SANAAの妹島和世と西沢立衛のインタビュー動画です。自身が設計しているロシアのガレージ美術館の「ヘキサゴン・パヴィリオン」について語っています。日本語で語っています。隣接する形で、OMAが2015年に完成させた現代美術館が建っています。
architecture archive
SANAAによる、オーストラリアの美術館増築「シドニー・モダン・プロジェクト」の、2022年9月までの建設現場のタイムラプス動画です。アーキテクチャーフォトでは、計画案やコンセプトテキストを特集記事として紹介しています。
以下に、計画段階の画像も掲載します。


海外を拠点に、日本や世界の建築の構造設計を手掛ける「yasuhirokaneda STRUCTURE」の、日本勤務(リモート可)のスタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とプレス募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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yasuhirokaneda STRUCTUREは、金田泰裕が2014年に設立し、パリ、香港、コペンハーゲンと海外に拠点を置きながら、日本国内のプロジェクトはもちろん、世界各国のプロジェクトを多国籍な建築家と協働(構造設計)をしている事務所です。
代表作には、弘前れんが倉庫美術館(田根剛 / ATTA設計)、まれびとの家(秋吉浩気 / VUILD設計)、HIROPPA(元木大輔 / DDAA設計)、 Hare unahi ika(Matias Zegars Arquitectos)、 その他多数。



芦沢啓治建築設計事務所とトラフ建築設計事務所が設計した「大阪北港マリーナ『PARK HULL』」です。
湾岸のカフェやホテルのある施設の一角に計画されました。建築家は、アップサイクルを楽しみ学べる場を目指し、遊具や家具とグラフィックを一体化させたランドスケープを構築しました。また、様々な要素は廃材も活用して製作されています。施設の公式サイトはこちら。
大阪湾岸にオープンした、カフェやホテルを併設する大阪北港マリーナHULL。
その敷地内に、アップサイクルをテーマにしたエディテイメント型公園「PARK HULL」を手掛けた。自由な発想で遊び、海辺の環境から未来への想像力を育むことを目的とし、大人も子供も楽しめ、好奇心を掻き立てられる新たな公園のかたちが求められた。
より自由度の高い遊びを受容できる場として、全体を一つのランドスケープのように感じられる公園を提案した。
円形のグラフィックは、点在する遊具や家具をランドスケープの一部としてつなぎ留める。子供たちの遊具としても機能するグラフィックは、その同心円に置かれた家具も遊具の一部のようにも見せている。青は海と空を、冬場にはファイヤープレイスとなるサークルベンチや砂場の赤は火や土をイメージしている。遊具もそれぞれの色に塗り一体化させ、大きなスケール感に対応した。
自由な発想で遊べる遊具「PLAYRING」は、体力やバランス感覚とともに、判断力も養える。廃材を活かしたすべり台は、遊具であると同時に、アップサイクルされたオブジェでもある。もともと廃棄されていたポリエチレン発泡体の端材をカットし、束ねることで作られた「もこもこソファ」はひと時の休憩の場となる。



noizが設計した、東京・千代田区の「OPEN HUB Park」です。
事務所内のオープンスペースです。建築家は、柔軟な発想を促す事業創造の場として、新グリッドの導入と特殊曲線での床パターン等で複雑さと動きのある空間を構築しました。そして、建築と最新技術の可能性が融合した場を作る事も意図されました。施設の公式サイトはこちら。
NTTグループ内外の組織・分野の垣根を超えた自由なコミュニケーションと柔軟な発想を促し、新しい事業コンセプトの創造と社会実装を目指す活動拠点として、大手町にあるNTTコミュニケーションズ本社内に設けられた、次世代に向けたオープンスペースの内装設計です。
この施設自体が、企画やデジタルクリエーション、グラフィックデザインなど、多くの外部クリエイターチームとNTTコミュニケーション内部の企画チームとの密な協働の結果でもあり、典型的な大規模オフィスビルの中にありながらも、外部への発信力やアイデンティティを強く持つことが求められました。
COVID-19の影響でリモートワークが普及し、リアルなワークスペースの意味が逆説的に問われる中で、ワークスペースの常識を問い直すことをテーマとして設計を行いました。施設全体を一つの生態系としてあつかい、その中で多様な対立項、例えばリアルとヴァーチャル、モノと情報、多様性と均質性、静と動、遊ぶことと働くこととなど、相反した概念・機能をあえてあいまいな形で混ぜあわせ、さらにはNon-Human Agentやスマート環境などを人と対等なコラボレーターとして取り込むことで、次世代の共創環境で多様な人が集まること、新しいアイディアを発想し、試し、技術を創り出す環境的触媒の意味とあり方に、一つの解を与えることを試みています。


