藤森照信への産経新聞によるインタビュー記事「人の心を打つ 類を見ない建築 建築史家・建築家 藤森照信さん」が公開されています。
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前田圭介 / UIDが設計した、宮城・仙台市の複合商業施設「IGOONE ARAI」です。施設の公式サイトはこちら。
敷地は仙台市内中心部から少し離れた地下鉄東西線の東の起点「荒井駅」程近くに位置する。
数年前にできたばかりの新駅であり、これから新興住宅地として広がろうとしている開発エリアである。一方駅前には目立った商業施設などはなく、設計当時から更地の状態が多く駅周辺の賑わいはあまり感じられなかった。そこでクライアントからの要望でもある「人が滞留できる場」を街に提供することによって、このエリアにおける賑わいの起点の創出を目指した。
コンテンツとしてはクライアントが運営するオフィスやコワーキングスペース・ギャラリーに加え、仙台を拠点にしている珈琲専門店や美容室を基本設計段階から誘致し建築と一体的に考えていくことによって、各テナントユーザーにとって自由な動線や互いの境界を超えて利用できる複合商業ビルの在り方を模索した。
畑友洋建築設計事務所のウェブサイトに、兵庫・神戸市の、地下広場の改修「三宮プラッツ」の写真が14枚掲載されています。
神戸市の中心市街地である三宮駅南に位置する地下広場の改修。2017年プロポーザルにより選定されました。これまでストリートライブやマルシェなどに活用されてきたこの地下広場は、地下である場所性や雨天時の利用の難しさ、既存構造の老朽化などによって利用の幅が限定されていました。
私たちは、この広場を形成する大階段を拡幅し、大きな谷地形を整理し、その上に広場での活動を映し出す鏡面の屋根を提案しました。この屋根は小さな三角形の集合による多面体とすることで、広場での動きやものを万華鏡のように映し出すとともに、音を偏りなく拡散する音響反射板として機能させることを考えました。
全体としてHPシェル形状の鋼板構造とすることで、複雑な形状でありながら全体に安定した架構となり、とても薄く軽やかな屋根として実現しました。
三宮の旧市街である旧居留地の玄関口に位置し、軽やかに湧き上がる銀色の雲のような屋根は地下広場の活動を地上に拡散する街のゲートとなるよう計画しています。
SHARE VUILDによる、静岡・浜松市の「浜松のバス停」
VUILDが設計した、静岡・浜松市の「浜松のバス停」です。
見る角度によって印象が変化する多様な視覚効果を意識したキャノピー型のデザインは、強風の吹く西方に対しては防風壁として機能するように板柱を配置し、反対側は歩行者を受け止められるように大きく開いたポケットのような構造を考案した。
また、無垢材を使用していることから、長さ240mm、幅300mm、厚み36mmの板から最小限の枚数で制作し、ベースプレートはそれぞれの柱の形状に合うようにレーザーカッターで特注制作した。
さらに、地元完結型の小規模な流通の形を実現する為、資材には地元天竜区産の天竜杉を使用。それらを現地に設置されたCNCミリングマシーン「Shopbot」を用いて加工した。
日本各地の地場産材を近隣の「Shopbot」で加工しながら組み上げていく事業のロールモデルとして今後の流通の在り方を提案するものとなった。
木平と近藤建築事務所・Same Picture Company・高橋左官 / 木平岳彦+近藤奈々子+高橋直彦が設計した、神奈川・横浜の物販店舗「uka store NEWoMan YOKOHAMA」です。店舗の公式サイトはこちら。
サロン発のホームケアプロダクト「uka(ウカ)」の横浜初となるストア。
ukaは1946年神奈川県厚木の一軒の理髪店からはじまり、現在は「トータルビューティカンパニー」として東京を中心に多数のサロンやストアを展開しています。ukaの前進であるサロンEXCeLの理念「本物の技術、本物の感性、本物の気配り」を核に、“うれしいことが、世界でいちばん多いお店”を掲げて接客や商品づくりを行っています。
自社商品を沢山の人に紹介できる物販店をつくりたいと依頼をいただき、提案したコンセプトは「本物の素材、本物の空間、本物のもてなし」。ストアでありながらサロンのようにゆったりと座って施術を受けられるベンチや、スタンディングで気軽に試せる試供ブース、成分にこだわりつくられた商品を陳列する自然石とセメントを磨いた左官のカウンター。
坂茂の設計で2020年2月に完成した、韓国・驪州の、宿泊・研修センターを兼ねた4つの建築群「へスリー・ハムレット」の写真が14枚公開されています。
ハムレットは、2009年竣工のヘスリー・ナインブリッジズ・ゴルフクラブの隣に建つ宿泊・研修センターを兼ねた4つの建築群のプロジェクトである。クラブハウスと同じ自然の材料の木造や石壁を用いて 統一感を与えながら、自然との調和を建物それぞれ違ったアプローチで図っている。
グランドホールは、クラブハウスと調和した木造の形状としながらも 2次元曲げのみで構成することで加工の手間を減らしつつ、その上に木と水盤を配し進化を象徴している。
