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今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出す
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出す photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出す photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出す photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」です。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出すことを意図しました。店舗の公式サイトはこちら

大阪市福島区、藤の名所として知られる都市公園に隣接するパティスリーのインテリアデザインである。

建築家によるテキストより

シェフは日本代表としてパティシエの世界的なコンクール、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーで活躍するなど数々の受賞歴を有するが、店には格式を求めず、フィナンシェ1つだけも気軽に買うことができる店作りを望んだ。

建築家によるテキストより

内部は、3.85mの天井高さを生かして売場から厨房までを一体的なワンルームとし、手前のショーケースから波紋のように家具をオフセットしながら奥に向かってフロアレベルを上げることで、劇場のような構成とライブ感を生み出している。

建築家によるテキストより
大島碧+小松大祐 / 風景研究所による、静岡・富士宮市のオフィス「富士の裾庭」。職人達の休憩所兼事務所で身体と心を緩める場所として構想、敷地内の溶岩の断面を転写したパターンでスクリーンを作成し、採光しつつ周辺環境から切り離し空間と富士の空気をつなぎ直す
大島碧+小松大祐 / 風景研究所による、静岡・富士宮市のオフィス「富士の裾庭」。職人達の休憩所兼事務所で身体と心を緩める場所として構想、敷地内の溶岩の断面を転写したパターンでスクリーンを作成し、採光しつつ周辺環境から切り離し空間と富士の空気をつなぎ直す photo©升本尚希
大島碧+小松大祐 / 風景研究所による、静岡・富士宮市のオフィス「富士の裾庭」。職人達の休憩所兼事務所で身体と心を緩める場所として構想、敷地内の溶岩の断面を転写したパターンでスクリーンを作成し、採光しつつ周辺環境から切り離し空間と富士の空気をつなぎ直す photo©升本尚希
大島碧+小松大祐 / 風景研究所による、静岡・富士宮市のオフィス「富士の裾庭」。職人達の休憩所兼事務所で身体と心を緩める場所として構想、敷地内の溶岩の断面を転写したパターンでスクリーンを作成し、採光しつつ周辺環境から切り離し空間と富士の空気をつなぎ直す photo©升本尚希

大島碧+小松大祐 / 風景研究所が設計した、静岡・富士宮市のオフィス「富士の裾庭」です。職人達の休憩所兼事務所で身体と心を緩める場所として構想、敷地内の溶岩の断面を転写したパターンでスクリーンを作成し、採光しつつ周辺環境から切り離し空間と富士の空気をつなぎ直すことが意図されました。

敷地は静岡県富士宮にある。クレーン工場の職人たちの休憩所および事務所としての機能が求められた。

建築家によるテキストより

光を採り入れつつ、周囲の環境から切り離し、富士の空気とつなぎ直して、職人たちがひと時身体と心を緩めるような場所ができないかと考えた。敷地を歩き回ると、真っ黒の溶岩が廃材と一緒くたに無造作に置かれていた。岩を割ってみると、青みを帯びた灰色の面に、冷えて固まった気泡のパターンが現れた。

