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2020.12.21Mon
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中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
photo©長谷川健太

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architecture|feature
建材(内装・天井)ship architecture小川共立建設ヤロシュ祥子建材(外装・建具)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・建具)建材(内装・壁)建材(内装・床)藤井愛中村俊哉坪井宏嗣茨城長谷川健太住宅
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太

中村俊哉+藤井愛 / ship architectureが設計した、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」です。

敷地は10年ほど前に新しく鉄道が開通し、それまで荒野だったところを新しく区画整理し住宅地として整備したまちの一角です。

初めて設計の相談を受けたときはまだ住宅もまばらで多くは野原のままでしたが、設計を進めるあいだにも、辺りにはどんどん住宅が建ちあがり、野原であった誰のものでもないような場所がつぎつぎとフェンスで囲った「敷地」となって私物化していく様を目の当たりにしました。

一般的な郊外新興住宅地の風景が広がってゆく中で、「野」がもつ非所有性や開放性の価値もまた際立つように感じられました。
野と住宅地という矛盾するコンテクストが重なる中で、二者択一ではなく、どちらも引き受けるような住宅を目指しました。

建築家によるテキストより

この場所で住宅を設計するにあたり、まず2つの指針をたてました。

「木造2階建てのまち並みに参加すること」
「野のもつ開放性・非所有性を感じられること」

矛盾する風景を肯定的に捉え、その中で新たな関係性を見出すことを目指しました。

敷地は地区計画により最低敷地面積が設定されているエリア内にあり、80坪もあるため、建物以外の余白をどう設計するかも同時に考える必要がありました。また道路をはさんだ敷地の東西両隣には野原の公園があり、敷地もシロツメクサやツクシなどの季節の草花が生い茂って野原とひとつづきになっている特徴がありました。

そこで両隣の野との連続感を損なわないように、間口を絞った東西方向に長いボリューム(3,640×13,650mm)を隣家間の中央に配置しました。間口を抑えることで東西の野への視覚的な抜けを良くすることと、内部空間のほとんどが窓辺になり、より野を感じやすい寸法となることを意図しています。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太

以下、建築家によるテキストです。


野も住宅地も引き受ける
敷地は10年ほど前に新しく鉄道が開通し、それまで荒野だったところを新しく区画整理し住宅地として整備したまちの一角です。

初めて設計の相談を受けたときはまだ住宅もまばらで多くは野原のままでしたが、設計を進めるあいだにも、辺りにはどんどん住宅が建ちあがり、野原であった誰のものでもないような場所がつぎつぎとフェンスで囲った「敷地」となって私物化していく様を目の当たりにしました。

一般的な郊外新興住宅地の風景が広がってゆく中で、「野」がもつ非所有性や開放性の価値もまた際立つように感じられました。
野と住宅地という矛盾するコンテクストが重なる中で、二者択一ではなく、どちらも引き受けるような住宅を目指しました。

野に住む
この場所で住宅を設計するにあたり、まず2つの指針をたてました。

「木造2階建てのまち並みに参加すること」
「野のもつ開放性・非所有性を感じられること」

矛盾する風景を肯定的に捉え、その中で新たな関係性を見出すことを目指しました。

敷地は地区計画により最低敷地面積が設定されているエリア内にあり、80坪もあるため、建物以外の余白をどう設計するかも同時に考える必要がありました。また道路をはさんだ敷地の東西両隣には野原の公園があり、敷地もシロツメクサやツクシなどの季節の草花が生い茂って野原とひとつづきになっている特徴がありました。

そこで両隣の野との連続感を損なわないように、間口を絞った東西方向に長いボリューム(3,640×13,650mm)を隣家間の中央に配置しました。間口を抑えることで東西の野への視覚的な抜けを良くすることと、内部空間のほとんどが窓辺になり、より野を感じやすい寸法となることを意図しています。