土木景観とランドスケープを中心に、構想から詳細設計までを行う「株式会社Tetor」の、社員もしくは契約社員(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社Tetor(テトー)は社員及び契約社員を募集します。
Tetorは土木景観、ランドスケープデザインを中心とした設計事務所です。
Tetorとは手と人を大事にするという理念のもと設立された事務所です。現在は全国の公園・橋梁・河川等のデザインに構想から詳細設計まで幅広くデザイン業務を行っています。Inclusive Design 誰も排除しないデザイン・Reusable Design 再利用する再利用可能なデザイン・Interface Design多様な利用を促すデザインの3つの柱をもとに、デザインに携わっています。
弊社は少人数精鋭によるプロフェッショナル集団を目指し、デザイナー・エンジニアの両方の側面を持った人材を募集いたします。
また、長期的に会社に貢献して頂ける方を歓迎しています。これまでのプロジェクトとしては岡山県奈義町のナギテラス 、国葬の一般献花会場となった九段坂公園などがあり、グッドデザイン賞、土木学会デザイン賞など多数の賞を受賞しています。
公園や橋梁、道路などの土木デザインやランドスケープデザインから、サインやストリートファニチャーまでのプロダクトデザイン等、設計対象は大小多岐にわたります。



MVRDVとALLが設計した、フランス・レンヌの集合住宅「アセンション・ペイサジェール」です。
中心部から郊外に移り変わる場に計画されました。建築家は、都市の成長に伴う住宅供給と景観保全を目指し、近隣に対し高さを抑えて段階的に高層化する建築を考案しました。また、全住戸に自動給水の植物を設置し周辺環境とも呼応させる事が意図されました。
こちらはリリーステキストの翻訳
MVRDVの「アセンション・ペイサジェール」、レンヌの川沿いを活性化し、密度と多様な所得レベルに対応した住居を供給
MVRDVは、共同建築家ALLとともに、不動産開発会社ジボワールグループの為に、フランス・レンヌ西部の2つの川の合流地点に集合住宅アセンション・ペイサジェールを完成させました。12階建て、10,550㎡のこの複合施設は、レンヌの中心部とその外周部の間の重要な移行スペースを占めており、街の外側の成長のコンテクストに伴い必要とされる密度を高め、37ユニットの社会住宅を含む様々なサイズと価格帯の138戸の住宅、商業スペース、緑のある水辺環境の新しい公共スペースを提供します。
2018年、フランスの雑誌『l’Express』はレンヌをフランスで最も住みやすい都市とし、2017年に新しいTGV接続路が登場したことと相まって、この魅力は継続的な人口増加につながっているのです。街の中心部には多くの歴史的建造物があり、この拡張の圧力は外側に移動し、周辺部は田園地帯の外側に成長するか、できれば高密度化という快適なアプローチで上方に成長することが求められているのです。イル川とヴィレーヌ川が合流する地点に正確に位置し、緑の浮遊する公園であるジャルダン・ドゥ・ラ・コンフリュアンスの向かい、現在は歩行者天国となっているフランソワ・ミッテラン通りの端にあるアセンション・ペイザジェールは、非常に目立つ場所にあるため、周辺の高密度化に対して模範となるアプローチが必要でした。
アセンション・ペイサジェールは、地層からインスピレーションを得ています。このプロジェクトは、徐々に傾斜が後退する大小2つの曲線的な建物で構成されています。川沿いや近隣に接近する箇所では、建物を低くし、広大な低層建築のコンテクストを認めています。しかし、それ以外の場所では、そのデザインは、3つのピークに徐々にステップアップし、敷地の中心では最大12階建ての高さに達しています。この緩やかなステップバックが生み出すテラスには、鉢植えの緑が飾られていて、最上階の住戸まで、川沿いの青々とした雰囲気が広がっています。大きなブロックの西側の角、建物の2つの「ピーク」の間には、果樹を含む庭があり、この緑のアプローチが強調しています。
ファサードは、地質学とのつながりを強調しています。それは、5色のグレーを基調としたマットと光沢のあるセラミックパネルが、層状に配置されているのが特徴です。地上付近は暗くてマットな質感、最上部は明るくて光沢のある質感となっています。夜間は、建物上部のセラミックパネルに組み込まれた照明が、その効果をさらに高めています。その結果、この街の一角を大幅に高密度化しながらも、まるで環境そのものが生んだかのような自然なデザインで、真に街に属しているように見えます。。
MVRDVの設立パートナーであるナタリー・デ・フリースは述べています。
「アセンション・ペイサジェールでは、私たちが期待したとおりの、そしてまさにこの場所で必要とされているプロジェクトを実現することができました」「川や公園が向かいにあり、人が住むには素晴らしい立地条件です。その良さを壊さずに、できるだけ多くの人が住めるようにすることがチャレンジでした。そのために、小さな丘のようなシルエットを持つ2つの建物のアンサンブルを作り、テラスやバルコニーで覆い、植物や 木々のための大きな鉢がすでに用意されている素敵な屋外スペースを居住者に提供することにしました」


