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辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第2回「ボスの割り切りスイッチ」
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第2回「ボスの割り切りスイッチ」

ボスの割り切りスイッチ

text:辻琢磨

 
多方面から感じた連載の反響

この連載が始まった反響は、想像以上だった。

建築設計に関係する人はもちろんだが、その分野に直接は関係がないけれど知り合った人たちからの「読みました」が多かった印象がある。
昔一緒に仕事した大工さんや、施主さん、渡辺さん経由での知人、フットサル仲間、家族、ウェブメディアの広がりと培ってきた地元のネットワークの両方をひしひしと感じる反響であった。

この二回目以降も、気を引き締めて書き進めたい。

建築以外の人たちに届いているという実感があるものの、渡辺事務所での修行日記で終わるつもりもない。
二回目はちゃんと建築の話をしようと思う。渡辺隆の建築について紹介しながら、彼の建築からの学びについて皆さんにお伝えしたい。

最初は少し硬いテキストになるかもしれないが、後半にかけてだんだん柔らかくなっていくはずなので特に建築門外漢の読者の方はご容赦ください。

 
施主、施工者との柔軟なコミュニケーション

語弊があるかもしれないが、いわゆる建築家(これまでの自分の経験の中で色々な人との会話の中で立ち上がった、一般社会の中での建築家像)というのは、プロジェクトを進める上でコンセプトを設定し、そのコンセプトに従って提案の細部を決めていき、それにそぐわないこと(施主の要望や施工者の不満)があるとそこかしこで軋轢を生むが、その緊張感こそが良い建築に必要だと考える。もちろんそうでない建築家もいると思うが、近代以降の設計概念に基づいた建築家のスタンスとはそういうものであると実感するようになった。

デザインリテラシーの高い欧米(日本であればデザインや芸術に素養のある施主や建築家慣れしている工務店)の施主や施工者が相手であればその緊張感が持つエネルギーはプラスに働くだろうが、建築家という職業自体が遠い地方都市ではその緊張感は竣工後の施主の不満や施工者の疲弊につながることも悲しいかな現実にはある。

渡辺さんは建築をめぐるこの地方都市のコンテクストに対して非常に敏感で、コンペではなく入札による公共建築の受注からもわかるように、軋轢を辞さない緊張感ではなく理解を示す融和を目指している。

提案がその時抱えているコンセプトに固執せず、施主や施工者の意見がそれに反している時はむしろ積極的に受け入れ、その上で新たな方向性を探る。そういう、いわば柔軟なスタンスである。

渡辺さんの建築、ないし建築をつくるときの判断の特徴は、要所でコンテクストを受け入れる一種の割り切りの鋭さであるといえる。プロジェクト毎に、どこかのタイミングでそのスイッチが発動する瞬間がある。

OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」
OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィスオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」です。

大阪市北区の本庄にある2軒の連なった長屋を、自分たちのオフィス兼イベントスペースへと改修したプロジェクトです。

この長屋は元々別の住居で、それらの間には裏側へつづく道が通っていたようです。いつしか道も含めて1つの家として住まわれていました。家具が散乱し、床や土壁ははがれ、柱は一部朽ちているような状態でした。

私たちは、2軒の長屋に元々あった道を再び通し、それぞれをまたぐように構造補強を入れ込みました。さらに、全体が連続するようにフラットな土間を敷き、縁側だった部分には屋根をかけて、大きな余白のような空間をつくりました。

大きな余白に対して、大きなテーブル、全開できる木製建具、外のように明るいトップライト、外部を引き込む砂利、風が抜ける窓を作って、空間を定義していきました。

建築家によるテキストより
スタジオ・バロッツィ・ヴェイガによる、スイス・チューリッヒの文化施設「Tanzhaus Zürich Cultural Center」の写真など

スタジオ・バロッツィ・ヴェイガが設計して2019年に完成した、スイス・チューリッヒの文化施設「Tanzhaus Zürich Cultural Center」の写真と図面が30枚、archdailyに掲載されています。

【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)
【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)
【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)里山長屋 ※日本建築家協会 環境建築賞優秀賞

環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」の、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)募集(特に環境建築に興味のある方)のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ビオフォルム環境デザイン室では、設計スタッフを募集しています。

私たちは、自然素材を用いた日本の伝統的な構法と、現代のサステナブル技術を組み合わせ、その土地の気候や風土、自然環境とともにある建築に取り組んでいます。また、パーマカルチャーの考え方を下敷きに、建物と周辺地域、人々、社会との関係性をデザインすることを視座に、建築を通してこれからの社会に必要な価値を提案してきました。

