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磯崎新さんが亡くなりました 吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、岐阜・本巣郡の「un白木」。規格住宅のプロトタイプ。“田園風景の魅力”と“地域社会”を継承する建ち方を求め、敷地・内外・公私の“境界”を横断する設計を志向。庭と建築を渾然一体として住宅から風景へと繋げる
吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、岐阜・本巣郡の「un白木」。規格住宅のプロトタイプ。“田園風景の魅力”と“地域社会”を継承する建ち方を求め、敷地・内外・公私の“境界”を横断する設計を志向。庭と建築を渾然一体として住宅から風景へと繋げる photo©大倉英揮
吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、岐阜・本巣郡の「un白木」。規格住宅のプロトタイプ。“田園風景の魅力”と“地域社会”を継承する建ち方を求め、敷地・内外・公私の“境界”を横断する設計を志向。庭と建築を渾然一体として住宅から風景へと繋げる photo©大倉英揮
吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、岐阜・本巣郡の「un白木」。規格住宅のプロトタイプ。“田園風景の魅力”と“地域社会”を継承する建ち方を求め、敷地・内外・公私の“境界”を横断する設計を志向。庭と建築を渾然一体として住宅から風景へと繋げる photo©大倉英揮

吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツの設計による、岐阜・本巣郡の住宅「un白木」。
規格住宅のプロトタイプとして計画されました。建築家は、“田園風景の魅力”と“地域社会”を継承する建ち方を求め、敷地・内外・公私の“境界”を横断する設計を志向しました。そして、庭と建築を渾然一体として住宅から風景へと繋げる事が意図されました。

岐阜県を中心に、土地の分譲から住宅の施工を手がけるビルダーによる、新しいプロトタイプとしての規格住宅。
「図」としての住宅本体を取り巻く、「地」としての外部空間の可能性に着目した。庭の計画からはじめる家づくりは、内部からの閉じ方ではなく外部からの開き方への転換を促す。一戸の住宅から街区づくり、界隈の風景に繋がる商品化住宅を開発した。

建築家によるテキストより

田畑の区画単位で千編一律に分譲地の開発が進む地方都市において、田園風景の魅力や地域コミュニティーの継承を意識した住宅の建ち方を考えた。
まだ長閑な景色が残る周辺環境にあって、所有する土地の中だけで完結する暮らしを設計することに窮屈さを感じた為、敷地境界、内外の境界、プライバシーの境界など、各領域を横断するデザインに注力した。自然を身近に引き寄せることで得られる快適で健康な住まいが外部と連続し、庭と建築が渾然一体となり、庭先の緑の恩恵を共有しながら向こう三軒両隣の風景を意識して家をつくる。

建築家によるテキストより

風土に根ざした雑木林の仕組みに建築も倣い、構造的にも環境的にも植生の成り立ちを踏襲する。構造は樹木を躱しながらも立体的に重なり合い、庭と建築の隙間に快適な生活環境を導く。

建築家によるテキストより
久保木亮太+山口貴司 / 三日月アーキテクツによる、千葉・習志野市の店舗兼住宅「House Cafe K」。定年を迎えた夫婦の為に計画。平屋での生活体験への“豊かな奥行き”の付与を求め、空間を様々に変化させる曲面天井を考案。将来的に開かれるカフェで地域社会とも緩やかな繋がる
久保木亮太+山口貴司 / 三日月アーキテクツによる、千葉・習志野市の店舗兼住宅「House Cafe K」。定年を迎えた夫婦の為に計画。平屋での生活体験への“豊かな奥行き”の付与を求め、空間を様々に変化させる曲面天井を考案。将来的に開かれるカフェで地域社会とも緩やかな繋がる photo©小泉一斉
久保木亮太+山口貴司 / 三日月アーキテクツによる、千葉・習志野市の店舗兼住宅「House Cafe K」。定年を迎えた夫婦の為に計画。平屋での生活体験への“豊かな奥行き”の付与を求め、空間を様々に変化させる曲面天井を考案。将来的に開かれるカフェで地域社会とも緩やかな繋がるカフェ / ダイニング photo©小野寺宗貴
久保木亮太+山口貴司 / 三日月アーキテクツによる、千葉・習志野市の店舗兼住宅「House Cafe K」。定年を迎えた夫婦の為に計画。平屋での生活体験への“豊かな奥行き”の付与を求め、空間を様々に変化させる曲面天井を考案。将来的に開かれるカフェで地域社会とも緩やかな繋がるリビング photo©小野寺宗貴