建築家によるテキストより

庭はスカートのドレープのような三次曲面のFRPパネルで囲まれている。パネルには、拾ってきた溶岩の断面を転写して作ったパターンをあて、工場の職人たちが仕事の合間に穴を開けてくれた。割られた岩たちは庭の飛石になった。西向きの庭とトップライトによって、内部空間に入る光は一日中変化し続ける。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/1/10-/1/16]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/1/10-/1/16]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/1/10-/1/16)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップ
  2. 杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が開催。ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開される
  3. 辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」
  4. TAB / 河合啓吾による、岐阜・各務原市の住宅「SLBH6」。設計者が継続的に取り組む低費用で大空間をつくる作品群として計画、住人も施工に関わる方式で総工費税別1600万で建設が可能になると共に、“建築の当事者”になることで“つくり上げる喜び”も生み出す
  5. ツバメアーキテクツによる、神奈川・川崎市の「マイクロバスケットコート ONE_THROW」。カフェ運営者の施主の“地域でバスケをプレイできる場所”という想いに、住宅地での球技に最適な床材や気積を計画、加えて事業計画外の経済活動を呼び込み地域のコモンスペースとなることも構想
  6. 玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える
  7. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映
  8. 佐藤研吾 / In-Field Studioによる、東京・足立区の、演劇の文化拠点「北千住BUoY」。職人の仕事ぶりが想起される既存躯体の表情に応えるべく、設備工事以降を設計者が請け負い現場に常駐し職人の横でデザイン、設計施工の間を“溶け合わせ”て具体的な形をつくりだす
  9. 平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の公園施設「天神中央公園 ハレノガーデン」。Park-PFIでの再整備計画として園内の3棟を設計、既存の重要文化財を引き立てる風景となる事を意図し、地形と建築が連続しヴォリューム感を低減する“地形的建築”で一体感ある風景の創出を目指す
  10. 山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・新宿区の集合住宅「Light House」。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出を目指す
  11. 隈研吾事務所が特定された、東京・小平市の「中央公民館、健康福祉事務センター及び福祉会館の更新等」設計プロポの技術提案書が公開
  12. MADと中国建築科学研究院による、中国・重慶の「クンタン国際クルーズセンター」設計コンペの勝利案。地域の産業である産業輸送の“ガントリークレーン”にインスパイアされ、6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設を計画、2027年までの完成を目指す
  13. 山下設計・三浦慎JVが選定された、軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポの各者のプレゼン動画が公開。二次審査に選定された坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの動画も掲載
  14. ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、高層オフィスビル「Andreasturm」。線路に挟まれた三角形の敷地に建設され、金属素材の使用と片持ち梁で建物が中央部と頭頂部に分けられた外観デザインにより、見る角度や天候や光の加減により異なる表情を見せる
  15. 大江匡さんが亡くなりました
  16. 平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す
  17. 平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡市の、住宅兼オフィス「TETUSIN DESIGN RE-USE OFFICE」。歴史的建築の保存活用に関わる施主の危惧を出発点とし、洋館の部材を譲りうけファサード等を“生け捕り”して新築建物に選択的転用と再構築を実践、歴史的価値を引き継ぎ記憶の継承を試みる
  18. 佐藤研吾 / In-Field Studioによる、東京・墨田区の「喫茶野ざらし」。自身の文化経済圏を築くアートプロジェクトとして構想された店舗で、福島と東京を往来する設計者が施工者・運営者としても関わり、現代都市における“野っ原”をつくることを目指す
  19. 山口陽登 / YAPによる、大阪市の、ビルの一階をコンバージョンした設計者自身のオフィス「YAP OFFICE」
  20. ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒのオフィスビル。配置等により既存街区に統合されるよう考慮、階高の犠牲なしに階数を増やすため構造設備を最適化、人造石と金属による立面はグリッドの拡大強調によりビル内の公共的なフロアを明示

【ap job 更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中
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劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」の、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社シアターワークショップは、総合劇場プロデュース企業です。
あらゆる側面から劇場をつくり、育てていくことが私たちの仕事です。
私たちは、劇的な空間および劇的な活動を通して、すべての人びとの生活が感動に満ち溢れ、みんなで生きる喜びを感じられる社会をつくりだすことを目指しています。

設立39周年を迎える弊社は、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業で、これまで日本全国・海外の250を超える劇場・ホールに携わってきました。
代表取締役の伊東は職能としての劇場コンサルタントを確立したことが評価されて日本建築学会賞も受賞しています。

劇場・ホールに関することはなんでもやる弊社では、施設計画(基礎調査、基本構想・基本計画、設計者選定協力、設計・施工コンサルティング、改修計画、等)のみならず、運営計画(運営計画コンサルティング、開館準備支援、事業プロデュース、等)や実際の施設運営まで、劇場・ホールのすべてに携わっています。

私たちと共に、劇場・ホールのあるくらしをプロデュースしませんか?

