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最も注目を集めたトピックス [期間:2018/4/30-5/6]

アーキテクチャーフォト・ネットで、先週(期間:2018/4/30-5/6)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、石上純也が設計して建設が進められている、山口のレストラン兼住宅の写真

2、石本・千葉学による、新潟県の「魚沼市新庁舎」の実施設計(概要版)と模型写真が公開

3、宮晶子による、埼玉・深谷の「食堂の壁のはなれ、屋根と窓のある家」

4、隈研吾がデザイン監修した、東京・赤坂の高層集合住宅「パークコート赤坂檜町ザタワー」の写真

5、海法圭による、南青山のプリズミックギャラリーでの建築展「モダリティと泡」の会場写真

6、アトリエ・ワンによる2017年に完成した、京都の「理科まちや」の写真

7、+ticの設計施工による、スペースシャワーネットワーク社のためのアパレル工房兼ギャラリー「skin」

8、阿佐ヶ谷アートストリート建築展「The Think of Locality and Life 地域と生活を考える」が開催

9、【特集:建築家のためのウェブ発信講義】創造系不動産・高橋寿太郎によるレビュー『「在り方」についてのビジネス思想』

10、宮晶子による、埼玉・深谷の食堂「食堂の壁|wall behavior」

11、チャオ・ヤンによる、中国・大理市の、中庭と路地から各部屋にアプローチするコンクリートと木製建具の素材感が印象的なホテル「sunyata hotel in dali old town」の写真など

12、西沢立衛も審査員に名を連ねる「金沢美術工芸大学」設計プロポの募集概要が公開

13、長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷の音楽レーベルのオフィス「Toy’s Factory」

14、海法圭、美術家・飯田竜太、門脇耕三(モデレータ)によるギャラリートーク「建築と美術のモダリティについて」がプリズミックギャラリーで開催

15、ジャコメッティが、1927年から1966年の亡くなるまで使用したパリのスタジオを360°閲覧できるようにした動画

16、藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボの会場構成による「岡本太郎の写真」展の写真

17、チッパーフィールドによる、カナダ・モントリオールの、ファッションネットショップ・SSENSEの実店舗の写真

18、ローラン・ネイによる、長崎の「出島表門橋」に関するドキュメンタリーの上映会が開催。豊田啓介らも出演するトークも同時開催

19、SANAA、藤本壮介、坂茂・松田平田、SUEP、日建・タカネが、新香川県立体育館設計プロポで一次審査を通過

20、フランシス・ベーコンの、ロンドンの32m2のアトリエの内部を360°閲覧できる動画


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

ジャコメッティが、1927年から1966年の亡くなるまで使用したパリのスタジオを360°閲覧できるようにした動画

アルベルト・ジャコメッティが、1927年から1966年の亡くなるまで使用したパリのスタジオを360°閲覧できるようにした動画です。バーエラー財団美術館での展示に合わせて制作公開されたものです。広さは25m2だったそう。

フランシス・ベーコンの、ロンドンの32m2のアトリエの内部を360°閲覧できる動画

フランシス・ベーコンのロンドンの32m2のアトリエの内部を360°閲覧できる動画です。バイエラー財団美術館が展覧会に合わせて制作・公開したもの。1961年から1991年に亡くなるまで使われていたそうです。

坂茂らによるボランタリーアーキテクツネットワークと大阪府が災害協定を締結したそう

坂茂らによるボランタリーアーキテクツネットワークと大阪府が災害協定を締結したそうです

坂茂らによるボランタリーアーキテクツネットワークと大阪府が災害協定を締結したそうです。坂の公式サイトに掲載されています。リンク先に「災害時協定を締結した自治体」のリストと、活動実績も掲載されています。

2018年4月27日に大阪府とボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)は避難所用間仕切りシステムの供給に関する災害協定を締結しました。

