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スノヘッタとECADIによる、中国の「北京市立図書館」。デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画。機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案。社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作る
スノヘッタとECADIによる、中国の「北京市立図書館」。デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画。機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案。社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作る photo©Yumeng Zhu
スノヘッタとECADIによる、中国の「北京市立図書館」。デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画。機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案。社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作る photo©Yumeng Zhu
スノヘッタとECADIによる、中国の「北京市立図書館」。デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画。機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案。社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作る photo©Yumeng Zhu
スノヘッタとECADIによる、中国の「北京市立図書館」。デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画。機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案。社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作る photo©Yumeng Zhu

スノヘッタECADIが設計した、中国の「北京市立図書館」です。
デジタル時代の図書館の在り方を追求した計画です。建築家は、機能性や地域への貢献を考慮して、“渓谷”の様な内部空間を“イチョウの葉”を参照した屋根で覆う建築を考案しました。そして、社会的な交流や知識の共有を可能にする場を作りました。


以下はリリーステキストの翻訳です

スノヘッタが、世界最大の気候制御読書空間の新しい北京市立図書館を公開

スノヘッタの北京市立図書館は、世界最大の空調完備の読書スペースとして、来館者に門戸を開きました。エジプトのアレクサンドリナ図書館に着手してから35年後、この図書館は、図書館のタイポロジーにおけるファーム最新のイノベーションとなりました。このプロジェクトは、北京の豊かな文化的・知的シーンに、学習、知識の共有、社交のための現代的でありながら忘れがたい場所を導入するものです。

新図書館は北京の副都心に指定されている通州区にあり、この地区はしばしば首都の東の玄関口と見なされています。通州にある新しい3つの主要な文化的建築物の1つである北京市立図書館は、それ自体が活気ある地区であると同時に、北京の都市構造の延長として、この地域をさらに確立しています。それは、この地区の野心的なマスタープランを支えるものであり、比較的未開発の地域から活気ある芸術と文化の発信地へと変貌を遂げる触媒の一助となるでしょう。北京中心部につながる新たな交通網の整備が進められており、通州は北京とさらに一体化し、訪問客を副都心に向かわせることが期待されています。

スノヘッタは2018年、国際コンペで北京市図書館を受賞し、地元パートナーのECADIとともにプロジェクトを完成させました。ファームは現在、アメリカで3つの図書館を手がけています。シャーロット・メクレンバーグ図書館、ファー・ロッカウェイ図書館、ウェストチェスター・スクエア図書館です。

デジタル時代に図書館の妥当性を取り戻す

10数年前、図書館は、デジタル化によっていつでもどこでも情報にアクセスできるようになったため、消滅しつつあるタイポロジーだと考えられていた。スノヘッタは、21世紀における図書館の妥当性を復活させるため、どのように見え、どのように機能し、どのように地域社会に奉仕するかについて、新たなヴィジョンを提示することに着手しました。北京市立図書館は、丘、木々、通恵河という絵のように美しい環境の中で、物体としての本の身体性と、原始的な体験として書かれた言葉を取り入れるためにページをめくるという意識的な運動に焦点を当てています。

スノヘッタの共同設立者でありパートナーであるシェティル・トレーダル・トールセンは言及しています。「人々の本への愛が、図書館をデジタル時代に生き残らせ、都市と市民に還元する新たな可能性を持っているのです」「スクリーンを離れて読書の喜びを再び呼び起こすために、身体と心、そして環境との関係を再解釈するのは私たち次第です。図書館はこれからも存在します」

公共生活と知的生活の重要な柱としての図書館の役割を再確立し、単なる本の保管庫以上の存在となるために、スノヘッタはこの建物を学習、文化、コミュニティの中心として位置づけました。北京市立図書館は、その時代と場所のニーズに革新的な対応を見出してきた図書館の歴史的起源に基づき、開かれた意見交換と人間同士の対話を核心的な目的としています。全体を通して、展示、パフォーマンス、会議、古書の修復のための専用スペースがあります。この建物は、本と人、そしてその向こうに広がる自然の風景との間に感情的なつながりを育むことで、図書館が廃れゆくタイポロジーになるという議論を、多くの可能性を生み出すことで断固として否定しています。