長手側の壁面は恣意性を極力抑えることとベニア仕上げ材の分取りの合理化のため、耐力壁:開口部を1:2の910mm(柱芯々730mm)と1,820mm(既製サッシサイズ1,800mm+クリア10+10mm)とし、壁と開口が交互に現れる壁面としています。開口のリズムにあわせてテーブルやキッチンカウンター、階段、洗面所などの居場所を設えていきました。

敷地に高低差はないものの、西側の野のレベルが4mほど高くなっているため、東西の野の高低差をつなぐように2階の床を3枚に分けて700mmずつレベルをずらし、一番上まで行くとちょうど西側の野と同じレベルに上がるようにしました。また床のレベルをずらすことで、一体的な空間のなかで壁や建具を極力使わずに多様な居場所をつくりだしています。

それぞれの場所が異なった天井高となっているため、1階から見上げると2階スラブのずれの隙間から空が見えたり、2階から1階の様子がうかがえたり、たくさんのロフトスペースが生まれたりと各々の空間相互の関係性もうまれています。

屋根の象徴性と身体性
屋根は12寸のやや急な切妻屋根としています。

2階の段差を行き来すると妻側の三角窓から両隣の野の風景が広がったり、2階平側の軒を抑えつつ地窓を設けているために軒先が斜め下の野の方向へ視線を誘導させたりと、勾配屋根が野の気配を引き寄せています。

周囲の普遍的な2階建ての風景に接続しながら、野へと意識が広がるような身体性を伴う装置としても機能しています。

場としての建築
野と住宅地がどちらも存在し、この場所の質がゆらいでいる最中に設計者として関わったということは、とても大きなことでした。

住宅地がどんどん拡大することで浮かび上がったこの場所の固有性である「野」に接続すること、普遍的な風景に参加すること。それは、この場所がどのような変化を続けようとも受け入れ、場所そのものに住まうような、場としての建築を目指すことでした。

この場所の特殊解であると同時に、その場を超えて普遍的な建築のつくられ方に対しても批評的でありたいとも思っています。敷地を超えて場所そのものに住まうようなこの住宅のあり方が、形骸化した郊外住宅地の風景の風穴となることを期待しています。

■建築概要

設計:ship architecture / 中村俊哉+藤井愛
基本設計協力:ヤロシュ祥子
構造:坪井宏嗣構造設計事務所
施工:小川共立建設
設計期間:2017年6月〜2017年12月
施工期間:2018年4月〜
構造:木造
敷地面積:287.20㎡
建築面積:60.84㎡
延床面積:113.29㎡
写真:長谷川健太

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き

外装・壁外壁

オビスギ羽目板貼り+外部用OS タヤエクステリア(リボス)

外装・建具建具

アルミ樹脂複合サッシ サーモスL(LIXIL)

内装・床1階床

オーク3層フローリング Cオークナチュラルオイル仕上げ(アトムカンパニー)

内装・床1階ライブラリ床

サイザルカーペット(IOC)

内装・床2階床

MDFボード

内装・壁1階壁

ラワン合板+AEP

内装・壁2階壁

ラワン合板

内装・天井1階天井

2階床板現し

内装・天井2階天井

ラワン合板

内装・建具建具1

MDFボードフラッシュ

内装・建具建具2

ラワン合板フラッシュ

内装・照明キッチン・エントランス・デスクフロア

自社設計・super robot制作

内装・家具家具

MDFボード [大工による製作]

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    中山英之が、北九州市に巡回している自身の建築展「, and then」を解説している動画

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    architecture|exhibition|video
    中山英之講演録建築展

    中山英之が、北九州市のTOTOミュージアムに巡回している自身の建築展「, and then」を解説している動画です。こちらでは会場写真も閲覧可能です。会期は2021年3月7日まで。展覧会の公式ページはこちら。

