architecture archive

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・北京の、国際展示センター第二期工事設計コンペの勝利案。中国の伝統建築の筒状屋根から着想を得る
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・北京の、国際展示センター第二期工事設計コンペの勝利案。中国の伝統建築の筒状屋根から着想を得る image©Atchain
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・北京の、国際展示センター第二期工事設計コンペの勝利案。中国の伝統建築の筒状屋根から着想を得る image©Atchain

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・北京の、国際展示センター第二期工事設計コンペの勝利案です。中国の伝統建築の筒状のセラミックタイルの屋根の質感からインスピレーションを得た形状に設計されています。

以下は、建築家によるテキストの要約・抜粋

ザハ・ハディド・アーキテクツは、北京の国際展示センターの第二期工事の設計コンペの優勝者に選ばれました。

中国の文化、学術、市民の中心地である北京は、世界のコミュニケーションと科学研究の中心地としても発展してきました。北京地下鉄15号線に駅を構える国際展示センターは、北京首都国際空港に隣接しており、世界中からの代表者が参加する会議、見本市、産業博覧会の重要な会場として成長してきました。

このような成長に対応するため、ザハ・ハディド・アーキテクツによる国際展示センターの新しい438,500㎡のフェーズ2は、展示スペースを大幅に拡大し、知識と国際交流の中心地としての国際的な地位を高めます。北京市順義区の国際空港新都市の中心部に位置するこのセンターは、地元住民だけでなく、中国国内はもとより世界各国からの訪問者をも迎え入れ、総合的なイベントプログラムを展開します。

展示ホール、会議センター、ホテルが一体となった関係は、センターの構成にも反映されています。中国の伝統的な建築の中にある筒状のセラミックタイルの屋根の質感からインスピレーションを得て、線と幾何学的な形を相互に連結し配置されます。その銅色と大きな窓は、視覚的にダイナミックな覆いをさらに表現しています。

中央の南北の軸線は東西の展示ホール間の主要な接続スペースであり、機能的な明快さ、最大の柔軟性と効率性を提供し、また、非公式なミーティングやリラクゼーションのための共有の中庭を定義します。それに加え、手入れの行き届いた庭園、カフェ、屋外の公共のイベントスペースを提供しています。高層階にあるブリッジは、センターの施設ネットワーク間の接続性をさらに高めています。

カンファレンスセンターとホテルが敷地の北側に位置しているため、センター内の人、物、車の移動は3つのルートに分かれすことで最適化され、進行中のイベントへの混乱を避けることができるようになっています。

複合屋根システムは、内部環境を遮断し、最大の吸音性を提供するように設計されています。屋根の対称的な幾何学的形状は効率的な軽量の大スパンの構造を作成し、柱のない柔軟な空間を提供します。展示会や使用の性質の変化に迅速に適応することができます。その工業的な材料性とスケールは、その流動的な建築言語とのバランスがとれています。モジュール式の製作と建設方法により、センターの建設時間、投資、運営コストを最小限に抑えることができます。

また、スマートなビル管理システムが必要に応じてセンターのハイブリッド換気を調整し、最適な自然換気を確保し、必要に応じて高効率の冷暖房機器でサポートすることで、室内の空気の質を向上させ、電力需要をさらに削減します。雨水の収集と中水のリサイクルは、広大な庭園と自然の景観を補完するものであり、持続可能な建築技術の進歩は、二酸化炭素と排出量を最小限に抑えることを目標としています。

COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・北京の、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」
COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・北京の、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」 photo©He lian
COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・北京の、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」 photo©He lian
COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・北京の、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」 photo©He lian

COLORFULL YUJING DESIGNが設計した、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」です。

北京広安門地区にある中国新紀元ビルの低層部のリノベーションです。
既存建築の低層部は三階建ての商業ビルで、90年代初期に建設された曲線が特徴のファサードでした。建設から年月が過ぎ、建物の老朽化と、無秩序に設置されたテナントの看板や開口によって、当初の建築に存在していた規律が無残にも崩されていました。
私達は既存建築の不要に追加された看板や開口などを整理し、商業的に機能するように入口の位置や内部動線を整えることで、この商業部分の立面が建物全体の顔として強調されるように設計しました。