スノヘッタのパートナーでアジア太平洋地域担当ディレクターのロバート・グリーンウッドは言います。「図書館が社会で果たす役割や人々の利用方法は大きく変わりました」「図書館は今、社会的な交流や知識の共有を可能にし、活気あるコミュニティスペースとして機能することが求められています」

東京都庭園美術館での建築展「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」の入場チケットをプレゼント。会期中は建築内部の写真撮影が可能で、通常は非公開のエリアも公開
東京都庭園美術館での建築展「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」の入場チケットをプレゼント。会期中は建築内部の写真撮影が可能で、通常は非公開のエリアも公開東京都庭園美術館 本館 正面玄関 photo courtesy of 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館での建築展「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」の入場チケットを5組10名様にプレゼントいたします。
会期中は建築(本館、旧朝香宮邸)内部の写真撮影が可能で、通常は非公開のエリアも公開されます。応募締切は2024年3月6日(水)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表に変えさせていただきます)。展覧会の公式ページはこちら

※厳正な抽選を行いまして当選者の方にメールをお送りしました。沢山のご応募誠にありがとうございました。(2024/3/6追記)

この館(やかた)に込められたキーワードを拾い集め、解き明かす

旧朝香宮邸—。1933年(昭和8)に竣工したこの建物は、皇族・朝香宮家の邸宅として、または外務大臣・首相の公邸や迎賓館として、時代とともに役割を変えて様々な顔を見せながらも今日たくさんの方々をお迎えしています。 建設当初の姿を留めた旧朝香宮邸は、現在では特別で豊かな時間をお楽しみいただける美術館という一面のみならず、国指定の重要文化財という特性も兼ね備え、活用と保存の両輪を成した存在と言えます。

開館40周年を記念して開催する本展は、改めて旧朝香宮邸をじっくりと読み解く趣旨の展覧会です。これまで培った調査や研究をもとに、建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソード等、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして解説し、新たな見どころや魅力を来館者に発見していただきたいと思います。

今回、可能な限り建築空間との対話ひとつひとつを大切に考えていきます。今までに来館されたことがある方も、まだ見たことがない!という方も、この機会にぜひご来館いただき、建築そのものを存分にご堪能ください。そして当館の活動へのご理解を深めていただけるきっかけになれたら嬉しく思います。

リリーステキストより

以下に、建築の写真と詳細な情報を掲載します

永冶祐太 / 永冶建築研究所による、岐阜・多治見市の「House bsp」。設計者の自邸兼アトリエ。住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施。建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立
永冶祐太 / 永冶建築研究所による、岐阜・多治見市の「House bsp」。設計者の自邸兼アトリエ。住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施。建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立外観、北側の前面道路から見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶祐太 / 永冶建築研究所による、岐阜・多治見市の「House bsp」。設計者の自邸兼アトリエ。住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施。建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立外観、西側の「ニワ」から建物をえぐった部分の「ニワ」を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶祐太 / 永冶建築研究所による、岐阜・多治見市の「House bsp」。設計者の自邸兼アトリエ。住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施。建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立2階、住宅部分、ダイニングからリビング越しに「ニワ」を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ

永冶祐太 / 永冶建築研究所が設計した、岐阜・多治見市の「House bsp」です。
設計者の自邸兼アトリエの計画です。建築家は、住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施しました。また、建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立しています。

設計者家族の2世帯住宅+アトリエである。

住宅は結局モノの場所とヒトの場所が敷地にただ在る状態。謂わば倉庫や納屋だ。周辺環境に配慮しながらも単純な在り方を生み出してみたかった。

建築家によるテキストより

周辺は緩やかに南下り、敷地北側の狭隘道路以外は建物に囲まれた敷地である。道路は散歩する人、野良猫が行き交うような場所であり生活の気配を感じる場所である。 住宅ボリュームを敷地の片側に寄せてまちと連続するニワとし、光や風が南から北側道路まで通り抜けるあり方とし、まちの雰囲気をつくっている関係性に接続できるようにした。

