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今津康夫 / ninkipen!による、大阪・箕面市の自邸「と」
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・箕面市の自邸「と」 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・箕面市の自邸「と」 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪・箕面市の自邸「と」です。

私たちの家である。
大阪府郊外の箕面市に位置するこの住宅街は、街開きから50年が過ぎて建て替えが進んでおり、更地になった私たちの敷地には紅白の梅、紅葉、百日紅、躑躅、五葉松、山茶花、棕櫚など多くの木々が健気に生い茂って残されていた。
まず初めに数十年そこに居続けたそれらを全て引き継いで残すことを決め、さらに新たな木々を植えて家をぐるりっと取り囲むことを考えた。道路側には混ぜ垣をつくり、隣地側にはベリーや石楠花、夏櫨など多くの樹種を増やして一年を通して変わり続ける緑の環を描いた。
次に、それらの木々との間をすり抜けるように、基礎から持ち出したスラブと軒庇による半屋外の回廊を家に巻きつけて庭との中間領域をつくり、内と外を緩やかに繋げた。
さらに、既存の堀込車庫から庭に向かって三角形の階段室を増築し、道と回廊を繋げ、回遊性を増幅させた。
内部は1階南側をあえて掃き出し窓とせず、開口部を横長のプロポーションとして水平方向に押し広がる空間とするとともに、段差によって敢えて庭との距離を取り、軒下を余白として扱うことで、暮らしの中に静寂を求めた。リビングの天井伏はその下で振舞う行為との関係性を断ち、庭との連続性のみを考えて中央で切り替えている。
2階は左右対照の田の字型プランとし軸組に規律を与え、棟木の下に位置する壁と柱は全て真壁にして中心軸を可視化した。ロフト階は軒桁から上の欄間部分に壁を設けず開放し、天井全体を視覚的につなげて家に一体感をもたすこと試みている。
夏の間咲き続けた百日紅がいつの間にか散り、紅葉が色づき山茶花が咲き始める中、私たちの新たなステージがこの家から始まっている。

【ap job更新】 ネジアーキテクツが、設計デザインパートナーを募集中
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篠崎弘之建築設計事務所が改修を手掛けた、千葉・銚子市の商業施設「犬吠テラステラス」
篠崎弘之建築設計事務所が改修を手掛けた、千葉・銚子市の商業施設「犬吠テラステラス」 photo©池本史彦
篠崎弘之建築設計事務所が改修を手掛けた、千葉・銚子市の商業施設「犬吠テラステラス」 photo©池本史彦

篠崎弘之建築設計事務所が改修を手掛けた、千葉・銚子市の商業施設「犬吠テラステラス」です。
オープンは2019年1月1日6時とのこと。施設の公式サイトはこちら。また、用途変更申請を、建築再構企画・佐久間悠が手掛けています。

弊社で設計監理しました、大規模フルリノベーションによる「犬吠テラステラス」が 2019年1月1日6時にグランドオープンいたします。本州最東端で初日の出を一番早く拝める場所になります。カフェや展示ギャラリー、地産のお土産屋さんや体験ワークショップスペースのある、地域活性化のための施設です。増改築を繰り返していた既存に対して、新規構造も含めて新旧の対比や時間の境目がなくなるようなリノベーションを目指しました。

伊東豊雄の設計で完成した、埼玉・川越市の、スーパーマーケット・ヤオコーの新社屋の写真

伊東豊雄の設計で完成した、埼玉・川越市の、スーパーマーケット・ヤオコーの新社屋の写真が流通ニュースに17枚くらい掲載されています。伊東は2012年に「ヤオコー川越美術館」を完成させていました。

最も注目を集めたトピックス [期間:2018/12/17-12/23]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/12/17-12/23)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、宮城島崇人建築設計事務所による、神奈川の「森のホワイエ/横浜国立大学ローカル実践コア拠点」

2、O.F.D.A.+東京理科大学坂牛研究室による、山梨・富士吉田市のコワーキングスペース「anyplace.work 富士吉田」

3、黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・府中市の住宅「COVER」

4、野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知の別荘の改修「海辺の別荘 野間の改構」

5、日建設計による、中国西安市のオフィスと商業の複合施設「IEC VANKE CRNTER」

6、槇総合計画事務所が優先交渉権者に選ばれた、長崎の「大村市新庁舎」設計プロポの提案書

7、多田正治の設計・監理で、地域住民や学生らがセルフビルドで増築・改修した、三重・尾鷲市の「梶賀のあぶり場」

8、「ジェノバの新しい橋、設計はレンゾ・ピアノ氏 8月に崩落事故、総工費260億円」(AFPBB News)

