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OMAの設計で1991年に完成した、フランス・パリ郊外の住宅「ダラヴァ邸」の現場写真を、公式インスタアカウントが投稿

OMAの設計で1991年に完成した、フランス・パリ郊外の住宅「ダラヴァ邸」の現場写真を、OMAの公式インスタアカウントが投稿しています。竣工写真はOMAのサイトで閲覧できます

中山英之が東京藝大で2・3年生向けに行っている、「小石を100倍にした建築」という課題の短期ワークショップの概要と作品写真 五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の第6回目「独創的な現代建築が都市のイメージを変えた仙台」が公開

五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の第6回目「独創的な現代建築が都市のイメージを変えた仙台」が公開されています。

髙木貴間建築設計事務所による、北海道の既存農家を改修した「富良野の異形屋根」と論考「北海道民家のマニエリスム」
髙木貴間建築設計事務所による、北海道の既存農家を改修した「富良野の異形屋根」と論考「北海道民家のマニエリスム」 photo©Ikuya Sasaki

髙木貴間建築設計事務所による、北海道の既存農家を改修した「富良野の異形屋根」です。

1974年に建てられ、2度の増改築を経て現在の形となった住宅を二世帯にリノベーションする計画である。異形屋根と称するこのような住宅は、北海道では馴染み深いが美しいとも言い難く、道外では見たことがない。ともすればバナキュラーでアノニマスなデザインであるようにも思えた。

北海道近代民家史を簡単に振り返ると1950−60年代に三角屋根(※1)の様式が確立し、後を受けた異形屋根(※2)の時代は60年代から10年ほど続いた。異形屋根様式は様々な視点から分類可能であるが、様式変化の理由について調べると肝心の動機がわからない。

建築家によるテキストより
宇野友明による、愛知・名古屋市の住宅「よもぎ台の家」
宇野友明による、愛知・名古屋市の住宅「よもぎ台の家」外観 正面。 photo©Benhosking

宇野友明が設計した、愛知・名古屋市の住宅「よもぎ台の家」です。

施主は壮年期を迎える単身者の男性です。将来の結婚を見据えて予算計画を立て、土地探しから始まりました。紆余曲折ありながら途中中断もありながら、結局、土地が決まるまでに1年ほどかかりました。敷地は名古屋市中心部から車で東に20分ほど行った閑静な住宅です。間口は8m、奥行きは28mほどの細長い敷地で奥が1mほど上がった緩やかな傾斜地でした。施主の印象から丹精で気品のあるものにしようということは決めていました。しかし、それが具体的にどういうものかはなかなか答えを見つけられませんでした。結局、日本建築の中でも土着的な民家というより社殿にヒントを得て計画を進めました。細い柱、梁の中にすべての要素を組み入れて破綻なく合理的に納めることには大変 苦労しました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 UAoが、建築の3Dデザイナー・プロジェクトスタッフ・プロジェクトリーダー・広報 / 事務を募集中
【ap job更新】 UAoが、建築の3Dデザイナー・プロジェクトスタッフ・プロジェクトリーダー・広報 / 事務を募集中
【ap job更新】 UAoが、建築の3Dデザイナー・プロジェクトスタッフ・プロジェクトリーダー・広報 / 事務を募集中N-restrant_project

UAoの、建築の3Dデザイナー・プロジェクトスタッフ・プロジェクトリーダー・広報 / 事務募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

◇ 最近のプロジェクト
最近は、5000㎡程度の那須塩原市の図書館、
3500㎡程度の世界的化粧品会社のインターナショナル宿泊施設などが、プロポーザルで選定され設計を進めています。
また、デベロッパーと進めている多数の共同住宅も数々と竣工を迎えつつあります。
その他、国際プロポーザルにも取り組んでいます。
大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市づくりを行っています。

◇ 私達の設計への取り組み方
私達は今までに3件の公共施設の設計に取り組んできました。
どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。
私達の事務所はこれまでに公共建築を全てコンペで勝ち取ってきました。

このように、私達の事務所は、コンペが得意だという人、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。
又、時には大手デベロッパーとコラボレーションすることもあります。
Rhinoceros、Grasshopper、Revit など3次元のコンピューターを用いて、色々な難しい建物に挑戦しています。

