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塩塚隆生アトリエによる、大分の、床面積1000m2のオフィスの改修計画「オフィスランドスケープ」の写真

塩塚隆生アトリエのウェブサイトに、大分の、床面積1000m2のオフィスの改修計画「オフィスランドスケープ」の写真が掲載されています。

商社のオフィスの改装計画。床面積1000m2の無柱空間に、120名の社員が部署を超えて混ざり合い相互が理解し影響し合う開かれたオフィス空間を求められた。気積の大きなスポーツ施設のような空間は、内装を扱うというよりはランドスケープをつくるような捉え方で計画することが、開かれたオフィスにつながるように感じた。 まず人の動きのリードとなる円のラインを、空間いっぱいに設けた。この立体的なラインは、内部にロッカーを設えた謂わば土塁のようなもので、円の内側は執務のフィールドとして、外側を打ち合わせや休憩・プレゼンテーションなどのコミュニケーションのためのフィールドとして設えている。さらにその外側には、個別の会議や応接・トイレなどのクローズドな部屋を配置している。 一方これら水平に広がる要素に対して、空間のアンカーのような役割として「マウンテン」と呼ぶ構築物を設けた。マウンテンは、円形平面の階段状の立体でその内部は談話室としている。しかし段上にはあえて機能を与えず、そこにただあるものとしてまさに「山」として設えた。 デスクはピクニックで野原にシートを広げるように、一定の法則にしたがいながらもそれぞれの社員がさまざまな方向を向く配置とした。それらは、緩やかに部署ごとのまとまりをつくってはいるが、相互の関係性の中でやがて獣道のように通路が浮かび上がってくる。スケルトンの天井には、中央部を開口してハイサイド窓を設けた。採光と通風を促し執務環境を向上させるとともに、自然の光が執務のフィールドに落ちることで、より屋外を感じられるようにした。また、円形の土塁状のカウンターに沿ってフィールドを循環する通路を設け、その通路上にアルミのプレートを吊り下げて立体的にもエリアを視覚化した。この円上を移動すれば必ず各部門の様子にそれも自然に接することになる。

塩塚隆生アトリエによる、大分の、建物の外周部にスロープなどの動線空間がらせん状に配された、店舗・住宅の複合建築「SJ」の写真と図面

塩塚隆生アトリエのサイトに、大分の、建物の外周部にスロープなどの動線空間がらせん状に配された、店舗・住宅の複合建築「SJ」の写真と図面が35枚掲載されています。

暮らすことと開くことの交差点として

城下町の市街地にたつRC造3階建ての複合建築。敷地は、幹線道路から神社の参道へ入る交差点に位置し、かつては酒屋が営まれ催事には参拝者にお酒を振る舞う等地域とつながりが深い場所だった。建物は、1階のワインショップ、祖母の住宅、食堂、オーナーの住宅がらせん状にスロープにそって積み重なる立体的な町屋のような構成である。それぞれは、用途としてはつながりのない独立した空間といえるが、これらが有機的につながって居住者の生活が成り立っていることから、全体をひとつの家としてもとらえている。ワインショップはこれまでの地域との関係を引き継ぎながら、食堂は近接する病院に通う高齢者が立ち寄れる場所として、まわりに開かれた関係が無理なくかたちづくられる建築を目指した。建物の内部には階段が無く屋外のスロープから各室にアプローチする。らせん状に登っていくと城下町の様々な方向・高さの風景が日常的に感じられる。この高さの変化が、内部空間に床高・天井高さに変化をもたらせ、多様な表情の室内がスロープを介してまわりに開きながら展開している。建物は、隣地との間に設けた路地を含め4面が接道し、スロープが参道や路地の延長として各通りとの関係をつくっている。この立体的な路地ともいえるスロープは、隣接する病院へ通う高齢者が自力で立ち寄れるように、また想定されている南海トラフ地震の津波への避難対応としての機能もある。

フランク・ゲーリーによる「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」にプロジェクションマッピングが行われている動画

フランク・ゲーリーによる「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」にプロジェクションマッピングが行われている動画です。2003年にアメリカ・ロサンゼルスに完成した建築です。

ピーター・ズントーの新しいオーディオブック『Peter Zumthor Talks About His Work: A Biographic Collage』

ピーター・ズントーの新しいオーディオブック『Peter Zumthor Talks About His Work: A Biographic Collage』がamazonで予約受付集中です。発売は2018年10月15日を予定。出版社のウェブサイトにも情報が掲載されています。

Over the past thirty years, world-renowned Swiss architect Peter Zumthor has opened up on his work in numerous interviews, conversations, lectures, and other talks, offering copious insights into the contexts of his work and his self-conception as an artist. Many of these interviews and talks have been recorded, yet most have also been to this point unreleased.