建築家によるテキストより

プロジェクトの位置する広安門外街の周辺はオフィス地区ということもあり、規模の大きな建物が連続した街区で、全体としても重厚感のある直線的で暗い建物が多く存在していました。今回の建物はその街区の中でも、唯一大きな曲線で構成されたファサードを持っていた為、この既存の状態をできるだけ尊重し、建物全体を大きなカーブで包み込むようなデザインとしました。そうすることで、建物全体が柔らかい布に覆われたような表情となり、周囲の重たい直線的な街区の中でより際立った存在となることを期待しました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 水上哲也建築設計事務所が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 水上哲也建築設計事務所が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 水上哲也建築設計事務所が、設計スタッフを募集中

水上哲也建築設計事務所の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

水上哲也建築設計事務所では、業務拡張のため設計スタッフを募集します。

私たちの事務所では、用途や規模を問わず、様々な設計業務を行っています。現在は集会場、宗教施設、医療施設、商業施設、住宅など様々な案件が進行しており、プロポーザルへも積極的に取り組んでいます。建築は私たちの生活の背景を形成し、担うものだと考えています。耐久性のある、デザインと性能を兼ね備えた建築の実現を目指し、一緒に建築を考え、働いてくれる熱意のある方をお待ちしております。

■受賞歴
2020 AACA賞(日本建築美術工芸協会賞) 2020 優秀賞
2020 日本空間デザイン賞 銅賞
2020 グッドデザイン賞
2020 キッズデザイン賞
2020 くまもとアートポリス エバーフィールド木材加工場 公募型プロポーザル 佳作
2019 ふくい建築賞 最優秀賞
2018 日本建築学会作品選集新人賞
2017 日事連建築賞 優秀賞
2016 日本建築士会連合会作品賞 優秀賞
2014 多世代交流モール整備工事設計競技 最優秀賞1等
2008 新建築社住宅設計競技2008 入選

“建築と今” / no.0007「西澤徹夫」

「建築と今」は、2003年のはじまりから、常に建築の「今」に注目し続けてきたメディアarchitecturephoto®が考案したプロジェクトです。様々な分野の建築関係者の皆さんに、3つの「今」考えていることを伺いご紹介していきます。それは同時代を生きる我々にとって貴重な学びになるのは勿論、アーカイブされていく内容は歴史となりその時代性や社会性をも映す貴重な資料にもなるはずです。

“建築と今” / no.0007「西澤徹夫」

西澤徹夫(にしざわ てつお)
1974年京都府生まれ。2000年東京芸術大学修士課程修了後、2000-2006年青木淳建築計画事務所勤務。ルイヴィトン銀座店、青森県立美術館 基本・実施設計・監理を担当し、2007年に西澤徹夫建築事務所開設。2011〜2013年東京芸術大学教育研究助手。東京芸術大学、日本女子大学非常勤講師。主な受賞歴:2020年京都建築賞、AACA賞、2021年毎日芸術賞。主な作品:東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル、京都市美術館(青木淳と協働)、八戸市新美術館(浅子佳英、森純平と協働)ほか、展覧会の会場デザイン多数。
URL:https://tezzonishizawa.com/


今、手掛けている「仕事」を通して考えていることを教えてください。

昨年は京都市美術館が改修と増築を経てリニューアルオープンしました。

本館は二軸対称、帝冠様式の重厚な建物で、およそ現代において美術館を新築しようとするときには決して採用しないような強い形式を持っています。まずはこの本館の保存修復が起点にはなるので、何を決めるにもまず本館の意匠ありきになるのですが、ではすべてが本館の意匠に沿わせられるかというとそうはなりません。

例えば新しいエントランスであるガラスリボンは、プロポーションや大きさにおいて本館ファサードに(こう言ってよければ)調和するように腐心しましたが、そもそも本館が持っていた意匠ではないし、また、ガラスリボンのデザインがうまくいったからと言って中央ホールに新設した螺旋階段とは意匠的な繋がりは全くありません。

