隈研吾が、テレビ番組「アナザースカイⅡ」に出演します。放送は2021年2月19日23時~。
世界的建築家・隈研吾が、高知県梼原町へ。
「夢の数だけ空がある」
30年前、バブル崩壊を機に訪れた「雲の上の町」。
そこで出会い、その後の人生を変えた建物、素材、人とは?
隈研吾が、テレビ番組「アナザースカイⅡ」に出演します。放送は2021年2月19日23時~。
世界的建築家・隈研吾が、高知県梼原町へ。
「夢の数だけ空がある」
30年前、バブル崩壊を機に訪れた「雲の上の町」。
そこで出会い、その後の人生を変えた建物、素材、人とは?
吉田裕一建築設計事務所(環境デザイン/内装監理)・交建設計(基本調査設計)・東鉄工業・AE(実施設計)・SUPERBALL(環境デザイン/内装監理)による、東京・千代田区の、鉄道高架橋下300mにわたる商業施設「日比谷OKUROJI」です。
JR東日本(山手線、京浜東北線、東海道本線)、JR東海(新幹線)が通る鉄道高架橋の下を300mにわたって開発した計画です。
この高架下は、銀座、有楽町、日比谷、新橋などの個性的で華やかな街のどこにも属さずに、それぞれのエリア同士のノード(結節点)となりうる可能性を秘めた立地でした。8000㎡を超える都心の一等地であり、貸付面積を最大限確保するのが事業者としてのセオリーだとは思いますが、100年近くの歴史を持ち、東京都という都市の遺構ともいうべきこの高架下空間を床で埋め尽くすのではなく、誰でも利用できるオープンエアーなパブリックスペースとして開放し、通路と広場の中間的な性格をもった共用空間を中心に、その周りに建築が貼りつく構成としています。
こうして作られた共用空間は、消防活動と避難に有効な複数の通路を介して、土木柱に囲まれた広場やニッチ状の空間が数多く点在し、外部も含めた回遊性を高め、これまでと違う人の流れを生んでいます。また、鉄道高架橋が併走する特異な立地にあらためて商業施設として計画する上で、高架下空間にとってノイズとなるものを徹底的にコントロールすることを試みています。
具体的には新しく建てる建築をできるだけ簡素化し、使用するマテリアルを限定し、色数を抑え、間接光と反射を利用し、新しく作られる建築よりも高架を浮かび上がらせました。そうすることで建築はレイヤーの最背面へ滑り込み、高架橋の存在が前面に出てきます。そして建築が空間の調停役を担わず、高架下空間から店舗のインテリアへダイレクトにつながる状態になるよう心がけました。
北村直也建築設計事務所が設計した、岐阜市の、既存建物の1階部分を改修したレンタルスペース「岐阜ビル」です。施設の公式サイトはこちら。
敷地は岐阜の柳ヶ瀬商店街のすぐ隣、並木のある大通りに面した場所である。
一昔前は生地問屋で栄え、その後はシャッター街となっていたが現在では商店街で定期的な催しが行われるなど一時期よりは盛り返してきている。建物は昭和に建てられたオフィスビルで、平成に一度花屋として改修され令和になり1階部分を再度リノベーションを行うこととなった。レンタルスペースとしギャラリー、講演会、ライブや演劇等のイベントが行われる。
ベースとなる内装は部分的に剥がしてスケルトン状態とし、そこに新しく4枚の大きな開戸とカーテンを取付け3つのペースを作った。幾度も改装されてきた内装の変遷をそのまま残し、イベントが行われているときは華やかな空間、イベントが終わり扉やカーテンを開くとまた何もない状態に戻る。街の盛衰の履歴を建物にそのまま残すことで未来を考えるきっかけになるような空間をつくりたいと考えた。
y+M design officeが設計した、愛媛・今治市の住宅「被衣の家」です。
愛媛県今治市に位置する隣家に囲まれた旗竿敷地に、夫婦と子供2人のための住宅を計画した。
プライバシーを確保しつつ、通風と日射を調整するため、ふわりとやわらかい布のような大屋根をかけた。
大屋根は緩やかに生活棟から茶室、駐車場へとつながり、リビングからは中庭だけでなく、大屋根の向こう側に広がる梅林をのぞむことができる。この大屋根をかけることにより、3つの屋外スペース(中庭、坪庭、テラス)が生まれ、屋内外の関係性を親密になる。