また、住宅ボリューム中央部を抉り取りニワとすることでまちと連続させつつも、内部においてはプライバシーに配慮しながら四季折々の光、通風を確保する計画とした。ニワや開口部、吹き抜けによって立体的にまちが内外に繋がる。

建築家によるテキストより

建築を担保する最低限の設えとして骨(構造)と皮(内外壁、断熱)、まとめあげるプロポーションをまちの雰囲気に馴染ませられるよう意識した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 開発企画から設計、竣工後の運営までも行う「株式会社キャンプサイト」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設備設計者を募集中
【ap job更新】 開発企画から設計、竣工後の運営までも行う「株式会社キャンプサイト」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設備設計者を募集中
【ap job更新】 開発企画から設計、竣工後の運営までも行う「株式会社キャンプサイト」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設備設計者を募集中「自然とともに、あそび、はたらき、くらす」がコンセプト

開発企画から設計、竣工後の運営までも行う「株式会社キャンプサイト」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設備設計者募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社キャンプサイトではディレクター、アーキテクト、設計スタッフをそれぞれ数名募集しています。
経験者、新卒どちらも幅広く募集しますので、キャンプサイトの仕事や考えに共感いただける方の応募をお待ちしています。

私たちキャンプサイトは自然や地域との繋がりが生まれる場所・空間作りをテーマに、不動産事業や建築事業の企画、設計、運営に取り組んできました。設計事務所でありながら、自社運営のキャンプ場、ホテル、コワーキングなどの運営経験を生かして、企画や設計に繋がっています。

現在進行中の主なプロジェクトはホテル、アウトドア施設、小学校の利活用などがあり、これまで取り組んできたキャンプ場やグランピング施設、廃校を活用した宿泊施設、地域のスポーツカフェとあわせて、地域や自然に関わりのあるプロジェクトが多いことが特徴です。

キャンプサイトでは私たちが実際に取り組む設計業務を単にデザインや建築のプランニングということでなく、大きくは事業の一部であるという考えを大事にしています。クライアントから提示された設計与件だけでなく、どのような人が、何を目的にこの場所を訪れるのか、どのようなサービス・運営がなされるのかをイメージし、不動産として長く価値を持ち続けられるような場所・空間となるか、という視点を大事にしています。

また、事業である以上、当初の予算やスケジュールを守りながら、クライアントの要求する品質を実現するためにプロジェクトをマネジメントしていくことを大事にしています。

成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」。木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店。天井高のある既存区画を活かし、ヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案。街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担う
成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」。木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店。天井高のある既存区画を活かし、ヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案。街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担う外観、通りより見る、夕景 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」。木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店。天井高のある既存区画を活かし、ヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案。街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担う左:お菓子売り場、右:化粧品売り場 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」。木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店。天井高のある既存区画を活かし、ヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案。街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担う左:お菓子売り場、右:化粧品売り場 photo©西川公朗

成瀬・猪熊建築設計事務所が設計した、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」です。
木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店です。建築家は、天井高のある既存区画を活かし、岐阜県中津川のヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案しました。また、ヴォールトは街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担います。店舗の場所はこちら(Google Map)。

木材会社が手がけるスイーツとコスメのショップが銀座に新しくオープンした、店舗のデザインです。

建築家によるテキストより

銀座の一等地の1階・天井高が5.3mという圧倒的に恵まれた環境に、私たちがデザインしたのは、材木そのものを使った巨大な屋根です。

中津川のヒノキの森をイメージした深い緑色の空間に浮かせた105角の檜材の2つのヴォールトは、材木の力強さ・迫力がありながら、独特の浮遊感を生み出し、街並みのなかでも独特の存在感を放ちます。それぞれのヴォールトは、スイーツとコスメのエリアを緩やかに規定します。