これまで住宅を中心に、共同住宅、宿泊施設、商業施設、福祉施設、キャンプ場など、90件ほどの設計に取り組んできました。現在では、集合住宅、商業施設や、宿泊、飲食、農園の複合施設など業務の幅も広がってきています。いずれも環境配慮型、住み手や地域との繋がりを大事にした建築や場づくりです。

現在のスタッフはパートナー含め10名ですが、業務の拡大に伴い、設計から現場監理まで主体的にプロジェクトを推進いただける方を募集しています。

VUILDが2019年に完成させた、富山・利賀村の短期滞在型シェア別荘「まれびとの家」の動画 【ap job更新】 末光弘和+末光陽子/株式会社SUEP.が、福岡アトリエでの設計スタッフを募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子/株式会社SUEP.が、福岡アトリエでの設計スタッフを募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子/株式会社SUEP.が、福岡アトリエでの設計スタッフを募集中淡路島の住宅

末光弘和+末光陽子/株式会社SUEP.の、福岡アトリエでの設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社SUEP.では、現在、福岡アトリエで設計スタッフを募集しております。

SUEP.では、これまで地球環境をテーマにした建築デザインを多く手がけてきました。ここ数年は、そういった思想に共感していただく国内外の方から依頼も増え、日本だけでなく、様々な国でプロジェクト展開をしています。特にアジアの蒸暑気候における開放系の建築や都市空間に興味を持っており、これからのアジアモデルともいえるデザインを研究し、日本から発信していきたいと考えています。

今回は、今後の活動展開の拠点となる福岡アトリエでのスタッフ募集です。勤務地は福岡アトリエ(福岡市中央区天神)になりますが、東京事務所とも時々往来しながら勤務してもらうことになります。

このような私たちの考え方に共感し、一緒に建築を楽しんで設計していく方の応募をお待ちしております。チーム性でフラットな議論を進めるのもSUEP.の特徴です。興味のある方は、是非ご連絡ください。

建築家の藤田雄介が立ち上げた建具メーカー 戸戸からリリースされた「木のレバーハンドル」と、論考「技術と素材と歴史が織りなす部材」
建築家の藤田雄介が立ち上げた建具メーカー 戸戸からリリースされた「木のレバーハンドル」と、論考「技術と素材と歴史が織りなす部材」 photo©長谷川健太

建築家の藤田雄介が立ち上げた建具メーカー 戸戸(こと)からリリースされた「木のレバーハンドル」と、その制作過程や歴史との繋がりを解説する論考「技術と素材と歴史が織りなす部材」です。この製品の販売ページはこちら

我々は設計活動のかたわら「戸戸(こと)」という建具専門メーカーを立ち上げ、オリジナルの建具やその周辺のエレメントを流通してきた。それらは設計した建築の中で、必要に応じて生み出されたものであり、信頼している職人や作家との協働によりつくったものである。戸戸での流通に際しても、彼らと製品化していく生産体制を貫いている。

建築家によるテキストより

モダニズム黎明期の建築家の多くが、建築設計だけでなく家具や照明そしてドアハンドルなどを作り出していたが、我々はこれを彼らへのオマージュとしても考えた。20世紀初頭、ドイツを中心とした金物鋳造技術の発達がバウハウスやユーゲントシュティール、北欧など周辺国の建築家(アアルト・ヤコブセン・レヴェレンツなど)の建築金物を生み出したように、その時代の技術が新たな建築だけでなく付随するエレメントをつくりだしてきた。

建築家によるテキストより

また今後の展開として、今回の開発で得た知見をもとに、建築家各々が自らデザインしたレバーハンドルをつくれる仕組みをつくれないか模索している。

建築家によるテキストより
レゴのアーキテクチャーシリーズで「東京」が発売

レゴのアーキテクチャーシリーズで「東京」が発売されています。2020年1月に販売開始した商品です。リンク先のamazonに写真が7枚掲載されています。

アイコニックな建築や名所を本格的に再現した大人向けのレゴアーキテクチャー 「東京」をその手で組み立てて、活気にあふれる日本の首都を再現しよう。

東京タワー、モード学園コクーンタワー、東京ビッグサイト、東京スカイツリー、千鳥ヶ淵公園、渋谷交差点などのスケールモデルがそろった、東京での思い出がよみがえるコレクターズ組み立てセットです。

「Tokyo」のネームプレートと基礎版付きで、自宅やオフィスでのディスプレイにも適合です。東京についての豆知識やレゴデザイナーについての記事が読めるブックレットが付属しています。

