
岩堀未来建築設計事務所が設計した、東北の、日本酒製品の貯蔵庫棟「酒蔵の覆屋」です。
東北地方にある酒蔵の施設で、瓶詰めされた日本酒製品を冷蔵貯蔵するための貯蔵庫棟である。本計画では、将来設置する既製の断熱パネルによる幅14m×奥行6m×高さ4.5mの冷蔵庫を外部環境から守るためのシェルター(覆屋)を作った。
冷蔵庫内をー5℃まで下げて製品を管理するため、断熱パネル(硬質ポリウレタンフォーム75㎜)の外側表面は気候条件によって結露が生じ建物の劣化につながる懸念があった(例えば夏季の外気温35度の場合、断熱パネルの外側表面は31度になり、相対湿度70%で露点温度となり結露が生じる)。それへの対策として、断熱パネルの外側表面に接する空気が常に動けるよう断熱パネルの外側5面に通気層を確保できるようにしている。通気層の奥行きは通常よりもかなり大きい500〜600㎜あり、人が入れる幅を確保することで結露が生じた時に外周りを点検できるメンテナンススペースにもなっている。