    独自の繊細な作風で注目を集めている、中山氏の建築の魅力がどこから生まれてくるのか、建築模型や図面では伝えきれない研ぎ澄まされた感覚や思考、さらに作品がもつ魅力や質、完成後の時間の流れを映像で表現します。
    本展覧会では会場全体が小さなシネマコンプレックス(シネコン)となり、中山氏ではない6人の監督が展覧会のために撮り下ろした短編映画6作品を上映します。ロビーに見立てたそれぞれの「島」には、映画のメイキングや、撮影された建築を紹介するためのドローイング、模型なども置かれる予定です。
    建築は完成後、住まい手によってどのように使われ、どのような日常が繰り広げられているのか。中山氏は、建築家自身も知ることのできない「建築のそれから/, and then」が重要だと考えています。室内だけでなく、取り巻く周囲の環境も含めて、どのような時間が流れているのかを、これらの短編映画を通じて紹介します。
    客観的な視点で自身の建築と向きあうユニークな視点に裏打ちされた、中山氏の「思想」と「実験」を提示します。

    jp.toto.com/gallerma
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    中山英之講演録建築展
    2020.12.21 Mon 17:39
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    麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」
    photo©阿野太一

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    architecture|feature
    建材(外装・屋根)加藤久樹デザイン事務所TATO DESIGN阿波三松園辰環境プランナー我伊野構造設計室建材(外装・建具)建材(外構・床)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(外装・床)建材(内装・床)目黒区阿野太一麻生征太郎集合住宅東京
    麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一
    麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一
    麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一

    麻生征太郎建築設計が設計した、東京・目黒区の集合住宅「成西園」です。

    東京都心部に建つ、中庭を持つ集合住宅。
    「施主が求める事業性」と、「都市の自然と住む豊かさ」の両立を目指した計画である。

    建築家によるテキストより

    一かたまりの住居と大きな庭。施主との対話の中で、庭を大きく残すことを決定し、それを実現する形を探った。

    できあがった建築は、地下1階・地上3階建ての住居棟と、平屋の駐輪場棟、大小2つのRC造の建物からなる。これまで住んでいた木造住宅にならい、敷地西側から北側道路に沿って、鈍角に開いたL字状に住居棟を、東側に駐輪場棟を配置し、敷地中央に大きく庭を残した。

    奥行き6000mmのL 字形状の平面をできるだけ単純に区切り、各住戸を計画していった。どの住戸にも庭側に向かって大きな開口部とバルコニーを持たせた。庭に大きなシマトネリコを4本、建物のすぐそば、触れられる距離に植えたことで、階数に関わらず、庭と住戸の距離がぐっと近づき、同時に住戸間の視線の交差を和らげた。

    建築家によるテキストより

    用途地域は第一種低層住居専用地域。東西に長いボリュームを北側に配置することは高さを取りたい場合(日影斜線上)不利になるが、ボリュームを地面に少し埋めることで必要な天井高さをを確保した。賃貸部分は同じ平面形状でも庭との関係に違いが生まれ、1階は窓辺に座ると土が触れられ、2階は樹木の葉に触れられ、3階は抜けのある空を見ることができる断面となった。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・屋根)加藤久樹デザイン事務所TATO DESIGN阿波三松園辰環境プランナー我伊野構造設計室建材(外装・建具)建材(外構・床)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(外装・床)建材(内装・床)目黒区阿野太一麻生征太郎集合住宅東京
    2020.12.21 Mon 14:49
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    【追記あり】「中銀カプセルタワービル」の建物と土地が97億円で売りに出ています。黒川紀章が設計し1972年に完成した建築で、メタボリズムの代表作品のひとつ

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    architecture|culture
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    「中銀カプセルタワービル」の建物と土地が97億円で売りに出ています
    www.reema.jp

    (20/11/23追記。現在、リンク先の情報が削除されているようです。その経緯は不明ですが、弊サイトでは、リンク先サイトに質問を送りまして、回答を待っているところです。)