MVRDVが計画している、イギリス・ロンドンのハイドパーク脇に仮設で作られる丘のような構築物「Marble Arch Hill」です。市議会の依頼でこの地域の関心を高めるために建設されるのだそう。
以下はプロジェクトの要約・抜粋です
MVRDVは、ロンドンのマーブル・アーチに隣接する仮設の「Marble Arch Hill」を発表しました。足場構造をベースにし、地上レベルをくり抜いた山である「Marble Arch Hill」は、オックスフォード・ストリートとハイド・パークの間のつながりを再定義し、公園とマーブル・アーチを見渡せる貴重な景色を訪問者に提供します。
ヨーロッパで最も賑やかなショッピングストリートであるオックスフォード・ストリートは、Covid-19の影響で特に打撃を受けています。通りのスペースを多様化させる計画が進行中ですが、これらの変更には数年の歳月がかかるでしょう。その頃には、ロンドンがパンデミックによって課された条件から浮上している可能性があるので、短期的に、ウェストミンスター市議会は、この地域に新たな関心を生み出すために仮設を利用しようとしていました。
MVRDVのこのインスタレーションの提案は、この場所の歴史からインスピレーションを得ています。マーブル・アーチはかつてハイドパークの角をマークしていましたが、1960年代には新しい道路が追加され、アーチは公園の他の部分から切り離されて、島のようになってしまいました。MVRDVのデザインは、芝生と木々の公園のような風景を導入し、ハイドパークのこの再現された一角を「持ち上げる」ことで、高さ25メートルの壮大なビューポイントを作りだし、オックスフォードストリートと公園の景観、そしてマーブルアーチ自体の新しい視点を訪問者に提供します。
「Marble Arch Hill」は、1本の連続したルートで体験することができます。訪問者は、丘の南側の斜面を登っていきビューポイントまで登り、丘の中心部にある大きなホールに降りていきます。ホールからの出口は、丘の角に設けられた切り欠かれた場所にあり、またマーブル・アーチからの距離が撮られています。このようにして、訪問者はマーブル・アーチを複数の視点から見ることができ、これまで当たり前と思っていたものを新たな視点で見ることができるようになります。
MVRDVの創設パートナーであるヴィニー・マースは語ります。
「このプロジェクトは、ロンドンの非常に認知度の高い場所に衝撃を与える素晴らしい機会です。ここは矛盾に満ちた場所であり、私達のデザインはそれを強調しています。このランドスケープの要素を加えることで、マーブル・アーチの都市レイアウトについての批評を行い、敷地の歴史に目を向けることで、この地域の未来についての解説を行います。公園を拡大し、角に持ち上げる。『Marble Arch Hill』は、オックスフォード・ストリートとマーブル・アーチを介した公園とのつながりを強化します。この一時的な追加は、1960年代の過ちを元に戻し、そのつながりを修復するために街を鼓舞するのに役立つでしょうか?」
「Marble Arch Hill」は、芝の上層部が成長するために必要な合板と土の層を支える足場構造を基礎に使用しています。戦略的なポイントとして、樹木を収容する大きなプランターを保持するために構造が適応されています。MVRDVは2016年にロッテルダムで行った「Stairs to Kriterion」のインスタレーションで仮設足場構造の変容の可能性を示し、一方、山のコンセプトはハイドパークの近くにあるサーペンタイン・パビリオンの2004年の提案(MVRDVの設計で建設される予定だった)を思い起こさせます。このデザインは、博物館が実現できなかったサーペンタイン・パビリオンの唯一のイテレーションであり、「Marble Arch Hill」では、この野心的なアイデアがついに実現することになります。
