ヴァレリオ・オルジアティによる、バーレーンの、ユネスコ世界遺産登録された真珠採取業の遺構の為のヴィジターセンターの写真と図面が10枚、architectural recordに掲載されています。
施設自体は2018年12月に完成オープンしていてその際の様子はこちらで紹介しました。
参考にインスタグラムに投稿している写真を1枚紹介します。
architecture archive
写真家・山岸剛と編集者・植田実の対談イベント「『建築写真』とはなにか」がLIXIL:GINZAで開催されます。開催日は2019年3月17日。定員50名(予約不要/当日先着順)。参加費無料。山岸剛による写真集『Tohoku Lost, Left, Found』の刊行を記念して行われるもの。アーキテクチャーフォトでも山岸が撮影した建築を紹介しています。
『Tohoku Lost, Left, Found 山岸剛写真集』(LIXIL出版)の刊行を記念し、LIXIL:GINZAにて、トークショウを開催します。
ゲストには、60年代から『都市住宅』や『GA HOUSES』の編集長を歴任し、住まいの図書館出版局編集長となってからも良質な建築書の刊行と執筆活動をつづけ、多くの建築家や編集者から敬愛される植田実氏をお招きします。3.11以降の東北の姿を「建築写真」として撮影してきた山岸氏と、写真家との共著も多数ある植田氏の対話から、いまもさまざまに議論が交わされている「建築写真」とはなにか、という問いへの答えを探っていきます。※会場では現在、写真集に収録された写真のうち3点が特別展示中です(~3月31日)。写真集は当日会場にてご購入になれます。トークショウ終了後、ご希望の方を対象にした本書のサイン会を行います。
■プロフィール
山岸剛(やまぎし・たけし)
写真家。1976年横浜市生まれ、川崎市在住。1998年早稲田大学政治経済学部経済学科、2001年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。人工性の結晶としての「建築」と、それが対峙する「自然」との力関係を主題とするものとしての「建築写真」を制作する。2010-11年『建築雑誌』編集委員。2014年第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館チーム、写真ディレクター。個展に「Tohoku – Lost,Left,Found」(コニカミノルタギャラリー、2014)。写真集に『景をつくる 井上剛宏作庭集』(鹿島出版会、2014)。植田実(うえだ・まこと)
編集者・建築評論家。1935年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専攻卒業。『建築』編集スタッフ、『都市住宅』編集長、『GA HOUSES』編集長などを経て、現在、住まいの図書館出版局編集長。2003年度日本建築学会文化賞受賞。主な著書に『集合住宅物語』(2004)、『都市住宅クロニクル』(全2巻、2007)『住まいの手帖』(2011)、『真夜中の庭──物語にひそむ建築』(2011)、『集合住宅30講』(2015、以上、みすず書房)、共著書に『植田実の編集現場──建築を伝えるということ』(ラトルズ、2005)、『いえ 団地 まち──公団住宅設計計画史』(住まいの図書館出版局、2014、日本建築学会著作賞)ほか。
浅子佳英による、日本建築学会・建築討論での、青木淳に関する論考『「ゲームのような建築」序説 ─── 青木淳論』が公開されています。
藤村龍至・馬場正尊・小野田泰明・藤江和子が審査する、東京建築士会の「第5回 これからの建築士賞」の募集が開始されています。リンク先に過去の受賞者のアーカイブもあります。
「建築士」は日本の都市と建築にかかわる重要な職能資格であり、設計監理、施工、行政、教育、まちづくり、発注者など幅広い業務に携わりながら、未来につながる社会の実現のため努力してきました。近年では防災、環境、高齢化と人口減少、歴史文化の喪失など多くの課題の中で、その専門的な知見を生かしながら、魅力的な社会、街並み、建築空間の実現を目指して活動しています。
なかでも最近は他の建築関係の会とも連携し、それぞれの地域をベースにした協働も盛んになってきており、これらの新たな活動が大きな波となって地域社会の未来に力となる事も期待されています。多様な分野における建築士ならではの新しい動きに光を当て、顕彰し、支援するとともに広く世の中に伝えようとするのが「これからの建築士賞」の目的です。
