〝建築と社会の関係を視覚化する〟メディア。

最新記事

パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品露出配線のパターンを確認できる展示什器「CONDUIT CALLUS」 image courtesy of BRIDGEHEAD Shimbashi

パナソニックが運営する、東京・新橋のライブオフィス“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催されます。
スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修を手掛ける、“現し”をテーマとした展示です。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討します。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品されます。開催日は、2025年12月5日(金)・6日(土)参加費無料です。【ap・ad】

「現し」を考える。展ver.3.0 を開催します。

2025年5月に開催しましたver.2.0では現しの「天井」に注目し、現し天井の作り方を検討しました。その成果として、実物が確認できる展示と「現し天井標準化マニュアル」を製作し、展覧会を行いました。

Ver.3.0では次なる展開として現しの「壁」、「床」に注目し、主に配線方法を検討しています。壁の場合は、一般的には露出配線と言われる方法ですが、後の更新の容易さや現し空間との相性の良さもあり、電線管などは一般的に使われています。ここでは電線管以外にも、メタルモールやフレキ管も使用し、露出配線の新しいスタンダードを提案しています。そして、これらの実物で確認できる展示を製作しています。

また、床への配線方法として、パナトラックというタイルカーペットの下に配線する製品も、実物で確認できるようになっています。
加えて、ver.2.0の現し天井のための展示什器や「現し天井標準化マニュアル」や、パナソニック製の多様なプレート、スイッチ、コンセントも見ることができます。

壁や床は手が触れられる部分であり、配線の末端であるスイッチやコンセントも普段手を触れる部分です。今まであまりデザインの対象ではなかった「配線」を考えることで、現し空間の配線に留まらず、建築に必要不可欠な配線の可能性を考えることに繋がると思っています。

スタジオパルマコン 西原将

リリーステキストより

以下に、展示会の詳細を掲載します。

永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案エントランス側にあるホール2からオフィス1側を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案食堂から開口部越しに会議室を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案廊下 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案オフィス1 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ

永冶祐太 / 永冶建築研究所池原健介 / dddessinが設計した、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」です。
タイルメーカー本社での改修計画です。建築家は、ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向しました。そして、既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案しました。

緑豊かな場に本社工場を構えるタイルメーカー本社オフィスの改修計画である。
建築主は「世界の街並みをより上質にしていきたい」と理念を掲げタイムレスな価値を追求したブランドの向上を目指されていた。

ブランドイメージを体現し発信する、普遍的な美しさをもつ空間を求めて双方にアイデアを出し合い協働してきた。
工場1階は主に製造ライン、2階は主に倉庫とオフィスである。2階倉庫はハイサイドライトが象徴的にトラスの軸線を照らし床には使用と補修の履歴が重なり既設の連続窓のガラスの光を鈍く反射していた。

建築家によるテキストより

営業に差し支えない最大の面積を新オフィスに充て、環境のよい窓辺エリアをオフィス、奥側の空間を共用室とし、工場連続窓に対し3列5つのフレームを配置した。フレームに工事範囲を絞ることで建設費・ランニングコストを低減した。

既設空間にフレームを挿入するにあたっては既設の柱ピッチの2等分線を縦糸に、新しい3列のフレームを横糸にグリッドを引き、新旧の構造を調和して既設空間や工場連続窓に対して美しく配置した。梁下で極力高さをとったフレームの高さ寸法は縦糸の寸法と美しい比率となった。

建築家によるテキストより

またトラス梁の軸線をオフィスへのアプローチに見立てて通路を通すことで3列5つのフレームの配置となった。床には自社製品のタイルを貼り、柱は東濃桧、壁も地場産桧合板で仕上げ時間と共にエイジングしていくものとした。

3列5つのフレームは外部の光を受け、床のタイルを照らしながら、新しい6面の窓は工場連続窓の風景を奥へ奥へと映して複雑で重層的なシークエンスを生み出している。既存の空間を様々な視点で読み込み、その要素を象徴的に取り扱うことで新旧を調和しながら相互に引き立て合う新しい美しさを生み出した。

