


佐藤文+鹿嶌信哉 / K+Sアーキテクツが設計した、群馬・前橋市の住宅「ロードサイドの家」です。
敷地は地方都市の徐々に開発されつつあるエリアにある。幅員30mの幹線道路に面し、交通量は今後増していく事が予想される。幹線道路沿いには高齢者施設や小規模のオフィスビル、飲食店、アパート、住宅などが無秩序に建ち並びつつある。車移動が中心の地方都市にあって、道路の喧騒や車の走るスピードに対してどのように住空間を守り、街に開くかがテーマとなっている。
佐藤文+鹿嶌信哉 / K+Sアーキテクツが設計した、群馬・前橋市の住宅「ロードサイドの家」です。
敷地は地方都市の徐々に開発されつつあるエリアにある。幅員30mの幹線道路に面し、交通量は今後増していく事が予想される。幹線道路沿いには高齢者施設や小規模のオフィスビル、飲食店、アパート、住宅などが無秩序に建ち並びつつある。車移動が中心の地方都市にあって、道路の喧騒や車の走るスピードに対してどのように住空間を守り、街に開くかがテーマとなっている。
山田優 / SNARK Inc. + 横尾真 / OUVIが設計した、群馬・渋川市の店舗併用住宅「渋川の家」です。
群馬県渋川市の市街地に建つ、4人家族の為の木造2階建て店舗併用住宅である。施主が営むヘアサロンを併設している。前面道路から必要な駐車場を確保して残った敷地に気積の大きなサロンを含む要求される諸室を2層に積み上げて配置し、残った敷地の南側を庭とした。
この建築はヴォリュームを分割・貫通する隙間を設けることでそれぞれの諸室の関係を調停しようと試みた。同じ時間帯に使用される諸室を隙間の反対側または断面的対角に配置することで木造における音や振動の問題を解決している。隙間のあちら側とこちら側でも互いの部屋の気配は感じ取れるように開口を設け、同時に各諸室への恒常的な通風・採光・動線を確保した。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/5/18-5/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
『都市から廃村に移住を 伊建築家ら「ポストコロナ」の新生活提案』という記事が、AFP BB newsに掲載されています。
「感染症はライフスタイルと共に都市と建築のデザインも変える」という記事が、ニューズウィーク日本版に掲載されています。
ヘルツォーグ&ド・ムーロンのジャック・ヘルツォーグに、パンデミック後の都市デザインと管理や、田舎への回帰等を含む様々な話題について聞いているインタビュー動画です。スイス建築博物館が企画して、インスタグラムのライブストリーミング機能を使って実施されたものです。聞き手はスイス建築博物館のディレクターのアンドレアス・ルビー。2020年5月15日に行われたものです。
«S AM Calls» is a series of Instagram Live conversations with practitioners and thinkers from the world of architecture on the pressing questions driving the built environment today.
For the first installment of the series, S AM Director Andreas Ruby spoke with Jacques Herzog, Founding Partner of Herzog & de Meuron. The conversation touched on topics such as genericism versus specificity, the possibility of a “rural turn” following the COVID-19 crisis, and the ways in which the design and management of cities might change after the current pandemic.