    「中銀カプセルタワービル」の建物と土地が97億円で売りに出ています。黒川紀章が設計し1972年に完成した建築で、メタボリズムの代表作品のひとつとして世界的に知られています。こちらに建築の概要が。

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    2020.12.21 Mon 09:30
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    藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」
    photo©ナカサアンドパートナーズ

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    architecture|feature
    東京店舗表参道藤本壮介青山ナカサ&パートナーズ港区
    藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ
    藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ
    藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ

    藤本壮介建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」です。店舗の公式サイトはこちら。場所はこちら(Google Map)。

    藤本壮介による設計コンセプト

    「SUSの技術や工場の雰囲気、背景等も見せられる場所があると嬉しい」 というご要望をいただきました。

    それらを製品と共に見せられる店舗を考え、壁全体を柵で構成し、柵を利用して博物館のように様々な展示を可能にする案にたどり着きました。

    棚や床、カウンターなどの什器は、質感の良い素材を選定しながらも、製品の背景となるようにモノトーンで統一しています。

    天井を鏡面にして鉛直方向に奥行きをつくり、そこに沢山の色彩豊かで美しい製品を映し出すことで、SUSgalleryを全身で感じられるような体験をつくりだしています。

    建築家によるコメントより
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    東京店舗表参道藤本壮介青山ナカサ&パートナーズ港区
    2020.12.21 Mon 09:05
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    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/12/14-12/20]

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    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/12/14-12/20]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/12/14-12/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 西沢立衛運転のビンテージアルファロメオで東京を放浪しながら話を聞いている約90分のドキュメンタリー「TOKYO RIDE」が期間限定で無料公開中。コールハース設計の住宅の家政婦に注目した映像作品で知られる映像作家ベカ&ルモワンヌの最新作
    2. 青柳創+青柳綾夏 / アオヤギデザインによる、東京の、設計者の自邸「善福寺の家」
    3. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住宅「菊名の家」
    4. 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の住宅「光ヴォイドのある家」
    5. 塚越智之+宮下淳平 / 塚越宮下設計による、群馬・桐生市の住宅「大屋根の小さな家」
    6. MADの設計で近く完成する、中国東北部の雪山に囲まれた会議場「Yabuli Entrepreneurs’ Congress Center」。山の麓に立つテントをイメージした建築
    7. 井野勇志 / アトリエカムイによる、長野・軽井沢町の別荘「銀の家」
    8. 伊原慶 / TA+Aによる、東京・板橋区のシェアハウス「東京合宿所」
    9. トラフ建築設計事務所による、カリモクと共同で開発したノベルティ用アイテム「Ki Ki Ki」
    10. チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンの、ミース設計の「新ナショナルギャラリー」が完成して写真が公開
    11. 山田守建築事務所による、東京・千代田区の「日本武道館」。1964年に山田守が完成させた建築を増築・改修
    12. 長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」
    13. 青柳創+青柳綾夏 / アオヤギデザインによる、埼玉の住宅「入間の家」
    14. NAPの中村拓志が、NHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に出演。俳優の高橋一生と対談
    15. トラフ建築設計事務所の会場構成による「眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで」
    16. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・深セン市のホワンガン港のマスタープラン。マイクロエレクトロニクス、材料開発、人工知能、ロボット、医療科学などの産業における科学研究と協力の拠点
    17. noizによる、新潟市の、教育機関内のIoT活用研究やロボティクス演習の為の空間「KAISHI LAB」
    18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道・札幌市の、ショッピングモール内の店舗「DESCENTE BLANC 札幌」
    19. 岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存倉庫を改修した店舗「土直漆器」
    20. OMAのNY事務所を率いる重松象平へのインタビュー記事「都市は建築化し、建築は都市化する」

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    • 青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創による、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」
    • 隈研吾の意匠原案による、岐阜・美濃市の教育施設「morinos 岐阜県立森林文化アカデミー 森林総合教育センター」の写真
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