ローラン・ネイによる、長崎の「出島表門橋」に関するドキュメンタリーの上映会が開催。豊田啓介らも出演するトークも同時開催


予告動画

ローラン・ネイによる、長崎の「出島表門橋」に関するドキュメンタリーの上映会が開催されます。トークには、豊田啓介・八馬智・渡邉竜一・岩本健太が出演します。参加にはこちらのページでの予約が必要です。またこの作品は『新建築2018年1月号』にも掲載されています。

出島表門橋製作ドキュメンタリー映像『BRIDGE』上映会+トークイベント ​

日時:​2018年5月25日[金] 19:30-21:30

『BRIDGE』上映:約65分

トーク:豊田啓介(建築家)×八馬智(千葉工業大学)×渡邉竜一×岩本健太(映像監督)

会場:Impact HUB Tokyo[東京都目黒区目黒2-11-3]

入場料:1,500円 定員:100名

海法圭による、南青山のプリズミックギャラリーでの建築展「モダリティと泡」の会場写真
海法圭による、南青山のプリズミックギャラリーでの建築展「モダリティと泡」の会場写真 photo©soichiro suizu

海法圭による、東京・南青山のプリズミックギャラリーでの建築展「モダリティと泡」の会場写真です。

日常生活のあらゆる瞬間で僕たちは一所懸命に想像力を働かせて、自分の世界をなんとか構築し続ける。僕がこう言ったとき、あの人があんな表情をしたのはなんでだろう。みたいなささやかで身近な想像力もあれば、このような事態にはなんらかの忖度が働いたに違いない、、みたいなワイドショー的想像力もある。この棚をこう作らないと、あの人はこう動いてケガしちゃうだろうか。みたいな作り手ならではの想像力もある。
 そのような想像力を働かせて、じゃあ僕はこうしよう、と行動する。そこには、現実と想像を互いにいったりきたりして世界を構築する両者の豊かな関係性が見えるとも言えるし、想像や仮定なくして現実を定めることができない現実世界の途方もない頼りなさも垣間見える。目の前には現実しか見えないように思えるけど、実はそこには自分でも気づかないくらい頻繁かつ膨大な想像の眼差しが投げこまれ、現実に変化を及ぼし続けている。
 そう考えると、この世界の大半は目には見えない想像でできていて、実在する空間に対して想像上の空間は天文学的なボリュームをもっている、なんていう突拍子もない観念が生まれてくるのだ。

■展覧会概要
海法圭展/モダリティと泡
会期:2018/3/24(土)~2018/5/19(土)
閉廊日:日曜、祝日(ただしGW中の5/4(金)は開廊)
開廊時間:10:00 ~ 18:00

宮晶子による、埼玉・深谷の「食堂の壁のはなれ、屋根と窓のある家」
宮晶子による、埼玉・深谷の「食堂の壁のはなれ、屋根と窓のある家」 photo©太田拓実
宮晶子による、埼玉・深谷の「食堂の壁のはなれ、屋根と窓のある家」 photo©太田拓実

宮晶子 / miya akiko architecture atelierが設計した、埼玉・深谷の「食堂の壁のはなれ、屋根と窓のある家|roofs and windows near wall behavior」です。

