SHARE 古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」
古谷誠章+NASCAが設計した、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」です。施設の公式サイトはこちら(公開されている訳ではないですがイベント等が企画されているようです)。
C.W.ニコルさんの依頼でつくった厩「アファン ホースロッジ」です。
馬といっても乗馬用の馬ではなく、荷物を運ぶ馬と共に生活するため、馬を繁殖させることのできる厩舎です。
馬房の隔壁には馬搬により運び出した間伐材による板倉工法を用いた木造の建屋で、馬房と馬の世話をするホースマンの生活の拠点となる管理等とが繋がっており、馬と人が常にそれぞれの気配を感じられるように全体が緩やかに湾曲した構成となっています。これは現代の「曲り家」ですね、ニコルさんと話をしていました。
管理棟にも馬房にもロフトが設けられており、ホースマンの寝室や、研修生やインターンが来た際の寝場所としても使うことができます。
馬はその体から冬場でもかなりの水蒸気を発するので、その湿気を開放するために、切妻の頂部には腰屋根状の換気塔を設け、常に重力換気がなされるように計画しました。
湾曲したその外観は、周囲の黒姫の山々の景観とも繋がるよう意識しています。
以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
建築名称:一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 アファン ホースプロジェクト ホースロッジ
略称「アファン ホースロッジ」
所在:長野県水内郡信濃町
建築主:一般社団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団 C.W.ニコル
用途:畜舎兼事務所
設計監理:NASCA 担当/古谷誠章 狩野広行
構造:江尻構造設計事務所
家具:株式会社岡村製作所
設計協力:早稲田大学 古谷誠章研究室 担当/斎藤信吾
敷地面積:1,838.53m2
建築面積:262.62m2
延床面積:294.84m2
階数:地上2階
最高高さ:9.036mm
軒高:4,186mm
階高:2,950mm
天井高:4,300mm(平均天井高)
設計期間:2014年8月〜2015年10月
施工期間:2015年10月〜2016年6月
地域地区:用途無指定、都市計画区域内(非線引)、法22条区域外
道路幅員:4.0m
主体構造:木造
基礎:直接基礎
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施工
黒姫ホームサービス株式会社
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撮影:淺川敏
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
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外装・壁 | 外壁 | |
外装・建具 | 建具 | 国産スギ三層クロスラミナパネル:Jパネル t36() |
内装・壁 | 畜舎壁 | 板倉工法壁:馬搬で切り出してきたスギ製材t40 |
内装・壁 | 事務所壁 |
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