建築家によるテキストより

銀座に生まれた森の中で、木の恵みから丁寧に作られたスイーツとコスメに出会うことのできる店舗です。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住宅・集合住宅・オフィスなどを手掛け、多くの受賞歴も持つ「若松均建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 住宅・集合住宅・オフィスなどを手掛け、多くの受賞歴も持つ「若松均建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 住宅・集合住宅・オフィスなどを手掛け、多くの受賞歴も持つ「若松均建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中緑が丘のコーポラティブハウス

住宅・集合住宅・オフィスなどを手掛け、多くの受賞歴も持つ「若松均建築設計事務所」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【事務所について】
1989年の事務所設立から30年以上、個人住宅、集合住宅、分譲住宅、オフィスなど様々な規模のプロジェクトの新築、リノベーションの設計を行っています。環境に応答した建物の建ち方、構成のあり方から導かれた独自性のある建築を心がけています。また、デザイン面に加え、居住性、耐震性、メンテナンス性など、多角的な視点から設計検討を行います。

【経歴】
1960 生まれ
1985 東京工業大学工学部建築学科卒業
1989 株式会社デスクファイブ一級建築設計事務所設立
1999 株式会社若松均建築設計事務所に改称
-2016 武蔵野美術大学
    東京理科大学
    日本大学
    宇都宮大学
    昭和女子大学
    茨城大学 他非常勤講師
2016- 前橋工科大学建築学科教授

【プロジェクト】
現在、住宅、集合住宅、福祉施設などのプロジェクトが進行中で、主に小規模から中規模程度の建築設計を行なっています。

吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される外観、道路より見る。 photo©ISSEY MIYAKE INC.
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される1階、売り場 photo©ISSEY MIYAKE INC.
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される中2階、売り場 photo©ISSEY MIYAKE INC.

吉岡徳仁がデザインした、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店です。
19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修する計画です。デザイナーは、ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案しました。また、ミニマルで現代的な美学を反映されました。

19世紀のフランスの歴史的な建築に、太陽を象徴するオレンジが彩られている。

特殊な電解技術により染色された、オレンジ色のアルミニウムウォールの空間には、イッセイ ミヤケのものづくりのフィロソフィーと、未来へのエネルギーが表現されている。

デザイナーによるテキストより
自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催。森林環境の研究者で心身健康科学の専門家と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーが登壇
自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催。森林環境の研究者で心身健康科学の専門家と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーが登壇

自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催されます。
森林環境の研究者で心身健康科学の専門家の高山範理と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーの神田幸輝が登壇します。開催日時は、2024年3月21日(木)16:00~17:15参加費無料です。イベントの申込ページはこちら。【ap・ad】

自然環境を取り入れた心地よい空間づくりとは?

バイオフィリア研究のスペシャリストとパナソニックの研究開発リーダーが、快適で心地よい空間づくりについて講演します。

バイオフィリアとは

自然環境下で進化してきたヒトには、先天的に自然や森林を「好ましい」と感じる性質があるとした仮説です。
自然を感じるデザインを生活圏や働く環境に取り込むことで「リラックスしやすい」「開放的な」といった印象を与え、空間の魅力の向上につながることが期待されます。

以下に、詳細な情報を掲載します。

GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、キャノピー下からカフェスペースを見る。 photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、受付・待合スペース photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、メインコート photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、キッズパーク photo©PicnicWork

ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ泉設計室構造計画研究所が設計した、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」です。
旧新聞印刷センターを転用した施設の計画です。建築家は、災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向しました。また、様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続します。施設の公式サイトはこちら

徳島市東部の埋立地、マリンピア沖洲に建つ徳島新聞社の旧新聞印刷センターが、機能移転に伴い2020年に徳島県に寄付されました。

築25年ですが、新耐震基準にも適合していることから、県は、この印刷センターを災害時の「広域物資輸送拠点」とし、かつ平時の活用用途とそのための改修提案、そして持続可能な事業計画を含めたハード・ソフト一体型の設計競技を行いました。