建築家によるテキストより
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる店が入る建物の外観、東側より見る。(原設計:坂倉準三、改修設計:MARU。architecture) photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる共用部から物販エリアを見る。 photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる売場 photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる架構の詳細 photo©山内紀人

武保学 / きりんが設計した、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店 伊賀百貨」です。
坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画です。建築家は、保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案しました。そして、近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれています。店舗の場所はこちら。(Google Map)
建物自体の改修は高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが手掛けています。坂倉による旧庁舎の転用に関しては、アーキテクチャーフォトでもニュースとして紹介しています。

1964年に三重県上野市(現伊賀市)に竣工した上野市庁舎(設計:坂倉準三)は、庁舎機能の移転を機に複合施設として保存活用されることとなった。
経済合理性によって近代建築が取り壊されていく時代に、手間ひまを掛けて建物を残すことは稀有なことである。市民を主体とした長年の活動が建物保存の方針に道筋をつけたことを、この地域に住む者として誇らしく思う。

2025年夏、図書館エリアに先がけてホテル・カフェ・物販エリアがオープンした。
本計画はこの物販エリアの内装計画であり、伊賀の名産品、伝統工芸品、土産物などが一堂に会する空間が必要とされた。

建築家によるテキストより

計画にあたっては厳しい制約があった。
市の文化財に指定されている建物を保護するため、新しい計画物を既存建物に接着・固定しないように成り立たせることが求められた。しかし物販という用途上、商品を美しく見せるための照明や販促のためのサインなど、天井から吊る、壁に留めるなどのしつらえが必須であると思われた。

そこで既存建物の中に自立した架構を新しく組むことを考えた。タペストリーや暖簾、スポットライトのレールなど、店舗空間を彩る全ての要素をこの架構に仕込んでいる。

建築家によるテキストより

架構は既存建物の雰囲気になじませるため存在感を抑えること、5.5mのスパンに耐えられる強度を持たせることを考慮して、60mm角のスギ材を基本として構成した。上下2本の横梁を垂直ブレースで引っ張り、短手方向のスパン中央に生じるたわみを低減している。

また長手方向については、既存建物のスチールサッシに合わせて支柱を立て、その間に什器の棚を挟み込むことによって、架構と家具が一体となって水平力に耐える構造体としている。

さらに既存建物のコンクリート梁を挟むように束を添わせ、束と梁で囲まれた部分に構造用合板の面材を仕込むフィーレンディール架構によって、長手方向の水平耐力を強化した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中ミュージックホール 2017 ※photo:志摩大輔(ad hoc inc.)

坂倉建築研究所の、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

―「建築家」は誰よりも人間に対する深い愛情を持っていなければいけない。心の底から人間愛を持っていなければならない。

―「建築」は、規模の大小、用途の差異に関係なく、つくる人間の意志、願望のもとに、つくられる場所に最も適合し、その魅力を最大限に引き出してつくられるべきであり、つくった後の生き生きとした姿・力こそ最も大切である。

私たちは、創業者である坂倉準三から継承されてきた、優れた空間実現のための一貫した設計活動を行っています。

社会と人間の諸活動の実際を知り、都市から個人住宅、家具まで多様なスケールの設計活動を通じて、思想・技術・社会情勢等を統合した、時代を超える価値をつくる事を目指しています。

弊社は、激動する社会に的確に対応し、設計を通じて世界に発信・提言できる柔軟な発想力と新鮮なデザイン力を有する「建築家」となるべき人材を広く求めます。

【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

タウ設計工房では、新規に設計実務スタッフを1名募集しています。

私たちは、東京都武蔵野市吉祥寺にて、注文住宅や共同住宅、さらに保育園等子ども施設を中心とした建築設計、監理を行っている建築設計事務所で、設立45年目を迎えました。