レゴがはじめてでも簡単に組み立てられる大人向け(対象年齢:16歳以上)の建築モデルセットは、東京に行ったことがある人やいつか行ってみたい人、東京に住んでいる人や住んだことがある人へのギフトにもぴったりです。

ジャン・プルーヴェの書籍『構築の人、ジャン・プルーヴェ』

ジャン・プルーヴェの書籍『構築の人、ジャン・プルーヴェ』がamazonで発売されています。こちらでは詳細な目次がPDFで公開されています。プルーヴェのwikipediaページはこちら。

フランス・ロレーヌ地方の鉄鋼の町ナンシーで、エコール・ド・ナンシーの美術家を父に育ったジャン・プルーヴェ(1901-1984)。その地で鋳鉄職人としてものづくりを始め、先進的な建築家たちと共に制作を行ううち、自らがフランス・モダニズムを先導する建築家となっていた。
戦後、復興期のフランスで、人々の暮らしの再建に必要な住宅を直ちに供給すべく、逸早く住宅の工業生産化にとりくみ、アルミニウム素材を大胆に用いた部材、組立て・解体が容易なプレファブ工法の住宅を考案。その技術を応用した革新的な建設法を駆使して、公共施設、個人住宅、学校建築、学生用の家具などを次々とつくりだしてゆく。晩年にはポンピドゥー文化センター国際競技設計の審査員長も務めたが、生涯、公認の建築家の資格を得ることはなかった。
プルーヴェの手になる構築物は、その部材のひとつひとつにまで、構造を知り、素材に従うことで生まれる正直な「かたち」が息づいており、頑健でありながらどこか愛らしい佇まいの建築や家具は、時をこえ人々を魅了しつづけている。
20世紀デザイン史で異彩を放つ真の「構築家」の作品と人生を、アトリエ・ジャン・プルーヴェのプロジェクト・チーフとして協働した建築家・早間玲子の編訳でおくる。

【ap job更新】 田中哲也建築構造計画が、スタッフ(新卒・中途)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 田中哲也建築構造計画が、スタッフ(新卒・中途)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 田中哲也建築構造計画が、スタッフ(新卒・中途)とアルバイトを募集中

田中哲也建築構造計画の、スタッフ(新卒・中途)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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田中哲也建築構造計画では一緒に頑張れる仲間を募集しています。

弊社では構造技術者としての安全性の確保や技術的な側面はもちろんのこと、プロジェクトの実現に向けた様々なハードルをクリア出来る様に、建築家をはじめとしたチームを構造の面からサポートします。建築は設計から完成するまでに多くの“人”とチームとして協働するため、“仲間”のことを常に心掛けながら一緒に苦労や喜びを共有できることを楽しみにしています。

これまで、
インスタレーションから土木スケールの構造物まで
RC造、鉄骨造、木造、ハイブリッド、免制震など様々な構造形式
新築だけでなくリノベーション、耐震診断、耐震補強
伝統木造(重要文化財)から新しい工法、素材まで

といった幅広いプロジェクトに携わってきた経験を活かしながら、より洗練されたデザインになる様に最適解の提案かつ新しいことへのチャレンジすることを心掛けています。

■弊社で得られること
将来独立を考えている人も大歓迎です。計画から設計、現場監理までの建築ができるまでの流れを全て経験できること、幅広い多くのプロジェクトを通じて将来の糧になる様な経験やノウハウを得られると思います。

森美術館での展覧会「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ― 人は明日どう生きるのか」の会場動画

森美術館での展覧会「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ― 人は明日どう生きるのか」の会場動画です。会期は2020年3月29日まで。山梨知彦、五十嵐太郎、WOHA、ビャルケ・インゲルス、MAD、竹中工務店などが出展、noizが関わったインスタレーションも見ることができます。出展者の詳細はこちらでどうぞ

以下は展覧会公式の概要。

テクノロジーの発達は、いま、私たちの生活のさまざまな側面に大きな影響を与えようとしています。近い将来、人間は多くの判断を AI(人工知能)に任せるようになり、AIが人類の知能を超え、私たちの社会や生活に急激な変化をもたらす「シンギュラリティ」が到来すると言われています。また、ブロックチェーン技術は、社会システムに新たな信用と価値を作り出し、多様なバイオ技術は、食や医学、そして環境に多大な影響を与えることになるでしょう。私たち人間が身体機能を拡張させ、いま以上に長寿を享受する時代もそう遠くない話なのかもしれません。そうした急激な変化がもたらす未来は決して明るいものだけではないかもしれませんが、私たちは、少なくとも20-30年後の未来のヴィジョンについて考えることが必要なのではないでしょうか。それは同時に、豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何かという根源的な問いにもつながるのです。

