鈴木弘人設計事務所が設計した、宮城・仙台市の「泉の杜幼稚園」です。
仙台市泉区は高度経済成長期から丘陵地の宅地開発が進められ、郊外に幾つものニュータウンが形成されてきた。泉の杜幼稚園は、ニュータウンに移住してきたファミリー層の子どもの受け入れ先として1985年に開園した郊外型の幼稚園である。本計画では、園舎の老朽化に伴う建て替えに合わせて、幼保連携型認定こども園へと運営体制を移行した。
工事期間中も幼稚園が仮設園舎無しで運営を続けられるように、建設のプロセスを入念に検討した。敷地が道路からの工事動線と幼稚園の動線を分ける事が出来ない形状であった為、仮使用の許可を受け工事中の園舎の一部を使用して運営を続ける事が認められなかった。そこで、建物のボリュームを2つに分け、工事時期をずらすことで申請を2度行い、工事に合せ段階的に幼稚園を運営する場所を移していく計画とした。