西沢立衛の設計で2019年5月に完成した、中国・済寧市の「済寧美術館」の写真が17枚、art chinaに掲載されています。こちらのサイトにも写真が24枚掲載。植栽監修をした会社のfbページにも写真が4枚掲載されています。またこちらのサイトには2016年時点での簡単な平面図や模型写真が掲載されています。
以下の動画では建物の様子と西沢のコメントも短いですが収録されています。
architecture archive
大西麻貴+百田有希 / o+hのウェブサイトに、広島・呉の、称名寺の鐘つき堂の写真などが19枚掲載されています。こちらのページに地元の高専生とのワークショップの様子が掲載されています。
大西麻貴+百田有希 / o+hのウェブサイトに、京都のインキュベーション施設「toberu」の写真が24枚掲載されています。施設の概要はこちらの公式ページに掲載。
以下は建物様子や図面も紹介される施設の公式動画です。
向山博 / 向山建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の集合住宅「パティオ梅ヶ丘E/パティオ梅ヶ丘W」です。
木造3階建て16〜30㎡、平均20㎡程の住戸が計26戸はいる共同住宅である。住戸面積が20㎡程の共同住宅の多くは、広さと快適さは比例するかの如く豊かさがないがしろにされてきた。敷地に無理に納めることで住戸と近隣の窓は近く、見合いが生じ、近隣住民と良好な関係が築きづらい。「パティオ梅ヶ丘」ではあえて敷地と建物を分割し、アプローチの余白を向い合せてパティオ(中庭)をつくった。住戸は緑豊かなパティオを囲むように配置されることで豊さを獲得しつつ、隣地へのストレスを低減させた。
浅子佳英が執筆した、トム・サックスについての論考「欲望と夢ーートム・サックスの3つの展覧会」を掲載します。アーキテクチャーフォトでは、西澤徹夫による、3つのトム・サックス展のレビュー「Tom Sachs」も過去に掲載しています。またトム・サックスの回顧展がドイツの美術館「Schauwerk Sindelfingen」にて2019年9月~2020年4月の期間開催されます。
欲望と夢ーートム・サックスの3つの展覧会
2019年春、トム・サックスの展覧会が都内3ヶ所で行われた。
最も規模の大きな東京オペラシティ アートギャラリーの展示は「ティーセレモニー」というタイトルのとおり茶道をテーマにしたもので、小山登美夫ギャラリーは、オペラシティで展示された茶室の模型や茶道の道具を並べた、いわばティーセレモニーの別会場のようなもの。最後のKOMAGOME1-14casだけは異色で、会場はティーセレモニーの展示施工を請け負った東京スタデオが運営するギャラリーであり、映像以外で唯一展示されているのはジャーニーマンという可動式の巨大道具箱であった。
すでに展覧会は終わっており、レビューも複数出ている。また、ぼくは建築家であり、美術の専門家でも茶道の専門家でもない。ただ、趣味が日曜大工なので、ここでは主にD.I.Y.に焦点を当て(展覧会からは少し離れて)トム・サックスについて書いてみようと思う。
トム・サックスといえば、シャネルのギロチンやプラダの便器といったブランドをテーマにした作品が有名で、近年は宇宙探査をテーマにした作品をいくつもつくっている。NIKEとコラボレーションしたスニーカーもナイキクラフト マーズヤードと名付けられているし、茶道というテーマも宇宙旅行の際に狭いスペースシャトルの内部でいかにして過ごすのかというところから来ているらしい。
ぼくがトム・サックスを知ったのは、ル・コルビュジェが設計したユニテ ダビタシオンの巨大模型を展示した「Natsy’s」という2002年に開かれた展覧会だ。会場にはユニテの模型の他に、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアやマクドナルドの屋台やブランクーシやカルダーの模型や巨大サラウンドシステムが並び、間をラジコンカーが走るというハイアートとジャンクをごった煮にしたような展覧会で、写真で見ただけだが、その自由奔放なアプローチを見て、建築作品をこういうかたちで取り入れることができるのかと、一瞬でトム・サックスの虜になった。
水谷元 / atelierHUGEが設計した、福岡の「廊下の家」です。
ノスタルジックな路地の街並みが特徴的な商店街の近くに位置する、分譲マンションの住戸のリノベーションの計画である。
どこまでも続くような行き止まりのない空間はつくれないだろうか、と日頃から考えている。「廊下の家」が位置する街区のように、路地があり、路地を抜けると大通りに出たり、広場や公園に行き着くような空間。心地いい場所や目的に合わせて過ごす場所を選択できる、小さな街区のような空間を目指した。主寝室と子供室を住戸の中心に配置。その周囲を「廊下」が廻る平面とし、既存躯体の形状に合わせたり、幅を調整しながら、必要な用途を「廊下」に配置した。
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
東京デザインセンターの、ビル管理運営に関わる社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