集団の力での創造を目指す「ゼロ・アーキテクツ プラス コンサルティング」の、建築設計職(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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自身の建築の能力を最大限生かしたい方、建築が好きな人を募集してます。
集合住宅・ホテル・商業施設・オフィス・福祉施設などの新設、改修、再開発。インテリアデザイン。官公庁のプロポ参加などジャンルを問わず、建築に関わる業務に取り組んでおり、建築の設計・デザイン業務を通して社会貢献することを念頭に建築に取り組んでいます。企画力やデザイン力を育て、唯一無二の価値が提供できる設計事務所を目指しており、弊社の価値観に共感できる方を募集します。
現在、集合住宅・福祉施設・ホテル・再開発等の計画がいくつかあり、技術とコミュニケーション能力の高い人材を募集しております。また不動産事業も扱っており、宅建の資格を持った方で建築も不動産も精通している方も募集対象とします。
【環境】
現在社員は8名で20代ー30代後半が中心のメンバーで設計を進めています。
仕事の規模は多岐に渡りますが、それぞれ少数かつ複数案件を各々の能力に合わせながらチームリーダーの元、積極的に設計やデザインの意見を言える環境として、集団のパワーでより良いものが創造できる事務所を目指し日々奮闘しています。



黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesが設計した、東京・品川区の住宅「ESPACE」です。
住宅密集地に建つ木造建築です。建築家は、プライバシーに配慮した広がりのある空間を目指し、フルワイド窓で中庭と高窓から採光する構成を考案しました。それは、ラーメン構造を採用し“門型フレーム”を作る事で実現されました。
敷地は都心エリアの住宅地。北側道路の一角に建つ「ESPACE」は、40代夫婦が暮らす木造2階建ての小住宅である。
互いにライフスタイルのセンスに長けたクライアントは、必要以上にモノを持たないミニマリストでもあり、コンパクトな敷地でもプライバシーに配慮した、広さより広がりのある空間をつくりたいと考えていた。
敷地は北側接道で全面道路幅も狭く、周辺住宅は極めて密集して建築されている。そのためプライバシーを考慮し、道路側ファザードにはあえて開口部を設けず、中庭とハイサイド窓によってのみ光を取り入れる計画とした。
また、敷地間口を最大利用するために木造ラーメン構造を採用。門型フレームをつくることで北側に耐力壁を設けずにフルワイドの三連窓とハイサイド窓を実現している。
壁面には門型フレームの柱型を利用した造り付けの収納も完備し、新たに家具をおかなくても生活できるよう機能面も充実させている。



麻殖生龍哉 / マイオ建築研究所が設計した、東京の「杉並の家 / Cedar Louver House」です。
住宅街の南に開けた敷地に計画されました。建築家は、場の特性を生かす開放的な建築を求め、“南”の恩恵の享受とネガティブ要素の排除を叶える可動式巨大ルーバーを考案しました。そして、衣服の様に環境を適正化し公私を柔らかく隔てる事が意図されました。
都心の閑静な住宅街に建つアトリエ兼住宅である。
敷地は東と南が道路に接する角地であり南側隣地には日射や風通しに影響する大きな建物がない。南側に大きく開けるという利点を生かして建物を計画しようと考えた。
「南に開く」というと至極当たり前のように聞こえるかもしれないが、より意識的に考えるとクリアしなくてはならないハードルがいくつもあることが分かる。強すぎる日射やそれがもたらす厳しい温熱環境、台風シーズンの南よりの爆風、どれもクライアントがこの地に暮らし始めた40年前からは比べ物にならない程厳しいものとなっている。
様々な方策を模索したが、その中で最もポジティブな解答に感じられた姿がこの建物である。開放感や日射取得、風の取り入れのため南側全面を大きな開口部としできるだけ北側にボリュームを寄せた。ボリュームはボコボコとした形態となっているがこれは建物機能の主従関係や各々の機能に求められる環境を考慮した結果である。