持続可能性は「Marble Arch Hill」の設計において重要な考慮事項です。一時的な構造物として、それが取り除かれたときに可能な限りほとんど廃棄物を生み出さないことを保証することは非常に重要です。従って設計は再利用を念頭に置いて作成されます。足場の構造はもちろん分解して再利用することができ、最上層を構成する要素である木、土、草のすべては、近くの庭や公園で利用されます。
「Marble Arch Hill」は2021年7月にオープンし、冬の閉館日は今後決定される予定です。
OMAのデザインによる、アメリカン・エクスプレスのクレジットカードの写真が公開されています。リンク先はwallpaper*です。1982年のコールハースによる実現しなかったプロジェクトのドローイングを採用しています。
藤原・室 建築設計事務所が設計した、大阪・箕面市の住宅「箕面森町の平屋」です。
クライアントは、新居を建てるにあたって土地を探しはじめた頃、私たちの事務所に来られました。
当初は土地を探すエリアも大まかでしたが、私たちと話合いを重ねながら、山々に囲まれ、新しく開発された分譲地に決まりました。まだ鹿が道を歩いていることがある環境です。そこは平屋でも十分建てられる広さで、家から見上げると山が見えるだろうと想像できる立地でした。
その敷地に、コンクリートの塀を迷路のようにめぐらし、その迷路のある範囲に屋根を被せると、そこは内部空間となるという方針のもと計画を進めました。
目隠したいという要件で出来上がるであろう塀は、家の外部にあっても内部にあっても、要件は同じであるのですが、外は雨が降る、風が吹く。内部は雨風を防いでいる屋根、外壁がある。
内部に塀が入り込むと、それは塀と呼ばれないかもしれない、それはたぶん間仕切りという名前に変更させられるが、塀が入り込むという視覚的な印象により外部と内部の境界を紛らそうと考えました。
菊竹清訓建築設計事務所の元副所長 遠藤勝勧による講演「菊竹清訓 ホテル東光園誕生の舞台裏」がオンライン開催されます。上記youtubeから登録なしに閲覧可能です。2021年2月23日13時からオンライン配信されます。
建築家 菊竹清訓の代表作の一つである「ホテル東光園」。 鉄筋コンクリート造による構造表現主義が牽引した 日本の戦後モダニズム建築においてひとつの到達点とも いえる建築でもあります。
2017 年には登録有形文化財に登録されました。
折しも菊竹の設計による島根県立美術館にて企画展 「菊竹清訓 山陰と建築」が開催されます。
大胆さと繊細さを併せ持つこの建築が、いかに考えられ、 いかにつくられたのか。 当時を知る 菊竹清訓建築設計事務所 元副所長 遠藤勝勧氏にお話を伺い次世代に伝える機会とします。
y+M design officeが設計した、兵庫・神戸市の住宅「浮きヤネの家」です。
兵庫県神戸市の閑静な住宅街の一画に夫婦二人と子供たちのための住まいを計画。
近隣の視線が気になりがちなひな壇造成された整形の住宅街において、プライバシーを確保しながら、通風、採光を確保するため、屋根を上下の二重屋根とし、上屋根から吊るされたイメージの外壁で四周を囲い、南側一部から路地テラスが内部へ入り込む構成とした。
上屋根から突き刺さる通し柱は、下屋根で拘束されることで座屈がとめられ、曲線を描く吊るされた外壁によりひねりをとめる。
先端を極限まで薄くし存在感をなくした上屋根とそこから点で吊るされたような外壁、さらに道路面からのアプローチを考慮して地盤面から少し堀り下げた1階FLにより、ファサードには平屋のような軽やかさが生まれ、周囲への圧迫感が軽減される。そして薄くて広い上屋根に守られた下屋根は、自然光が室内に届くように、半透明な素材を使い、か弱いイメージとした。これにより、天井を見上げると下屋根を通り抜けた間接光で日中は明るく、室内にいながらにして、時間や天候による太陽光の移ろいを感じることができる。