久保木亮太+山口貴司 / 三日月アーキテクツが設計した、千葉・習志野市の店舗兼住宅「House Cafe K」です。
定年を迎えた夫婦の為に計画されました。建築家は、平屋での生活体験への“豊かな奥行き”の付与を求め、空間を様々に変化させる曲面天井を考案しました。また、将来的に開かれるカフェで地域社会とも緩やかな繋がる事も意図されました。

定年を迎え、子育ても終えた施主夫婦が新しい暮らしを始めるための平屋住宅であり、将来的にカフェを開ける計画とした。

建築家によるテキストより

平屋住宅での生活体験は、平面移動のみで単調になりがちであるが、大きな切妻という屋根形状を活かし、各空間に求められる特性に合わせながら、天井のふるまいをきっかけに空間を様々に変化させることで、生活に豊かな奥行きをもたらしたいと考えた。

建築家によるテキストより

家族が寛げる落ち着いた空間にするため、濃色のヴォールト天井、フローリング床とした。リビングと個室の境には、天井より低い位置までの収納壁を立ち上げ、リビングから個室までヴォールト天井が途切れないようにしている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 別府市を拠点に、建築設計・空間再生・地域デザインに取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバー(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 別府市を拠点に、建築設計・空間再生・地域デザインに取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバー(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 別府市を拠点に、建築設計・空間再生・地域デザインに取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバー(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中GALLERIA MIDOBARU GOOD DESIGN AWARD 2021ベスト100他、国内外7つの賞で受賞・入選

大分・別府市を拠点に、“利他的な建築と地域”の生成を促す「DABURA.m Inc.」の、メンバー(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

DABURA.m Inc.は、建築設計、空間再生、地域デザインに取り組む建築設計事務所です。

世界有数の湯の街として知られる別府市を拠点としています。別府市は温泉と共に、若者・アーティスト・外国人が多く暮らす寛容性の高い街としても知られています。私たちは、「利他的な文化としての建築、空間、地域を創造し、持続可能な文明への転換に寄与する」という理念を共有し活動しています。

これまでに、アーティスト達と協働して創り上げたホテル「GALLERIA MIDOBARU」、辰野建築を再生した「大分銀行赤レンガ館」、大分県・OPAMと連携して実施した社会実験「カドウ建築の宴in OPAM」など、空間に纏わる様々なプロジェクトに他分野の方々と連携して取り組んで来ました。

目下、各々に固有のテーマが有る、地域と関わりの深いプロジェクトが進行中です。一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しております。ぜひご応募をお待ちしております。

【ap job更新】 約30年の実績を持つアトリエ設計事務所「藤木隆男建築研究所」が、スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 約30年の実績を持つアトリエ設計事務所「藤木隆男建築研究所」が、スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 約30年の実績を持つアトリエ設計事務所「藤木隆男建築研究所」が、スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中

約30年の実績を持つアトリエ設計事務所「藤木隆男建築研究所」の、スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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アトリエ事務所で建築や住宅の設計をしませんか?

