

チームラボアーキテクツが設計した、京都・中京区の飲食店「Vegan Ramen UZU KYOTO」です。店舗の場所はこちら(Google Map)。
京都には伝統行事、屏風祭(祗園祭)という祭りがある。
その祭りの際には、一部の旧家や商店で、伝来の屏風等の家宝を通りから観えるように展示するという習慣があり、普段、観ることができない家宝を通りから鑑賞することができる。
そのため、屏風祭(祗園祭)を訪れると、通りが美術館のようになる時間を体験できる。個人所有の美術品を誰もが鑑賞できる状態にするその習慣は、個人で所有しながらも、同時に、街全体で所有するということを意味する。その祭りに訪れると、京都という街の、美術品と人の関係性や、人が街においてどうあるべきか、を考えさせられる気がする。
本店舗、Vegan Ramen UZU KYOTOは、Uber eatsなどデリバリーを利用することを踏まえた店舗である。
この場所から、京都の街全体へとデリバリーを行うことで、街全体が食事スペースとなりえる。
そうした情報社会以降の飲食業態を考えて、店舗にはデリバリー用のキッチン、及びキッチンに付随した店舗内の飲食スペースを設計した。ファサードにはUber eats用の窓と、店舗内飲食スペースへと続く杉木の長い路地のみを配置した。