「食堂の壁」のはなれ、に建つ家です。食堂からはそれほど引きが取れないなかで見る対象となり、日常の場でもあります。赤城山脈から葱畑、お墓から電波塔、住宅から高校まで、さまざまなものが混在する光景が広がる中で、敷地内で完結した原理とするのではなく、ロードサイに広がる風景をかたちづくりたいと考え、食堂の「壁」ではなく背景の家々と同じ「屋根と窓」のエレメントを用いました。
そして、絵本にでてくる家のような、現実的な存在感から少しだけ異なる佇まいを目指していきました。
家は、食堂からはできるだけ距離のとれる北東の角に、4つの部屋が寄せ集まった配置とし、それぞれの小さな屋根を対角線状に勾配させ、すべてを食堂側に向けることでキュビズムの絵のように背後との遠近感を圧縮し、背景の家々へと後退させていきます。屋根の一番低いところは人の背よりも低く、室内の床は地盤より低く掘込み、小さく遠く遠近感を増幅します。窓は小さな窓に用いられる突出し窓を大きなサイズで、小さな家に用いながら、全て同じサイズの窓が変化する床と地面の関係によって、地面を足元に見下ろせたり、目線で見たり、空だけを見上げたり、身体との距離と位置の関係性で変容していきます。
見慣れたもののいつもとは少しずつ異なる経験の重なりが、無意識へ働きかけ、室外からも室内からも、風景がいままでとは違ったものとなり、距離感と存在感を揺るがしていってくれたのではないかと感じています。

ペギー・グッゲンハイムの孫が、メキシコ・トゥルムにオープンさせた、ツリーハウスや民族工芸品のような印象のアート・ギャラリーの写真

ペギー・グッゲンハイムの孫が、メキシコ・トゥルムにオープンさせた、ツリーハウスや民族工芸品のような印象のアート・ギャラリーの写真がdesignboomに掲載されています

ペギー・グッゲンハイムの孫 サンティアゴ・ランミー・グッゲンハイムが、メキシコ・トゥルムにオープンさせた、ツリーハウスや民族工芸品のような印象のアート・ギャラリーの写真が14枚、designboomに掲載されています。設計にはジョージ・エデュアルド・ネイラ・スターケル(jorge eduardo neira sterkel)というメキシコのアズリク・リゾートの創設者が関わっているとの事です。

チッパーフィールドによる、カナダ・モントリオールの、ファッションネットショップ・SSENSEの実店舗の写真

チッパーフィールドによる、カナダ・モントリオールの、ファッションネットショップ・SSENSEの実店舗の写真がdezeenに掲載されています

デイビッド・チッパーフィールドによる、カナダ・モントリオールの、ファッションネットショップ・SSENSEの実店舗の写真が10枚、dezeenに掲載されています。ファッションメディアにも同店オープンのニュースが掲載されています。

アトリエ・ワンによる2017年に完成した、京都の「理科まちや」の写真 石本・千葉学による、新潟県の「魚沼市新庁舎」の実施設計(概要版)と模型写真が公開

石本建築事務所千葉学建築計画事務所設計共同体による、新潟県の「魚沼市新庁舎」の実施設計(概要版)と模型写真が公開されています。プロポーザルが行われ2016年4月に同事務所が最優秀者に選ばれていました。

実施設計・概要版(PDF)

新庁舎完成イメージ

海法圭、美術家・飯田竜太、門脇耕三(モデレータ)によるギャラリートーク「建築と美術のモダリティについて」がプリズミックギャラリーで開催
海法圭、美術家・飯田竜太、門脇耕三(モデレータ)によるギャラリートーク「建築と美術のモダリティについて」がプリズミックギャラリーで開催

 
海法圭、美術家・飯田竜太、門脇耕三(モデレータ)によるギャラリートーク「建築と美術のモダリティについて」がプリズミックギャラリーで開催されます

海法圭、美術家・飯田竜太門脇耕三(モデレータ)によるギャラリートーク「建築と美術のモダリティについて」がプリズミックギャラリーで開催されます。

建築と美術のモダリティについて
2018.5.11(金) 18:30 ~
美術家の飯田竜太さんをお招きし、普段の創作活動を通して考えていることや作品に対する思いをお聞きします。

建築家の門脇耕三さんをモデレータにお迎えして、建築家・美術家双方の日頃の眼差しから、モダリティ(=非現実事態に対する文法手法)をお題目にさまざまなお話を展開できればと思います。

チャオ・ヤンによる、中国・大理市の、中庭と路地から各部屋にアプローチするコンクリートと木製建具の素材感が印象的なホテル「sunyata hotel in dali old town」の写真など