9、吉村真基建築計画事務所による、三重・四日市市の既存住宅の増築と改修「西坂部の家をめぐるもう一つの解釈」の内覧会が開催

10、イギリスの新聞ガーディアンによる2018年の建築ベスト10の1番に、石上純也のカルティエ財団での展示が紹介

11、隈研吾のサイトで公開された、スコットランドの美術館「V&A Dundee」の写真

12、トラフによる、東京の「イソップ 渋谷店」の写真

13、伊庭野大輔+藤井亮介+沼野井諭による、東京・港区の「都市の中の住宅」

14、スタジオ・ムンバイが既存集合住宅を改修した、広島・尾道の宿泊施設「LOG」の写真

15、ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、香港の元中央警察署を改修増築した美術館「タイ・クゥン」のイワン・バーンが撮影した写真

16、安藤忠雄が設計して、2018年8月に修繕された神戸の「風の教会」の修復の様子なども収録した動画

17、せんだいデザインリーグ2019卒業設計日本一決定戦の公式サイトが公開されています

18、安藤忠雄事務所出身で、ベトナムを拠点にする西澤俊理へのインタビュー『ベトナムで挑む建築家が考える「本当の暮らしの豊かさ」とは』

19、「改正建築士法が成立、建築士試験が実務経験なしで受験可能に」(日経XTECH)

20、nendoがデザインを手掛けた、ゼブラ社のボールペン「blen(ブレン)」の特設ページ


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

安藤忠雄事務所出身で、ベトナムを拠点にする西澤俊理へのインタビュー『ベトナムで挑む建築家が考える「本当の暮らしの豊かさ」とは』

安藤忠雄建築研究所出身で、ベトナムを拠点にする西澤俊理へのインタビュー『ベトナムで挑む建築家が考える「本当の暮らしの豊かさ」とは』が、Forbesに掲載されています。アーキテクチャーフォトでも過去に西澤の作品を特集記事として取り上げています

ガラスの持つ可能性を「生命体」をテーマに制作したプロトタイプで伝える展覧会「ANIMATED」の会場写真

ガラスの持つ可能性を「生命体」をテーマに制作したプロトタイプで伝える展覧会「ANIMATED
AGC Collaboration Exhibition 2018」の会場写真が、野良犬のケンチク彷徨記に掲載されています。
以下は展覧会公式の概要です。

AGCは2018年、オープンイノベーション推進のための協創プロジェクト「SILICA(シリカ)」をスタートしました。AGCの持つ独自の素材や技術の魅力をクリエイティブパートナーと共に再考し、新たに生まれた成果をAGC Collaboration Exhibition 2018にて展示します。ガラスの常識を打ち破り、新たな価値をプラスした様々な展示物をぜひ会場でご体感ください。

開催期間: 2018年12月12日(水)-2019年3月1日(金)
開催時間: 10:00‒18:00(日曜・月曜・祝祭日・年末年始 休み)
開催場所: AGC Studio
入場料: 無料
主催: AGC株式会社 AGC Studio 
ディレクション:株式会社ロフトワーク
企画協力:株式会社 A

アンドラ・マティンの設計で2014年に完成した、インドネシアのオフィス「Vida Bekasi Marketing Office」の写真など

アンドラ・マティンの設計で2014年に完成した、インドネシアのオフィス「Vida Bekasi Marketing Office」の写真と図面が24枚、archdailyに掲載されています。マティンのその他の作品はこちらで閲覧可能です。

コールハースも参加して東京で行われた、自身の新書籍『elements of architecture』の刊行記念トークのレポート

レム・コールハースも参加して東京で行われた、自身の新書籍『elements of architecture』の刊行記念トークのレポートがkenchikuに掲載されています。

田根剛への、ARTiTによるインタビュー「建築のための場所を築く」 大野友資に、六本木ヒルズでのクリスマスインスタレーション「MY DEAR CHUNKY」の設計プロセスと背景について聞いているインタビュー

大野友資 / DOMINO ARCHITECTSに、六本木ヒルズでのクリスマスインスタレーション「MY DEAR CHUNKY」の設計プロセスと背景について聞いているインタビューが、ヒルズライフに掲載されています。
「MY DEAR CHUNKY」はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています

【ap job更新】 坂茂建築設計が、事務スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、事務スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、事務スタッフを募集中静岡県富士山世界遺産センター 富士宮市 2017 (C)平井広行

 
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坂茂建築設計の、事務スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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坂茂建築設計は、東京(30名)、パリ(20名)、ニューヨーク(10名)に事務所を置き、国内外において、住宅・美術館等の文化施設・教育施設・商業施設など様々なプロジェクトを実現して参りました。現在も、材料、構造、空間の革新を追求した様々なプロジェクトが進行中です。
また、坂の主宰するNPO法人ボランタリーアーキテクツネットワークでは、災害支援として仮設住宅や避難所の間仕切り設営などの活動を世界各地で取り組んでいます。