隈研吾事務所が特定された、東京・小平市の「中央公民館、健康福祉事務センター及び福祉会館の更新等」設計プロポの技術提案書が公開

隈研吾建築都市設計事務所が契約交渉順位第1位として特定された、東京・小平市の「中央公民館、健康福祉事務センター及び福祉会館の更新等」設計プロポーザルの技術提案書が公開されます。

公募型プロポーザル方式により提案を公募した「中央公民館、健康福祉事務センター及び福祉会館の更新等に関する基本設計及び実施設計等業務委託に係るプロポーザル」の審査結果について、小平市プロポーザル方式による契約事務運用ガイドラインに基づき、公表します。

以下の4枚の提案書がPDFで公開されています。

審査結果のPDFはこちら

ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの宿泊施設「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント」。1980年代に建てられた施設の改修で躯体を残し刷新、ファサードには地域の特徴的な素材“クリンカーレンガ”を使用、内部空間でも使用者の体験を重視した採光と素材選択を丁寧に行う
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの宿泊施設「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント」。1980年代に建てられた施設の改修で躯体を残し刷新、ファサードには地域の特徴的な素材“クリンカーレンガ”を使用、内部空間でも使用者の体験を重視した採光と素材選択を丁寧に行う photo©Roman Keller
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの宿泊施設「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント」。1980年代に建てられた施設の改修で躯体を残し刷新、ファサードには地域の特徴的な素材“クリンカーレンガ”を使用、内部空間でも使用者の体験を重視した採光と素材選択を丁寧に行う photo©Roman Keller
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの宿泊施設「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント」。1980年代に建てられた施設の改修で躯体を残し刷新、ファサードには地域の特徴的な素材“クリンカーレンガ”を使用、内部空間でも使用者の体験を重視した採光と素材選択を丁寧に行う photo©Roman Keller

ギゴン / ゴヤーが設計した、スイス・チューリッヒの宿泊施設「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント」。1980年代に建てられた施設の改修で躯体を残し刷新、ファサードには地域の特徴的な素材“クリンカーレンガ”を使用、内部空間でも使用者の体験を重視した採光と素材選択を丁寧に行われました。施設の公式サイトはこちら

こちらは建築家によるテキストの翻訳

ホテル「セネター」は1980年代に建設され、チューリッヒ・ウェストの旧工業地区にある19世紀末の外周ブロック開発に組み込まれたものです。このホテルは、新しい「ホテル・ツーリ・バイ・ファスビント(Hotel Züri by Fassbind)」に生まれ変わりました。幸いなことに、床スラブやコンクリートの仕切り壁などの基本構造はほぼそのまま残すことができました。新しい建物を建てると、用途地域の規制で小型化され、更に多くのエネルギーを消費することになるからです。

屋根とファサードは全面的に作り直しました。この地区の住宅や工場の特徴として、クリンカーレンガ(clinker bricks)というレンガがあります。ホテルのファサードには、このクリンカーレンガが「インタルジア(象嵌技術)」と呼ばれる形で、自立するコンクリート部材の中に鋳込まれています。バスルームを含む館内の備品や調度品はすべて交換しました。外観だけでなく内部も、昼と夜、光と闇、横たわるものと立つもの、抑制された素材色と強いスペクトル色など、対照的なペアで特徴づけられています。

このため、道路前面では濃い茶色のレンガがプレハブ部材に埋め込まれ、中庭ではベージュのレンガが使われています。上部の垂直材と側面の水平材には、それぞれ異なる大きさのコンクリートヘッドが取り付けられ、モジュール構造を示しています。ピアやまぐさの一部もすべてコンクリートでできており、エントランスにある重厚なキャノピーもそうです。中庭に続く通路では、深さ4cmのクリンカーレンガを型枠に固定するために鋳型を使用し、レンガを入れずに打設しています。

ゆったりとした大きさの壁面開口部には、ダークオークの無垢材をフレームとしたフルハイトの木材と金属製の窓が設置されています。新しい二重勾配屋根の部屋に光を供給するため、ステンレス鋼の屋根はドーマーと屋根窓で交互に貫かれています。中庭棟の各コーナーには、2つのドーマーが並んで配置され、アクセントとなっています。また、内部では「昼光灯籠」によって、テントのようなコーナールームをより一層引き立てています。

ホテルのベッドルームの造作家具は、明暗のあるオーク材を使用しています。大きな鏡がゲストを空間へと導き、空間を広げます。また、部屋から街に向かって開かれた窓も同様です。布張りのベンチは、座椅子としても荷物置きとしても使えます。グレーベージュのカーペットに織り込まれた文字は、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語で「Good day / good night」を告げています。壁面には、この部屋のために特別にデザインされたLEDウォールランプとフロアランプの人工照明を配し、部屋の明るさを調整するカラーパッチが施されています。