内藤廣の講演会「建築家から見た建設業の問題」が、新群馬建設会館で開催されます。主催は「一般社団法人群馬県建設業協会(会長 青柳剛)」です。開催日は2019年3月28日です。こちらの申込書(PDF)に記載の上、FAXにて申し込みください。会場の「新群馬建設会館」はプランツアソシエイツ・協同組合群馬県建築設計センターJVが設計した建築です。【ap・pr】
一般社団法人群馬県建設業協会(会長 青柳 剛)が主催する「新群馬建設会館ファーストイベント」のお知らせです。
新群馬建設会館は、平成31年3月28日(木)に落成記念式典を迎えます。そこで建築家である内藤 廣先生の特別講演会を企画開催いたします。
■内藤廣(ないとうひろし) 建築家・東京大学名誉教授
1950年生まれ。1976年早稲田大学大学院修了。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所設立。2001〜11年東京大学大学院にて、教授・副学長を歴任。2011年〜同大学名誉教授。主な建築作品に海の博物館(1992)、安曇野ちひろ美術館(1997)、牧野富太郎記念館(1999)、倫理研究所富士高原研修所(2001)、島根県芸術文化センター(2005)、旭川駅(2011)、静岡県草薙総合運動場体育館(2015)、富山県美術館(2017)、とらや赤坂店(2018)などがある。
ピーター・ズントー事務所のプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎が、事務所に来る学生インターンの面接を通して感じたことを記した、連載エッセイの最新回「スイスでのインターン」が公開されています。
勝亦優祐+丸山裕貴 / 勝亦丸山建築計画が企画・設計・運営までも手掛ける、東京・杉並区の、遠藤楽設計の住宅を転用した「今川のシェアハウス」です。既存住宅を設計した遠藤楽は、フランク・ロイド・ライトに学んだ建築家で、父は建築家の遠藤新とのこと。
建築家 遠藤楽設計の東京都杉並区にある住宅をシェアハウスに転用する計画。
[ デザイン・オペレーションによるプロジェクトドライブ ]
デザイン・オペレーションは建築をデザインする” 設計” 事務所が運営までを行うサービスです。 弊社で建築を借り上げ、現状調査、企画、設計、改修とその費用負担、運営までを一括で行い、半計画的な小さな改修を繰り返すことで、建築の価値とニーズを恒常的に高めていくというプロジェクトです。[ 経緯 ]
オーナー家族は40年この住宅に住み、子供が社会人になり、「家族のための住まい」は役割を終えようとしていました。オーナーは更地売却か一棟賃貸かという選択肢を考えました。更地売却は建築的価値(市場価値とは必ずしも一致しない)が高い建物であり、多くの思い出がある建物であったので、気が進みませんでした。賃貸であれば経年劣化を補修した上で、割高な家賃で借り手を探す必要がありましたが、修繕費と借り手探しのリスクが大きく、選択が非常に困難でした。そこで私たちはデザイン・オペレーションによる提案を行い、実現いたしました。
芦沢啓治による、東京・神宮前の、カフェスタイルのコミュニティースペース「dotcom space」の写真が6枚、fashionsnap.comに掲載されています。dotcomは「中国・北京を拠点に音響機器やスマートプロダクトといった商品企画や飲食事業を展開する」企業だそう。
JIA(日本建築家協会)日本建築大賞(2018年度)に、小堀哲夫による福井の「NICCA INNOVATION CENTER」が選出されています。建設通信新聞ブログが伝えています。こちらで同作品の写真が32枚閲覧可能です。
ヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行った特別講義の日本語翻訳書籍「複雑なタイトルをここに」がamazonで発売中です。ヴァージル・アブローは大学院で建築を学んだ後、ファッション分野で活動、昨年よりルイ・ヴィトンのメンズラインのディレクターにも就任した人物です。発売は2019年3月7日を予定。
こちらのサイトで建築的視点でのインタビュー記事が日本語で読めます。
ファッション・レーベルOff-Whiteを率い、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターも務めるヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行なった特別講義の記録。図版59点。