建築家によるテキストより

私たちは、徳島市内のインドアスポーツ施設が徳島駅前に移転し、屋上に設置されるフットサルコートが屋外になり雨の日の利用が難しいこと、子育て世代や中高生が雨の日に行く場所が少ないという意見に耳を傾け、子どもの可能性を伸ばすスポーツ&カルチャー&イベントスペース、カフェ、学童保育、防災がひとつの屋根のもと連携していく、おきのすインドアパークを提案し、設計者に選定頂きました。

建築家によるテキストより

この施設は社会インフラであった新聞の印刷センターの痕跡が感じられると同時に、平時と災害時の両面で使われることを前提にしたリバーシブルなデザインで徹底しました。

例えば、カフェスペースは、かつて新聞が刷り上がったのちにトラックに積み込むための発送センターがあった場所に設けました。厨房はもと管理人室を転用しています。室内外の仕切りはシャッターがあった場所に、災害時にも入って来ることの出来るトラック車高に配慮したポリカーボネートの引き戸を新設し、平時は障子のように開閉することで、カフェのテーブルのある場所と屋外が、キャノピー下とつながった活用が可能としています。

キッズパークは、広い場所を活かして、災害時には移動可能な運送用パレットでアスレチックのような凹凸のある遊び場所をつくっています。パレットの高さが140mmである凹凸のある場所は、子どもたちの好奇心を刺激しつつ、子どものスケールである安全性を両立させています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中ACB Living Photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

わたしたち、LIGHTHOUSEの拠点は、長崎県の離島壱岐島。

仕事はこの地域に深く関わり、問題をみつけ、本当に必要なものを抽出すること。

何かを始めるときには、都市であっても、地方であっても必ず空間が必要です。地方で事業を始めたい人や新しい生活を始めたい人に並走しながら、どうすればこれからの新しい価値を生み出せるのかをクライアントと共に日々話をしながら進めています。

小さな地域で建築をつくることはその地域が小さければ小さいほど、新しく挿入される空間が周囲や社会へ与える影響が大きく、社会との関りをより強く感じることになります。現在は宿泊施設、醸造所、飲食店、店舗や住宅などいろいろな種類の計画が進行しており、この地域全体に与えうる影響を考え、地域の人の思考を刺激する空間を目指して1つ1つ丁寧に向かい合っています。

壱岐島は島とはいっても福岡市内から高速船で1時間、近くにはスーパーやコンビニなどがあり、生活に大きな不便はありません。美しい海と美味しい食材があり、サーフィンや釣りを楽しんだり、都市とは違う時間が流れています。

静かな環境でシンプルな生活を楽しむことができる方の応募をお待ちしています。

堀部安嗣が、刊行された自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II』の“製作秘話”を語っている動画

堀部安嗣が、刊行された自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II: 2012–2019 全建築と設計図集』の“製作秘話”を語っている動画です。amazonでの販売ページはこちらです。

2024年2月26日に堀部安嗣作品集 Vol.2が発売となりました。

製作の過程で工夫したことや考えたこと、より作品集を楽しめるようなポイントを「製作秘話」として堀部が語りました。

作品集は全国の書店や通販でお求めいただけます。
ぜひお手元に作品集を置き、一緒にページをめくりながら動画をご覧ください。

隈研吾建築奨学財団が、今年の奨学生の募集要項を公開 【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中ラジアルアンプハウス / 新建築住宅特集2024.1月号 / モダンリビング271 / Archi-Neering Design AWARD 2023優秀賞 / 写真:Koji Fujii(TOREAL)

接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史“を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【and to 建築設計事務所について】
代表の谷口幸平は、中村拓志&NAP建築設計事務所で設計部長、ディレクターを歴任し、約10年勤務(狭山の森 礼拝堂・休憩棟、数々の住宅、商業施設、北海道のホテル等を担当)。2019年に現事務所を設立し、現在は8名が在籍する設計事務所です。