私たち「藤木隆男建築研究所」は、建築の設計監理専業のアトリエ設計事務所です。事務所を開設しておよそ30年になりますが、この間に40余りの施設・建築作品、20ほどの住宅作品を手掛けています。またコンペやプロポーザルにも多数応募し、いくつかは当選し実現しました。

主な作品として、「育英学院サレジオ小中学校1993」、「宮城県がんセンター緩和ケア病棟(ホスピス)2001」、「『お産の森いのちのもり』産科婦人科篠﨑医院2010」、「児童養護施設『マリア園』2019」や住宅作品「二手橋の家2001」、「西荻の大和葺き(M・T邸)2007」などです(掲載写真/ホームページ御参照)。

健康で、建築への志の高い方の応募を期待します。

HAGI STUDIOとtwism design studioによる、群馬の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」。市中心部の建物を改修。“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入。内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放
HAGI STUDIOとtwism design studioによる、群馬の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」。市中心部の建物を改修。“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入。内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放つどにわ photo©千葉正人
HAGI STUDIOとtwism design studioによる、群馬の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」。市中心部の建物を改修。“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入。内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放1階、ロビー photo©千葉正人
HAGI STUDIOとtwism design studioによる、群馬の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」。市中心部の建物を改修。“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入。内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放2階からロビーを見下ろす photo©千葉正人
HAGI STUDIOとtwism design studioによる、群馬の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」。市中心部の建物を改修。“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入。内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放2階、談話コーナー と つどにわライブラリー photo©千葉正人

HAGI STUDIOとtwism design studioが設計した、群馬・前橋市の「しののめ信用金庫 前橋営業部ビル」です。
市中心部の建物を改修する計画です。建築家は、“地域の魅力を高め愛される場”を目指し、各エリアの中継地点という場所性を生かして敷地内に歩道や広場を導入しました。また、内部には飲食や図書閲覧等の用途も取り入れ広く一般に開放する事も意図されました。店舗の公式ページはこちら

1964年のオリンピックイヤーに竣工した本建築は、現しののめ信用金庫として合併する前の前橋信用金庫の本店として構えられた。
鉄骨鉄筋コンクリート造で当時の金庫肝いりの建築物であったが、2015年に行った耐震診断により問題ありという判定を受ける。我々が参画したときにはまさに建て替えやむなしという方針だったが、構造設計者の所見などから既存の構造には致命的な欠陥は見当たらず、バランスを取り戻すことで耐震基準を満たせることが明らかになり、改めて改修が現実味をもった。

建築家によるテキストより

また、本計画の初期段階から近隣のエフエム群馬社屋の移転計画が敷地内に組み込まれた。
地域メディアと地域金融というこれまでにない同居が実現することとなり、異なる二社が一つのエリアを共有し、どのような相乗効果をもたらすことができうるのかが期待される。

特に信用金庫は法人格として銀行のような株式会社ではなく、「地域との共存共栄」を目的とした協同組織である。だからこそ、自社の利益を追求するだけでなく、地域の魅力を高め愛される場を提供することで長期的な視点に立った総合的な発展を目指すことができた。

建築家によるテキストより

エリアの特徴を見出そうと思うと少々難しく、名付けうるエリアの中間に位置しており、どこにも属さず明確な特徴に乏しい。しかしながら、見方を変えてみるとそれらのエリアを中継する地点であるという特徴が浮かび上がってきた。そんなポテンシャルをもった街区 / 敷地であったが、既存建築物は東側の国道17号側に面して正面性があり、長手面である南側は駐車場として利用されるのみであった。

そこで、街区の内外を反転させ、街区の中に「表」を生み出すため、中心に広場を設け、街区を囲む歩道空間と接続し歩行者が安心して歩けるようにすることで、これまで裏であった南面や西面も新たなファサードとなり、建築が歩道空間に面する表面積は格段に広くなる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 様々なスケールの公共プロジェクトを手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 様々なスケールの公共プロジェクトを手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 様々なスケールの公共プロジェクトを手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中玉造幼稚園 2022竣工

様々なスケールの公共プロジェクトを手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たち株式会社橋本尚樹建築設計事務所は、2023年1月より株式会社NHAに社名を変更するのに伴い、より一層設計活動に集中できる組織体制を整えるため、実務経験がある設計スタッフおよび新卒設計スタッフを数名募集します。