現代寺院建築・医療施設・福祉施設の設計が始まる「河原泰建築研究室」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社河原泰建築研究室は設計スタッフを募集します。
これから始まる現代寺院建築や医療施設、福祉施設の設計のために設計スタッフを募集します。
株式会社河原泰建築研究室が設計する建物は、ビルディングタイプの既成概念にとらわれず、これからの未来に向けた建築のあり方をゼロから考えるため、美術館ような寺院となったり、宇宙基地のような公園施設となったりしますが、決して奇をてらっているわけではなく、緻密で広範囲な分析から導かれるものなのです。
現代寺院建築や医療福祉建築、集合住宅などに興味があり、熱意をもって参画したい人を募集いたします。



堤由匡建築設計工作室が設計した、神奈川・横浜市の店舗「眉月 / 晴れ着の丸昌 横浜店 1階売場」です。
和装の貸衣装店の改修です。建築家は、目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案しました。また、内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計されました。同店舗の2階の改修も堤由匡建築設計工作室が手掛けており、アーキテクチャーフォトでは、特集記事として紹介しています。店舗の公式サイトはこちら。
創業55年の横浜の貸衣装店の1階売場、階段室、ファサードの改修設計を担当した。
昨年の2階列席衣装売り場に引き続いてのプロジェクトとなる。主に結婚式用のフォーマルな衣装売場であった2階売り場に対し、1階は成人式用の振袖、卒業式の袴、七五三の3種類の衣装を展示する。
改修前のファサードはカーブしたタイル貼りであり、メインの商品である和服のイメージに調和していなかった。そのため門型の工作物を新設して曲面壁を隠し、豆砂利洗い出し仕上げによる一直線の壁を作り、重厚感と高級感を持たせた。階段室に面する箇所はピーラーのルーバーを設置し、緩やかに視線を遮っている。その階段室の室内壁は米松の不燃リブパネルが取り付けられ、シャープな垂直性を強調し、天井の金箔クロスが非日常的な高級感を醸し出している。
室内では異なる客層が混在しないように、中央の売場を四角く入れ子状に囲むプランを考えた。中央の囲まれたエリアが袴売場、外周部の2辺が晴れ着、1辺が七五三と、外周部奥がミーティングエリアと明確にゾーニングすることができる。什器の高さは1.8mに抑え、圧迫感がないようにしている。ミーティングエリアは帯と小物の棚に面しており、選んだ着物と合わせやすいように配置している。小物棚は七宝の組子にシナ有効ボードを組み合わせ、自由な展示と意匠性を両立させた。




成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」です。設計・監理は、積水ハウスが手掛けています。
昔からの温泉地に計画されました。建築家は、湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案しました。また、現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答する事も意図されました。施設の公式サイトはこちら。
温泉宿と聞くと、同じ営みが続いてきた宿泊のスタイルだと思う人も少なくない。しかし歴史を紐解くと、そこには日本の社会の変遷と共に常に揺れ動き続けてきた温泉宿の姿が浮かびあがる。もともと温泉は、湯治の文化などにより日本では古くから愛されてきた。しかし温泉を掘るには相応の技術が必要で、明治以降に掘削技術が進歩し、文化としても徐々に大衆化し、戦後の高度経済成長の時期に、旅行会社が組む団体旅行の流行とともに、内湯・宴会施設を持った旅館が複数集まった温泉街の景観が形成されるのである。
湯田温泉は、長州藩のお膝元だったこともあり、明治維新の志士たちも集った歴史ある温泉地だ。
県庁所在地から近く交通の便も良いために発展は少々早く、昭和の初めには千人が入れるという「千人風呂」や動物園まで備えた施設があったという。一方でバブル崩壊後はこうした団体旅行は減少し、温泉(旅行)の楽しみ方は変わりつつある。昭和的な大人数のエンターテインメントではなく、自然環境や温泉情緒を楽しむ個人旅行への変化である。
私たちのプロジェクトは、こうした状況を引き受けた「温泉街と温泉旅行のリデザイン」である。
かつての湯治が病の治療が主だったのに対して、昨今の温泉に求められるのは心の癒し(治療とまで言えないが)と見ることもでき、新しい流れであると同時に古くからあった感性の再生とも言える。私たちはこうした視点に立ち、昭和的なエンターテインメントとは真逆の、「できる限り要素を削ぎ落とし、視覚情報を減らし、静かで落ち着いた」宿泊施設のあり方を模索した。


