ジャン・ヌーベルの設計で完成した「カタール国立博物館」の内外の様子を伝える動画です。フランスのニュースメディアがyoutubeの公式アカウントで公開したものです。
architecture archive
アーティストのクリストが、パリの凱旋門を梱包するインスタレーションの計画を公開したそうです。実施されるのは2020年4月6日~19日だそう。リンク先にドローイングの画像が7枚掲載されています。近年も意欲的に活動を続けており、2018年にはドラム缶7000個を池に浮かべるプロジェクトを、2016年にはイタリアの湖に巨大な桟橋を架けるプロジェクトを実現しています。
christo will wrap the arc de triomphe in paris with recyclable silvery blue fabric https://t.co/Rvkjty7sH2 pic.twitter.com/5CWBVtNqST
— designboom (@designboom) 2019年4月3日


青木茂建築工房が改修を手掛けた、岡山の「真庭市立中央図書館」です。
地域の資産であるRC造3階建ての旧耐震建物をRC増設壁や鉄骨ブレースにより耐震補強し、堅牢で長寿命なスケルトンとし、市産材を活用したCLT(非耐力壁)や木ルーバーを使用した柔らかな木質インフィルで木材につつまれた図書空間を実現した。
既存スラブに穴を穿ち、薄暗い室内空間に光や上階との繋がりを持たせた。穿たれた穴によって、均一な既存空間に明るさや広がりのムラを持たせることによって、多様な場をつくった。書架やカウンター、テーブルなどの家具は市産材の台形集成材を使用し、木の肌触りを体感できる施設としている。
ジョン・ポーソンのウェブサイトに、オーストリア・キッツビュールの住宅「Kitzbühel House」の写真が10枚掲載されています。
中国のキャッシュレス化の進んだレストランでの入店から出店までの経験を解説する記事「体験の出口を争う日本のキャッシュレス、体験の入口から作る中国のキャッシュレス」がnoteに掲載されています。店舗の運営、顧客の経験をどうデザインしているのかという視点で見ると興味深いかと。


佐藤信 / 青木茂建築工房が設計した、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」です。
駐車場を並列で2台確保したいという建物の配置に関わる課題を解決する必要があった。既存の建物配置では並列で2台の駐車場は不可能だった。建て替えも視野に入れて考えたが、よくよく既存図面を見てみると既存建物の屋根は都合よく2棟に分かれていて、これを真ん中でカットし、片側の棟を90度回転させて移築すれば、並列で2台の駐車場を確保できると考えた。加えて、住宅の半分は内装以外のRC基礎、構造部材、2次部材、外壁まで再利用でき、移築する棟は構造部材を利用できる。つまり、基礎工事は半分で住み、既存の構造部材は全て活用できるのである。ここにも改修を選択する現実的な合理性があった。
たしかに周辺の状況を観察すると北側以外はすぐ隣地があり、窓を設けてもカーテンで遮らなければ生活が丸見えになるし、唯一開けている北側は共有私道となっており、近所の住民の目にさらされる。この場所で快適な住空間を手に入れるためには、周辺と適度な距離を保ちつつ、光、風、視線の抜けなどを確保する工夫が必要だった。そこで、駐車場と建物の間の45cm程度のスペースに「だぶるすきん」と称した細長い建築を付加した。新たに建てられた2枚の壁には外側と内側に互い違いに開口部が設けられており、その隙間には通風と採光をとるための小さな窓を設置した。壁面に設けたはめ殺しのポツ窓は視線が気にならない位置に配置している。内外の関係性を調整する「だぶるすきん」の開口にはカーテンは必要なく、北側からの安定した間接光を常に建物内に取り入れることができる。
OMAが設計している、オランダ・ロッテルダムのサッカーチーム・フェイエノールトのスタジアムの画像が13枚、dezeenに掲載されています。
SHARE 谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催
- 日程
- 2019年6月15日(土)
谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催されます。開催日は2019年6月15日。要事前申し込みです。
日時 6月15日(土)午後2時 - 午後4時
会場 講堂、定員150名(抽選)、聴講無料
出演 谷口吉生(建築家)、聞き手 村田眞宏(豊田市美術館館長)
内容 美術館建築で名高く、豊田市美術館を設計した谷口吉生氏によるトーク。

二俣公一 / ケース・リアルの基本設計・デザイン監修による、福岡のテナントビル「DAIMYO509」です。実施設計は、九州建設株式会社が担当しました。
福岡の中心部に位置する大名は、細く入り組んだ路地に飲食やファッションなどの雑居ビルが密集する商業エリア。一方で古くからの住宅も点在しており、低層と高層とが混在する独特の雰囲気を持つ。今回その中でオーナーが求めたのは「優良なテナントが入居しやすい二層の建物」というもの。これを受け私たちは普段の店舗設計で得た観点から、建物のボリューム、構造、そして設備の計画を慎重に行うことにした。
まず1階のボリュームはテナント入口が直接路地に接することがないよう、敢えてセットバックさせてわずかな余白を作ることで通りの空気と縁を切っている。さらにそのことによって生まれたアプローチをそのまま2階に上がる階段へとつなげ、ファサードまわりを動線がぐるりと回る特徴的な外観とした。また構造はラーメン構造としながらも、その柱は壁厚に収まる断面形状になっている。通常狭い区画ほど柱型があることによってテナントプランへの制約が大きくなりがちだが、この構造によって凹凸の少ない区画形成が可能となり、テナントプランの自由度を上げることができた。そして給排気など一部設備機器の取り出し口は屋上へ集約。将来想定される配管ルートを予め整理し、テナント入居後も外観への影響が少なくなるよう配慮している。時代の開発や入退去の繰り返しとともに煩雑になっていく街並へ、小さな布石になることを願っている。

