宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、群馬・高崎市の飲食店「Laithai」です。
駅に近い国道沿いの区画での計画です。建築家は、街への“創作の風景”の提示を意図し、通り側に厨房を配置して“大きなFIX窓”を設置しました。また、建物の脇に設けたウッドデッキのアプローチ空間は外観全体の再構築の起点の役割も担います。店舗の公式ページはこちら。
群馬県高崎市のJR高崎駅東口前の国道沿いに立つマンションの一階の事務所区画と飲食店区画を統合して新たなモダンタイレストランとするプロジェクト。
南北に通る国道に対して間口は狭く東西に長いマンションに、並行する通路状の専用駐車場が面している。
往来の多い国道側はあえてエントランスとせず、大きなFIX窓から厨房の様子が見えるかたちとすることで創作の風景を街に投げかけている。通路状の駐車場と建物の間の僅かな余地をウッドデッキとし、南側からのアプローチとすることで、将来的に建物全体のファサードを再構築していくためのきっかけのプロジェクトとしての役割を担っている。
室内は開放的な空地に接する南側に大きな窓を設置することで、昼は店内を明るく照らし夜は建物全体の顔となる灯りを街に提供する。窓辺のカウンター席、壁際のベンチソファ、グループで囲める円卓と、思い思いの過ごし方が同居できる客席配置。
街・庇下空間・厨房・客席は天井高を変えながらも一直線に配置されることで、ガラスの反射も相まっていくつもの風景が重なり一つになるような感覚を与えている。
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以下、建築家によるテキストです。
群馬県高崎市のJR高崎駅東口前の国道沿いに立つマンションの一階の事務所区画と飲食店区画を統合して新たなモダンタイレストランとするプロジェクト。
南北に通る国道に対して間口は狭く東西に長いマンションに、並行する通路状の専用駐車場が面している。
往来の多い国道側はあえてエントランスとせず、大きなFIX窓から厨房の様子が見えるかたちとすることで創作の風景を街に投げかけている。通路状の駐車場と建物の間の僅かな余地をウッドデッキとし、南側からのアプローチとすることで、将来的に建物全体のファサードを再構築していくためのきっかけのプロジェクトとしての役割を担っている。
室内は開放的な空地に接する南側に大きな窓を設置することで、昼は店内を明るく照らし夜は建物全体の顔となる灯りを街に提供する。窓辺のカウンター席、壁際のベンチソファ、グループで囲める円卓と、思い思いの過ごし方が同居できる客席配置。
街・庇下空間・厨房・客席は天井高を変えながらも一直線に配置されることで、ガラスの反射も相まっていくつもの風景が重なり一つになるような感覚を与えている。
タイ料理店にありがちなエスニックな雰囲気をあえて作らず、植物を多く配置したり南洋材を用いたり、開放的なテラス席を用意することによって本質的な南国のエッセンスを表現している。
■建築概要
作品タイトル:Laithai
所在地:群馬県高崎市東町
主要用途:飲食店
建主:Laithai
建築設計:HAGISO 担当:宮崎晃吉、児林幸輔、村越勇人
サイン:HAGISO 担当:上原凜
施工:宮下工業株式会社
家具製作:株式会社TRUNK MARK
階数:地上11階建
地域地区:商業地域 防火地域
構造:鉄筋コンクリート造
敷地面積:998.16㎡
建築面積:343.42㎡
床面積:57.24㎡(計画部分)
設計期間:2021年2月~2022年1月
施工期間:2022年2月~2022年11月
写真:堀越圭晋 / エスエス