私達の事務所では下記の様にプロジェクトに取り組み、すべての施設で賑わいを生んでいます。私たちは、
・現代の建築作りは、情報化社会によりますます「際立つ個」と「社会」の「接点時間の異なる交差点」をつくる事と考えています。
・それは、建築の「かたち=形」ではなく、自然やコンテクスト・プログラムや環境というエレメントでオンリーワンの接点時間を創出する行為だと考えます。
・私達は建築を形にする前に、丁寧に話し合う事が大切だと考えています。
・同時に、資金・レベニュー・リスク・アウトカムなど、建築を社会的に評価し、説得する手法を有しています。
・そして、皆の意見を取り入れながらプロジェクトを進めることで、完成後も発注者に親しまれ、関係社会に愛される施設をつくってきました。

増田信吾+大坪克亘の、TOTOギャラリー・間での建築展「それは本当に必要か。」の会場写真
増田信吾+大坪克亘の、TOTOギャラリー・間での建築展「それは本当に必要か。」の会場写真 photo©architecturephoto

増田信吾+大坪克亘の、TOTOギャラリー・間での建築展「それは本当に必要か。」の会場写真を掲載します。展覧会の会期は2020年1月16日~3月22日。
※地下会場の写真を追加しました

TOTOギャラリー・間では、独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」を開催いたします。

たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めたふたりは、その後、初期の代表作「躯体の窓」や「第32回吉岡賞」を受賞した「リビングプール」により高い評価を受け、建築界の注目を集めました。
彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示します。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、場に大きく寄与する対象を見極めて設計すべき「計画」へと導いて行きます。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、ふたりの設計に対する純粋な姿勢がうかがえます。
その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与えてくれるのです。

  本展覧会では、増田信吾+大坪克亘の初期の作品から「始めの屋根」「街の家」「つなぎの小屋」「庭先のランドマーク」などの近作までの設計過程を敷地模型やモックアップにより紹介します。本当に設計すべきことをどのように見出し、環境の中で定着させていくのか、彼らの探求の軌跡をご覧ください。

【ap job更新】 中規模から大規模のプロジェクトが始動する「株式会社アトリエMEME」が、設計スタッフを3名募集中
【ap job更新】 中規模から大規模のプロジェクトが始動する「株式会社アトリエMEME」が、設計スタッフを3名募集中
【ap job更新】 中規模から大規模のプロジェクトが始動する「株式会社アトリエMEME」が、設計スタッフを3名募集中villa S

中規模から大規模のプロジェクトが始動する「株式会社アトリエMEME」の、設計スタッフ3名募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

農園リゾート/大学施設(事務棟・図書館)/ベトナムでのヴィラリゾートなど中規模~大規模プロジェクトが始動予定のため、設計スタッフを3名募集します。
建築に情熱を注ぐ方からの募集を期待しています。

■主宰者経歴
八木敦之
1980年生まれ/2004年東京大学工学部建築学科卒業/2006年~13年北川原温建築都市研究所/2013年八木敦之建築設計事務所設立/2017年アトリエMEME設立(組織変更)/現在、神奈川歯科大学特別顧問、岩谷学園顧問
建築家・北川原温(東京藝術大学名誉教授)の元で建築を学ぶ。ミラノ万博・日本館など、チーフとして担当。現在、設計活動の傍ら、大学や専門学校のアドバイザーを務め、マスタープラン立案に参画。

倉島宏幸
1979年 神奈川生まれ/2003年 University of East London Diploma in Architecture/2003年~2006年伊丹潤建築研究所/2006年~2012年北川原温建築都市研究所/2009年~2012年東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手

■テーマ
「理」と「野」の交歓をテーマにしています。「理」とは理性、技術、歴史といった、人類が育んできた知的な営みの類、「野」とは感性、感覚、自然の類です。「理」と「野」が高度な次元で対比、あるいは融合したあり方に、現代建築の閉塞感を打ち破るヒントがあると考え、模索を続けています。

青木律典 / デザインライフ設計室による、神奈川・川崎市の「鶴川の連窓住宅」
青木律典 / デザインライフ設計室による、神奈川・川崎市の「鶴川の連窓住宅」 photo中村晃

青木律典 / デザインライフ設計室が設計した、神奈川・川崎市の「鶴川の連窓住宅」です。

敷地は崖地の一番底辺に位置しているため背後に崖を背負い、周辺は様々な大きさの住宅が崖地に張りつくように建ち並んでいます。正面は道路越しに緑が見える環境にあるものの、車や人通りが多く無防備に開放することには抵抗があり、外部との距離の取り方に注意を払いました。また、多忙なクライアントからは夜ゆっくりとくつろげる住まいにしたいという要望があり、これに応えるために落ち着きのある空間と開放的な空間の対比が感じられる住まいにしようと考えました。