本展は、「都市の新たな可能性」、「ネオ・メタボリズム建築へ」、「ライフスタイルとデザインの革新」、「身体の拡張と倫理」、「変容する社会と人間」の5つのセクションで構成し、100点を超えるプロジェクトや作品を紹介します。AI、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築を通して、近未来の都市、環境問題からライフスタイル、そして社会や人間のあり方をみなさんと一緒に考える展覧会です。

【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ、広報・秘書スタッフを募集中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ、広報・秘書スタッフを募集中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ、広報・秘書スタッフを募集中Ribbon Chapel

中村拓志&NAP建築設計事務所の、設計スタッフ、広報・秘書スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

中村拓志&NAP建築設計事務所で設計スタッフ、広報・秘書スタッフを募集しています

NAP建築設計事務所は、建築家中村拓志の主宰する建築設計事務所です。港区白金にある事務所には現在35名の設計スタッフ、4名の広報・事務スタッフが在籍し、国内外で40以上のプロジェクトが進行中です。これまでNAPは建築の設計監理のみならず、経営・企画・商環境のコンサルティングから、デザイン監修、建築完成後のインテリア・家具デザインまで、トータルに空間デザインに関わり、革新的な建築を創り続けてきました。
このたび業務拡大のため、設計スタッフ、広報・秘書スタッフを募集します。

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自身のクリエイティビティを発揮したい方、独立志望の方、会社と共に成長しながら長く勤めたい方など、意欲のある方を求めています

■多様な業務が経験できる柔軟な環境
NAP建築設計事務所は、多様なプログラムの建築を数多く手掛けているため、1年目から担当プロジェクトをもち、企画段階から基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを随時行うため、新卒入社2~3年のスタッフでも能力が高ければ重要プロジェクトのメイン担当者として活躍できる、柔軟な人事配置制度となっています。
弊社の一級建築士の資格取得のための補助制度(30万円)を利用して勉強をしながら勤務することも可能です。また、建築施設のブランディングやコンサルティング、街づくり、プロダクトデザインなどを幅広く手掛けているので、より実践的で横断的なスキルを磨くことも可能です。
将来的には、パートナーとしてプロジェクトをもって独立することも可能なため、独立志望の方も開業までのステップとして、実務を経験し成長の場となることができればと考えています。

■クリエイティビティを発揮できる魅力的なプロジェクト
建材や家具までオリジナルのデザインを追求できる住宅、ラグジュアリーホテルの設計などハイエンド向けの設計監理業務においては、クリエイティビティを存分に発揮することができます。商業建築においては、JCDアワード(日本で最も権威ある商業建築のアワード)で金賞を史上初の3度受賞するなど非常に高い評価を受けています。また、公共建築においても体育館や学童保育所、集会場等を現在設計中で、多方面に渡る業務を経験できます。

■設計者=暮らしの達人になるために
NAP建築設計事務所では、人間らしい豊かで幸福な暮らしを営む「暮らしの達人」であることが設計者の基盤であると考えています。スタッフのクオリティオブライフの向上のためにも、さまざまな試みを行っています。朝は勤務前の30分で朝食の無償提供を行っており、事務所のオープンキッチンでコーヒーやチーズトーストを片手にスタッフ同士がコミュニケーションをとる場となっています。月に一度のランチ会では料理研究家によるテーマ性のあるコース料理を皆でいただき、季節に応じた設えなどを学んでいます。
また、プロジェクトチームごとにプレゼンを行う社内勉強会や見学会など、スキルアップの機会も積極的に設けています。
結婚・子育てをしながら勤めるスタッフも多数在籍しているのも大きな特徴です。結婚・子供手当の金銭的なサポート制度の他、フットサル、テニスなど都内のコートを借りて家族も含めて皆で楽しめるレクリエーションも実施しています。