「光」があふれて明るく、「風」通しが良く、周辺環境にも配慮しながら「緑」や「空」など取り込み、伸び伸び開放的な空間になるよう工夫しています。
住宅も保育園も、遊び心を大切にした楽しいデザインで、自然素材にもこだわり、実用的で心地よい建築を目指しています。

これまで住宅設計に携わってきた方、住宅以外の設計実務にも興味がある方など大歓迎です。建築設計に熱意のあるスタッフを募集しています。

一緒に楽しくて心地よい建築を作り上げてみませんか。
ご応募お待ちしています。

【ap job更新】 栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中

栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」の、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計士募集

株式会社ドリームクリエイトでは、注文住宅の設計士を募集します。
営業がいない設計主導のスタイルで、理想の住まいをトータルに提案する仕事です。

【ドリームクリエイトについて】
株式会社ドリームクリエイトは1996年創業。栃木県佐野市を拠点に、注文住宅を中心とした設計・施工を行う会社です。
設計士が主となり、お客様と直接向き合いながら、素材や光、風、温熱、動線まで丁寧に設計し、心地よさとデザイン性を両立した「遊び心のある家」を、一棟一棟、丁寧に手がけています。

当社は、設計から施工までを自社で一貫して行う体制を整えています。そのため、設計と現場が密接に連携し、図面の中の“線”がどのように“形”になっていくかを間近で感じられます。
入社後は、プランニングや設計補助などの実務にすぐに携わり、下積みのような期間を経ることなく、早い段階から“設計者の視点”で家づくりに関われる環境です。

また、経験豊富な設計士が常に隣でサポートする、風通しの良い社風が根づいています。
わからないことや悩むことがあっても、先輩に相談しながら一歩ずつ成長できる安心感があります。自由度の高い設計環境の中で、自分らしい発想を活かし、スキルを磨くことができます。

社員一人ひとりの「やりたいこと」を尊重し、建築を通してともに成長していける場所──それが、ドリームクリエイトです。

トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図共用通路側から見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図売場へのアプローチ photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図アプローチから売場を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図ディスプレイカウンター側から売場を見る。 photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所が設計した、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」です。
商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画です。建築家は、手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案しました。また、既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

国内外のモードとストリートカルチャーを融合させ、新たなトレンドを生み出すセレクトショップ NUBIAN。
原宿店、渋谷PARCO店、名古屋PARCO店、大阪に続き、全国4都市目となる北海道エリア初出店として、札幌PARCO内の内装を手掛けた。

区画は2階に位置し、本館と別館にまたがる約265㎡が敷地となる。

建築家によるテキストより

手前の区画にはあえてストックルームのみを配置し、ブラックの壁面がつくるゲートとサークル状に灯る光が導線を描き、来訪者を奥の店舗空間へと誘導する。

奥の空間は白とシルバーを基調とし、天井に走る配管や構造体を露出させることで、ストリートカルチャーのラフさを残しつつも、鏡面やアクリル素材を組み合わせ、光の反射や透過がもたらす奥行きと洗練された表情を生み出している。