現在、私たちは全国各地で様々なスケールの公共プロジェクトを中心に設計を行っています。

設計スタッフは、プロジェクト規模により2-3名程度の少人数のチームをつくり、経験のあるパートナーの元、設計を担当します。少人数のチームなので、建築のプロポーザルなどの基本計画から、設計、監理と全ての過程において包括的にプロジェクトに参画することが可能です。現在進行中のものでは、基本計画、基本設計、実施設計(監修)、現場監理、が同時に進んでいます。

【進行中プロジェクト:丹波山村新庁舎(仮称)、2025大阪関西万博シグネチャーパビリオン、久御山町まちづくりセンター(仮称)、女川町認定こども園及び社会教育施設(仮称),他】

私たちは、建築を単体のものと捉えるのではなく、ランドスケープ、まちづくり、プロダクト、展示、家具などの専門家たちとの協働を通して、総体として建築の先にある社会や人に対して何ができるかを常に考えています。

すでに動いているプロジェクトの成熟に加えて、これからますます複雑で多様なプロジェクトを発掘し、組織の業務領域を拡大していくため、新しいスタッフを募集します。ともに頭で練り、手で考えることができる、意欲ある仲間を探しています。興味のある方は、ぜひ一度話を聞かせてください。

二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」。“文化財”でもある歴史ある旅館を改修。特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築。貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」。“文化財”でもある歴史ある旅館を改修。特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築。貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る特別室「22号室」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」。“文化財”でもある歴史ある旅館を改修。特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築。貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る特別室「22号室」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」。“文化財”でもある歴史ある旅館を改修。特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築。貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る来日の湯 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」。“文化財”でもある歴史ある旅館を改修。特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築。貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る来日の湯 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、兵庫の「三木屋旅館改修計画 四期工事」です。
“文化財”でもある歴史ある旅館を改修しました。建築家は、特別室の更新では、使用可能な素材を受け継いで様々な空間の繋がりを構築しました。また、貸切風呂の計画では、“青森ヒバ”等の素材を用いて“視覚的にも楽しめる状況”を作る事が意図されました。施設の公式サイトはこちら

兵庫は城崎温泉に佇み、志賀直哉ゆかりの宿としても知られる創業300年の日本旅館「三木屋」。
国の登録有形文化財にも指定され、その木造建築の随所に歴史ある趣を感じることが出来る。

建築家によるテキストより

しかし一方で老朽化を避けられない部分もあり、宿では2013年より少しずつ改修計画を開始。
施主は全体を通して、全面的なリニューアルというよりも既存の趣や建築当時の思考を活かした「更新作業」として改修を位置づけており、このプロジェクトではその考えに沿って、内湯、特別室、 客室、手洗、大広間などを段階的に改修している。

建築家によるテキストより

第四期工事となる今回の改修では、かつて皇族の方もお迎えしたという特別室「22号室」のほか、「来日(くるひ)の湯」「二見(ふたみ)の湯」という、大きさの異なる貸切風呂2つを計画した。

建築家によるテキストより
牛島隆敬建築設計事務所による、滋賀・米原市の住宅「入江の自邸」。かつて“琵琶湖の一部”であった敷地。気候変動と地域の特徴と向き合い、数百年の一度の“大雨”や湖の“氾濫”にも備える断面構成を考案。建築でエリアの人々の“共同体的無意識”にも訴えかける
牛島隆敬建築設計事務所による、滋賀・米原市の住宅「入江の自邸」。かつて“琵琶湖の一部”であった敷地。気候変動と地域の特徴と向き合い、数百年の一度の“大雨”や湖の“氾濫”にも備える断面構成を考案。建築でエリアの人々の“共同体的無意識”にも訴えかける photo©ツジタシンヤ
牛島隆敬建築設計事務所による、滋賀・米原市の住宅「入江の自邸」。かつて“琵琶湖の一部”であった敷地。気候変動と地域の特徴と向き合い、数百年の一度の“大雨”や湖の“氾濫”にも備える断面構成を考案。建築でエリアの人々の“共同体的無意識”にも訴えかける photo©ツジタシンヤ
牛島隆敬建築設計事務所による、滋賀・米原市の住宅「入江の自邸」。かつて“琵琶湖の一部”であった敷地。気候変動と地域の特徴と向き合い、数百年の一度の“大雨”や湖の“氾濫”にも備える断面構成を考案。建築でエリアの人々の“共同体的無意識”にも訴えかける photo©ツジタシンヤ