この度、東京事務所では、事務スタッフを1名募集いたします。

隈研吾のサイトで公開された、スコットランドの美術館「V&A Dundee」の写真

隈研吾のウェブサイトで公開された、スコットランドの美術館「V&A Dundee」の写真です。7枚掲載されています。

スコットランド北部の都市Dundeeのウォーターフロントにたつ、ヴィクトリア・アルバート・ミュージアム(ロンドン)の分館。スコットランドでは初のデザインミュージアムとなり、スコットランドの新しい文化の発信拠点となることを期待されている。

敷地はダンディー川の南側を流れるテイ川に面し、建築の一部を川の中にはり出すように建てることで、川と建築がひとつに融合した新しい環境調和型建築、地形的建築のあり方を提案した。スコットランド北部のオークニー諸島の美しい崖からヒントを得て、プレキャストコンクリートのバーを、角度を変化させながら水平に積み重ね、陰影と変化のあるファサードを作り出し、自然のもつランダムネスを、建築に持ち込もうと試みた。パラメトリックデザインを駆使することで、このランダムネスに到達した。

建物の中央に水平に貫通する大きな孔、洞窟をあけた。ダンディー市の中心軸であるユニオン・ストリートと、テイ川の美しい自然とを、この「孔」を媒介して、つなげようと試みた。スコットランドを代表する港湾都市として栄えたダンディーは、20世紀、倉庫群によってウォーターフロントと都市とが分断されてしまった。その倉庫群を一掃し、街とウォーターフロント、都市と自然とをつなぎ直そうという、野心的なアーバンデザインの核として、このミュージアムは構想された。建物に孔をあけることで、都市のアクティビティが、ウォーターフロントにまでのび、都市と自然との再接続が実現し、ウォーターフロントが、歩行者のための回遊空間として復活した。都市と自然をつなぐ孔のアイデアは、日本の神社の鳥居からヒントを得た。

パネルをランダムに取り付けることで、室内にも地形のように、おおらかで、あたたかい空間を創造した。上に向かって広がっていくユニークな断面形状と相まって、この空間は、通常の美術館のホワイエにはないような、拡がりと開放感を獲得した。このホワイエは、アートのためだけの空間ではなく、様々なコンサートやパフォーマンスにも使われ、市民の交流の中心となる、コミュニティのLiving Roomとして使われている。

伊藤維+沼野井諭による、埼玉・越谷市の「北越谷の住宅」の動画 宮城島崇人建築設計事務所による、神奈川の「森のホワイエ/横浜国立大学ローカル実践コア拠点」
宮城島崇人建築設計事務所による、神奈川の「森のホワイエ/横浜国立大学ローカル実践コア拠点」 photo©阿野太一

宮城島崇人建築設計事務所による、神奈川の「森のホワイエ/横浜国立大学ローカル実践コア拠点」です。

 横浜国立大学における、地域に根ざした教育研究活動を推進する「地域実践教育研究センター」の新たな活動拠点である。物置同然となっていたエントランスロビーを、地域実践の成果を発信し、グループワークやプレゼンテーションなどができる空間に改修した。
 改修にあたり、南足柄の林業家杉山精一氏より杉、桧、朴の丸太の寄付を受けた。健全な水系を保つために欠かせない林業を、空間を通して広く伝えたいとの思いからであった。それら〜黒味の強い杉と比較的白い杉の二種類の丸太、桧の小径丸太十数本、一本の朴〜を有効に使って、いかに地域の教育・交流スペースをつくるかが課題となった。また、改修する建物は、キャンパスと外部を結ぶバス通り沿いに建ち、その反対側は、木洩れ陽が美しい森に南面する。ゴルフ場跡地をキャンパスにした名残である。既存ロビーはうす暗く陰鬱な印象であったので、改修にあたっては森とのつながりをより感じられる明るい空間をつくりたいと考えた。

【ap job更新】 hayakawa kowalczykが、設計スタッフとプレス・バックアップオフィススタッフを募集中
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【ap job更新】 hayakawa kowalczykが、設計スタッフとプレス・バックアップオフィススタッフを募集中House in the Woods

 
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hayakawa kowalczyk(ハヤカワ コヴァルチック)では、業務拡大に伴い、設計スタッフ並びにプレス/バックアップオフィススタッフを募集しています。

現在弊社では住宅や別荘の設計・監理、店舗・オフィスのインテリアデザインなどを行なっています。

計画、設計、監理、クライアントとのコミュニケーションなど、プロジェクトの一連のステージを通してチームのリーダー、又は一員として責任を持って積極的に取組んでいただける方のご応募をお待ちしています。

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