螺旋階段は中央ホール(旧大陳列室)との調和を優先して考えてあるし、それでさえ本来なかった材料や納まりを採用せざるを得ません。ガラス屋根を掛けた北中庭のスチール部分は、白では強すぎるのでタイルに寄せてややグリーンを入れていますが、それが新館の東山キューブの塗装色と関連しているかと言えば、していません。
しかし、厳密なデザインの繋がりはなくとも、どこかひとつを決めると常にそれとのバランスを考えて次の要素を抑えめにしたり太めにしたり、といったふうに決めていきました。

この作業中、これはとてもニュートラルさに関わることだと思っていました。

ひとつひとつの判断は、客観的な正解であるわけではなく、本館はもとより決定したデザインも無機質でも無彩色でも無個性でもないので、もちろん一般的な意味でのニュートラルではありません。むしろ出どころがバラバラな条件を、局所的に丁寧に解決しようとすれば当然の帰結として霧散してしまう各要素を、それらが独立しているとも言えるし全体としてバランスをとっているとも言えるような関係性のなかで成立させることが、手続きとしても出来上がったものとしても何かとても自然な状態に思えたのです。

恣意性のカタマリのような部分が、全体としてみれば「まあそれはそうかもしれない」と思わせるような全体性のあり方、もしくは共同作業におけるこのバランスの共有の仕方、その結果、スタイルとしてのニュートラルではなく「つくること」と「つくられたもの」に共に内在するニュートラルさのようなものが、とても気になっています。

西沢立衛による、東京・大田区の「森山邸」の一部を、時間貸しするサービスが開始。2005年竣工で分棟形式が特徴的な建築

西沢立衛が設計した、東京・大田区の「森山邸」の一部を、時間貸しするサービスが開始しています。2005年竣工で分棟形式が特徴的な建築です。こちらのページで図面や写真、西沢による解説を読むことができます

小さな人の居場所が集合した、さまざまな気配と営みのある「森山邸」(東京都大田区)
生まれて15年、風景として育った「森山邸」のひとつの棟「もりやまていあいとう」の時間を開きます

現在、「森山邸」にはオーナーとここに暮らす4組の住人がいます

「もりやまていあいとう」で、ひとときこの場所の住人となり、「森山邸」に流れる時間を過ごしてみませんか

「何もない時間」、「そこに何かある時間」、「使ってもらえる時間」、「特別な時間」

私たちは「ひととき住人」のみなさんにこの場所を感じていただけるさまざまな時間を創出します
また、この場所での時間を何かの「創造」につなげてくださるみなさんと一緒に、新たな発信を試みていきます

「もりやまていあいとう」のこれからの時間づくりに、是非ご参加ください

「もりやまていあいとう」のロゴは、西沢立衛さんにデザインしていただきました

OMAがコンペで勝利した、中国・成都市の、未来科学技術都市のエリアマスタープランと建築デザイン。広大な敷地に自然形状に沿った建物等を設計
OMAがコンペで勝利した、中国・成都市の、未来科学技術都市のエリアマスタープランと建築デザイン。広大な敷地に自然形状に沿った建物等を設計 image©OMA
OMAがコンペで勝利した、中国・成都市の、未来科学技術都市のエリアマスタープランと建築デザイン。広大な敷地に自然形状に沿った建物等を設計 image©OMA

OMA / クリス・ヴァン・ドゥインがコンペで勝利した、中国・成都市の、未来科学技術都市のエリアマスタープランと建築デザインです。プロジェクトタイトルは「Chengdu Future Science and Technology City Launch Area Masterplan & Architecture Design」。広大な敷地に自然形状に沿った建物等を設計しています。

以下は、リリーステキストの要約です

OMA / クリス・ヴァン・ドゥインは、GMPと並んで、成都未来科学技術都市立ち上げエリアマスタープランと建築デザインコンペの優勝者に選ばれました。イノベーション産業のために新たに設計された4.6平方キロメートルのマスタープランは、成都東部の新空港周辺の都市開発を推進するためのパイロットプロジェクトとなります。