真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトが設計した、東京・杉並区の「高円寺の集合住宅」です。
ワンルーム集合住宅の共用部のあり方は難しい。
収支計算上は共用部の面積をミニマムに、レンタブル比をあげ、無駄なことはせず、イニシャルを抑えることがわかりやすい合理化だ。
一方で、空間体験の視点から考えると、共用部はパブリックとプライベートの境目の繋ぎの場であり、かつ、大事な家の門構えだ。
画一的になりがちな住まいの差別化や付加価値に役立てないかと考えた。私たちはイッテコイの階段を一本のテッポウ階段に延ばした。
その階段の向きを近隣の地域の核である高円寺の本堂に向け、参道のような、杜の季節感を感じられる場を目指した。
階段形状の操作なので、施工床面積はほぼ変わらず、レンタブル比の合理性は担保した。
佐藤オオキのnendoとonndoがデザイン監修した、東京・代官山のオンワードHDの複合ビル「KASHIYAMA DAIKANYAMA」の動画が公開されています。onndoは乃村工藝社とnendoが業務提携した空間デザインオフィスです。こちらのページには写真が20枚掲載されています。
建物の場所はこちら(GoogleMap)。


阿曽芙実建築設計事務所が改修を手掛けた、奈良の「子ども映画食堂」です。
敷地は古都奈良の中部の小さな町にあります。かつては活気にあふれた商都でしたが、人口流出や人口減少により空き家が増え、行き場のない貧困層の増加と高齢化が進んでいます。特に子どもの貧困はかなり深刻な状況ですが、人々の「つながり」が希薄になったため、この町の貧困はとても見えにくく、誰にも気づかれず、頼ろうにも頼れる人が周りにいないという苦しみを貧困層は抱えています。
大和高田市永和町にある空き家通りに「子ども映画食堂」をつくります。車も通れない細い路地に佇む町屋を改修し、飲食店をやりたいという人を対象にスペースを間貸しします。プロジェクトの目的は、かつてこの町にあったような人と人との緩やかな「つながり」を結び直すことです。
松島潤平が池袋の店舗を手掛けていることでも知られる、チョコレートブランド・minimalの代表・山下貴嗣が執筆したテキスト『店舗は「物を売る場所」から「世界観を体感する場所」へ』がnoteにあります。

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattori(シェンクハットリ)+甲斐貴大 / studio archē(スタジオアルケー)が設計した、東京・渋谷区の店舗「Yummy Sake Collective」です。
テイスティングスペースを併設した新しい日本酒ブランドのコミュニティ形成の場として選ばれたのは、代官山駅から程近い、これまでに幾度も改修が繰り返されてきた築60年の木造建築であった。
正面道路から建物の奥に向かって上がってゆく傾斜や段差、二階床の不陸や壁面の歪みなどはそのままに、奥行きのある二層の空間を、ブランドのコンセプトから引用した黒と白で塗り分けていった。モノの持つ素材感を残しながら上塗りすることで、建物の持つ時間の蓄積が自然と立ち現れる。
水平・垂直の無い歪んだモノトーンの空間の中に異物として挿入された黄金の長い水平天板が、床面の高さ変化と呼応して、躙口・バーカウンター・ダイニングテーブル・ローテーブルとその役目を変えながら、外部の土間空間から二階の客席部分までを緩やかに繋いでゆく。
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツのウェブサイトに、ウガンダの日本料理店「やま仙/Yamasen Japanese Restaurant」の写真が7枚掲載されています。
日本食料理店と小さな商店を併せ持つ、ウガンダの首都カンパラ郊外の商業施設です。
成長が早く安価なため足場材などとして使われるユーカリ材は、見た目の不均一さや扱いにくさから建材としては脇役として使われることの多い素材ですが、この材を主要な構造・仕上げとして用いることを試みました。敷地は丘陵地にあり、敷地内にもなだらかな斜面があります。これを既存のスロープに見立てて、地階からゆるやかに上階へ登るアクセスを考えました。
既存の5本の樹木を避けるように茅葺きの大屋根を掛け、この屋根の下にいくつもの店が集まり、そこに人々が集う場所がうまれました。
SHARE 青木淳が、東京藝術大学の教授に就任
青木淳が、東京藝術大学の教授に就任しています。
青木は2018年に同大学建築学科にて「料理を作る課題」を学生に出したことがtwitterや弊サイトでも話題となっていました。
2019年度より、建築家の青木淳氏が本科教授(環境設計第一研究室)に、建築家の樫村芙実氏が本科講師(建築設計第三研究室)に、建築科・東京大学名誉教授の大野秀敏氏が本科客員教授に就任しました。
以下は青木によるメッセージ。
学生へのメッセージ
「芸大の建築学科だからこそできることをしたいです。
他学科の人たちとつきあえるとおもしろい。
建築の世界だけに閉じこもるのではなく、いろんな他の世界のこともあれこれやってみたい。
とはいえ、ジャンルがなければ、「他」もなくなってしまう。
だから、建築のことをとことん考え、やりましょう。」