また、ホテルの廊下は、大きなランプとカラーパッチによって強調され、視覚的に「短く」なっています。また、スーツケースやランドリーカートから壁を守るために、金属とセメントでできた頑丈なパネルが使われ、足音を抑えるために文字入りのカーペットが敷かれています。地上階には、ロビー、ラウンジ、朝食会場があり、ハインリッヒ通りや市街に面した大きなショーウインドウが空間的な連続性を形成しています。床はファサードと同じクリンカーレンガを使用し、耐久性を持たせています。オーク材と黒いシートメタルでできたレセプションエリアには、壁に沿ってベンチシートが伸び、特注のテーブル、椅子、ペンダントランプが置かれ、ゲストを迎えています。

ハインリッヒ通りには、コンクリート打ちっぱなしの広い前庭があり、半屋外の木陰で朝食を取ることができます。中庭には粗い砂利が敷かれ、鉄筋の大きなプランターが地下駐車場の上に新しく植えられた落葉樹の根を張らせています。

中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映
中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映 photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映 photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映 photo©Koji Fujii / TOREAL

中村拓志&NAP建築設計事務所が設計した、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」です。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映しました。この建築は宿泊も可能となっています

自然をこよなく愛す建主夫婦は、いつも身軽で旅するように暮らしてきた。彼らは自然や地域と深い繋がりをもった最小限の空間があれば人生は十分だと考えており、その生活の実践のための小さな家の販売会社を立ち上げ、我々にモデルルームとなる第一号の家を依頼した。

建築家によるテキストより

敷地は噴煙満ちる大涌谷から2kmほどの山中で、沢が流れる急峻な北傾斜の南角地である。この場所には大涌谷や神山が聳える南面に意識を向け、なおかつ冬季に暖かな日差しを取り込む窓が必要と考えたが、道路からの視線が問題だった。また、大地を這うように流れてくる硫化水素や湿気を含む重い空気を避けるためにも、約19㎡の建物を地表から5mほどの高さに浮遊させることで、世俗から離れた空間と大きな窓を可能にした。

建築家によるテキストより

室内は狭くとも、自然との豊かな繋がりと地域の人びとの神山への想いを反映させるべく、中央の空間は神殿に似た形式とした。高窓から崇高な光が降りそそぐ4.9mの吹抜け空間を4本の柱で囲い、中心に特注の暖炉を設けて、大涌谷や神山に火を捧げる空間とした。シンメトリーに配置した北側の2本の枝付き丸太柱は鳥居のようで、向こうに神域があることを示している。部屋奥から眺めると、台形プランのパースが補正されて正方形の空間が現れ、そこに護摩焚きや御神火神事に相当する拝火台が鎮座す

建築家によるテキストより
平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す
平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す photo©カネダセイノスケ
平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す photo©針金洋介
平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsによる、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す photo©針金洋介

平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsが設計した、福岡の「東峰村 里山カフェ 棚田屋」です。棚田で知られる地域の交流拠点施設で、隣接する伝統家屋のプロポーションを踏襲しつつ量塊を分割することで印象的な造形をつくり、景観調和と交流ハブ創出の両立を目指す計画です。店舗の公式サイトはこちら

福岡県東峰村の竹地区には、標高280〜420mの標高差160mの急斜面、約11haの中に約400枚の棚田と24戸の集落が広がっている。
山間地を農地として利用するために切り拓かれた棚田はその美しさから、1999年には農林水産省の「日本棚田百選」に認定されている。

建築家によるテキストより

近年、竹集落では高齢化により棚田や景観の保全が課題となっているなか、2017年には九州北部豪雨での被害を受けるが、2019年には地元住民が中心となって、復興へ向け棚田の景観を守り次世代に残していくための一般社団法人竹棚田が発足。

本計画はその動きと連動するように交流拠点施設整備を目的に東峰村が公募した農家レストラン新築工事設計コンペにおいて選定されたプロジェクトである。東峰村は同時期に近隣の古民家を再生しゲストハウスとしたヴィラや、岩屋キャンプ場のトイレ改修 ・森のコテー ジの改修等を行なっており、交流人口の増加を促す中心拠点となる。