このコンペで優勝したプラクティスは、西部に国際教育パーク、南東部にはGMPが主導するトランジット指向開発(TOD)を含む全体的なマスタープランの第一段階を開発することになっています。

緑の丘陵地に位置する46万㎡の国際教育園区には、複数の大学の教育プログラムのほか、寮、公共プログラム、国立研究所、イノベーションオフィスなどが含まれます。マスタープランと建物は、敷地の地形と空間構造に沿って設計されています。建物は、景観の整ったテラスを特徴とし、敷地の自然な地形の延長線上に存在します。

キャンパスの中心は谷が形成され、ランドマークとなる複合ビルを含みます。谷は国際教育園区と福田地下鉄駅、北西に航空大学をつなぎます。8万㎡の建物は教育生活の中心を形成し、大学図書館、学生センター、講堂、研究室、オフィスなどが含まれます。

OMAのパートナーであるクリス・ヴァン・ドゥインは、以下のようにコメントしています。
「このプロジェクトでは、従来の車中心の道路網をベースにした典型的なマスタープランに代わるものを提供したいと考えています。私たちはその土地の地理に根ざした建築とランドスケープをデザインするつもりです。私たちは、建築とランドスケープの間の接続が、革新的なアイデアを鼓舞する教育のための、ダイナミックな環境になることを願っています。」

OMAの設計は、クリス・ヴァン・ドゥイン、アソシエイトのラヴィ・カミセッティ、プロジェクトアーキテクトのジョン・サートルが主導しています。

中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)

中村拓志&NAP建築設計事務所が設計した、京都の住宅「磐座の家」です。

洛北の地には、山神降臨の磐座を祀る山住神社や、比叡山を借景・遥拝する寺院を数多く有し、山岳信仰が色濃く残っている。この地の今を生きる人びとも、比叡山を仰ぎ見て天候や季節の変化を読み、心を寄せてきた。そこでこの地の比叡山に対する感性やふるまいを引き出す庭と空間をつくろうと考えた。

敷地は民家が密集するため、中庭プランによって各居室の眺望や採光を得ることにした。基礎の掘削土を用いた築山を設けて、寝室とダイニングのお見合いを防ぎ、陽光の照り返しを各室へ分配。中心には磐座となる巨石を奉じた。磐座は極めて物質的な存在でありながら、神籬(ひもろぎ)としての超越性を併せもつ。その二面性が、小さな建築と庭に無限の広がりを与えると考えた。

建築家によるテキストより
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡の住宅「沼津の家」です。

計画地は静岡県沼津市の中心部、周囲には住宅が建て込み、高等学校が見下ろすように建っている.

隣接する住宅郡は、新旧含めておおよそ工業製品に覆われたつくりであり、高等学校はRC造で、塀越しにCB造+折板屋根のガスボンベ庫、金属ゴミ置場、駐車場が隣接している.見える範囲の近隣地にはコンテナが無造作に置かれ、周囲に緑はほとんどない.

建築家によるテキストより

これら周辺環境からマテリアルを選定したり、空間構成を導き出していくことは間違ってはいない.だが、コンテクストへの応答という思考の流れだけに終始してしまうと、いつのまにかクライアントを置き去りにしたり、何より建築の奥行きのようなものが失われてしまうと常々感じている.コンテクストを読み解くことと同時に、人の感情に作用するような建築のつくられ方を考えたい.

建築家によるテキストより

ここで試みたのは、周辺のコンテクストから空間構成や架構などを読み解くと同時に、この場所において直接的なコンテクストにはなりにくく、また人の触覚に作用する素材ーここでは木材を選定ーから寸法体系やディテールを検討し、その両方が融合する状態を求めていった.安価で耐久性のある樹種、手に入りやすい歩掛かりの良い寸法、表情あるテクスチャーなど木材単体のコンテクストを抽出・検証し、30mm×60mm×900mm赤身杉材を環境を読み解く為のひとつの単位とした.