建築家によるテキストより

NUBIANのショップ構成を象徴する店舗中央の2列のロングハンガーラックの上部には、ドットライトのボックスを設置し、商品を象徴的に浮かび上がらせる。

また、ファサードに面した窓沿いには背面にパンチングメタルを用いた棚を設け、そこを透過した自然光が店内にやわらかく広がり、開放感をもたらした。

さらに、ディスプレイカウンター上部とカウンター内部にスピーカーを配置し、天井に点在するスピーカーと合わせることで、“音の存在”が空間に自然と溶け込む本格的な音響環境を構築している。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/10-11/16]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/10-11/16]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/11/10-11/16)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 青木真研究室による、東京・練馬区の「緑の家」。地域の散歩道となっている緑道沿いの敷地。体験への“特徴的なシーンの挿入”を意図し、曲面と平面が混交する“樹木に呼応したような形態”の建築を考案。内部はニッチ空間が立体的に連続した垂直的一室空間とする
  2. 佐久間徹設計事務所による、東京・三鷹市の「井の頭の家A」。閑静な住宅街の敷地。建て込む環境での“自然の感受”を求め、“45°回転させた正方形”を3つ並べて“複数の庭”を作り出す平面構成を考案。多方向の庭木への眺望の獲得と同時に内部空間に視覚的な奥行きも生む
  3. 小山光+KEY OPERATIONの設計監修による、東京・世田谷区の「No.R下北沢」。“商業地域の重要な焦点”となる場に建つ複合ビル。街の特徴である“細い通り”に着目し、通りが建築内部に立体的に伸びるように通路やテラスを設ける構成を考案。軒天の木材仕上げで“温かな雰囲気”も生み出す
  4. MVRDVによる、アルバニアの「グランド・ボールルーム」。六千席のアリーナに加えて集合住宅・ホテル・店舗も内包する複合施設。“スポーツとコミュニティの神殿”も意図し、“直径100mを超える球体”の建築を考案。内部にアリーナと庭園を設けて外殻に住戸等を配する
  5. スノヘッタによる、中国の「杭州チエンタン湾美術館」。湾岸開発の中核となる施設。芸術と文化の波や運動を空間的に解釈して、自然と芸術が交わる“想像力の扉”となる存在を志向。橋の形や機能も参照した“波の様なヴォリューム”で周囲と滑らかに繋がる建築を考案
  6. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、群馬の住宅「前橋の道の輪郭」。路地状の共有地などが見られる街区での計画。建築の時間と住み手の時間との折合いも主題とし、読み替えられながらも生き続ける存在を志向。路地の延長線上の“たまり”となる中庭の周りに諸室を配置する建築を考案
  7. BIG・ARTS Group・Frontによる、中国の「蘇州現代美術館」。中国庭園の発祥地の湖畔に建つ美術館。地域の庭園の伝統に根ざした存在を求め、屋根付きの回廊“廊”を再解釈する計画を志向。連続する緩やかな屋根の下に複数のパヴィリオンを相互接続する建築を考案
  8. arbolとwalk scapeによる、兵庫・西宮市の住戸改修「Apartment Renovation in Nishinomiya」。コロナ禍を経て意識が変化した施主の住まい。“大切な物だけを引寄せる暮らし”を意識し、家具等を引き立てる“円弧”状の天井がある空間を考案。既存開口の一部は“敢えて閉じる”操作で“魅せるニッチ”とする
  9. 九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現
  10. BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供
  11. 【ap Masterpiece】OMAによる、オランダ・ロッテルダムの美術館「クンストハル」(1992年)
  12. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・新宿区の集合住宅「風の道テラス」。坂道が並行して通る地域に建つコーポラティブハウス。風が通り視線も抜ける道の豊かさに着目し、“街の骨格”をそのまま敷地に入れ込む計画を考案。全体を6つに分割して空が見え光も差し込む5つのスリットを通す
  13. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画
  14. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  15. AMO / OMAによる、カタールでの展覧会「カントリーサイド:住む場所、去る場所ではない」。2020年のNYでの展示の新たな展開として企画。アフリカからアジアに広がる山岳地形の“アーク”に焦点を当て、都市生活の代替案となるプロトタイプを探索。展示に加えてワークショップ・講義・実験なども行う
  16. 【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」が、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
  17. 21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「デザインの先生」の入場チケットをプレゼント。ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムスを“デザインの先生”と捉えて、活動の軌跡を改めて振り返る
  18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・狛江市の、銭湯「狛江湯」。周辺に緑や空き地が残る地域のバー等も備えた施設。環境を取り込んだ“心地よい”建築を求め、親和性も意図して“緑のオリジナルタイル”の空間を考案。寸法の異なる三種のタイルの貼り分けで視覚的体験も生み出す
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. MVRDVによる、オランダの「トリポリス・パーク」。アルド・ファン・アイクの晩年作品の改修と増築。歴史的建築に敬意を払いながら変化した環境への対応も意図し、既存の背後に“ランドスクレイパー”を配置する計画を考案。記念碑的建物の不動産価値も再確立させる