様々な著名設計事務所と協働する「シンテグレート」の、Rhino-GH スペシャリスト、BIMコンサルタント、システムエンジニア、Catiaスペシャリスト、VR・ARエンジニア募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
シンテグレートではスタッフを募集しています。
私たちはコンピューター・テクノロジーを駆使して、建築・土木の設計・施工プロセスの効率化、デザインクオリティの最大化に貢献するBIMコンサルティング会社です。
これまで槇総合計画事務所、青木淳建築計画事務所、日建設計、竹中工務店といった業界を代表する会社と協働してプロジェクトを行ってきました。最近では隈研吾建築都市設計事務所、鹿島建設の「ところざわサクラタウン」の外装パネル生産設計支援、坂茂建築設計の「富士山世界遺産センター」のBIM業務支援を行っています。その他にも海外の水準でのBIMマネジメント支援、BIM関連の業務で用いるシステムの開発等を多数行っています。
昨年よりリモートワークを導入しており、現在全社員が週1〜2日の出社となっています。個々人の能力や状況に応じて、フルリモート勤務のご相談も可能です。
BIMやテクノロジーの活用により建築の設計・施工をサポートしたい方、今までにない形で建築・建設業界へ貢献したい方、私たちのチームに加わって一緒に働いてみませんか。
現在使用ソフトウェアやスキルセットに応じて、Rhino-GH スペシャリスト、BIMコンサルタント、システムエンジニア、Catiaスペシャリスト、VR・ARエンジニアの5つの職種について募集を行っています。
八戸市美術館の館長に、日大建築学科教授の佐藤慎也の就任が予定されています。八戸市美術館は西澤徹夫・浅子佳英・森純平による建築です(こちらのPDFで実施設計時の図面やパース等が閲覧できます)。佐藤慎也のプロフィールはこちら。美術館についてより知るためにはこちらのページも参考になります。
Florian Busch Architectsの、設計スタッフ(新卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
設計スタッフの募集
新しい知見と今まで培ってきたものや、その場・環境を考慮した建築・都市空間を目指しています。
既成概念にとらわれず、軸をもちながらもあらゆるものに柔軟に挑戦する好奇心のある方を求めています。Florian Busch Architects
https://www.florianbusch.com/
https://instagram.com/florianbuscharchitects
y+M design office と 京智健 / カイトアーキテクツが設計した、徳島の、明治時代に建てられた商家を改修した三好市地域交流拠点施設「真鍋屋」です。施設の公式サイトはこちら。
幕末から明治時代にかけてたばこ産業で栄えた歴史あるうだつの街並みの中で、明治時代に建てられた商家をリノベーションし、移住者も増えつつある中山間部のまちに、新しく訪れた人々と住民の方々が交流できる施設として再生させる計画である。
敷地内は増改築が繰り返され、明治時代の建材と最近造られた新建材が同居する雑多で閉ざされた印象の空間だった。そこには朽ちかけた蔵が3棟、納屋と座敷、新建材で造られた洋室やトイレ、閉鎖的で湿気の多い2つの中庭があった。
2つの中庭を「広場」と位置づけ、まちに開くことで歴史ある街並みを敷地内部に引き込み、まちのコミュニティ形成の場になることを意図した。「なかにわ広場」に通じる2つのピロティを新しく造ることで、誰もがいつでも自由に訪れることのできる憩いの場所となり、住民にとって散歩道の延長としてくつろぎの空間になる。また施設の各スペースのアクセスを「なかにわ広場」からとし、文字通り「なかにわ広場」を中心とした構成とした。
地元の方の結婚式を始めとして、各種イベントが毎月行われており、新たに訪れる方や地域の方に確実に愛され始めていると感じている。四国のへそと呼ばれる三好市の地域交流施設として、多くの方々の出会いの場となることで、三好市だけでなく四国のインターフェースになることが望まれる。