弊社は東京デザインセンターというインテリア・ショールームビルを運営管理しています。マリオベリーニが設計した建物も竣工後30年近く経って大規模修繕の段階に入っており、総務の担当者が替わる段階で、ビルの設備や内装・外構、防災などに関心がある方を求めたいと思っています。ビル管理そのものは大手に外注していますので、特に専門性が求められるわけではありません。
定時に退社できる、年間休日数は120日以上で、給与もそれなりに保証されているなど、とても安心できる職場です。また育児中の女性社員が多いので、育児をなさりながらお勤めになる方にとっては、最良の職場環境であることは確信します。ご事情によっては時短勤務、週3~4日勤務も可能です。
濱田慎太建築事務所が設計した、山口の「デジタリハリウッド スタジオ山口」です。
山口県山口市の中心市街地に、IT・デザイン系の人材育成スクールをつくるプロジェクトです。緑豊かな公園に隣接し、三方向がガラス張りで天井も高く、非常に開放的なテナントビルの一階部分に、カリキュラムやイベント等に対応した様々な形の学習空間を計画しました。クリエイティブな人材育成の為に求められたのは、従来の黒板に向かい一方向に机が並ぶ学習空間ではなく、無限の可能性を秘めた受講生の創造性を育みつつ、技術の進歩に伴う多様な学習形態の変化にも容易に対応できる柔軟な学習空間でした。
廣部剛司建築研究所が設計した、静岡・伊東市の別荘「PHASE DANCE」の写真が25枚、japan-architects.comに掲載されています。
岸和郎+K.ASSOCIATES/Architectsのウェブサイトに、京都・左京区の大学施設「京都造形芸術大学 望天館」の写真が25枚掲載されています。
京都造形芸術大学の前身は旧京都芸術短期大学であり1977年に創立された。その短大創立時の本部棟として建設されたのが、この建築と同じ場所に建っていた旧望天館であり、煉瓦タイルの外装が特徴的な三階建のその建築は過去の卒業生の記憶に現在でも鮮明に残っている。
学園創立時の旧望天館は本部棟として大学事務組織が主に使用していたが、時代の流れとともに事務組織は別の教室棟内に移動し、教室などと同居するようになっていった。その本部機能をあらためてこの同じ場所に集約し望天館を本部棟として再生すること、さらにその屋上を広場として整備し学生たちにとっても中心となるような場を提供すること、このどちらの意味でも大学の中核施設として構想されたのがこの建築である。旧望天館は京都東山三十六峰の一つである瓜生山山麓の斜面に拡がる大学キャンパスの中央、高さ約10m弱の擁壁の上に建っていたが、今回の計画はその擁壁部分そのものを建築化し、屋上を空中庭園化することで南に建つ校舎棟の2階と北に建つギャラリー棟の屋上とを繋げ、緑の斜面地のキャンパスに新しい広場を創り出すこと、また擁壁が存在していた時代には上下に切断していた人の導線を新しく繋ぐような建築とすることが主題だった。
基本的には地下部分が3層、地上部分が1層の建築であるが、下のアプローチレベルからは最上階をセットバックさせることで可能な限り空に開いたアプローチとする。また屋上階ではギャラリー棟の屋上を広場として再生すると同時に一層上の屋上広場へと階段と水盤で繋ぐ。これまではこのキャンパスには無かった水平に視界の拡がる空中庭園としての広場をこの場所に提供する。
下階レベルから上階レベルまでを繋ぐ階段は内部空間4層を垂直に繋げる壁面に沿っており、その壁面を旧望天館のものに限りなく近い煉瓦タイルとし、導線をそれに沿って上を見上げながら登る一本の階段とすることで、旧望天館の煉瓦タイルの外壁とそれを見上げるような擁壁の存在というこの場所の二つの記憶をその同じ場所に残そうと考えた。
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
山路哲生建築設計事務所の、設計スタッフ・アルバイトのお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
○山路哲生建築設計事務所について
隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。
今年の11月に開業予定の渋谷駅や、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。
2019年には住宅「恵比寿の家」(住宅特集2018年10月号)が日本建築士会連合会賞で奨励賞、サンワカンパニーデザインアワードで優秀賞を頂くなど、徐々に活動の広がりをみせる現在過渡期にあります。
東京を中心とした活動から、地方、海外へと活動範囲が広がるこの機会に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。都市部では今注目されるベンチャー企業や激動のホテルディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。一方地方では大阪、福岡、福島、沖縄で建築・まちづくりのプロジェクトがより地域に密着したかたちで進行中です。
今まさに大きく変わろうとしている産業構造の中で、建築によって実現されるものも建築が担う枠組みも変わり続けています。建築を軸にまちづくりから家具デザインまで携わることで業種間における不要な障壁を乗り越え、きめ細やかな社会をつくることを目標としています。