チャオ・ヤン・アーキテクツによる、中国・大理市の、中庭と路地から各部屋にアプローチするコンクリートと木製建具の素材感が印象的なホテル「sunyata hotel in dali old town」の写真などがdesignboomに掲載されています

チャオ・ヤン・アーキテクツ(zhaoyang architects)による、中国・大理市の、中庭と路地から各部屋にアプローチするコンクリートと木製建具の素材感が印象的なホテル「sunyata hotel in dali old town」の写真と図面が20枚、designboomに掲載されています。
チャオ・ヤンは、ロレックス メントー&プロトジェ アート・プログラムにて妹島和世とコラボレーションして「気仙沼大谷のみんなの家」の設計を手掛けたり(より詳細な写真はこちらに掲載)、ギャラリー間での建築展「アジアの日常から」にも出店するなど日本にもなじみ深い建築家です。

エノタによる、スロベニアの村につくられた、地形に沿うように作られた屋外の教会の写真

エノタによる、スロベニアの村につくられた、地形に沿うように作られた屋外の教会の写真がdezeenに掲載されています

エノタ(Enota)が設計した、スロベニアの村につくられた、地形に沿うように作られた屋外の教会の写真が7枚、dezeenに掲載されています。

+ticの設計施工による、スペースシャワーネットワーク社のためのアパレル工房兼ギャラリー「skin」
+ticの設計施工による、スペースシャワーネットワーク社のためのアパレル工房兼ギャラリー「skin」 photo©+tic
+ticの設計施工による、スペースシャワーネットワーク社のためのアパレル工房兼ギャラリー「skin」 photo©+tic

+ticの設計施工による、スペースシャワーネットワーク社のためのアパレル工房兼ギャラリー「skin」です。お店のウェブサイトはこちら(店名はyachtです。)

音楽専門チャンネルやメディアを主催する、スペースシャワーネットワークが新しく運営するアパレル工房兼ギャラリー“yacht”の設計施工プロジェクト。衣類に直接印刷が可能なガーメントプリンターと全自動刺繍機を備え、一枚の衣類を作ることから地域の拠点を目指す場である。

計画地は都心の駅前の路面に位置し、プラスターボードで覆われた簡素な居抜き物件である。更新の激しい都心部の物件の多くがそうであるように、このプロジェクトでも「現状復帰」を前提とした計画を求められた。そこで、構造を露出する骨格的なリノベーションではなく、床壁天井の簡易な更新による、表皮的な場の作られ方とその施工性について考えることは自然な流れだったように思う。一見、チープとも言えるような「側」の更新の仕方を見直すことで、周囲の状況を巻き込みつつ軽やかな場作りの実現が、設計と施工を横断することで可能だと考えた。

このプロジェクトは、浜松を拠点にする私たちにとって東京という遠方の地で設計施工を一貫して実現され、しかもそれが初回打ち合わせから竣工まで1ヶ月半という凝縮した期間で行われた。クライアントの関係性が近かったこともその要因として挙げられるが、場の作り方自体を設計できたことが大きい。設計と施工を断絶せず、また施工においての職人的(追求/仕口/速度)あるいは素人的(発見/素材/手数)とどちらにも収束しない、プロジェクトとの適切な距離感の上で実現された建築である。

石上純也が設計して建設が進められている、山口のレストラン兼住宅の写真

石上純也が設計して建設が進められている、山口のレストラン兼住宅の写真が、店舗の公式サイトに多数掲載されています

石上純也が設計して建設が進められている、山口のレストラン兼住宅の写真が、店舗の公式サイトに多数掲載されています。店舗の名前は「レストランノエル」でオープン情報もこちらのサイトでリリースされるそうです。
こちらのサイトには模型写真やプロジェクトの概要も掲載されています。現在森美術館で開催中の建築展「建築の日本」でも模型や図面、施工プロセスの動画が展示されています。

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