SHARE 田村直己 / ttt architectsによる、東京の「永田町の小さなオフィス」
田村直己 / ttt architectsが設計した、東京の「永田町の小さなオフィス」です。田村は藤本壮介建築設計事務所出身の建築家です。
東京の永田町にある、企業内新規事業開発に特化したコンサルティング会社の内装プロジェクト。協働者とのコミュニケーションが取りやすいことや時々開かれる小さなレクチャーイベント等が行えることが求められた。
コンサルティングという他者との関わりを深めていく仕事について考えていく中で、ただ働くことに特化した空間ではなく、多様で使いこみやすい空間・仕組みをつくり、自然とコミュニケーションが生まれるような場所にしたいと思い設計を進めた。
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以下、建築家によるテキストです。
東京の永田町にある、企業内新規事業開発に特化したコンサルティング会社の内装プロジェクト。協働者とのコミュニケーションが取りやすいことや時々開かれる小さなレクチャーイベント等が行えることが求められた。
コンサルティングという他者との関わりを深めていく仕事について考えていく中で、ただ働くことに特化した空間ではなく、多様で使いこみやすい空間・仕組みをつくり、自然とコミュニケーションが生まれるような場所にしたいと思い設計を進めた。
部屋に対して角度のついた箱型のデスクを連ねて外周に配置した。デスク同士が斜めに隣り合うことで隣席との程よい距離感を生み出すことができ、協働先やプロジェクトごとに使い分けができるようになった。また、デスクを箱型にすることで垂直面が各プロジェクトの進捗状況や製品・アートなどのディスプレイ面となり、コミュニケーションのきっかけとして利用されている。
部屋の中心は通常フリーアドレススペースとして使われ、オフィス内でレクチャー等が行われる際は椅子を並べて客席となる。連なったデスクの天板は高さを変えたり部分的に棚板を入れることで、来客用のベンチやお酒好きの社員のために設けられたバーカウンターの飾り棚として使われる。デスクは全てシナ合板でつくられており、空間に温かさを与えている。
このデスクから様々なコミュニケーションが生まれ、新しいプロジェクトの創出のきっかけになればと思う。
■建築概要
敷地:東京都
用途:オフィス
設計期間:2018.4~2018.5
竣工年:2018.7
面積:80㎡
施工:(株)D-collection