建築家のリナ・ゴッドメを特集した動画。大阪・関西万博のバーレーン館についても語る。イギリスの公共放送BBCの制作で2025年11月に公開されたもの

建築家のリナ・ゴッドメを特集した動画です。。大阪・関西万博のバーレーン館についても語られています。イギリスの公共放送BBCの制作で2025年11月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、リナ・ゴッドメによる「バーレーン館」を特集記事として紹介しています。

フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」の動画。2025年11月に公開されたもの

フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」の動画です。2025年11月に公開されたもの。
JPモルガン・チェースのグローバル本社ビルです。建築家は、独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施しました。また、全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図しています。
アーキテクチャーフォトでは、本作品を特集記事としても紹介しています。

以下に、写真も掲載します。

BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供
BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供 rendering by Yanis Amasri
BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供 rendering by Yanis Amasri
BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供 rendering by Yanis Amasri
BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供 rendering by Yanis Amasri

BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場です。
都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画です。建築家は、多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案しました。また、様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供します。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

BIGが、新しいハンブルク州立歌劇場の設計に関する国際コンペで勝利

全会一致の審査によって、BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)がハンブルク州立歌劇場の新施設の設計を行います。ハーフェンシティのバーケンヘフト半島に位置するこのプロジェクトは、州立歌劇場とハンブルク・バレエ団を収容し、最先端の制作・上演施設を都市にもたらすと同時に、水辺沿いに新たな公共空間を開放します。

ダムトーア通りにある1950年代の州立歌劇場に代わって建設される、45,000㎡の新施設は、現代の音響・空間・技術基準を満たす劇場を求める都市のニーズに応えます。新しい歌劇場は、ハンブルクの変化を続けるウォーターフロントに位置しており、シュパイヒャーシュタットの倉庫街からエルプフィルハーモニーに至るまで、文化と港の生活が長らく結びついてきたこの都市において、市民建築と水辺との対話を継続するものです。

「新しいハンブルク州立歌劇場は、ハーフェンシティの中心に位置する島に建てられ、エルプトゥルムとエルプフィルハーモニーという垂直のランドマークに挟まれています。

この歌劇場は、音楽の中心にあり脈打つ核から音波のように広がり、まるで海面のさざ波のように港へと外側に広がっていく、同心円状のテラスが重なるランドスケープのように見えるでしょう。その結果として生まれるのは、四方から開かれアクセス可能な立体的な公共公園であり、旧市街と新市街、ローゼ公園や工業港に至るまで、あらゆる方向への広大な眺望を備えています。

ハンブルクのハーフェンシティの変革における、鍵となるパズルのピースを構想する役目に選ばれたことを光栄に思うとともに、その寛大な支援を、都市の舞台芸術の新たな中心地へと変えることに対して信頼を寄せてくださったクーネ夫妻に、心より感謝申し上げます」- ビャルケ・インゲルス、BIG 創設者兼クリエイティブ・ディレクター

九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現
九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現俯瞰、北側より見下ろす。 photo©岩元真明研究室
九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現外観、北側より「片流れテント」を見る。 photo©岩元真明研究室
九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現外観、東側より「片流れテント」を見る。 photo©岩元真明研究室
九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現「タープテント」 photo©岩元真明研究室

岩元真明+金子真歩+道祖浩満+吉田一輝 / 九州大学岩元真明研究室が設計した、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」です。
豊作を願う祭の為の一日限りの建築です。建築家は、資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案しました。また、釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現しています。

熊本県南小国町で開催された新嘗祭のためのテントである。

一日限りの仮設建築だからこそ資源循環と再利用への配慮を徹底し、建材を使い捨てないことが重要だと考えた。そこで、地場の「小国杉」の角材を地域の製材所から借用し、木材用クランプ「つな木」で結合。地域の人々と協働し、組立・解体・再利用が容易な膜構造建築をつくりだした。