ピーター・クックが、2019年のワールド・アーキテクチャー・フェスティバルで行った講演の動画です。2020年4月28日に公開されたものです。
OMAのレム・コールハースが、2018年11月のワールド・アーキテクチャー・フェスティバルで行った講演の動画です。2020年4月28日に公開されたものです。
川添純一郎建築設計事務所が設計した、兵庫・加東市の「カフェ・アンジュ」です。
兵庫県の播磨地方に建つカフェです。
30年以上営業されていたカフェの移転新築で、土地の選定からご相談を受けました。敷地は交差点の角に面しています。その敷地の形に添うように建物は切妻の棟が雁行して連なっています。
スペースワーカーズのウェブサイトに、彼らが2016年に完成させた、ポルトガル・パレーデスの、中庭を中心とした回遊性があり有機的なプランが特徴的な住宅「Cabo de Vila House」の写真と図面が14枚掲載されています。
以下の動画は、この建築を三輪車に乗る子ども目線で紹介するもの。
スペースワーカーズ(Spaceworkers)が設計した、ポルトガル・ルサダの、ヴォリュームを分散配置しガラス屋根で繋ぐ構成の、ポルトガル北部のロマネスク建築を紹介する施設「Interpretation Centre of Romanesque」の写真と図面が、dezeenに掲載されています。建築家のサイトにも現場写真を含む別の写真などが掲載されています。
弓削純平+徳山史典 / UNQUOTEが設計した、東京・新宿区のシェアオフィス「BASE POINT」です。施設の公式サイトはこちら。
西新宿にあるシェアオフィスのリノベーション。南に高層ビル群、北に大久保エリアを擁し、街のスケールのコントラストが激しく、行き交う人々も多種多様なエリアに立地している。S造・地上3階建て・延べ床面積150m2の建物をところどころ改修し、エリア内に点在するいくつかのシェア施設のハブとして、また今後のエリア展開の起点となる施設としての新装開店を行った。もともと有していたカフェの機能を排し、西新宿エリアのダイバーシティに反応した、様々なシェア形態を持つワークスペースの見本帳のような施設となった。
構造家の金田泰裕へのインタビュー動画です。
ツバメアーキテクツが設計した、東京の集合住宅の一住戸の改修「やわらかい天井の家」です。
築30年ほどのマンションのリノベーションプロジェクトである。ゲストルームやウォークインクローゼットとしての個室を二つ残し、残りの部屋をワンルームとしてつなげることにした。
解体を進めると、やたらと太いコンクリートの柱とハリが出現した。この躯体をどう位置付けるかが設計のテーマとなった。家族団欒のためにつくるワンルーム空間が中央の梁で分断されないように、その存在感を調節するべく、全体にふわっとした柔らかい天井をかけることにした。
身近な素材で出来る限り柔かい天井をどのように作るか。ベニヤから歩留まりよく切り出した曲線の華奢な架構を中央の梁に対し455ピッチでかけて行った。背骨と肋骨は不思議なバランスになった。俯瞰でみれば、コンクリートの架構に対し、木や石膏(ボート)を組み上げていった架構が重なって吊られているような状態になっている。
ツバメアーキテクツのウェブサイトに、東京・世田谷区の、小田急線の地下化に伴ってうまれた線路跡地に作られた公共的空間「下北線路街 空き地」の写真が15枚掲載されています。施設の公式サイトはこちら。
触れる公共的空間
「下北線路街 空き地」は、小田急線「下北沢駅」の東側に出現した公共的空間である。
この「下北線路街 空き地」ではまず、青みがかったグレーのコンテナや土管、ステージなど用いて公共的空間が立ち上がる下地を作っている。その下地に人々が色付けし、自分たちの手垢を付けていく、そんなイメージで空間を構築した。例えば、地域住民がベンチや椅子に塗装で参加したり、地域から借りた植栽が混ざっていたりする。そして、イベントのプログラムも地域のプレーヤーを交え、企画などがなされている。
一般的な公園では、公によって提供されたスペースをどのようにトラブルを回避しながら活用していくか、という意味で「禁止事項」の側面が注目されがちだ。キャッチボール禁止・歌禁止・パフォーマンス禁止など様々なバツ印が付いているのも目にするようになってきた。そういった場所で過ごしていると、お行儀良くすることが公共だ、と刷り込まれているような気持ちにさえなってくる。
この場所では、逆向きのアプローチで、様々なレイヤーにおける実践の積み重ねによって住宅地の中に公共的空間を作ろうとしている。 なので随分と自由な場所となっている。
その場所を、ソフト的にもハード的にも“触れる”ようにすることが、自由さを伴う公共的空間の実装に今必要なのではないかと考えている。
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