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最も注目を集めたトピックス [期間:2019/8/12-8/18]
最も注目を集めたトピックス [期間:2019/8/12-8/18]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/8/12-8/18)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 松葉邦彦 / TYRANTによる、群馬・吾妻郡の住宅「町田邸」
  2. 藤原・室 建築設計事務所が設計した、広島の住宅「東広島の家」
  3. 篠原一男が1974年に完成させた「谷川さんの住宅」を、The Chain Museumが取得し公開イベントが行われることに
  4. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの事務所兼店舗「ブルーボトルコーヒー 聖水カフェ」
  5. 御手洗龍建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅と店舗「stir」
  6. タトアーキテクツ / 島田陽による、京都・南区の映画館の内覧会が開催
  7. 東畑建築事務所が特定者に選ばれた、高知の「四万十市文化複合施設」設計プロポの提案書が公開
  8. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「此花の平屋」
  9. STA土屋辰之助アトリエによる、東京・葛飾区の住宅「HouseHT」
  10. noiz・豊田啓介が語る、レクチャーやワークショップに参加する前に意識して身につけるべきこと
  11. 濱田慎太建築事務所による、山口・山口市の「住宅展示場サエラ ゲートハウス」
  12. 成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」
  13. 田辺雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の店舗「Organic Box」
  14. スイス連邦工科大学・貝島桃代スタジオの学生作品の画像
  15. 前田圭介 / UIDによる、東京・台東区の宿泊施設「茶室ryokan asakusa」の写真
  16. 稲荷明彦建築研究室+多和良屋による、石川・金沢市の「桜木幼稚園」
  17. 藤野高志 / 生物建築舎による、群馬・前橋市の店舗「敷島のパン屋」の動画
  18. 会田友朗 / アイダアトリエによる、宮崎・都城市の、元ショッピングモールを改修した「都城市立図書館」の写真
  19. 井手健一郎へのインタビュー「対応力が建築の寛容性、冗長性を担保する」
  20. シーラカンスアンドアソシエイツが、東京・江戸川区の「二之江小学校改築」設計プロポで最優秀者に

御手洗龍建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅と店舗「stir」
御手洗龍建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅と店舗「stir」 photo©Kai Nakamura

御手洗龍建築設計事務所が設計した、東京・目黒区の住宅と店舗「stir(ステア)」です。

暮らしの気配が漂う狭い路地、分刻みで電車が行き交う鉄道高架、2020年に向けて建設中の幅の広い都市計画道路。敷地は異なる3つの環境に挟まれた特異な場所に位置している。その異なるスケールや距離感、速度、音、明るさといったものに反応しながら、環境と共に立ち上がる建築を考えた。

4層で構成される建物は、1階が店舗、2~4階が個人の住宅となっている。1階には和食店が入り、2年間路地に入口を設け、その後計画道路が開通した際はそちら側がもうひとつの顔となって町へ大きく開かれる。また住宅部分は容積最大まで床をつくりつつもヴォリュームを大きく取ることで、テラスや吹抜けが一体となった外との繋がりの強い構成とした。

スイス連邦工科大学・貝島桃代スタジオの学生作品の画像

スイス連邦工科大学チューリッヒ校・貝島桃代スタジオの学生作品の画像が公式サイトに多数掲載されています。貝島は、塚本由晴・玉井洋一と共にアトリエ・ワンを主宰する建築家です。

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」 photo©Nacása & Partners Inc.

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」です。施設の公式サイトはこちら

これは、カプセルホテルに革命を起こすプロジェクトです。

そもそもカプセルホテルという宿泊形態は、1979年に建築家の黒川紀章の設計により誕生した、日本独自の宿泊施設のスタイルです。その後、高度経済成長の中で日本中にたくさんのカプセルホテルが建設されましたが、宿泊料が安価である代わりに、狭く・汚い、女性は泊まりにくいものばかりでした。そんな中で、ナインアワーズは、従来のカプセルホテルのイメージを刷新し、洗練されたデザインで、究極の滞在体験を提供するブランドとして、2009年に生まれました。「ナインアワーズなんば駅」は、その11店舗目として、滞在時の居心地をさらに向上させたものになります。

会田友朗 / アイダアトリエによる、宮崎・都城市の、元ショッピングモールを改修した「都城市立図書館」の写真

会田友朗 / アイダアトリエのウェブサイトに、宮崎・都城市の、元ショッピングモールを改修した「都城市立図書館」の写真が掲載されています。

時代の波によって閉鎖した、かつてのまちの中心に建つショッピングモールを新しいまちの居場所として転用・再生した市立図書館。従来の図書館を拡張し、地域編集局、新しい検索機構も備え、新たな地域自治の拠点を目指す。既存の商業空間の特性を活かし、歩いて楽しい路地と専門店街をモチーフに市民誰もが安心して居られる公共空間を計画。地域の家具工業会と連携して開発したフレキシブルな展示が可能な木箱架を中心に、大空間にさまざまな機能を有した木製家具がパヴィリオンのように点在し、館内全体に多様な市民の居場所が生まれた。