牛島隆敬建築設計事務所が設計した、滋賀・米原市の住宅「入江の自邸」です。
かつて“琵琶湖の一部”であった敷地に計画されました。建築家は、気候変動と地域の特徴と向き合い、数百年の一度の“大雨”や湖の“氾濫”にも備える断面構成を考案しました。そして、建築でエリアの人々の“共同体的無意識”にも訴えかける事も意図されました。

この地域は昔は琵琶湖の一部であった。
内湖となり、戦後に埋め立てられ、田んぼとなり、近年は住宅地となった。琵琶湖の移動や人の手によって常に動き続けてきた。

建築家によるテキストより

人の住むエリアになってからこの地域は何度も水害に襲われてきたが、治水技術も向上し、どこにでもあるような住宅が立ち並ぶことで、今では人々の遠い記憶となりつつある。しかし、地球温暖化の中で再び水に覆われることも想定される。もしくは、水位が減り、人も離れれば、昔のように「迷原」に戻ることも考えられる。

建築家によるテキストより

設計者の自邸として、この住宅を計画したが、そもそもこの土地は家族にとって、縁もゆかりもない土地だった。その流れ着いた土地との接点として、地域の人の共同体的無意識に訴えかける建築を建てることを目指した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 島田陽が主宰する「タトアーキテクツ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 島田陽が主宰する「タトアーキテクツ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 島田陽が主宰する「タトアーキテクツ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中六甲の住居 ©鈴木研一

島田陽が主宰する「タトアーキテクツ」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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タトアーキテクツでは設計スタッフを募集します。

私たちは、関西を中心に全国や海外で、住宅や図書館などの公共建築、商業建築まで様々な規模の建築設計を行なっています。より多様な働き方を達成するために増員を考えています。スタッフとアイデアを出し合って建築を創造していくので、何よりも熱意のある方を探しています。

ODS / 鬼木孝一郎による、東京・墨田区の、社屋内ラウンジ「Asahi Terrace」。特徴的な外観で知られる建築内に計画。水平連続窓からの景色を楽しめる空間を目指し、窓高に揃えたベンチ等の視点が変化する様々な“仕掛け”を考案。カウンターには社員で守り続ける森の材を活用
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・墨田区の、社屋内ラウンジ「Asahi Terrace」。特徴的な外観で知られる建築内に計画。水平連続窓からの景色を楽しめる空間を目指し、窓高に揃えたベンチ等の視点が変化する様々な“仕掛け”を考案。カウンターには社員で守り続ける森の材を活用 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・墨田区の、社屋内ラウンジ「Asahi Terrace」。特徴的な外観で知られる建築内に計画。水平連続窓からの景色を楽しめる空間を目指し、窓高に揃えたベンチ等の視点が変化する様々な“仕掛け”を考案。カウンターには社員で守り続ける森の材を活用 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・墨田区の、社屋内ラウンジ「Asahi Terrace」。特徴的な外観で知られる建築内に計画。水平連続窓からの景色を楽しめる空間を目指し、窓高に揃えたベンチ等の視点が変化する様々な“仕掛け”を考案。カウンターには社員で守り続ける森の材を活用 photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・墨田区の、社屋内ラウンジ「Asahi Terrace」です。
特徴的な外観で知られる建築内に計画されました。建築家は、水平連続窓からの景色を楽しめる空間を目指し、窓高に揃えたベンチ等の視点が変化する様々な“仕掛け”を考案しました。また、カウンターには社員で守り続ける森の材を活用しています。施主企業の公式サイトはこちら