最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/10-2/16]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/10-2/16]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/2/10-2/16)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 大西麻貴+百田有希 / o+hと産紘設計のチームが最優秀賞に選ばれた「熊本地震震災ミュージアム」プロポの全最終候補者の提案書が公開
  2. OMAが完成させた、インドネシア・バリ島の、宿泊施設「Potato Heads Studio Hotel」の写真など
  3. 大西麻貴+百田有希 / o+hと産紘設計のチームが、伊東豊雄が審査員長を務める「熊本地震震災ミュージアム」設計プロポで、設計者に選定
  4. ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、東京・大田区の住宅「池上の町家」
  5. 今年のサーペンタイン・パヴィリオンの設計を、南アフリカを拠点とする1990年生まれの女性建築家3人が主宰する設計事務所「カウンタースペース」が手掛けることに
  6. 照内創 / SO&CO.による、東京・中央区のビル「銀座の小さな塔」
  7. 妹島和世・藤本壮介・石上純也・平田晃久・藤原徹平・藤森照信・会田誠によるパヴィリオンが公開される「パビリオン・トウキョウ2020」の画像と概要
  8. ツバメアーキテクツによる、山梨の既存建物を改修した「富士吉田市の準公共施設 センゲンボウ 高校生の拠点施設」
  9. 宮崎晃吉 / HAGI STUDIOのデザイン監修・インテリアデザイン・一階飲食店の運営、櫻井康裕建築都市設計事務所の建築設計による、東京・台東区の宿泊施設「LANDABOUT」
  10. 大江匡さんが亡くなりました
  11. 「丹下健三のスケッチ見つかる 代々木競技場の設計過程 手帳に」(NHK NEWS WEB)
  12. 本橋良介+三木達郎 / MMAAAによる、東京・中央区の「銀座のクリニック」
  13. 竹中工務店の設計・施工による、兵庫・神戸市の「竹中工務店深江竹友寮」
  14. ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、千葉・流山市の住宅「流山の家」
  15. 神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建築を違反部分の是正・耐震改修・断熱改修を行い、それがファサードのデザインとも通じている「神南一丁目ビル再生建築計画」の見学会が開催
  16. 隈研吾による、イギリス・ロンドンの寿司バー「Endo Sushi Restaurant」の写真
  17. o+hとの協同などでも知られる、原田祐馬率いるデザインスタジオ UMA / design farmの展覧会「Tomorrow is Today」が、銀座のクリエイションギャラリーG8で開催
  18. 阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の集合住宅の住戸改修「鶴甲団地のリノベーション」
  19. アメリカのニュースメディア CNNが世界中からピックアップした「2020年注目の建築プロジェクト10選」(日本語)
  20. 藤野高志 / 生物建築舎が、斜面地に計画中の住宅「ケーブルカー」の設計プロセスを解説している動画

ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」
ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」 photo©長谷川健太
ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」 photo©長谷川健太

ツバメアーキテクツが設計した、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」です。

静岡市に経つ新築三階建のビルである。1Fは子どもを預けて働ける保育園、2Fはコワーキングスペース、3Fは県内外企業のレジデンス付テレワーク拠点となっている。多世代が交流をする社会基盤としてのビルと言える。練りに練られた用途だが、10年後にはまた変わるかもしれない暫定的なものだという気もしてくる。全体が保育園になるかもしれないし、コワーキングというワークスタイルはまた形を変えるかもしれない。そういったバランスの変化を受け入れられつつも単なるテナントビルで無いものは考えられないだろうか。いいビルとは何か、いいビルの文法のようなものを発見できないか、そんなことを考え始めた。

建築家によるテキストより

そこで4面に窓を持つということについて考えることにした。南から南西にかけては、神社の大木が何本も建つので窓をあけても直射日光ではなく木漏れ日のような光が入ると考えた。そして地面からの距離で窓の働きを変えていく。そうすれば、その建築のあり方が、将来的にも用途を引っ張ってくるだろうと考えた。

建築家によるテキストより

1階は柱スパンに対して一つの大きな窓を持ち庭とつながる。保育園にとっては都合が良い。
2階は柱スパンに対し二つづつ窓を持ち、柱の奥行きに対応したベンチとなる。一つの窓辺に二、三人は座れる。コワーキングの席数を稼ぐにはとても都合が良い。
3階は柱スパンに対し四つづつ窓を持ち、150程度の奥行きを与えた。植物を飾ったり、本を置いたりでき住まいにとっては都合が良い。

建築家によるテキストより
+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成
+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成 photo©長谷川健太

+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成です。東京巡回展の会期は2002年2月22日まで。

LIXILギャラリー企画展「ものいう仕口 –白山麓で集めた民家のかけら–」の会場構成。本展では、福井県白山麓にあった築200年以上の古民家で使われていた江戸時代の仕口のかけら16点を個々の木組みの図解説と併せて紹介している。

豪雪地帯の古民家を支えてきた実用的な接合部位であるとともに、彫刻のような造形美を感じることができる仕口。この用と美の二面性をいかに同時に組み込むかが展示計画のテーマとなった。

建築家によるテキストより
藤野高志 / 生物建築舎が、斜面地に計画中の住宅「ケーブルカー」の設計プロセスを解説している動画

藤野高志 / 生物建築舎が、斜面地に計画中の住宅「ケーブルカー」の設計プロセスを解説している動画です。2019年11月~2020年2月までGAギャラリーで行われた展覧会「設計のプロセス」で公開された動画のようです。

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