ラーニングセンターは、起伏のある地形を繋ぎ、より象徴的に自然の中にたたずむように、ブリッジ状の形状となっている。石のコアを両端に配した大スパントラス形状とすることで、ホールやミーティングルーム といった柱の少ない空間機能の要求に答えている。
コンドミニアムは、 細長くうねった傾斜のある地形に合わせて階段状に各階のヴォリュームを重ねることで、自然の地形を 残しながら、各室からの眺望を楽しめるようになっている。スラブは、連続した木梁、CLT板、コンクリートによるハイブリットとし、 コンクリートで遮音性能を高めながらも、木梁とCLT板をコンクリートの型枠として機能させそのまま残すことで、コンクリートの養生期間を省き工期短縮に寄与している。
レクリエーションセンターは、キャンティレバーで張り出した2Fテラスが、周囲の地形になじむ緩やかにカーブした壁によって支えられており、 ハムレットと緑豊かなゴルフコースの風景を一望できるようになっている。
吉田昌弘 / KAMITOPENが設計した、沖縄・豊見城市の店舗「nana’s green tea イーアス豊崎(沖縄)」です。店舗の公式サイトはこちら。
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
SHARE 千葉学、遠藤克彦、キノアーキテクツ、マル・アーキテクチャ、yHa、ikmoが候補に選ばれた「御嶽山ビジターセンター(仮称)」の二次審査がyoutubeでライブ配信
- 日程
- 2020年7月26日(日)
千葉学、遠藤克彦、キノアーキテクツ、マル・アーキテクチャ、yHa、ikmoが候補に選ばれた「御嶽山ビジターセンター(仮称)」の二次審査がyoutubeでライブ配信されます。
○二次審査は下記のとおり開催する予定です。
(1)日 時:令和2年7月26日(日曜日) 12時30分から18時45分まで(予定)
(2)場 所:長野市生涯学習センター TOiGO 4階 大学習室2・3 (長野市大字鶴賀門御所町1271-3)
(3)そ の 他
・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一般の方の傍聴はご遠慮いただきます。
・報道機関等の取材は可能です。取材を希望する方は事前に申込をしてください。 ⇒ 申込は こちら
・審査委員会の状況はWebによりライブ配信予定です。⇒ 下記Youtubeチャンネルにて当日12時15分配信開始となります。
【チャンネル名:長野県建設部施設課】
https://www.youtube.com/channel/UCEnskGvSEJOPFIWdAjYeEbA
また、当日回線に不具合が生じ、ライブ配信が終了した場合は、同チャンネルにて再度配信します。
再配信開始にお時間をいただく場合がございますが、予めご了承下さい。
SHARE 青木淳のチーム、槇総合計画事務所、環境デザインのチームが二次審査に残っている、長野の「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポの公開二次審査がyoutubeでライブ配信
- 日程
- 2020年7月24日(金)
青木淳・昭和設計共同体、槇総合計画事務所、環境デザイン・林魏・倉橋建築設計共同体が二次審査に残っている、長野の「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポの公開二次審査がyoutubeでライブ配信が決まったそうです。
○二次審査は下記のとおり開催します。
(1)日 時:令和2年(2020年)7月24日(金曜日) 13時00分~17時00分(予定)・審査委員会の状況はWebによりライブ配信予定です。
⇒ 下記Youtubeチャンネルにて当日12時45分配信開始となります。
【チャンネル名:長野県建設部施設課】
https://www.youtube.com/channel/UCEnskGvSEJOPFIWdAjYeEbA
また、当日回線に不具合が生じ、ライブ配信が終了した場合は、同チャンネルにて再度配信します。
再配信開始にお時間をいただく場合がございますが、予めご了承下さい。
遠藤克彦建築研究所が設計を進めている、高知の「本山町新庁舎」の基本設計図書(概要版)がPDFで公開されています。
高知県の北部中央に位置する、自然豊かな「本山町」にて設計中の庁舎計画。2019年10月に選定となり、以後、基本計画と基本設計を鋭意進行してきた。数度のワークショップや町民説明会を経て本年3月末に基本設計を完了し、現在は実施設計が進行中。
建物はコンクリート造3階建てで、正方形平面、均等グリッドの構造計画。ブルータルな躯体表現と地域産木材を使用した立面デザインにて、今後予想される行政組織改変へのフレキシブルな対応力と共に、建物のどこからでも周囲の自然が眺められる開放的な庁舎を目指した。