腰越耕太建築設計事務所の、設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
腰越耕太建築設計事務所では、設計スタッフ(正社員)を募集しております。
私たちは建築設計を通じて、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考えています。現在進行しているプロジェクトの多くは、軸組工法やCLTパネル工法などの木質構造を採用しています。木を構造材として使用することで炭素を固定化し、環境問題解決の一翼を担っていければと考えています。環境にとってプラスになることを意識しながら、日常生活を豊かにするようなデザインを目指しています。
2010年の事務所設立以来、個人住宅を中心に設計を行ってきました。近年は共同住宅や店舗ビルなど、中大規模建物の仕事が増えています。現在は個人住宅、別荘、高層木造共同住宅などの業務が進行中です。国内外のコンペにもチャレンジしており、プレゼンテーションが得意な方を歓迎します。また、英語が得意な方優遇します。
向上心と誠意をもって建築設計に向き合っていける方、明るくコミュニケーション能力に長けている方のご応募をお待ちしております。
腰越耕太建築設計事務所 http://www.koshigoearchitects.com
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所が設計した、長野・上水内郡の住宅「野尻湖の小さな家」です。2021年に発売された八島正年と八島夕子による書籍『10の住まいの物語』の概要も掲載します。
長野県北部、新潟県との県境に位置する妙高戸隠連山国立公園内の野尻湖のほとりに建つごく小さな別荘である。建主は神奈川県の葉山にて二世帯住居(葉山一色の家/2015年竣工)を設計中に、訪れた旅先で偶然この敷地を見つけ、二拠点生活を決意する。どちらも緑豊かな土地ではあるが、自然環境の違いや家族との距離感のあり方など、二か所あるからこそ、それぞれ異なる暮らし方を楽しむものとして設計を進めた。
計画にあたって、周辺環境を維持するためにできるだけ木を切らないことと、国立公園の規制もあり、必要最小限の面積(5m×5m)で設計を行うこととした。建物は地表の湿気や積雪対策のため、1階をRC造の倉庫、2階を木造の居住空間とし外壁は周辺の環境に馴染むようにレッドシダーのシングルシェイクとした。屋根は軒を出した方形で外壁を痛めないよう雪を全方向に落とす形状としている。
自然環境の中に身を置く場所として、簡素な山小屋の方がより自然な状態だという考え方ももちろんあるが、日常生活の仕様から離れすぎないことで気楽に使える場所を目指すと同時に、大きさに見合った適度な簡略化をし、食寝分離と台所を充実させ、コンパクトであるが質の高い空間にできたと思う。
y+M design officeが設計した、兵庫・姫路市の、国道沿いに建つロードサイドの生花店「AOYAMA花苑」です。店舗の公式サイトはこちら。
ロードサイドショップは商店街などとは違い、走行する車からでも店を認識させる必要がある。そのために大きな看板と広い駐車場がロードサイドに並んでしまうことが多く、屋外広告物の氾濫や景観破壊が問題視されている。「AOYAMA花苑」は兵庫県姫路市の国道沿いに建つロードサイドの生花店である。
敷地は多くの車が往来する国道と古くからの街並みの残る旧街道に挟まれており、閉店時であっても屋外広告物に頼らずに、国道を行き交う車窓からの視認性の確保と、合わせて街の公園のように自然光を浴びた草花や植物の中を散策できるようなショップを目指した。
多くのロードサイドショップがそうであるように、駐車場に停まる車がファサードに並ぶことを避け、国道と旧街道からの動線を確保しつつ、必要なお客様用駐車場とサービス用駐車場を西側と北東側にまとめて計画し、中央のスペースにパーゴラのような4つのフラットルーフを配置した。
メールマガジンでも最新の更新情報を配信中