藤原・室 建築設計事務所が設計した、広島の住宅「東広島の家」
藤原・室 建築設計事務所が設計した、広島の住宅「東広島の家」 photo©平桂弥(studioREM)

藤原・室 建築設計事務所が設計した、広島の住宅「東広島の家」です。

敷地は、長年売れ残った土地が点在する、計画された住宅街の一角。

一定のプライバシーは保ちながらも、
建物や敷地周囲とのつながり感をつくる方法はないのだろうか。
計画的な緑地帯を土地に絡ませることで、境界線を融けこむようにできないか。
そういったイメージを出発点として計画をはじめました。

塀をつくるのでなく、建物と敷地の間に並木道のような場所的な境界とすることで、
周囲に対して寛容さを醸し出せないかと考えました。
そこで、上部が通路になったリング状の築山を設け、プライバシーを保ちつつ、
内外をゆるやかに繋げて区切っていきました。
そして、築山の内部に建物を配置。
築山が住まいを2カ所で貫き、建物と外部とを繋ぎます。

藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「此花の平屋」
藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「此花の平屋」 photo©矢野紀行

藤原・室 建築設計事務所が設計した、大阪の住宅「此花の平屋」です。

大阪市の下町に位置するこの建築は、比較的大きな敷地でのご依頼でしたが、将来的に貸し駐車場にもできる自動車3台分のスペースを確保したいという要望があり、この貸し駐車場という「公」の領域と住宅という「私」の領域をいかにして分けるかが大きなテーマでした。
また一方で、隣地や前面道路といった「外」の領域と敷地という「内」の領域をどう分けるかもこういった比較的大きな敷地では普遍的に存在します。
通常、こういった領域を分ける手段として塀が用いられます。
大阪下町の街並みにもそういった「公」と「私」、「外」と「内」を分ける塀が無数にあります。
こういった街並みを形成する塀をより魅力的にできないものかということは、私たちのテーマの一つでもあります。「公」と「私」、「外」と「内」を厳格に分断するのではなく、柔らかく領域を分節し、時に視線を遮り、時に人を招き入れるような、そういった魅力的な柔らかい境界線となる「塀」を目指しました。

濱田慎太建築事務所による、山口・山口市の「住宅展示場サエラ ゲートハウス」
濱田慎太建築事務所による、山口・山口市の「住宅展示場サエラ ゲートハウス」 photo©鈴木研一

濱田慎太建築事務所が設計した、山口・山口市の「住宅展示場サエラ ゲートハウス」です。

山口県の住宅展示場に建つ「ゲートハウス」のプロジェクトです。
展示場への入場ゲートという主な機能に加え、案内所、公衆トイレ、イベントスペースとしての役割も兼ねています。多くの来場者が最初に目にし、立ち寄り、通過していくための建築ということで、想定される様々な利用動線とうまく呼応した印象的な建築の姿を考えました。
まず、想定される様々な利用動線を分析し、それらを効率よく導く最も合理的な機能配置を決定しました。そしてその屋根を直線的に引き伸ばすことでシンプルなゲートを作り出しました。

STA土屋辰之助アトリエによる、東京・葛飾区の住宅「HouseHT」
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・葛飾区の住宅「HouseHT」 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、東京・葛飾区の住宅「HouseHT」です。

東京都葛飾区のグリッド状の町割りの一角に位置する住宅である。周囲は住宅街でありながら、ちらほらと町工場やその名残も目に入り、緑道や45度の道がところどころに入り込む、単純に見えて実は多様な要素が入り込む東京の下町らしい町並みのなかに置かれた町家の形式、平入屋根と「通り土間」ならぬ「通り廊下」のある住空間とした。玄関からまっすぐに伸びる「通り廊下」はそのまま階段となり、2階リビングへつながり、更に軽快な階段へと変化して小屋裏へと到達する。リビング天井は高く吹き抜けている空間からバルコニーや軒天へ向かって親密な空間へと変化し、自然に通り側へと視線を導く。

ミツィ・スタジオによる、ロンドンのハイドパークに完成した曲面の屋根が特徴的な「The Serpentine Coffee House」の写真

ミツィ・スタジオ(Mizzi Studio)が設計して、ロンドンのハイドパークに完成した曲面の屋根が特徴的な「The Serpentine Coffee House」の写真と図面が11枚、dezeenに掲載されています。サーペンタインギャラリーとサーペンタインサックラーギャラリーの間に完成したそうです。

田辺雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の店舗「Organic Box」
田辺雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の店舗「Organic Box」 photo©田辺雄之建築設計事務所
田辺雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の店舗「Organic Box」 photo©田辺雄之建築設計事務所