達成すべき目的の為に同業、異業種関わらず、様々な業種の方とチームをつくり協働しています。建築士としての経験・技術の習得ができるとともに、幅広い職種の方々と協働することができます。
現在代表含めて4名(設計士3名、事務会計1名)の小規模な事務所ですので、実力に応じて早期にプロジェクトリーダーとして担当頂きます。
各人の責任も大きいですが与えられる裁量も大きくなります。小規模だからこそ各人の個性を存分に発揮し、その挑戦と成長を共に楽しんでくれる気質・性格の方をお待ちしております。代表の山路は大学講師を兼務しており、人材育成や研究・開発にも力を注いでいます。またオフィスを数事務所でシェアしているため日常的に10~20名程の設計スタッフが在席しています。普段から他事務所との交流が図れるので、風通しが良く、同年代のスタッフ同士で互いに切磋琢磨できる職場環境にあります。
事務所の仕事や雰囲気を知りたい方には説明・見学会も随時開催しております。まずはお気軽にご連絡ください。
また、アルバイトをご希望の方もお気軽にご連絡ください。
SHARE 403architecture [dajiba]による、岐阜・関市の「下有知の渡廊」の内覧会が開催
- 日程
- 2019年9月14日(土)
403architecture [dajiba]が設計した、岐阜・関市の「下有知の渡廊」の内覧会が開催されます。開催日は2019年9月14日(土)13:00~17:00。要事前連絡。
この度岐阜県関市において、私どもが設計・監理を行いました「下有知の渡廊」が竣工し、お施主様のご厚意によって、内覧会を行う機会をいただきました。ご多忙中とは存じますが、是非この機会にご高覧いただき、貴重なご意見・ご批評をいただければ幸甚に存じます。
403architecture [dajiba] /彌田徹+辻琢磨+橋本健史
日時:2019年9月14日(土)13:00~17:00
場所:岐阜県関市
納谷建築設計事務所が設計した、長野・南佐久郡の「野辺山の住処」の動画です。
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・港区のオフィス「SONY CREATIVE CENTER TAMACHI OFFICE」です。
ソニーのデザイン部門のサテライトオフィスの内装計画。田町のオフィスビルのワンフロアという独立した場所に拠点を設けるにあたり、最新のデザインを扱うための機密性の高いセキュリティエリアを確保しながら、同時に展示会やイベント時に社外の人を招くことも意識した開放的でオープンなオフィスが求められた。また、プロジェクト単位での働き方や働く規模の変化など、多様な過ごし方が求められた。
濱田慎太建築事務所が設計した、山口の「山口市立中央図書館 エントランス改修」です。
山口市の中心市街地に建つ、磯崎新氏設計の市立図書館のエントランスエリアを多目的な交流スペースに改修したプロジェクトです。
改修前の図書館では、利用者が非常に多いため閲覧スペース不足が深刻な問題となっていました。加えて図書館と街をつなぐ新たな試みを今後展開していくことが決まっており、ワークショップやイベント等、これまでの公立図書館にはない多目的なスペースも求められました。そこで私たちは、1人のための読書スペースから少人数グループのための作業スペース、そして50人を超える大規模なイベントスペースまで、様々な要望に対応可能な柔軟な空間デザインを提案しました。
トラフが改修を手掛けた、大阪の「リーガロイヤルホテル メインロビー」の写真が16枚、トラフの公式サイトで公開されています。
国際的なイベントを多数控える大阪で、各国 V.I.Pの滞在先にもなるリーガロイヤルホテルのメインロビー改装計画。これを大阪から発信する機会ととらえ、顧客を迎える「顔」である1階メインロビーを改修することとなった。
リーガロイヤルホテルは、日本を代表する建築家、吉田五十八氏によって”日本の伝統美”を取り入れて設計され、竣工当時から高い評価を得ていたが、メインロビーは12年前に、当時とは異なるコンセプトで改装されていた。そこで、今回のリニューアルでは、設計当初の思想やホテルの歴史を紐解きながら、宝探しのように残すべきデザインを掘り起こしては、最新の技術やデザイン思想と融合させ、リデザインするかたちで現代に甦らせる計画とした。
床は竣工当時の大段通「万葉の錦」を、現代的に見えるよう倍の大きさの柄としながらも、葉脈は原画に見られた繊細さを表現した。また、柄が大きくなることを考慮して、暖色の葉を少し多めにするといった色調の調整もしたうえで、当初制作に関わった山形の老舗オリエンタルカーペットによる手刺しの段通を採用した。鳥模様の金蒔絵が施された柱にも現代に通ずる意匠的な価値を見出し、新たに照明を当てることで、そのデザインを際立たせる。
天井においても当初から残る金目地の格子柄を再現し、照明計画もLEDのグレアレスの照明によって、明るくかつ眩しさを抑えることで、滝の流れる奥のメインラウンジへと誘われるような空間を演出した。“大阪の迎賓館”として1935年に誕生したリーガロイヤルホテルが、時代ごとの先進性、文化価値に対する意識を持って、格調高く華やかな空間を作ってきた歴史を継承しながら、顧客を晴れやかに迎える空間を目指した。