“僕のDNAとは?” 満員のハーバード大学デザイン大学院の講堂で、ヴァージル・アブローは問う。アブローは“チートコード”――学生時代の自分が知っていたらどんなによかっただろうと思うアドバイス――を聴衆に紹介する。そして、“独自のデザイン言語”を培うための“ショートカット”を、次々に示していく。建築とエンジニアのルーツを持つアブローは、学生時代に築いたツールやテクニックを、ファッション、プロダクトデザイン、そして音楽の言語へと変換させてきた。彼のブランドOff-Whiteは、ストリートウェアとクチュールという相反するように見える要素を結びつけ、ナイキ、イケア、赤十字といったブランド、リル・ウージー・ヴァートやリアーナなどのミュージシャン、レム・コールハースのような“メンター”とのコラボレーションを実現させてきた。さまざまなハードルをものともせず(“そんなものは実際には存在しない”)、デザインプロセスの舞台裏、エディティングの本質をシェアすること、問題解決、ストーリーの紡ぎ方を、アブローは解説していく。彼は自らのDNAを描き出し、そして問いを投げかける――君のDNAとは?
本書The Incidentsは、1936年から続くハーバード大学デザイン大学院での特別イベントを記録したシリーズである。
本書より
大学の外の社会に出てみると、ひとつの専攻に縛られないで自分の進む道を見つけるヒントがいろいろある。僕の仕事も、自然に異なる領域を横断しているんだ。
自分自身のやり方を初めてちゃんと立ち止まって考えてみた。iPhoneのメモ帳からそのまま引っ張ってきて、なんとかして作ったリストだよ。
完璧主義じゃなくてもいいんだって気づいた途端に、山のような仕事を同時進行しながら安らかに眠りにつけるようになった。これは大事なこと。完璧になろうとすると、かえって思考停止になってしまう。
イケア。ほんとに夢みたいだよ。最初連絡がきたときは、絶対にイベントのDJの依頼だと思ったし。
僕は自分が取り組むクリエイティブワークに情熱を感じている。仕事だなんて思っていない。僕にとって生きることそのものなんだ。
君たちは最高に恵まれた、これまでになかったような時代に生まれてきたんだ。いまはルネサンスだと思う。だから、「まるで最低、もうおしまいだ」みたいなメンタリティに囚われないでほしい。
また、講義の動画はyoutubeに掲載されています(ハーバード大公式)。
吉岡徳仁がデザインを手掛けた、東京・神宮前の店舗Galaxy Harajukuのファサード「Media Surface – 浮遊する光のレイヤー」です。2019年3月12日にオープン。場所はこちらです(Google Map)。
Media Surface – 浮遊する光のレイヤー
未来を予感させる、光で構築された建築ファサード。
空間を浮遊する、透明感のある光のレイヤーは、未来への記憶を表現している。
1000台を超えるスマートフォンによって映し出されたイメージは、
Galaxyのテクノロジーが織りなす、新たな未来へのビジョンを魅せている。吉岡徳仁
日本建築学会会長・古谷誠章による『著作権法改正に伴う「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」についての緊急会長声明』が、日本建築学会のウェブサイトに掲載されています。
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
株式会社 プラットデザイン / PLATdesignの、ランドスケープのデザインスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社 プラットデザイン / PLATdesign は、ランドスケープのデザインスタッフを募集しています。
私たちの事務所は国内外を問わず様々な施設のランドスケープデザインを、計画から設計・監理に至るまで一貫してプロジェクトに携わっています。
協働する建築設計事務所もアトリエ事務所から組織事務所まで幅広く、様々な個性を持った建築家の方々とコラボレーションしています。代表的なプロジェクト等、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
http://plat-design.com/
伊藤維+沼野井諭建築設計共同体が設計した、埼玉の「北越谷の住宅」です。
「これからの普通」のために