事務所名の「and to」とは接続詞 and と前置詞 to を組み合わせた言葉です。「場所が育てる建築」から、その場の潜在的価値を顕在化し、接続詞のように「人、地域、自然環境、歴史」を建築が繋ぐ。そして、前置詞のように建築がその方向性を示し、プロジェクトの目的へ到達する事を表しています。

等位接続詞であるand が語と語、句と句を対等に結ぶように施主、施工者と私達はもちろん、スタッフにも積極的な提案や、コミュニケーションをして頂ける方を募集します。

【進行中プロジェクトと業務内容】
富裕層住宅や別荘、リゾートホテル、保養所、オフィス、植物の温室、撮影スタジオ、レストラン等、様々なプログラムが進行中です。

初期のアイデアや事業企画、コンセプト立案、実施設計や3Dの作成、設計監理はもちろん、ランドスケープデザインや、家具のデザインまで幅広い業務を行います。インテリアやディテールにも力を入れていますので、内装や家具デザインに興味がある方にも向いています。

3Dプリンター、3Dスキャン等、効率化のためのツールも試行中です。1年目から担当物件を持ち、プロジェクトに携わって頂きますので、自身の能力を高めたい方をお待ちしております。

橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する外観、道路より見る。 photo©長谷川健太
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する1階、左:ホール、右:地下1階の店舗へと繋がる吹抜 photo©長谷川健太
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する3階、店舗 photo©長谷川健太

橋村雄一 / Studio Hashimuraが設計した、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」です。
明治通り沿いの敷地での計画です。建築家は、ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向しました。そして、方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

原宿の明治通り沿いに建つこのビルは、数々のアウトドア・スポーツブランドを擁するゴールドウインの自社ビルであり、下層部に同社が商標権を持つザ・ノース・フェイスの店舗、上層部にはサテライトオフィスや多目的スペースが入る。

建築家によるテキストより

敷地が狭小なため、建物は歪な敷地形状をそのまま立ち上げた外形とするのが必然で、三方が建物に囲まれた環境であることから、細長いファサードが唯一この建築が外に対して表現できる要素であった。
しかしながら、このような密集地の商業ビルの典型である加飾されたファサード表現は、同ブランドに通底する機能的なミニマリズムの精神に反しているように思え、そうかと言ってオフィスビルのような冷たさも望ましくない。設計はそのような考えを巡らせることから始まった。

建築家によるテキストより

私たちが採用したのは、近代的なビルの原型のような形式に、有機的なイメージを重ね合わせることであった。
このビルは地下1階から2階の床までが鉄筋コンクリート造の基壇となっており、その上の5層の鉄骨造、そして頂部のパーゴラと合わせて古典的な3層構成となっている。カーテンウォールのマリオンのスパンは正確な三等分割で、両隅のマリオンも中間部のそれらと等しく見えるように扱うことで、無限に拡張可能なグリッドを暗示している。

それに対し、階高は上層になるほど大きくなり、頂部ではパーゴラが空と溶け合い、輪郭をぼかしている。それは平面的な制約の強い環境でより多くの光と空気を上空に求める、植物的な躍動を想起させる。このビルは街区ブロックに挿入された小さなピースではあるが、私たちはこのファサードがその小ささの中で閉じることを良しとせず、より開かれた姿となることを望んだ。

建築家によるテキストより
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる外観、道路側のファサードを見る。 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao

ファラが設計した、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」です。
エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家です。建築家は、道路側と裏庭側のファサードの其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計しました。また、内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめることも意図されました。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です

小さな家は平凡であることを拒みます。3つの階層が微妙に異なる幾何学的なゲームを演じます。その空間は小さなジェスチャーで組み立てられます。勾配天井、湾曲した千鳥状の壁、挿話的な二重の高さ、高くそびえる煙突。1階は庭に面したメインリビングを収容し、サーキュレーションとセカンダリースペースは微妙な壁の陰に隠されています。中層階は中央の廊下を中心に構成され、そこから螺旋階段で屋根裏部屋へと続きます。この家は、エピソードと魅力的な断片の集合体なのです。