建築家によるテキストより

本計画の北側には、集落で最も古い農家の母屋があり、通称缶詰屋根と言われる茅葺き屋根にトタンを被せた寄せ棟造りの伝統的な家屋である。国定公園であり、風光明媚な風景であるため、景観にいかに配慮するかが本計画の大きなテーマの一つである。

造形的には伝統的な家屋のプロポーションをある程度踏襲しながら1つのボリュームを2つにカットしてそれぞれをレストランと農産加工所としたハの字状の配置とすることで、棚田を見下ろす風景に視線が抜けるような構成としている。

建築家によるテキストより
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」

ボスが独りで下す決断の切れ味

text:辻琢磨

 
 
渡辺さんのところで働き始めて、2年半が経った。
8回のエッセイで、渡辺事務所で僕が学んできたことを中心にテキストを書いてきて、少なくない反響があった。先日は東京のアトリエ事務所のスタッフの知人から、事務所内で寺田さんの番頭回を何度も読んでいますという声ももらい、SNS以外の場でも、特に実務の現場で読まれているんだということを非常に喜ばしく思った。今回も一層気を引き締めて書かねばなるまい。

とはいえ、これまで比較的に真面目な内容が多かったので、本稿は閑話休題として渡辺事務所の福利厚生の中でも実に特徴的な研修キャンプについて書いてみたい。

研修キャンプとは、いわゆる社員旅行のことで、渡辺事務所では年に一回皆でキャンプにいくという行事がある。これまでは2014年から2019年まで6年間は毎年4月に新潟県三条市SnowPeak本社キャンプ場「SnowPeak Headquarters」に二泊三日で滞在するというものだった。新潟へは片道車で7-8時間…現地ではマラソン大会!という体育会系のイベントである。

辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」新潟時代のキャンプ風景。 photo©渡辺隆建築設計事務所
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」新潟時代のキャンプ風景。 photo©渡辺隆建築設計事務所
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」新潟時代のキャンプ風景。 photo©渡辺隆建築設計事務所

なぜ研修キャンプかというのは2013年にさかのぼる。現渡辺事務所は当時渡辺さんの自邸として使われていて、事務所機能は地下室の小部屋だった。それを、渡辺さんが自邸機能を別の場所に引っ越しして、このイワタノイエ全体を事務所として使えるようになった。それに伴い広大になったスペースに置く家具をスノーピークのアウトドア製品に統一(現在は様々なメーカーが混在)したことがきっかけだったそうだ。

豊かな自然に囲まれたイワタノイエはビル用サッシで風景が大きく縁取られ、外が非常に近い。その空気に合い、年に一度の大忘年会(通称ワタフェス)ではすべての家具を片付けられる、ということでアウトドア製品が導入された。この什器のアウトドア機能を最大限引き出すために考案されたのが研修キャンプなのである。

【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、中途と、2022年度の新卒・第二新卒の設計スタッフを募集中
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【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、中途と、2022年度の新卒・第二新卒の設計スタッフを募集中渋谷オフィスビル (C)Kenta Hasegawa

エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」の、2022年新卒・第二新卒と中途の設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【新卒募集】【中途募集】
2022年度の後期新卒採用募集(22年1月~3月)および中途採用募集を行っています。

「建築の不可能を可能に」

再生建築研究所は豊富な法知識と経験によってエリアや既存ストックを再生させ、ゼロからの新築では創ることの出来ない価値を生み出す、設計監理と再生コンサルティングを行う新しいタイプの設計事務所です。既存ストック再生はもちろんエリア再生に伴う新築案件数の増加に伴い、デザイン能力の優れた方や、複数プロジェクトをマネジメントできる経験者の方を募集いたします。
(2021年度設計スタッフ19名+非常勤スタッフ5名+事務スタッフ3名)