新居千秋都市建築設計の、新規プロジェクト開始に伴い 新規スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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◇最近のプロジェクト
2022年は、愛知県で約9000㎡の保育園、公民館、小学校の複合施設をプロポーザルで選定されました。また、2200㎡程度の越谷市の保育園が先日着工し、1200㎡程度のオフィスビル、年末に竣工する3500㎡程度の流山市の図書館の現場監理を進めています。4800㎡程度の堺市の小学校が10月から着工します。2700㎡程度の兵庫県の美術館(15000㎡の造成を含む)の実施設計を終えました。昨年の春には、6000㎡程度の小牧市の図書館、5600㎡程度の横浜市港南区の公共施設が、竣工しました。この二つは、2021年6月に発刊されたGA JAPAN 171に掲載されています。
また近年では、弊社単独で取り組んだ両国の高さ約100m超、25000㎡程度の超高層ビル、横浜の高さ約135m、65000㎡程度で大手設計事務所と協同で設計している超高層ビルが完成しました。その他、700㎡程度の共同住宅が竣工し、台湾での共同住宅にも取り組んでいます。
◇私達の設計への取り組み方
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。また、UIAでの講演会をまとめた、3.11とグローカルデザイン(鹿島出版会)にも、私達の設計への取り組み方が掲載されています。合わせてご覧ください。2021年に発行された「市民とつくる図書館」には、弊社の図書館への取り組みが掲載されています。
2022年には、東工大で行われる「ルイス・カーン研究連続講演会」に、講演者として登壇予定です。私達の事務所はこれまでに公共建築を41個、全てコンペで勝ち取ってきました。また、建築学会賞が2つ、日本建築大賞、公共建築賞、吉田五十八賞、村野藤吾賞、JIA25年賞が2つ、78の賞を受賞しており、その内、劇場を含む複合文化施設で56の賞を受賞しています。また、29の集合住宅、7の独立住宅をつくってきました。集合住宅はコンスタントにやりながら、独立住宅は何年かに一度、どうしても私達が良いという施主の依頼を受けています。
このように私達の事務所は、コンペが得意だという人、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。又、時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人にも良いかもしれません。そして、そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。又、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら設計をしたり、3Dを用いて、色々な難しい建物に挑戦しています。最近では、動画も用いて設計時にプレゼン、検討を行っています。



田付龍吉 / DesignTeam。が設計した、台湾・台北市の「森商店」です。
日本のカップ酒に特化した店舗です。建築家は、独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案しました。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る事が意図されました。
森商店は、日本のカップ酒に特化したお店を台湾でつくりたいという森氏の趣味のお店である。
この小さな規格のお酒(ワンカップ)をインテリアデザインにどのように反映させるかを考えることにした。
180ミリリットルという小さな規格で展開されるカップ酒が、一つ置かれたときによく見えるための木でできた三角柱形の展示台をデザインし、それらを寄せ集めて什器をつくることにした。すべての什器がカップ酒専用の展示台の集合体ということは、どこに置いても、カップ酒がうまく展示することができるということになる。
さらに、いくつかの什器では、展示台ユニットの高さを25mmずつずらし、地形のような展示面をつくることで、カップ酒が点在するかのように展示できるようにした。
この小さな専門店は、店舗空間を同一規格(展示台ユニット)で構成することで、カップ酒という同一規格で展開されるお酒を表現するとともに、安価なイメージのカップ酒を特別なプロダクトへ昇華させることを試みている。


創業約100年の歴史を持ち、家族の価値観や想いを形にする「ネイエ」の、住宅の設計スタッフ(第二新卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
■「ていねいな家づくり」
家族の価値観や想いをデザインする設計職。創業99年の当社は、2000年に住宅事業「ネイエ」を開始しました。
現在では、愛知に5拠点、富山2拠点、岐阜に1拠点を展開。インスタグラムのフォロワー数は16万人超え、日本の住宅設計業界では最も多いフォロワー数を誇るアカウントのひとつだと思います。私たちの家づくりは、大手住宅メーカーによる「画一的な家づくり」への疑問から生まれました。その家に暮らす家族のことを、その家が建つ土地のことを、その場所に流れる時間やめぐる季節を、ひとつひとつをていねいに考えて家をつくっていきたい。お施主さまとご家族の想いひとつひとつをていねいにくみ取り、何度も何度も設計図を描いて、これからの家族の生き方をデザインしていきます。