建築家によるテキストより
宇野友明による、愛知・名古屋市の住宅「栄生の家」
宇野友明による、愛知・名古屋市の住宅「栄生の家」外観1。 photo©宇野友明

宇野友明が設計した、愛知・名古屋市の住宅「栄生の家」です。

施主は私と同じ歳のデザインを専攻する大学教授です。すでにご夫人は他界し、一人息子は独立しています。過去にハウスメーカーで自宅を建てたことがあり、転勤などを含めると今回が5度目の家でした。過去の経験から施主の要望ハッキリしていました。終の住処にしたいこと。そのために古くならない普遍性のある建築にすることでした。敷地は名古屋駅にほど近い新幹線の線路沿いの何年も売れ残っている細長い台形の敷地を選びました。螺旋階段で本を読んでくらしたいという具体的な要望に応えて、建築面積の半分近くを螺旋階段にしました。入り口を入って奥の螺旋階段で折り返す単純な動線ですが、吹き抜けを貫通する躙口を通ると迷路に迷い込んだような不思議な感覚に陥ります。5種類の天窓は、季節や時間、天候によって様々な表情を室内にもたらします。中外とも打放しですが、断熱材をサンドしていることで夏冬共に快適に過ごすことが出来るようです。

建築家によるテキストより
藤森照信への、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「A Feeling of Freedom」

藤森照信への、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「A Feeling of Freedom」です。日本語での受け答えに英語字幕付きです。

Meet Terunobu Fujimori, one of Japan’s most influential architects, who has enchanted the world with his playful, often elevated buildings made of natural materials such as wood, earth and stone. In this short video, Fujimori talks about his original interpretations of a traditional Japanese building – his iconic raised tea houses.

“I started to design tea houses because I was interested in the idea of flexibility and a fun design in a small space.” One of the reasons why the teahouses have flexibility, Fujimori explains, is due to the caste system of 400 years ago (when the Japanese style building was first established), which was suspended inside the tea house: “Everyone was equal inside the tea houses and enjoyed being together. And it is the same now. Inside the tea houses, we don’t think about social status, rich and poor. We just spend time together.” This feeling of freedom inside the tea house is what he tries to preserve when designing the building. In connection to this, Fujimori comments on architecture’s unique ability to please people regardless of their preferences: “So its role is to make people comfortable when they use it.” Moreover, it is essential for Fujimori to place the tea houses in such a way that they blend in with nature, and because of this, he builds with only natural materials from the location.

【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為の新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為の新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為の新規スタッフ・アルバイトを募集中大船渡市民文化会館・市立図書館/リアスホール

新居千秋都市建築設計の、新規プロジェクト開始の為の新規スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

◇私達の設計への取り組み方
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。
また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。また、UIAでの講演会をまとめた、3.11とグローカルデザイン(鹿島出版会)にも、私達の設計への取り組み方が掲載されています。合わせてご覧ください。
私達の事務所はこれまでに公共建築を35個、全てコンペで勝ち取ってきました。また、建築学会賞、日本建築大賞、公共建築賞、吉田五十八賞、村野藤吾賞、25年賞を含む、73の賞を受賞しており、その内、劇場を含む複合文化施設で56の賞を受賞しています。また、28の集合住宅、7の独立住宅をつくってきました。集合住宅はコンスタントにやりながら、独立住宅は何年かに一度、どうしても私達が良いという施主の依頼を受けています。
このように私達の事務所は、コンペが得意だという人、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。又、時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人にも良いかもしれません。そして、そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。又、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら設計をしたり、3次元のコンピューターを用いて、色々な難しい建物に挑戦しています。

高池葉子建築設計事務所 / 高池葉子+尾野克矩+草野佑による、愛知の住宅「豊田の家」
高池葉子建築設計事務所 / 高池葉子+尾野克矩+草野佑による、愛知の住宅「豊田の家」 photo©中村絵

高池葉子建築設計事務所 / 高池葉子+尾野克矩+草野佑による、愛知の住宅「豊田の家」です。高池は、伊東豊雄建築設計事務所出身の建築家です。
また2020年1月25日に、高池が設計した渋谷区代々木のオフィスビルの内覧会(予約不要)があり、その情報も末尾に掲載します。

愛知県豊田市に建つ、夫婦と小学生2人の子どもたちが住む家。
特徴は、内と外が移ろう通り土間と、4枚の屋根。

ご主人は、映画や音楽が趣味であり、音響空間を楽しむことができる「窓のないリビング」を望んだ。
窮屈な空間にならないよう、この部屋を「蔵」と呼び、趣のある空間として考え、映画鑑賞にふさわしい暗い色の左官壁で塗り込みつつ、小さな窓を一つだけ設けた。
「蔵」は、土間を介してアクセスすることで、ほかのスペースとは独立させた。