建築家によるテキストより

敷地は「喫茶 竹の熊」の隣にある稲刈りを終えた田んぼである。12軒の飲食スタンドが並ぶ「片流れテント」と木育ワークショップを行う「タープテント」をL形に配置し、お祭りの広場を囲い込んだ。

建築家によるテキストより

「片流れテント」では、新米や旬野菜を提供する農園と飲食店が集まり、祭りの参加者をもてなした。広場に面する北側を大きく開き、日差しを受ける南側では高さを抑えた片流れの屋根である。構造材には敷地に近接する木材工場から小国杉の端材とストック材を借用。45角材を木材用クランプ「つな木」でつなぎ合わせ、シンプルで合理的な架構をつくりだした。

釘やビスなどを使用しない「つな木」は可逆的(リバーシブル)なジョイントであり、角材は祭りの後に木材工場に返却され再利用される。また、カウンターテーブルはフローリング用木材の流用である。テント膜は立体裁断されており、割竹を用いて張力導入を行った。この竹も地産材で、ゆるやかなアーチを描いて空間にアクセントを与える。膜の固定には「つな木」のボルト穴を利用し、簡便に取り外し可能なディテールを開発した。

「タープテント」は、子どもたちが「木育ワークショップ」を楽しむ場であり、祝祭性と安全性を意識してデザインを行った。45角材によって構成されたピラミッド状のやぐらを支点としてメインロープ(8Φ)を張り渡し、約12mのスパンを飛ばしている。

メインロープには荷締用ラチェットベルトを用いて張力を導入し、大きな反力が生じるロープ端部は既存の木塀柱および電柱に固定している。「片流れテント」と同じく、角材、クランプ、テント膜、引張材の全てが容易に解体・再利用可能なリバーシブルデザインである。

建築家によるテキストより
竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行。設立45年を記念して制作。近年顕著な“3つの形の系統”に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成。多数の図面に加えてスケッチ・インタビュー・年表も掲載
竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行。設立45年を記念して制作。近年顕著な“3つの形の系統”に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成。多数の図面に加えてスケッチ・インタビュー・年表も掲載『JOINー竹山聖+設計組織アモルフの仕事』の書影

竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行されます。
設立45年を記念して制作されました。近年顕著な“3つの形の系統”に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成しています。また、多数の図面に加えてスケッチ・インタビュー・年表も掲載します。発売日は、2025年11月24日です。【ap・ad】

竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行されます。

設計事務所設立45周年を記念した本書は、2010年以降の作品に焦点を当てたモノグラフです。長年にわたる設計活動のなかで近年顕著になってきた「3つの形の系統」に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成されています。

形が紡ぎ出す空間をダイナミックに描き出すため、全ての写真をモノクロ化。黒とネイビーを重ね合わせたダブルトーン印刷により、建築空間を深淵な光と影の世界へと還元します。そこで浮かび上がる「存在と不在」「エロスとタナトス」といった、アモルフ作品の本質を浮き彫りにする試みでもあります。

数多くの図面に加え、50冊を超えるスケッチブックから選りすぐったスケッチ、建築家の思想的背景を紐解く2つのインタビュー(「壁」と「場」)、45年の活動を振り返る年表などで構成される252頁。日英バイリンガル。

Amazonほか、全国の書店で予約受付中です。

リリーステキストより

著書プロフィール

竹山聖(たけやま・せい)
建築家、京都大学名誉教授。1954年大阪生まれ。京都大学卒業後、東京大学大学院で原広司に学ぶ。在学中に「設計組織アモルフ」を創設し、メディアで批評活動を展開。設計活動の傍ら、1992年から28年間にわたり京都大学で教鞭をとる。主な作品に、「TERRAZZA青山」「強羅花壇」「周東パストラルホール」「大阪府立北野高校」「新宿瑠璃光院白蓮華堂」「べにや無何有」など。著書に『独身者の住まい』(廣済堂)、『庭/のびやかな建築の思考』(A&F)、『京大建築 学びの革命』(集英社インターナショナル)などがある。

リリーステキストより

以下に、詳しい情報を掲載します

【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」が、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」が、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」が、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中グランスクエア大口

吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」の、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

事業拡大を目指す「佐久間徹設計事務所」が設計スタッフ(経験者・第二新卒・2026新卒)を大募集!