弊社では現在下記のような方を広く募集しています。
・2022年度新卒採用(社会人1、2年目の第二新卒採用含む)
・学生時代アイディアコンペ受賞者や、社会人でコンペ・プロポ・実作での入賞歴がある等、優れたデザインスキルとプレゼンテーション能力を持ち、意欲と実績のある方
・設計事務所での実務経験があり、同時に複数のプロジェクト進行経験のある、キャリアアップを目指されている方
・複数プロジェクトをマネジメントしながらデザインの精度を上げる設計監理をする設計事務所運営にも参画できる方
・設計だけでなく、企画調査研究など、再生建築研究所のコンテンツを使って事務所運営やさらなる事業展開に興味がある方(理系文系実績問わず)
・別府オフィスで常駐勤務及び長期出張が可能な方

東京オリンピック2020への施設投資後、本格的にスクラップアンドビルドにより都市の更新を続ける時代は見直されてきます。ウィズコロナ、ポストコロナによる世界的な時代の変革期も重なり、これからはますますエリアの持つ文脈や古い建物の価値を見出し生まれ変わらせる時代になっていくことを私たちは確信しています。そのために弊社では、時間の積み重ねによる多層的な価値を認め、必要に応じて改修だけでなく新築の手法も織り交ぜながら建築と都市をアップデートしていく再生建築の設計手法のノウハウを蓄積し、実践を行っています。

MADと中国建築科学研究院による、中国・重慶の「クンタン国際クルーズセンター」設計コンペの勝利案。地域の産業である産業輸送の“ガントリークレーン”にインスパイアされ、6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設を計画、2027年までの完成を目指す
MADと中国建築科学研究院による、中国・重慶の「クンタン国際クルーズセンター」設計コンペの勝利案。地域の産業である産業輸送の“ガントリークレーン”にインスパイアされ、6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設を計画、2027年までの完成を目指す image©MAD
MADと中国建築科学研究院による、中国・重慶の「クンタン国際クルーズセンター」設計コンペの勝利案。地域の産業である産業輸送の“ガントリークレーン”にインスパイアされ、6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設を計画、2027年までの完成を目指す image©MAD

MAD中国建築科学研究院による、中国・重慶の「クンタン国際クルーズセンター」設計コンペの勝利案です。地域の産業である産業輸送の“ガントリークレーン”にインスパイアされ、6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設を計画、2027年までの完成を目指します。

こちらはリリーステキストの翻訳

マー・ヤンソン率いるMADアーキテクツは、中国建築科学研究院(CASR)と共同で、中国・重慶にあるクンタン国際クルーズセンターの設計に関する国際コンペに勝利しました。

このプロジェクトは、重慶の両江新区に位置し、現在66,000m2の貨物ターミナルが建設されている場所です。敷地と関連するクルーズターミナルは、長江にアクセス可能な昆山港地域に位置しています。MADの計画では、敷地面積65,000m2の国際クルーズターミナルと複合都市を建設し、15,000m2のクルーズポートと50,000m2の商業スペースを提供する予定です。

「重慶には山もあれば水もある」と、マー・ヤンソンはこの計画の背後にあるヴィジョンを語っています。「しかし、長江は重慶にとって単なる自然景観ではなく、船舶交通や産業輸送などの人間活動によって、この山岳都市はエネルギーと動きに満ちているのです。私たちは、重慶のこのエネルギーを産業の痕跡から、想像力を刺激するエネルギーに変えたいと考えています。人々はここで都市の運動エネルギーを感じると同時に、未来の公共空間を想像することができるのです。」

「ガントリークレーン」-サイエンス・フィクション、そして歩く街へ

現地を訪れたMADチームは、貨物ターミナルを支配するオレンジ色の大きなガントリークレーンにインスピレーションを受けました。「このガントリークレーンは、生きたエイリアンのような存在で、シュールレアリズムを感じさせます」と、マは指摘します。「この新しい計画は、過去の工業色を反映させるだけでなく、このオリジナルのシュールレアリズムを尊重するものです。高架下の建物は、まるで未来的で自由に行き来できる都市のようにデザインしました。まるで別の場所からここに到着したようで、いつかまた別の場所を旅するのかもしれません。」

長江スカイウォークと名付けられたMADの計画は、ガントリークレーンをモチーフにした6つの独立した高架ビルからなる全長430mの複合施設です。遠くから見ると、建物は上昇と下降を繰り返し、形も色も産業貨物ターミナルのクレーンのリズムを再現しています。また、地上から高い位置にあるため、遮るものがなく開放的な川の景色を眺めることができます。このビルのアルミカーテンウォールは、敷地に超現実的な感覚を与え、パーラーやショップ、レストランなどのテナントが混在するこのビルに、現代的な新鮮さをもたらしています。