建築家によるテキストより
日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画

日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画です。

当プロジェクトは、2019年に開催された国際コンペからスタートしました。モスクワに九つある歴史的ターミナル駅の一つである「リジスキー駅」に付随する貨物ヤード跡地約20haのうち、クライアントであるロシア鉄道(JSC Russian Railways)の本社ビルを中心とした約700,000㎡の複合開発プロジェクトです。当エリアには住宅、商業施設、ホテル、大学、コングレスホール、メディカル施設等が建設される予定です。
コンペ時のコンセプトは「Rizhsky Innovation Yard」。細長い貨物ヤードの特性を活かしたドラマチックなガレリアとその延長としての高層タワーによるランドマークや、既存線路をガイドラインとした街並み及びランドスケープをデザインしました。また、本社ビルは、寒冷地ながら最大限に緑・光・温熱環境に配慮したWell-BeingなWork Community環境と、ニーズに併せて柔軟に可変可能な新しいオフィスデザインを提案しています。

中川エリカが自身の書籍『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』を解説している動画

中川エリカが自身の書籍『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』を解説している動画です。

注目の若手建築家、中川エリカの初の単行本。「ヨコハマアパートメント」(オンデザインと共同設計)、「桃山ハウス」ほか、計画中の作品も含む15のプロジェクトを掲載。スタディの目的ごとにいくつも制作する大きなスケールの模型、街と建築の連続性を検証するための「街のコンテクスト図」など独自のスタディ手法を通して、中川の作品と思想を紹介。建築家のスミルハン・ラディック、西沢大良とのふたつの対談も収録。(日本語/英語併記)

【ap job更新】 蘆田暢人建築設計事務所が、設計スタッフ・広報スタッフの正社員とアルバイトを募集中
【ap job更新】 蘆田暢人建築設計事務所が、設計スタッフ・広報スタッフの正社員とアルバイトを募集中
【ap job更新】 蘆田暢人建築設計事務所が、設計スタッフ・広報スタッフの正社員とアルバイトを募集中熱海の塔状住居

蘆田暢人建築設計事務所の、設計スタッフ・広報スタッフの正社員とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

蘆田暢人建築設計事務所では設計スタッフおよび広報スタッフ(正社員)・アルバイトを募集しています。

現在、住宅・別荘・オフィス・ホテル・保育園などの建築プロジェクトに加えて、まちづくりのプロジェクト、土木のプロジェクトなどが進行中です。

代表を務める蘆田暢人は、内藤廣建築設計事務所を経て2012年に独立。
建築と土木、都市計画のプロジェクトに長年携わってきた経験を踏まえ、設計事務所のみならずエネルギーをデザインすることをテーマに掲げた事務所ENERGY MEET、デザインリサーチを行う会社 Future research Instituteを共同主宰しています。

家具から建築、土木、エネルギー、まちづくりといった取り組むプロジェクトのスケールの幅の広さとバリエーションの多さがわたしたちの事務所の特徴です。また、国内・海外のコンペにも積極的にチャレンジしています。

コロナ禍の中、私たちを取り巻く状況も変化しています。
まず、「働く環境」が世界中誰にとっても変わったことが大きいと思います。私たちもテレワークを導入していますが、建築、特に「住宅」というビルディングタイプが変わりつつあります。もはや住宅は住むためだけではなく、働く場所、さらには緊急事態宣言の中においては、余暇を楽しむ場所でさえあります。私たちが現在設計に携わっている住宅は、そのような変化に対応すべく、様々な試みに取り組んでいます。

昨年、緊急事態宣言中には、採用面接をオンラインでも行うことを取り入れ、また、遠方から応募をしていただいた方には、試用期間を全てテレワークで行い、採用後に東京に引っ越してもらう、といった新しい方法も取り入れています。

わざわざ東京に遠方から来ていただくこともないので、負担は軽減されるのではないかと思います。こういった形で、新型コロナウイルスによる不自由さをポジティブに転換し、新しい価値、新しい人と人との関係性をつくりだすことを日々考えています。

このような状況の中でも、新しい建築のあり方、コミュニケーションのあり方、そして、建築だけではなく、建築を取り巻く様々な領域に一緒に踏み込んでいってくれる仲間を募集しています。

事務所のスタッフだけでなく、いろいろなプロフェッショナルの人が出入りする活気のある事務所です。ご応募お待ちしています。

山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」です。

旧東海道.JRと私鉄.さび付いた鉄橋.川石でつくられた塀.路地.階段.古い寺院.大きな工場.新しい住宅群.高速道路の高架.街を囲む山々.天気の良い日にだけ見える富士山.

