矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「だんだんPARK」。カーディーラーの建替計画。自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向。様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築とする
矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「だんだんPARK」。カーディーラーの建替計画。自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向。様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築とする俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©西川公朗
矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「だんだんPARK」。カーディーラーの建替計画。自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向。様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築とする外観、敷地内の北東側より見る。 photo©西川公朗
矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「だんだんPARK」。カーディーラーの建替計画。自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向。様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築とする1階、「だんだんホール」から2階側を見る。 photo©西川公朗
矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「だんだんPARK」。カーディーラーの建替計画。自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向。様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築とする2階、客席越しに「だんだんホール」を見下ろす。 photo©西川公朗

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所が設計した、愛媛・松山市の「だんだんPARK」です。
カーディーラーの建替計画です。建築家は、自動車を取巻く“環境の変化”に向き合い、用途の提案まで行って多目的ホール等を内包する“公共的な場”を志向しました。そして、様々な用途の入る“5つのBOX”がズレながら重なる構成の建築としました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

愛媛県内でカーディーラーを運営するネッツトヨタ愛媛の本店を建て替えるプロジェクト。

今治店(2017)や新居浜店(2020)の計画時から、いずれ本店を建替えるときいていたので約7年かけて実現したプロジェクトである。敷地は空港と松山市内を結ぶ空港通りに面し、業務施設を中心に多様な用途が立地する準工業地域で、交通量が多い上に緑やオープンエリアが少なく、立ち寄りにくいエリアであった。

クライアントの要望は自動車を取り巻く環境変化を見据え、単なるショールームではなく、これまでにない魅力化・複合化を図り、今治と新居浜の知見を活かして集客と地域活性化に繋げてほしいということであった。

建築家によるテキストより

そのため、私たち設計者が建築計画と並行して複合用途の検討・提案を行い、ハードとソフトの両面において、複合化による相乗効果を生み出し、それによって民間ならではの公共的な場をつくりだすことを意図した。

用途の検討にあたって、多様な顧客に対する魅力維持、継続的な情報発信、新規来客獲得、相乗効果という観点から、飲食・ホール・キッズスペース・コワーキングスペースを特徴づけて複合化することとし、コンセプト・空間・運営方法まで検討・提案した。

複合する用途が固まってきた段階で、ハードとソフトの両方に繋がるコンセプトとして、「このエリアに不足する公園のような自由な場所」が「多様に積み重なって複合施設として地域に貢献する」がふさわしいと考え、「だんだんPARK」というコンセプトを考案した。

建築家によるテキストより

「だんだん」は地域の方言で「ありがとう」という意味があり、地域に貢献する場を屋内外につくりだすことを現している。
愛媛県に象徴的なみかん畑を意識しただんだん形状にボリュームを徐々にセットバックさせ緑化することで、良好な景観をつくりだし回遊性を高めている。「PARK」は駐車場と公園の両方の意図を込め、各階テラスを公園のようにつくるだけでなく、車がテラスに横付けできるように斜路を計画し場の賑わいと利用の幅を広げている。

場の多様性と相乗効果を生み出す最適なだんだん形状のあり方を検討し、内部の用途を現した5つのBOXがずれながら積み上がり、各階に車が上れるスロープとの間に多様なシーンをつくりだす全体構成とした。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/1/5-1/11]
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/1/5-1/11]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/1/5-1/11)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 2025年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第12回 ap賞 発表)
  2. 山田修爾による、神奈川の「鎌倉・板倉・隅切の家」。変形敷地に建つ設計者の自邸。四隅にある三角の土地を創作の起点とし、壁を張り出し“奴凧”の様な平面形状として光と風を内部に効果的に導く建築を考案。更新や移築などの持続可能性を意図し“板倉構法”で作る
  3. nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
  4. 榊原節子建築研究所による、大阪市の「光廊の家」。三方を囲まれた細長い敷地に建つ二世帯住宅。多様な体験が可能な住まいを求め、白い抽象的な“光廊”と素材感のある具体的な“生活の場”を行き来する構成を考案。光廊は世帯間や家族の距離感を調整する役割も担う
  5. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  6. 沼田祐子 / YNASによる、東京・渋谷区の住戸改修「神宮のスタジオ / 自邸」。共用部の光庭や動線が特徴的な集合住宅での計画。外の空間性の内への導入を求め、光を拡散して全体を緩やかに繋げる“曲面壁”を中心に据える構成を考案。歴史も読み込んだ創造で“住み継ぐ”選択肢の提示も意図
  7. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureによる「トンネルをくぐって」。美術館でのグループ展の為に制作。土地を読み解き“相互関係を新たに整える”設計思想を基に、場の“全てを包みこむ背景”を志向。過程を伝える“思考のトンネル”であり“中身を増幅する鈍い鏡”となる作品を考案
  8. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  9. 今津康夫 / ninkipen!による、京都市の住宅「北大路Δ」。“街の入口”とも言える“三角形の狭小地”での計画。敷地をなぞった三角形の二隅を切り落とし“五角柱”として立ち上げた、角度によって“異なる表情”を見せる建築を考案。残地に施した植栽でも街に彩りを与える
  10. 桔川卓也 / NASCAによる、さいたま市の「西浦和幼稚園」。住宅に囲まれた敷地に建つ園の建替計画。感性と思い出に長く刻まれる存在を目指し、子どもの絵を参照して“大胆で抽象的なデザイン”を志向。雲をイメージした屋根と周囲の戸建と調和するリズムを備えた建築を考案
  11. ゲンスラーと竹中工務店による、愛知の「MARUWA 瀬戸工場」。郊外に建つセラミック素材メーカーの新工場。目指すべき企業像の表現も目指し、企業と世界・敷地と地域・伝統と未来を繋ぐ“架け橋”となる存在を志向。水平方向に伸びるテラスと屋根を特徴とする建築を考案
  12. 【ap編集長の建築探索】vol.002 富永大毅+藤間弥恵 / TATTA「WOODSTOCK House すぎんち」
  13. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  14. 黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行う
  15. GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意する
  16. 2025年にアーキテクチャーフォトで注目された記事トップ100
  17. 安藤忠雄とアントニー・ゴームリーによる、韓国の「グラウンド」。美術館の庭園地下に埋設されたアートスペース。美術館体験の拡張を求め、7体の彫刻を内包した“パンテオンも想起させる”ドーム状の空間を考案。彫刻・建築・自然と鑑賞者をひとつの瞬間の中で結びつける
  18. 宇野友明の講演会が、愛知・江南市で開催。愛知建築士会尾北支部の主催で実施
  19. 青木真研究室による、東京・練馬区の「緑の家」。地域の散歩道となっている緑道沿いの敷地。体験への“特徴的なシーンの挿入”を意図し、曲面と平面が混交する“樹木に呼応したような形態”の建築を考案。内部はニッチ空間が立体的に連続した垂直的一室空間とする
  20. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる

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