都市の公共空間 – 重なり合う都市性、そして景観の良い緑の軸線

“浮遊する”ビル群の下には、MADが設計した新しいクルーズ船景観公園とクルーズ船ホールがあり、クンタン・セントラル・ゴールデンアクシス桟橋(Cuntan Central Golden Axis Pier)を拡張・強化するために設計されています。この都市的介入は、隣接するピアパークとセンチュリークンタン公園との間に新たなリンクを形成し、中央金軸(Central Golden Axis)に自然に溶け込む10万m2の都市緑地を創出するものです。この新しい計画により、市民は敷地内の多様な用途を十分に体験し、通常は川船からしか見られない海上からの都市と長江の景観を楽しむことができます。

クルーズ船景観公園の下には、クルーズ・センター・ハブがあり、“浮遊する”複合施設と地上のランドスケープ・パークへのアクセスを提供しています。クルーズ・センターは、天窓を設けて内部空間の自然採光を高めるとともに、上部の建物を片持ち式にして直射日光の影響を受けないように設計されています。

完成すれば、クンタン国際クルーズセンターは、工業の記憶を完全な都市イメージの作品に変え、重慶のユニークな都市ランドマークを創り上げることでしょう。

杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が開催。ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開される
杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が開催。ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開されるTemple 02
杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が開催。ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開されるFill 43

杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が、東京・本駒込のギャラリー ときの忘れもので開催されます。杉山は、ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開されます。会期は2022年1月20日(木)~1月29日(土)11:00-19:00(※会期中無休)。会場の場所はこちら(Google Map)。杉山は、アーキテクチャーフォトでの連載エッセイ「For The Architectural Innocent」の執筆でも知られています。

スイス・クールに在住する若手建築家・杉山幸一郎(b. 1984)の初個展を開催します。杉山は建築設計をする傍ら、ドローイングやオブジェクトを制作しています。
日本大学、東京藝術大学大学院にて建築を学び、在学中に世界屈指の大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ピーターメルクリ スタジオ)に留学。
2013年に若手建築家の登竜門と言われるUnder 30 Architects exhibitionに選出されて出展しました。2014年文化庁新進芸術家海外研修制度により、スイスの建築家ピーター・ズントーのアトリエで研修。2015年から2021年5月までアトリエ ピーター ズントーに勤務し、ワークショップチーフを経て、プロジェクトリーダーとして活躍。現在はスイスと日本でフリーランスの建築家として活動している。
本展では、建物の表層を抽象化して線や色の面に置き換えて表現しようと試みた水彩ドローイングシリーズ〈Line & Fill〉や、ドローイングを立体化したオブジェクト、また、小さな建築のようで家具としても使える作品群をご覧いただきます。

リリーステキストより
隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップ
隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップ全4種のラインナップ。
隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップ

隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売されます。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップされています。発売は2022年1月下旬を予定。全4種をセットにしたものが予約受付中とのこと。

本コレクションのラインナップは、「高輪ゲートウェイ駅」「角川武蔵野ミュージアム」「Sunny Hills」「浅草文化観光センター」の全4種です。

浅草のシンボルともいえる「浅草文化観光センター」は、ガラスと木製のルーバーを組み合わせた斬新なデザインが特徴の複合施設。ガラスの透明感はクリアパーツで、木製のルーバーは「タンポ印刷」で表現しました。
さらに、最上階となる展望台の屋根にある日差しを取り入れる窓は、エンボス加工を用いて表現しています。屋根にグラデーション塗装を施すことで、日差しが建物の中へ抜けているようなイメージを表現しました。

本物の建造物は大きくて見上げることしかできませんが、ミニチュアフィギュアならば、上から全貌を見ることが可能。憧れの名建築を手にのせて、独り占めすることができるコレクションをお届けします。

リリーステキストより

フィギアのより詳細な写真は以下に掲載します。

【ap job更新】 建築空間を自然環境のオルタナティブとしてデザインする「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 建築空間を自然環境のオルタナティブとしてデザインする「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 建築空間を自然環境のオルタナティブとしてデザインする「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中