「コミュニケーションを大切に」
気持ちよく暮らすことを考えています。

設立から18年を迎えた現在、設計スタッフ/企画総務スタッフ/業務委託スタッフあわせて23名の体制で活動しています。

集合住宅や宿泊施設など、アトリエ事務所としては比較的規模が大きく、事業性の高いプロジェクトをはじめ、個人邸や本のための庵、温泉地の別邸など、クリエイティブで上質な空間を求められるプロジェクトなど、多種多様な案件が進行中です。

近年は、福祉のまちづくりのプロジェクトやまちの公共的な施設、都内山間部での旅館改修など、地域に寄り添う建築にも取り組んでいます。

スタッフの経歴も幅広く、アトリエ事務所出身者はもちろん、より丁寧でクリエイティブな環境を求め、組織設計事務所やハウスメーカーなどから転職してきたメンバーも多く在籍しています。

また、新卒採用にも力を入れており、今年は3名の新卒スタッフを迎えました。互いに協力し合いながら、さまざまなプロジェクトに前向きに取り組んでいます。

そんなわたしたちと共に、今後の事業拡大を支えてくださる設計スタッフ(経験者・第二新卒・2026新卒)を募集しています。

【ap job更新】 SALHAUSが、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 SALHAUSが、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 SALHAUSが、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中長岡公園休憩所FuRari

SALHAUSの、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社SALHAUSでは設計業務経験者の設計スタッフ、および2026年度の新卒・既卒の設計スタッフを募集します。

当社は小さな戸建住宅・インテリアから大きな公共建築、まちづくりまで、色々な規模のデザインを行う設計事務所です。SALHAUSは3人の事務所代表者が、フラットな関係で議論しながら設計を進めていることが特徴です。

現在、教育施設や庁舎などのいくつかの公共的なプロジェクトを進めています。それらのプロジェクトに能動的に参加して、私達の議論に加わってくれる、やる気のある設計スタッフを募集します。

【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、広報事務と設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、広報事務と設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、広報事務と設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中52間の縁側 ©黒住直臣/新建築2023年1月号/GA JAPAN180 2023年1月号

山﨑健太郎デザインワークショップの、広報事務と設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山﨑健太郎デザインワークショップが、広報兼 経理補助スタッフ、設計スタッフ(新卒・経験者)を募集中

共に働く仲間を募集しています。

山﨑健太郎デザインワークショップでは、これまでに沖縄の地域住民と一緒に琉球石灰岩を積んで建設した「糸満漁民食堂」をはじめ、斜面を活かした階段上の「はくすい保育園」、視覚障害者の支援施設「ビジョンパーク」、日常を感じられるコモン型の「新富士のホスピス」、地域みんなの居場所である「52間の縁側」、里山に建つ知と芸術の収蔵庫「広場と書庫」、自由が丘の街中にある商業施設「緑道の丘」、日本庭園の中に建つ「庭の中の礼拝堂」、沖縄の就労支援施設「コザの働く人の家」など、刺激的な建築であることよりも子供から高齢者まで様々な人に受け入れられ、人生の一部となっていくような建築を目指してきました。

プロジェクト規模が大きくなるにつれ、それぞれの役割でチームとして取り組む体制に移行しつつありますが、能力や熱意に応じ1年目からプロジェクトの主担当者として、基本・実施設計から現場監理まで一貫して携わることも可能です。

また経験年数によらず、能力に応じて昇給はもちろん、得意な分野での担当へと柔軟に変更していくため、各々の実力を発揮しやすく、やりがいや成長を実感できる環境を目指しています。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。