設計の段階で、一番の楽しみは子どもたちとの対話であった。
子どもたちから、こちらがはっとさせられるような意見が出て、その感性の鋭さに感心した。
上の子は、家の中に自分の家があるような独立した空間を望み、下の子は、遊び心のある空間を望んだ。
子ども部屋へはテラスを介してアクセスするようにして、「こどもの家」として独立させるようにした。

子ども部屋や蔵の間に挿入された通り土間の空間は、内と外が切り替わっていくことで、内と外の「間」の空間として体験できる。
この空間は、環境や個人のプライバシーを調整できる緩衝空間となっている。
この家には、いわゆる「リビングルーム」はないが、大テーブルを設えたダイニングは、主婦と子どものための昼間の居場所、夜は家族の憩いの場になる。

前面に大きくせり出した庇の下の空間は、アウトドアリビングのように使うことができる。
ここで餅つきやバーベキューを楽しんだり、子どもたちや飼い犬が走り回る。
4枚の屋根が寄り添う佇まいが、「個」のつながりという、この家族の形を表している。

建築家によるテキストより
藤村龍至による設計事務所 RFAが、インターン募集に関して法令や社会背景等をまとめていて参考になります

藤村龍至による建築設計事務所 RFAが、インターン募集に関して法令や社会背景等をまとめていて参考になります。

杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第2回「ストーリーと黒衣の建築。」
杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第2回「ストーリーと黒衣の建築。」

※このエッセイは、杉山幸一郎個人の見解を記すもので、ピーター・ズントー事務所のオフィシャルブログという位置づけではありません。

 


 
ストーリーと黒衣の建築。

text:杉山幸一郎

 

杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第2回「ストーリーと黒衣の建築。」 photo©杉山幸一郎

はたして“建築”は大自然の中で、どのように振舞ったら良いのか。
そんなことを考えさせられたのは、2017年に竣工したアルマンナユベの亜鉛鉱山博物館(Zinc Museum)を訪れた時でした。

 
Zinc Museumの最も近くにある街はセウダ(Sauda)といいます。そこへたどり着くにはいくつかのルートがあるのですが、せっかちな日本人の僕とっては、どれもこれも簡単には思えません。

その中で今回決めたのは、プロジェクトを担当していた元同僚からオススメされたプラン。「オスロ経由でスタヴァンゲル(Stavanger)という港町へ飛行機で向かい、翌日にそこから出ている高速フェリーに乗って日帰りで向かう」という行き方でした。

朝はゆっくりと起きて街を少しだけ散策し、10:50発13:15着の高速フェリー(Kolumbus社)に乗り込みます。このフェリーはいわゆる«フィヨルドの景色»の合間を縫って進んで行きます。
右に左に穏やかな傾斜を持った山々を眺めながらの旅は、スイスの激しく険しい岩山に慣れてしまった僕には、日本でいうところの瀬戸内海のような、穏やかで懐かしい印象を与えてくれました。

今回訪れるのは、19世紀末に10年間近く採掘していたセウダの亜鉛鉱山跡と、その歴史に因んだ博物館、カフェ、そして公共トイレを含むパーキングエリアを併設したプロジェクトです。
この建物がある周辺は、前回紹介したチルケネス(Kirkenes)からヴァルデ(Vardø)への道と同様、ノルウェーのNational Tourist Routesに指定されていて素晴らしい渓谷が広がっています。

 
景色に見とれているうちにフェリーはセウダの港へ。
そこからタクシーを走らせます。
右に左に見える迫力ある渓谷に気を取られていると、あっという間に目的の場所にたどり着いていました。。

ソウト・デ・モウラが、2018年のベネチアビエンナーレにて、バチカン市国の為にデザインした、石材を用い少ない建設行為で祈りの場を実現したチャペルの写真

エドュアルド・ソウト・デ・モウラが、2018年のベネチアビエンナーレにて、バチカン市国の為にデザインした、石材を用い、少ない建設行為で祈りの場を実現したチャペルの写真が31枚、fbに掲載されています。図面はこちらのサイトに掲載されています。
これは、バチカン市国がヴェネチアビエンナーレ国際建築展に参加するにあたり国際的な10名の建築家にチェペルの設計を依頼するプロジェクトの一環で建てられたものです。

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