静岡県島田市金谷地区の高台にある敷地からは、街の古い部分と新しい部分、地形を貫くように流れる大井川、変わらない遠景を一望することができる.良くも悪くも時間を掛けて混ざり合い形成された街という塊を、ひとつの風景として感じられることは純粋に素晴らしい.

建築家によるテキストより

計画地は道路からひな壇上に傾斜した土地で、地形に合わせてうねるように積まれた川石の塀によって形成されている.北側へ開かれた丘陵地のため台風や強風などの被害が比較的多く、設計中にも屋根や外壁を損傷した建物が散見された.土地にはもともと古い家屋が建っていたこともあり、平地部については安定していたが、石塀を調査してみると土留めとしての構造耐力は期待できなかった.石塀を安全なものにつくり替えたり、敷地全体を造成するには予算の問題とともにこの場所の魅力を削ぐことになってしまう.

建築家によるテキストより

そこで、蜘蛛が糸をつかって様々な場所に巣を張るように、敷地条件をほぼそのまま引き受けつつ、単一の木材によって風景を編み込む住まいを考えた.

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行しています。ここでは、計画案と現場の様子を紹介します。

以下は建築家によるテキストの要約・抜粋です

「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設工事が進んでいます。格子状の屋根キャノピーの鉄骨構造は、現在、4つのうち2つが設置されています。

世界で最もダイナミックな地域の一つにあり、現代的な創造性のハブとして設計された「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」は、、金湾地区の西部エコロジーニュータウンの中心に位置しており、珠海空港都市間鉄道が、珠海市中心部、空港、恒琴地区、広州、深セン、マカオ、香港をインターチェンジで直結しています。

1200席の大劇場、500席の多機能ホール、科学センター、美術館の4つの異なる文化施設が統合されており、センター内の各施設はそれぞれ独自の特徴を持っており、来場者に最も魅力的な体験を提供します。

左右対称に配置された2つの大きな会場と2つの小さな会場は、中央の広場で結ばれており、4つの文化施設のそれぞれに共通の外部ホワイエとしての役割を果たしています。この中庭に面したガラス張りの壁は、それぞれの会場の個性や特徴を知ることができます。大劇場と美術館は素材感が非常に明るいのに対し、多機能ホールと科学館は素材感がかなり暗い仕上げとなっています。

中国南部の上空を飛ぶ渡り鳥の逆V字型をイメージし、各会場を覆う格子状のスチールキャノピーは、反復、対称性、スケールの変化によって構成されています。屋根のすべてのビルディングモジュールは、自己支持性と自己安定性を持っています。モジュールを繰り返し使用することで、プレファブリケーション、プレアッセンブリー、モジュール構造の使用が最適化されます。

センターの特徴的な屋根の構造は、4つの建物の上にそびえ立つ網目状のシェルのネットワークの下で異なる会場を統合しています。相互に連結された橋と空洞は、センターの内部だけでなく、カフェ、レストラン、教育施設のある周辺の遊歩道まで見渡せる活気に満ちた公共の広場を定義しています。デザインは、すべての公共エリアの自然光を最適化し、接続性を高め、珠海の住民が昼夜を問わず楽しめる魅力的な市民空間を創造します。

歩道橋と階段が中央の空洞を通って各会場へとつながる屋上広場へは、スロープが来訪者を誘います。ガラス張りのファサードは透明性を提供し、その屋根の下にある公共の広場へのコミュニティを歓迎しています。センターの西側には、屋外の円形劇場があり、屋外でのパフォーマンスやアクティビティを楽しむことができます。

【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフを募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフを募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフを募集中

山路哲生建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山路哲生建築設計事務所では設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集しています。