アサヒグループの社員及び招待客様用のラウンジスペースのデザイン。

建築家によるテキストより

ビールジョッキと炎を連想させる形状が特徴的なアサヒグループ本社ビルの13階に位置し、隅田川と浅草の街を一望できるロケーションとなっている。「Asahi Terrace」と名付けられたこのラウンジスペースは、夜はビールをはじめとするアサヒグループの飲料を楽しむことができ、日中はプレゼンテーションや撮影が行える場所となることを求められた。

建築家によるテキストより

中央の大きなハイカウンターは80年以上に渡り社員の手で守り続けられた「アサヒの森」のヒノキ材を使用。照明は調光調色が可能な器具を全面的に採用し、様々な時間帯や使い方に対応できるものとした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住宅や別荘の設計を中心に手掛ける「廣部剛司建築研究所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 住宅や別荘の設計を中心に手掛ける「廣部剛司建築研究所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 住宅や別荘の設計を中心に手掛ける「廣部剛司建築研究所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中『PHASE DANCE』/ モーダルプランニングの手法による別荘

住宅や別荘の設計を中心に手掛ける「廣部剛司建築研究所」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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廣部剛司建築研究所では、住宅・別荘設計を中心に手掛けています。

近作の『PHASE DANCE』(掲載:GA HOUSES 165、新建築 住宅特集 2019.9)では、敷地にもともとあった一本の樹木との関係で、それを取り囲むようにプランニングをしています。それを1つのきっかけとして設計を進めながら考えていたことは、樹木との関係だけではなく、それによって生まれる連続的な空間が<人のスケールに近くなっていく>ことでした。

大切に考えているのは、建築を人が手で触れるところから大きなスケールまで、シームレスに考えていくということです。その結果、より<人に寄り添うような>建築のありかたができるのだろうと考えています。

少人数の事務所なので、手掛けてきた建築に共感してもらえる人と一緒に、建築を、そしてプロセスを楽しみながら、より美しい空間にしていくための設計活動を共にしていければと思っています。

事務所は多摩川に近い二子新地駅の近くにあります。
橋を渡れば二子玉川ですが、二子新地駅周辺は宿場町から発展した歴史あるエリアで、少しのんびりとした空気が流れています。アトリエでは、ランチタイムミーティングを兼ねて、お昼を食べながらリラックスした空気で話すことも大切にしています。そのなかから意外なアイディアが生まれることもあるからです。

OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス

OKDOが設計した、東京・千代田区の、イベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」です。
日本酒を試飲する為の空間です。建築家は、酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置しました。また、各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮されました。イベントの公式サイトはこちら(2022年の会期は終了しています)。

“若手の夜明け -Sake Jump-”という日本酒試飲イベントの会場を設計しました。
若手の夜明けは、日本酒を身近に感じて欲しいという理念のもと若手蔵元有志が結集し、2008年に発足しました。その後日本全国の都市で開催し、歴史を重ねてきました。

建築家によるテキストより

消費者が生産者に触れることができる貴重な機会を提供する同イベントですが、2020年~2021年はCOVID-19によってオンラインのみの開催を余儀なくされました。そして2022年、新たな体制に生まれ変わった若手の夜明けは、規模を大幅に拡大するとともに会場デザインを一新することを決意しました。敷地は東京の大手町仲通り、約2500㎡の屋外空間です。

建築家によるテキストより

設計の依頼を受けたOKDOは、日本酒造りの美しい情景を、今まで日本酒に馴染みのなかった人たちにも伝えられる空間を作りたいと考えました。たくさんの米粒が麹菌によって発酵するシーンから着想を得て、会場全体に米の形をした風船を浮かべました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中大阪市中央区 商業複合施設

