SHARE 伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」
伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」です。アートフェアの会期は終了しています。
2021 年5月に大丸京都店で行われた「ART@DAIMARU」の一環で、7階催会場での現代アートフェアの中に、作品に加えて家具、什器、カーペットを設えることで、空間・体験に 「余白」や「ゆとり」を生み出す居場所(サードプレイスと名付けられた)を計画した。
もともと W.M.ヴォーリズが設計した京都店の建物へのリンクとして、彼が多用し、今も地 下への階段などに残っている「八芒星」の文様などが、製作什器を鏡と隣り合わせることで映し出されるよう天面の形・配置を決めている(これらは3日間の会期後に同店の異なる売場に移され、常設で引き続き使われる想定)。
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以下、建築家によるテキストです。
2021年5月に大丸京都店で行われた「ART@DAIMARU」の一環で、7階催会場での現代アートフェアの中に、作品に加えて家具、什器、カーペットを設えることで、空間・体験に 「余白」や「ゆとり」を生み出す居場所(サードプレイスと名付けられた)を計画した。
もともとW.M.ヴォーリズが設計した京都店の建物へのリンクとして、彼が多用し、今も地 下への階段などに残っている「八芒星」の文様などが、製作什器を鏡と隣り合わせることで映し出されるよう天面の形・配置を決めている(これらは3日間の会期後に同店の異なる売場に移され、常設で引き続き使われる想定)。
建物へのつながりともに、設計した床・壁・ 什器も、キュレートされた家具・アートも、形や色、素材や像などで少しずつリンクしていくことで、空間・時間的な広がりができないかと想像しながら設計を進めた。
同会場で、10月により大きな「サードプレイス」を生み出すべく準備をしている。
■建築概要
敷地:大丸京都店7階催会場
施主:大丸京都店
設計:伊藤維建築設計事務所(伊藤維・佐久間香織)/ 協働:mui Lab(廣部延安)
家具提供:ARIAKE 有明、dear sir/madam
アートキュレーション:TOKYO CULTuRART by BEAMS
(出展作家:牧田純、倉科昌高、GELCHOP、酒井智也、盛永省治、神農理恵)
谷川俊太郎 x mui Lab 協働:ポエトリーコレクティブ oblaat
施工:大丸京都店装飾部
面積:約130m2
竣工:2021年5月
写真:奥田正治
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | パンチカーペット |
内装・壁 | 壁 | 表具・アクリミラー |
内装・造作家具 | 什器 | シナ合板ステイン塗装 |
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Third Place by mui Lab / ART@DAIMARU
Location: Kyoto, Japan
Client: Daimaru Kyoto Store
Design: Tamotsu Ito + Kaori Sakuma in collaboration with Nobuyasu Hirobe / mui Lab
Furniture: ARIAKE + dear sir/madam
Art Curation: TOKYO CULTuRART by BEAMS
(Artist: Jun Makita, Rie Shinno, Masataka Kurashina, Tomoya Sakai, Shoji Morinaga, GELCHOP)
Collaboration on Shuntaro Tanikawa x mui Lab project: poetry collective oblaat
Construction: Decoration Dep. Daimaru
Area: around 130 m2
Completion: 2021.05
All Photo Courtesy of Masaharu Okuda