プロポーザル提案当初から厳しいコスト計画であることは変わらずで、当初要項では3000m2の要求であったものをプロポ提案時では2700m2にて提示。基本計画&基本設計中の庁舎建設等検討委員会とのディスカッションにて、必要な部署や面積、諸室数などを徹底的に討議し、基本設計終了時には2400m2を下回る規模へとシェイプアップ。無駄が削ぎ落とされた計画となった。
もちろん面積だけではなく、基本設計の段階から実施設計と積算を見据え、各副資材までも流通規格寸法を採用することを徹底し、コンクリート造に伴う仮設費の低減などを可能にしている。
今後はこの10月末に実施設計を完了、同時に積算業務などが開始され、2021年4月に着工予定。
その他のパース等を以下に掲載します。
高池葉子+尾野克矩 / 高池葉子建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の事務所「代々木のオフィス1・2」です。高池は伊東豊雄建築設計事務所出身の建築家です。
新宿駅にほど近い、大都市の中に建つ二棟の小さなオフィスビル。
近隣は中規模のオフィスビルやアパート、戸建て住宅などが混在して建つエリアである。
裏路地を入ると、植物や自転車など人々の生活が通りににじみ出し、素朴な風景をつくっている。クライアントは、小規模ながらも遊び心があり、心地よく働くことができるオフィスビルをつくり、元気な中小企業を増やしていきたいという理想がある。
建物がひしめき合っている大都市の、限られた狭小敷地において、敷地境界線と建築の間をどうつくるのか、その間に生まれる空間の豊かさを考えた。
近接して同時につくられた二棟のオフィスビルは、それぞれ違った個性を持ち、外部と内部の関係性に特徴がある。
「台中アリーナ建設 隈研吾氏の事務所と台湾企業の合同チームが交渉権獲得」という記事が、フォーカス台湾に掲載されています。日本語で読める記事です。
五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の10回目「宮崎県の消えた建築と新しい建築」が、wirelesswire.jpに掲載されています。
ICADA / 岩元真明+千種成顕が設計した、福岡・福岡市のナイトプール「グランプール – TRIAXISヒルトン福岡シーホーク」です。施設の公式サイトはこちら。
ヒルトン福岡シーホーク・ホテルにある室内プールの改装計画。
グランピングをテーマとしたナイトプール、その名も「グランプール」という依頼をうけ、テントが浮遊する空間を提案した。既存建築はポスト・モダン期の産物であり、その内装はアフリカをテーマとし、樹木に擬態した柱などの装飾的な要素であふれていた。その原状復帰義務と、昼間のプール営業を阻害しないことが設計条件として求められた。
そこで、既存の内装を受け入れながら、軽やかなエレメント(テント、置き家具、テキスタイル、カラーフィルム)をそっと付け加え、照明デザインを刷新することによって新しい状況をつくりだすことを試みた。
グランピングを表現するテントは天井から吊られており、床側には一切の支持材があらわれない。
唐崎圭+宮澤宏和+瀬山真樹夫 / RG DESIGNが設計した、東京・銀座の、4つの飲食店が入居しスキップフロアで繋がる商業施設「GINZASTEPS」です。
銀座7丁目に立つ、4つの飲食店舗が入る商業施設。平面計画は、小さな4人掛けカウンターのある店舗がスキップしながら連続し、各店舗がつながりあう、らせん状のワンルーム形式とした。
店舗フロアはそのまま屋上までひとつながりの形とし、デッキスペースとしての客席利用も可能となっている。
ひとつながりの気積の中で、店舗間でのやりとりが行われることで、建物内に活気のある雰囲気がもたらされ、また、裏路地がそのまま延長されるような形で内部空間まで連続してつながりあうことで、小さな飲み屋横丁が垂直に立ちあがったような印象の建物となることを意図している。
前面ファサードはスチールサッシのカーテンウォールとすることで、夜になると店舗の明かりが外部に漏れだし、路地のなかで行燈のような効果をもたらすことを狙った。
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュ+荒木麻衣子 / アトリエ・ポンヌフが設計した、大阪・高槻市の住宅「日吉台の家」です。
建主と共に初めてこの敷地を訪れた時には、道路から1mほど上がった宅地に、丘陵地に広がるこの郊外住宅地を開発し始めた初期のころのものと思しき、いくぶん年季の入った平屋の家が残されていました。
周囲には、建て替えられて新しくなった家に混じってまだそのような家がぽつぽつと残っており、かつての広い宅地割りやゆとりのある道路幅とも相まって、街並みに独特の「抜け感」のようなものを与えていました。
また北側の隣地はまさに「原っぱ」という感じの空き地となっていて、そこを走り回る建主のお子さんたちの元気な様子を見ているうちに、そのような広々とした外部環境のイメージをうまく建物の中まで引き込んで、3人兄妹が走り回って遊び倒してくれるような大らかな家を作れないかと考えるようになりました。
そのための仕掛けとして、丘陵地の地勢を感じさせる敷地内の高低差をそのまま素直に表したスキップフロアを空間構成の基本としました。