田辺雄之建築設計事務所が設計した、静岡・熱海市の店舗「Organic Box」です。お店の場所はこちら(GoogleMap)。

静岡県熱海市の海へと繋がる熱海銀座通り商店街に面するオーガニックカフェ。間口が5mほどの既存店舗は、熱海の芸者さんが通った小間物屋(椿油や白粉等を扱う)がルーツの調剤薬局。今回はその1/4ほど(間口2.5mx奥行き5m)をオーガニックカフェへと改装した。

前田圭介 / UIDによる、東京・台東区の宿泊施設「茶室ryokan asakusa」の写真
前田圭介 / UIDによる、東京・台東区の宿泊施設「茶室ryokan asakusa」の写真 photo©japan-architects.com

前田圭介 / UIDが設計した、東京・台東区の宿泊施設「茶室ryokan asakusa」の写真が、japan-architects.comに掲載されています

前田圭介 / UIDが設計した、東京・台東区の宿泊施設「茶室ryokan asakusa」の写真が29枚、japan-architects.comに掲載されています。施設の公式サイトはこちら

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの事務所兼店舗「ブルーボトルコーヒー 聖水カフェ」
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの事務所兼店舗「ブルーボトルコーヒー 聖水カフェ」 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの事務所兼店舗「ブルーボトルコーヒー 聖水カフェ」 photo©太田拓実

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの事務所兼店舗「ブルーボトルコーヒー 聖水カフェ」です。

場所はソウル、ソンスー。元町工場の多く立ち並んだ地域だが、若いアーティストが移り住んだことで徐々に見直され、最近では急に洒落たお店が増えた. その中でもカフェが多くカフェの一大メッカになっている。そこに韓国初のBLUE BOTTLE COFFEEとして, 韓国本社とロースタリーの機能を併せ持つソンスーストアが誕生した。

BLUE BOTTLE COFFEEが入る建物はソウル中心部につながる主要幹線沿いに建ち、地下1階地上4階建でその地下から2階までの3フロアを借り、地下をカフェ、1階をロースタリーと豆ストック、2階をオフィスとして使っている。 この建物のなかで生豆の搬入から焙煎、 抽出と一連のコーヒーづくりのプロセスを見ることができる。焙煎したコーヒー豆の味を確認するカッピングやバリスタのトレーニングのための場所も用意され、今後韓国内で想定される店舗展開の拠点として位置づけられる施設でもある。

藤野高志 / 生物建築舎による、群馬・前橋市の店舗「敷島のパン屋」の動画 トラフが会場構成を手掛けた、福岡アジア美術館での「おいでよ!絵本ミュージアム」の写真

トラフが会場構成を手掛けた、福岡アジア美術館での「おいでよ!絵本ミュージアム」の写真が23枚、トラフのサイトに掲載されています。2019年版の会場構成です。

福岡アジア美術館で開催される「おいでよ!絵本ミュージアム」の会場構成計画。本展は、2007年から毎年夏休み時期に開催されており、数冊の絵本を取り上げる展示のほか、会場内で1000冊の絵本が読めるライブラリーともなる展覧会である。13年目となる今回は、インタラクティブ作品の制作をベースに活動するプラプラックスとコラボレーションし、「いろ・かたち・ものがたり」をテーマに、絵本の世界を五感で楽しめるような会場構成とした。

本展では7人の絵本作家の絵本を取り上げ、それぞれの絵本の世界に入り込むような展示を作り上げた。 エントランスから始まる「ぼくだよぼくだよ」は、激しい動きのある絵が特徴で、半透明のゴム製の幕に絵本のページを印刷して天井から吊るし、その大きな絵を潜り抜けることで絵本の世界へ誘うように会場内に導く。「みんなのトンネル」では、子供のおばけごっこを思わせる白いトンネルを作り、そこに映像を投影して絵本の世界を作り上げる。「もこ もこもこ」のソファは、ポリエチレン発泡体の素材生成の際に出る端材をカットしたものを束ねるだけで作った。「雨、あめ」のコーナーに展示された、「Water pocket」は、実際の水滴にプロジェクターの光を当てて、人が入るとその足元に水の波紋が落ちる。 また、会期後は資源になり、本というプロダクトとも親和性のある段ボールを什器や展示物に多用している。

それぞれの絵本ごとに壁で仕切るなど明確に区分けをしないことで、大きな空間の中で色々な絵本が見え隠れし、あちらこちらで絵本が読めるような、のびのびと過ごせる展覧会を目指した。

篠原一男が1974年に完成させた「谷川さんの住宅」を、The Chain Museumが取得し公開イベントが行われることに

篠原一男が1974年に完成させた長野・北軽井沢の「谷川さんの住宅」を、The Chain Museumが取得し公開イベントが行われることになったそうです。詳細はリンク先でどうぞ。
The Chain Museumの代表取締役社長は、遠山正道で、スープストックトーキョーやパスザバトンの立ち上げで知られる人物です。最近、オンデザイン・西田司との対談記事が公開されていてその中でもThe Chain Museumについて語られていました。

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