とアメリカの文化の融合を遂げている。その床は床のみにとどまらず、所々で隆起し、カウンターやベンチなどになっている。一連の白い床の上に不要なものが剥ぎ取られ、小屋組や土壁などがむき出しになり、100年の変遷を大中小の空間、そして2棟の構成で感じ取ることができる。建物はもともと2棟で構成されており、それらをMD棟、カフェ棟として改修した。また、2階はオフィス機能が入り、不要な壁を剥ぎ取りガラスで覆うことで、上下で互いに意識し合う関係が生まれている。
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■建築概要
題名:ブルーボトルコーヒー京都カフェ
設計:長坂 常/スキーマ建築計画
担当:松下有為
所在地:京都府京都市左京区南禅寺草川町64
主用途:カフェ、オフィス
施工:株式会社TANK、株式会社アトリエロウエ
協力:
SOUP DESIGN(グラフィック)
ホシザキ東京株式会社、ホシザキ京阪株式会社(厨房計画)
WHITELIGHT.Ltd(音響計画)
株式会社遠藤照明(照明計画)
シンプルガーデン(植栽計画)
階数:地上2階
敷地面積:452.98㎡
建築面積:217.88㎡
延床面積:324.38㎡
物販棟
延床面積:128.82㎡
1F:93.91㎡
2F:34.91㎡
カフェ棟
延床面積:195.56㎡
1F:123.97㎡
2F:71.59㎡
構造:木造
引渡日:2018年3月14日
OPEN:2018年3月23日
写真:太田拓実