「久保都島建築設計事務所」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

久保都島建築設計事務所で設計スタッフを募集します。

久保都島建築設計事務所は2011年に久保秀朗と都島有美によって設立された建築設計事務所です。住宅、ホテル、温浴施設、郵便局、オフィス、レストラン、チャペル、公衆トイレなどさまざまな用途の建築やインテリアを幅広く設計しています。

主な作品に「両国湯屋江戸遊」「HOTEL THE SCREEN Morning Dawn・Moon Phases」「まるほん旅館風呂小屋」「虹のチャペル」などがあり、若手建築家の登竜門であるAR Awards、ユネスコのヴェルサイユ賞などの海外での受賞の他、日本建築学会作品選集新人賞、優れた商業施設デザインに贈られるJCDデザインアワード金賞、日本インテリアデザイナー協会JID賞など数多くの受賞があります。

私たちは建築空間をもう一つの環境、自然環境のオルタナティブとしてデザインしています。光、音、熱、風といった自然環境の要素を人工的な操作を加えながら取り込み、様々な用途の建物も自然環境の一部を空間化したスペースと捉えることで、多くの発見的、実践的なアイデアを実現していきたいと考えています。

山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・新宿区の集合住宅「Light House」。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出を目指す
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・新宿区の集合住宅「Light House」。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出を目指す photo©小野寺宗貴
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・新宿区の集合住宅「Light House」。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出を目指す photo©小野寺宗貴
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・新宿区の集合住宅「Light House」。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出を目指す photo©小野寺宗貴

山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsが設計した、東京・新宿区の集合住宅「Light House」です。ホテルとしての建設中にコロナ禍の影響で居住施設へ変更された建築で、計画当初の非日常的な空間構成を逆手にとり、ポストコロナ時代に期待される新たな日常的空間の創出が目指されました。

Light Houseは、東京都新宿区に建つレジデンスである(将来的に再度ホテルになることも視野に入れている)。当初はホテルとして計画されたが、新型コロナウィルスの影響により、工事途中に居住施設へと変更された稀なプロジェクトである。結果として、ホテルとしての非日常的な空間構成を逆手にとり、コロナ禍に求められる新たな日常的空間が創出されたデザインとなっている。

建築家によるテキストより

本建築は早稲田通りに面して建っている。浮遊したタイルファサードが内部と外部、パブリックとプライベートを緩やかにつなぐ役割を果たしている。交差点に向かって大きく穿たれた開口は、都市から戻る旅行者や居住者を迎え入れる。
地上階は本来ホテルのレセプション空間であったが、居住者のための空間としてコーワキングスペースへと転換した。コロナ禍において求められる在宅ワークに対応した空間としている。

建築家によるテキストより

正方形平面の中心に土間的な場所を設け、その周りにはさまざまなアクティビティが生まれるプラットフォームを用意した。その区切りには、ブラインドやカーテンを用いることで、閉じていても他所の気配を感じることができる緩やかな仕切りとした。さらに、各フロアには日照時間の異なるバルコニーを2つ設けた。朝や夕方では眺める景色を変えることで異なるバルコニーを自由に選択し、半屋外を楽しむ方法が非日常的で楽しくなるようにした。

建築家によるテキストより
玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える
玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える photo©大澤敏行
玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える photo©大澤敏行
玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える photo©大澤敏行

玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所が設計した、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」です。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える計画です。

横浜市にある1980年代後半に建てられた集合住宅の、標準的な2SLDKの間取りの住宅のリノベーション計画である。

建築家によるテキストより

この室は高台の最上階で、南と西の2面に5つの開口部と2つのバルコニーを持ち、みなとみらいや富士山、丹沢連峰を一望することが出来る場所に位置している。この既存の環境と魅力を最大に生かすことを考えた。

建築家によるテキストより

まず、間仕切りを取り払い大きなワンルームとすることで、5つの窓と窓を連続させ、ぐるりと景色を関係させた。
そして中央に上下2段になっているハコを配置する。ハコは寝室であり、遊び場でもあり、将来的には2つの子供部屋にもなるような、多様な用途に対応できる空間になっている。

建築家によるテキストより

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