3つの階層にあるスペースは異なりますが、色と塗装がプロジェクトをまとめています。この家は豊富なテクスチャーとパターンを提示します。白と濃紺のストライプが窓のシャッター、キッチン、取っ手が少し誇張された複数のキャビネットを覆っています。木製の床のドット模様のカーペットが各階に繰り返され、別の統一要素として機能しています。そして、各ドアには深緑色の円が描かれた切り抜きがあります。

2つのファサードは互いに矛盾しています。一方は秩序があり、重く、魅力的です。もう一方は、不条理、軽さ、遊び心のある気まぐれにふけっています。通り側には、豊かな大理石のコーニスで装飾された窓のグリッドがあります。裏側は青い柱と大理石の要素で中断されたガラスウォールの形をなしています。細長い縞模様の煙突が勾配屋根の上に高くそびえています。ルソーのような裏庭の鏡は、裏のファサードとその奥の室内の断片を映し出し、特異な家のイメージを分裂させ、増殖させています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/19-2/25]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/19-2/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/2/19-2/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる
  2. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「志堅原の家」。農業を営む施主家族の為に計画。“環境に順応した生活”を目の当たりにし、“この地の営み”や“沖縄の環境”と共にある住宅を志向。内外が連続する土間の上に“高さの異なるヴォールト天井”が連続する建築を考案
  3. 胡実建築設計事務所による、東京の「大開口テラスの家」。住宅街での計画。窮屈にならず“余白を感じられる”住まいとして、内部空間と繋げて使用可能な“エクステリアリビング”としてのテラスを備えた建築を考案。テラス周辺のヴォリュームの操作で開放性と親密さも両立
  4. 関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・海部郡の「大治の家」。同規模の建物が連なる住宅街の敷地。“家族だけの空間と時間”を求め、視線の遮断だけではない“心理的なプライベート性”を持つ建築を志向。4つの軸で壁面角度を操作して周辺環境との関係を曖昧にする構成を考案
  5. スタジオ・ムンバイのビジョイ・ジェインによる、カルティエ現代美術財団での建築展「Breath of an Architect」。“人間と自然の関係に対する深い関心”を反映した作品をつくる建築家の展覧会。光と影、明るさと重力、土、石、水等を組み合わせて感覚的な体験を構成
  6. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの店舗「RE;CODE CHEONGDAM FLAGSHIPSTORE」。アップサイクルで製品を作るブランドの旗艦店。アトリエも備えた“資源の循環”を表現する場として、店の自由度を残す“スケルトン”と“家具”で構成する空間を考案。什器自体も廃材等のアップサイクルでつくる
  7. 久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイ・バンコクの「House K」。イメージ先行ではない“家”を追求する計画。自然発生的な状態を求め、地域の一般構法を採用した上で“諸室”と“余白”の均衡を見極める設計を志向。“内部構造を変形”して表に出す構成は“公共性”の導入も意図
  8. NOIZによる、東京・渋谷区の「kitasando terrace」。共同住宅と事務所からなる都心の複合ビル。厳しい法規制の下で、空間の気積の確保と同時に“ヴォリュームの分節”等で周辺のスケールとの調和も志向。内外を繋ぐ“多様な中間領域”で都市の風景や自然の感受も意図
  9. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む
  10. 堀部安嗣が、自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II』を解説している動画
  11. ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える
  12. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  13. 三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る
  14. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  15. せんだいメディアテーク等の模型を製作した、坂野正明の展覧会「坂野正明 と QUMA DESIGN WORKS -建築模型の冒険-」が、東京のkudan houseで開催
  16. 川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案
  18. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  19. SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・渋谷区のオフィス「京屋」。元専門学校のビルを改修して社屋にする計画。其々のフロアの既存条件を活かし、可能な限り大きなテーブルを配置して“各部署が目指すワークスタイル”を実現。テーブルと什器が呼応し合うよう両者にシナ合板を採用
  20. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・秦野市の、施工費約720万円で完成させた、将来的な他用途への転用も考慮した住宅「HOUSE-KT(加藤小屋)」

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