集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社IAO 竹田設計は、集合住宅を中心にホテルや複合商業施設、オフィス、福祉施設など多種多様なプロジェクトを手掛ける「総合組織設計事務所」です。

得意とする集合住宅では5年以上連続でグッドデザイン賞を受賞するほか、『近代建築』『建築ジャーナル』などの業界紙においても、IAO 竹田設計のプロジェクトが彩られています。

そんなIAO 竹田設計では、来年以降の竣工に向けて様々なプロジェクトが同時に進行しており、今後さらなる組織力の強化を目的に、新規スタッフ(新卒/キャリア)の募集を行います。

宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置北東側外観 photo©Cody Ellingham
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置1階、ラウンジ photo©Cody Ellingham
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置螺旋階段 photo©Cody Ellingham

宮本雅士建築設計 / mmarが設計した、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」です。
既存建物を改修した電動工具の企業の社屋です。建築家は、“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向しました。また、新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置しています。

電動ドライバーのパイオニアとして知られるHIOSの本社移転に伴い、約1700m²の新本社ビル改修プロジェクト。
既存の建物を再利用し、新しい本社の要望に適応させた。日本の古い基準で建てられた築28年の鉄骨造5階建てビルの改修であり、挑戦の多い再生プロジェクトとなった。

建築家によるテキストより

この企業は、「社員が楽しめる環境づくり」を理念に10年ごとに移転を行っている。2019年に50周年という大切な節目を迎えるにあたり、2017年に計画した新社屋プロジェクトである。歴代社屋への想いを受け継げるように「働く人にやさしい環境づくり」をコンセプトに掲げた。

建築家によるテキストより

そのメインエントランスの新たな吹抜けの空間へ「HIOSの象徴である電動ドライバーで、天空から締められた“ネジ”」のイメージから生まれた螺旋階段をシンボルとして存在させた。
1階エントランス、ラウンジから、2階ショールーム、応接室へと繋ぐ、この螺旋階段は、大切なビジターをお迎えする新たな動線となる。社員とビジターの動線を明確化し、それぞれに属する空間を構成した上で、建物内の自然採光の向上を計画した。自然採光は、社員への健康を配慮すると共に、照明負荷の低減も目的としている。

建築家によるテキストより
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行

竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルが設計した、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」です。
国内外を活発に移動する施主家族の家として計画されました。建築家は、高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案しました。そして、四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取りました。

京都は従来、短冊状の敷地に町家が軒を並べる平面的高密度である一方、低層建物が並ぶ断面的低密度であるため、通り庭や坪庭といった外部空間を平面的に配置することで、豊かな住空間を確保してきた。しかし現在、平面的高密度は変わらない中、断面的には中・高層建物が求められるようになり、住宅にも街の特質を活かしながら、新しい状況に有効な外部空間の取り入れ方を工夫しなくてはならない。

建築家によるテキストより

住まい手は日本人家族だが、アメリカでビジネスを展開しながら、日本で学校へ通い、長期休暇はアメリカで過ごすといったように、この家は大きなサイクルのひとつの拠点であり、そのような生活の舞台となることが望まれた。そこで、パティオ、テラス、光庭といったアクティブな家族が必要とする外部空間を、住宅から立体的に削り取り、この削り取ったところを中心に展開する生活を考えた。

建築家によるテキストより

削り取りの補助線として、敷地の対角線方向、住宅が面する賑やかな寺町通りへと広がるよう、都市グリッドに傾いた軸を導入して、室内から外部空間越しに街へと視線が広がり、光や風が通り抜ける。立体的に配置された坪庭である。人や視線や自然を通過させるために、傾いた軸上には耐力壁ではなく、片がけブレースを1階から3階まで連続させた。

これらの外部空間はそれぞれが多角形のプリズムのように働いて、細長い住宅の中に暮らす人に、奥深かったり、空へ抜けたり、街をはすかいに見おろしたり、四方八方へ広がる空間を感じさせ、また、京都を新しい表情で切り取っている。

建築家によるテキストより

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