
野副晋平建築計画事務所と蜷川結+森創太 / nmstudioが設計した、大阪・吹田市の、千里山田西団地の住戸改修プロジェクト「千里の自在 -平成30年度公社千里山田西団地住戸改善事業-」です。
大阪・吹田市に位置する千里山田西団地の住戸改修プロジェクト。高齢化する団地に幅広い住民を集めたいというテーマのもと、計10住戸4タイプの設計を行った。
どのような住まいであっても、住まい手は物の配置や部屋の使い方を変えることで、空間を最適化している。私たちはその最適化こそが「住まい手らしさ」と考え、それを増幅させるような住居を設計した。そうすることで、幅広い住まい方に対応する住戸を作りたいと考えた。
具体的には既存の間仕切り壁を解体し、「シマ」と呼ばれる家具でも空間でもある場を設置した。この「シマ」は、空間を緩やかに分節し、人の居場所となり、モノを所蔵・展示する。
また、「シマ」の配置・数を変え4パターンの特徴を持つ住戸をつくり、入居者が住戸自体をも選択できるようにしている。