
SHARE ドナルド・ジャッドを読み解く「ジャッド|マーファ 展」がワタリウム美術館で開催。入場チケットをプレゼント。空間に対するジャッドの哲学と実践を、初期の絵画作品や60年代から90年代に制作された立体作品を通して紹介。ドローイング・図面・写真なども展示
- 日程
- 2026年2月15日(日)–6月7日(日)

ドナルド・ジャッドを読み解く「ジャッド|マーファ 展」がワタリウム美術館で開催されます。
空間に対するジャッドの哲学と実践を、初期の絵画作品や60年代から90年代に制作された立体作品を通して紹介します。また、ドローイング・図面・写真なども展示されます。
会期は、2026年2月15日~6月7日まで。展覧会の公式ページはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2026年3月9日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
20世紀を代表するアーティストとして知られるドナルド・ジャッド(1928-1994)は、1970年代にニューヨークを離れ、メキシコにほど近いテキサス州の町マーファに移り住んだ。
そこで彼は町に残る建物を、生活の場、制作の場として作り変え、さらに自身の作品やダン・フレイヴィン、ジョン・チェンバレン、イリヤ・カバコフなどの作家の作品の恒久的な展示スペースを作るためチナティ財団を設立した。こうしてジャッドが追求し続けた一つ一つの空間は、半世紀の時を経た今も、ジャッドが意図したままの姿でマーファにあり続けている。
本展は1950年代に制作された初期の絵画作品、1960~90年代の立体作品に加え、ジャッドがマーファに残した空間について、ドローイング、図面、映像、資料を通して紹介する。これらの作品や資料を通して、展示を「その場限りのパフォーマンスにしてはならない」という、アートと展示がもつ完全性に対するジャッドの強い信念を発見いただきたい。
また、ワタリウム美術館の創設者、和多利志津子が1978年にジャッドを日本に招聘し開催した「ジャッド展」(1978年2月22日~3月22日)のドキュメントのコーナー展示も設けられる。
以下に、詳細な情報を掲載します。
展示内容の一部
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主な展示作品
絵画から立体へ
立体作品の制作を始める前の1950年代後半、ジャッドは抽象表現主義や同世代の作家の作品から影響を受けた絵画の制作から、アーティストとしての活動をスタートした。これらの絵画作品の一部は本展にて日本初公開となる。風景のような具体的なものを対象としながら、徐々に画面は抽象化し、自然界の形や色彩が強調されていく。
1960年代になると、ジャッドは絵画から離れ、立体作品の制作に向かっていった。本展ではジャッドの立体作品から、1960年代半ば~1970年代の作品に加え、10個のユニットが垂直に設置される「スタック」と呼ばれる作品(1990年代の作例)などが展示される。
ジャッドと日本
1978年、ワタリウム美術館の前身にあたるギャルリー・ワタリで個展「ジャッド展」が開催され、ジャッドが初めて日本を訪れた。展覧会の資料やカタログに加え、その際に収蔵された作品やドローイングも展示される。マーファ、テキサス
1971年、ジャッドは初めてマーファを訪れた。以降、町中の既存の建物を、自身の生活と制作のためのスペースへと作り変えていった。これはジャッドの「作品にとって作品を取り囲む空間は決定的に重要である」という信念の実践であった。1986年には、大規模な作品の恒久展示を目的とした独立した非営利施設として、チナティ財団を設立した。チナティにおいてジャッドが意図したのは、アート、建築、土地を融合、調和させることだった。マーファにある建物には、ジャッドの作品と家具に加え、他のアーティストの作品やデザイナーの家具も設置されており、ジャッドのアートと建築の関係性への理解を見ることができる。既存の構造物に対するアプローチ、アメリカ南西部の土着的な建築の要素と歴史的なコンテキストへの敬意をもって、ジャッドは彼の作品において、空間、プロポーション、素材の重要性に対するアイデアを展開させていった。
作品に適した場所を実現し、作品の制作・展示・設置と生活を共存させること。本展は、ドローイング、図面、写真、地図などを通して、空間に対するジャッドの哲学と実践を紹介する。

ドナルド・ジャッド(1928–1994)
ドナルド・ジャッドは20 世紀の最も重要なアーティストの一人である。彼は革新的なアイデアと作品によって、アート、建築、デザインの分野を刺激し、影響を与え続けた。1928年6月3日、ドナルド・クラレンス・ジャッドはミズーリ州のエクセルシオール・スプリングスで生まれた。1946年6月~1947年11月、アメリカ合衆国陸軍に入隊し韓国に駐留。アメリカに戻った後、コロンビア大学で哲学と美術史を、アート・ステューデント・リーグで絵画を学ぶ。1959~65年、美術評論家として活動し、時には月に10以上のレビューを執筆していた。1960年代前半までは絵画を主に制作していたが、以降、三次元の作品に展開し、アートの概念に変化を与えていく。その生涯を通して、ジャッドはアートと芸術表現の重要性について訴え続けた。また、土地保全、経験的知識、積極的な市民参加の重要性についても幅広く論じた。ジャッドは恒久展示(パーマネント・インスタレーション)というアイデアを展開していった。最初の舞台は、1968年に彼が購入した、ニューヨークのスプリング・ストリート101番地にある地上5階建ての鋳鉄造のビルであった。1973年より、マーファで土地を購入しはじめ、1994年に亡くなるまで、この地で自身を含む作家の作品の恒久的な設置を続けた。スタジオ、居住スペースなども含むこれらの空間は、彼の生涯の仕事の多様性を反映している。1977年、ジャッド財団の構想を組み立て、のちに彼の作品、空間、書斎、アーカイブを保存し、作品設置の基準として設立された。1986年、自身および同世代の作家の大規模作品の恒久展示に加え、アーティスト・レジデンスや長期間の展覧会の開催を目的として、チナティ財団を設立した。約40年にわたり、ジャッドはアメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で展示を行い、世界中の美術館に彼の作品が収蔵されている。主な展示として、ホイットニー美術館(ニューヨーク、1968年、1988年)、カナダ国立美術館(オタワ、1975年)、ヴァンアッベ市立美術館(アイントホーフェン、1970年)、テートモダン(ロンドン、2004年)、ニューヨーク近代美術館(2020年)などがある。
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■展覧会概要
展覧会名:ジャッド|マーファ 展
会期:2026年2月15日(日)~6月7日(日)
会場:ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
開館時間:11時より19時まで
休館日:月曜日(2/23、5/4は開館)
入館料:大人 1,500円 / 大人ペア 2,600円 / 学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで)1,300円 / 小・中学生 500円
主催:ワタリウム美術館
特別協力:ジャッド財団
資料協力:チナティ財団
協力:伊勢丹新宿店
助成:公益財団法人大林財団
出品協力:鹿児島県霧島アートの森、公益財団法人大原芸術財団 大原美術館、静岡県立美術館
会場構成+テキスト:w/(ホワイト・ラインズ)
映像制作:SUNJUNJIE.studio