山路哲生建築設計事務所について

隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。近年開業された渋谷駅スクランブルスクエアや、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。住宅「恵比寿の家」が日本建築士会連合会賞で奨励賞を頂き、徐々に活動の広がりをみせる現在過渡期にあります。東京を中心とした活動から、地方、海外へと活動範囲が広がるこの機会に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。

都市部では今注目されるベンチャー企業やディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。現在建設中の銀座のオフィスビルでは解体以前から既存の建物を街に開放するアートイベントを開催し、その一連の活動において今年度のこれからの建築士賞を受賞しています。
今まさに大きく変わろうとしている産業構造の中で、建築によって実現されるものも建築が担う枠組みも変わり続けています。建築を軸にまちづくりから家具デザインまで携わることで業種間における不要な障壁を乗り越え、きめ細やかな社会をつくることを目標としています。達成すべき目的の為に同業、異業種関わらず、様々な業種の方とチームをつくり協働しています。

建築士としての経験・技術の習得ができるとともに、幅広い職種の方々と協働することができます。現在代表含めて6名(設計士5名、事務会計1名)の小規模な事務所ですので、実力に応じて早期にプロジェクトリーダーとして担当頂きます。各人の責任も大きいですが与えられる裁量も大きくなります。小規模だからこそ各人の個性を存分に発揮し、その挑戦と成長を共に楽しんでくれる気質・性格の方をお待ちしております。代表の山路は大学講師を兼務しており、人材育成や研究・開発にも力を注いでいます。
またオフィスを数事務所でシェアしているため日常的に10~20名程の設計スタッフが在席しています。普段から他事務所との交流が図れるので、風通しが良く、同年代のスタッフ同士で互いに切磋琢磨できる職場環境にあります。

現在進行中の設計プロジェクト
住宅、オフィスビル、ホテル、市場、200年古民家再生、商業施設、医療施設、公共施設、地方都市まちづくり、家具、事業開発コンサルなど

松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将

松葉邦彦 / TYRANTが設計した、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」です。店舗の公式サイトはこちら

埼玉県熊谷市郊外の飲食や物販などの店舗が複数点在するにエリアに建てられた、アイウエアブランドJINSのロードサイド店舗です。約900㎡程度の敷地に新築店舗および16台分の駐車場を計画しました。

細長い長方形平面を持ち、外壁をグレー塗装のレッドシダー下見板貼りで仕上げた重量感のある建物を地盤面から400mm程度浮かせて敷地東側に配置し、残りを駐車場区画等としています。

建物を浮かせたことによって生じた地盤面と出入口との高低差は、スロープを設けることで解消しました。また、中庭のサルスベリの木をあえてスロープ側にはみ出すように植えることで、店内へのアプローチをより豊かな体験にしています。

建築家によるテキストより
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一

齋藤和哉建築設計事務所が設計した、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」です。施設の公式サイトはこちら

神社に詣でる参拝者のための休憩所である。

敷地にはもともと小さな休憩所が建っていて、それを増改築して再利用することも検討したが、神社が思い描く将来的な用途にそぐわないことや現行法規の条件を満たすのが難しいと判断し、建て替えることになった。

建築家によるテキストより

敷地の南側に牡丹園と丘を一体的に整備して庭園をつくる計画も同時に進んでおり、それと呼応できる建物にする必要もあった。また、駐車場から市道を歩かないと境内にたどり着けない参拝動線も整理した方が良いのではないかと現地を見た際に思った。

建築家によるテキストより

駐車場と鳥居を結ぶ円弧状の参道を新たに設けることで参拝者の流れをまとめつつ、庭園の方向へひろがりを持たせる平面形状とした。駐車場と鳥居とでは2.5mほどの高低差があるため、スロープと平場を組み合わせ、ゆるやかに両方をつなげている。参道は石と玉砂利と人工木の3つの道でできており、その両側に休憩棟と牡丹棟を配し、参拝者がたまれる空間をつくった。2つの切妻屋根を組み合わせた、大きな木トラスの屋根は参道をなぞるように少しずつ高さを上げながら参拝者を境内へと導いていく。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。