平成が終わる今、大量生産住宅の枠組みが前提としてきた「普通の家族」像の定義はどこまで有効だろうか。少なくとも政策の上で日本はより多様なライフスタイルを認める流れのはずで、この住み手も、勤める企業が整備した枠組みを活かし、「普通」とは少し異なる、彼らにとってベストな暮らしを思い描けた。しかし彼らはアーティストでもセレブリティでもなく、あくまで会社員である。ローンを組み土地を購入するといった従来の「普通」も利用した家づくりが理にかなっている。違いを認めあい共存する「これからの普通」を、つまりより振れ幅の大きい多様さを受け止める器となるべく、いまの住宅生産は、設計者・施工者含め、状況に応える準備ができているだろうか。少なくともこうした文脈において、いま改めて建築家が、特殊解でありながらも普遍性にも開けた形式を模索する意義があると思う。大工的な慣習や、産業化の枠組みを受け止めながら、漸進的に、新たな暮らしの像を結ぶこと。「これからの普通」のための住宅を、「いままでの普通」の作り方 — どんな使い方や性能の前提があるのか、誰がどんな知識経験を以って作るのか等 – に接続する方法も含めて考えることで、より広い社会に波及する可能性につながるはずだ。様々な尺度でハイブリッド性を考えるということには、このような意識も含まれている。
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
株式会社 僕らの家の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社僕らの家は、この度、正社員の設計・住宅営業スタッフを募集いたします。
私たちはお客様の各々の小さなこだわりにも業界の枠を超えたスペシャルチームで家づくりを行っています。
住宅設計の実績豊富な設計士が住空間を構想し、憧れのホテルやレストラン、アパレルショップ、映画館などを手がけるデザイナーが世界各国の夢のある建材を厳選しデザインして行きます。又、ファッションやライフスタイル雑誌等で活躍しているインテリアコーディネーターやグリーンコーディネーターが家具やファブリック、シンボルツリーに至るまで徹底的にお客様のテイストに合わせてセレクトしていく唯一無二の特別なサービスをご提供しております。
お陰様で当サービスは多くのお客様にご好評をいただいております。
これからも家づくりにかかわって行きたいとお考えの設計士、住宅営業の皆様に一度お話の機会をいただけたらと思います。
又、これまで叶えられなかった夢や諦め掛けている夢をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ一度私たちにその思いをお聞かせください。お話の後にお悩みの一つだけでも解決でき、共鳴できることがございましたら嬉しい限りです。少しでも僕らの家の家づくりにご興味をいただけた方はぜひご応募をお待ちしております。
長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・中央区京橋のシェアキッチンスペース「Kitchen Studio SUIBA」です。施設の公式サイトはこちら。
京橋のレンタルキッチンの新築計画である。ネットによって情報伝達が双方向になり、リアルな空間でも主客の関係が双方向であることが自然と受け取られるようになり、一方向なやりとりのお店では満足できない人が増え、参加型のお店としてレンタルシェアキッチンのニーズが高まっている。そこでは様々な業種の人を招き交流を楽しむパーティをしたり、飲食店を貸し切りただ出てくる食べ物や飲み物を待つのではなく互いに作りあって楽しむ宴会をしたり、企業がお客様に実体験していただくショールームとして利用したりする。
そして、立地が道路幅の広い昭和通り沿いにあることから、近距離と遠距離での楽しみ方が2つできるのもこの建物の特徴である。この土地の両隣が本建物と同じオーナーであることから、その建物間の隙間を積極的に利用する近距離目線での計画と、対岸から見てもひときわ小さいながらも透明感の高さからつい中を覗き込んでしまう遠距離目線での計画の二つの方向性がある。その結果、正面にはその建物には不釣り合いなまでに大きな引き戸、そして脇道を入ってたどり着く狭いエントランスのふたつの入口が存在する。
また、正面の通りから見ると一番奥に位置する建物間の隙間にもカウンターテーブルを置き、居場所として楽しめるようになっている。
さらに、室内の床の素材を外の歩道と同じ仕上げ(しかし工事完了前にその舗装が敷き変えられるという事件が起こる。)にすることでより正面の透明性を強調している。