Peter Zumthor Talks About His Work pairs the renowned architect with celebrated film director and documentarian Christoph Schaub for a lavish biographic film collage that draws from the interviews and talks. It spans all of Zumthor’s career, from the 1980s to the present, and explores his entire body of award-winning work. It also introduces viewers to Zumthor the person, showing how he has evolved over three decades yet remains much the same man. Characterized by consistency and authenticity, his comments show him following his inner compass and ideals. In addition to archival material, the film also features wholly new conversations between Zumthor and Schaub, recorded especially for this compilation.

Produced to coincide with Dear to Me, an exhibition curated by Zumthor for the Kunsthaus Bregenz, Peter Zumthor Talks About His Work is a richly produced and visually stunning portrait of the acclaimed architect, a sincere tribute to its subject and a work of art in its own right.

日建設計・山梨知彦が、ラッパーのZeebraの家庭教師をしていたことをtwitterで公開し、本人とのやりとりも発生し話題に

日建設計・山梨知彦が、過去にラッパーのZeebraの家庭教師をしていたことをtwitterで公開し、そのツイートを発見した本人とのやりとりも発生し話題になっています。

コールハースによる、建築の要素に着目した新しい書籍『Elements of Architecture』

OMAのレム・コールハースによる、建築の要素に着目した新しい書籍『Elements of Architecture』がamazonで予約受付中です。発売は2018年10月25日を予定。こちらのサイトに中身の写真と日本語での簡単な紹介があります。

Architecture is a compelling mixture of stability and flux. In its solid forms, time and space collide, amalgamating distant influences, elements that have been around for over 5,000 years and others that were (re-)invented yesterday.

Elements of Architecture focuses on the fragments of the rich and complex architectural collage. Window, facade, balcony, corridor, fireplace, stair, escalator, elevator: The book seeks to excavate the micro-narratives of building detail. The result is no single history, but rather the web of origins, contaminations, similarities, and differences in architectural evolution, including the influence of technological advances, climactic adaptation, political calculation, economic contexts, regulatory requirements, and new digital regimes.

Derived from Koolhaas exhaustive and much-lauded exhibition at the 2014 Venice Architecture Biennale, this is an essential toolkit to understanding the pieces, parts, and fundamentals that comprise structure around the globe. Designed by Irma Boom, the book contains essays from Rem Koolhaas, Stephan Trueby, Manfredo di Robilant, and Jeffrey Inaba; interviews with Werner Sobek and Tony Fadell (of Nest); and an exclusive photo essay by Wolfgang Tillmans.

A mammoth undertaking: smashing open the last 100 years of architecture and ripping out its innards for forensic analysis.
— The Guardian

日建設計・三井祐介とオンデザイン・萬玉直子の対談「世代間で違う 育児と仕事への意識」

日建設計・三井祐介とオンデザイン・萬玉直子の対談「世代間で違う 育児と仕事への意識」が、BEYOND ARCHITECTUREに掲載されています。

 今回のケンチクウンチクの対談者は、この本にも寄稿している、日建設計の三井祐介さんとオンデザインの萬玉直子さん。
 日建設計は、創業118年という歴史を誇り、約2,500名もの社員を抱える日本を代表する大手組織系設計事務所です。三井さんは「東京スカイツリータウン」「灘中学校、高等学校」「赤坂センタービル」など、これまで都市開発から学校施設まで多くのビッグプロジェクトを担当。私生活では、4歳と7歳になるお子さんの育児にも積極的に参加しています。一方、オンデザインの萬玉さんは、現在、事務所設立以来最大となるプロジェクトのリーダー。昨年はお子さんを出産されるなど、公私ともに多忙な日々を送っています。
 「子育て」と「仕事」。この普遍のテーマにどう対峙し、日々、効率よく取り組むべきか。今まさに実践中であるおふたりに語り合っていただきます!

