御手洗龍建築設計事務所が設計した、東京・目黒区の住宅と店舗「stir(ステア)」です。
暮らしの気配が漂う狭い路地、分刻みで電車が行き交う鉄道高架、2020年に向けて建設中の幅の広い都市計画道路。敷地は異なる3つの環境に挟まれた特異な場所に位置している。その異なるスケールや距離感、速度、音、明るさといったものに反応しながら、環境と共に立ち上がる建築を考えた。
4層で構成される建物は、1階が店舗、2~4階が個人の住宅となっている。1階には和食店が入り、2年間路地に入口を設け、その後計画道路が開通した際はそちら側がもうひとつの顔となって町へ大きく開かれる。また住宅部分は容積最大まで床をつくりつつもヴォリュームを大きく取ることで、テラスや吹抜けが一体となった外との繋がりの強い構成とした。
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以下、建築家によるテキストです。
■建築概要
<タイトル>
stir
<敷地情報>
住所:東京都目黒区中央町
接道:南側 幅員3.5m私道(法42条1項5号道路)/北側 幅員20m(法42条1項4号道路)
地域:近隣商業地域/準防火地域
制限:建蔽率80%/容積率200%
道路斜線制限 → 1:1.5(20mまで)
隣地斜線制限 → 1:2.5+31m
日影規制値 4時間-2.5時間(測定面4m/建物高さ>10m)
地区:第三種高度地区(北側斜線制限勾配1:1.25+10m/適用範囲8m)
設備:都市ガス、水道、電力
<設計>
設計:御手洗龍建築設計事務所
構造:平岩構造計画
施工:イケダ工務店
<構造・構法>
構造:鉄筋コンクリート造
<工程>
設計期間:5ヶ月間
工事期間:7ヶ月間
竣工:2018年8月末
<規模>
敷地面積:74.01㎡ ※セットバック後
建築面積:約53.78 ㎡
延床面積:146.57㎡ (1階49.69㎡、2階42.75㎡、3階36.15㎡、4階17.98㎡)
階数:地上4階 地下なし
建築物高さ:11.977m