ネイ&パートナーズジャパンの渡邉竜一に「出島表門橋」などについて聞いているインタビュー

ネイ&パートナーズジャパンの渡邉竜一に「出島表門橋」などについて聞いているインタビューが、AGCのウェブサイトに掲載されています。

BIGが内装を手掛けた、WeWork社が運営する3~9歳を対象としたニューヨークの学校「WeGrow」の写真

BIGが内装を手掛けた、WeWork社が運営する3~9歳を対象としたニューヨークの学校「WeGrow」の写真が6枚、dezeenに掲載されています。こちらに日本語でのWeWorkの新しい試みを紹介する記事がありました。2018年5月にBIGのビャルケ・インゲルスがWeWorkのチーフ・アーキテクトになることが発表されていました。

デイビッド・ホックニーが、iPadでデザインしたステンドグラスが、イギリスのウェストミンスター寺院に設置

著名な画家のデイビッド・ホックニー(wiki)が、iPadでデザインしたステンドグラスが、イギリスのウェストミンスター寺院に設置されたそうです。リンク先のdezeenに写真が7枚掲載されています。

MADの設計で建設が始まった、中国の、施設全体がランドスケープの中に埋設しているようなスポーツキャンパスの画像

MADの設計で建設が始まった、中国の、施設全体がランドスケープの中に埋設しているようなスポーツキャンパスの画像が6枚、dezeenに掲載されています。

スティーブン・チルターンによる、中国・無錫市の、建物周囲に建てられた無数の柱が竹林を想起させる劇場の写真

スティーブン・チルターン(Steven Chiltern)のウェブサイトに、中国・無錫市の、建物周囲に建てられた無数の柱が竹林を想起させる劇場の写真と図面が15枚掲載されています。

【ap job更新】 株式会社 青島裕之建築設計室が、スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社 青島裕之建築設計室が、スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社 青島裕之建築設計室が、スタッフを募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

株式会社 青島裕之建築設計室の、スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

デザインが好きで誠実で集中力のある方、歓迎。
都市計画を含めた広い視野でデザインを行い、独り立ちできる建築家に育てます。

私たちの手がける仕事は建築単体の設計をはじめ、まちづくりや都市計画(アーバンデザイン)、土木景観計画、病院・教育・福祉等、専門的な知識を要する建築計画、インテリアデザイン、家具等のデザイン等、ジャンルも規模も幅広く、多岐にわたります。
仕事を通してより細やかな感性と、計画・デザインに対するより緻密な思考を深めていけます。

ミースのバルセロナパヴィリオンで行われている、アーティストによる竜安寺の石庭にインスパイアされたインスタレーションの写真

ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナパヴィリオンで行われている、アーティストのスペンサー・フィンチによる竜安寺の石庭にインスパイアされたインスタレーションの写真が10枚、archdailyに掲載されています。
バルセロナパヴィリオンでは定期的にこのような作品展を行っており、2009年にはSANAAがインスタレーションを披露したこともあります。
また、2017年にはこの建築に特徴的な大理石の表面を白いシートで覆い抽象化するという大胆なインスタレーションが行われ、訪問した人を驚かせていました。

長岡勉 / POINTによる、愛知・西尾市の複合文化施設「知識の蜂の巣」
長岡勉 / POINTによる、愛知・西尾市の複合文化施設「知識の蜂の巣」 photo©DARUMA 尾崎芳弘

長岡勉 / POINTによる、愛知・西尾市の複合文化施設「知識の蜂の巣」です。
施設の情報はこちらでどうぞ(現在も常設されているようです)。

老朽化したドーム劇場を改修し、世界最小の複合文化施設にする計画。
約1m角のマスを25個並べ、お茶室・ギャラリー・資料室・ラウンジ・物見台など、10の異なる空間を集めた。
全体は迷宮のような空間だが、壁の高さがすり鉢状に低くなり、中央から周りを見渡せる。また、物見台は上空からの視点として全体を一望できる。

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・日本橋の店舗「イソップ 日本橋高島屋S.C.店」
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・日本橋の店舗「イソップ 日本橋高島屋S.C.店」 photo©イソップ

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・日本橋の店舗「イソップ 日本橋高島屋S.C.店」です。

「橋」としての「日本橋」が出来たのは1603 年―。江戸時代に建設されて以降この場所は日本の交通網の「起点」とされ、その地理的な特徴を背景に、金融、文化、流通、情報などあらゆる都市機能の「中心地」として発展してきた。それと同時に、木造から石造、さらにはその橋の上に人工的なハイウェイを仰ぎ姿や風景を変えてきた日本橋は、常に様々なものを取り込みながら変化してきたこのエリアの象徴的な存在でもある。わたしたちはこのストアで、日本橋のそのような中心性や歴史的なグラデーションを感じられるような空間をつくりたいと考えた。それは明快な中心を起点にボリュームを構成する、とてもコンセプチュアルなストアである。各ボリュームに配された機能やプロダクトによって、イソップの世界観とこの都市の空気感とが重なり合うような場所を目指した。

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