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OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス
OKDOによる、東京・千代田区のイベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」。日本酒を試飲する為の空間。酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置。各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮 photo©走出直道 / エスエス

OKDOが設計した、東京・千代田区の、イベント会場構成「OKDO OKOME BALLOON」です。
日本酒を試飲する為の空間です。建築家は、酒造りの美しい情景を伝えられる場を求め、米粒の発酵から着想した“米の形をした風船”を考案して全体に配置しました。また、各地への巡回を考慮した施工性や材料のリサイクルも考慮されました。イベントの公式サイトはこちら(2022年の会期は終了しています)。

“若手の夜明け -Sake Jump-”という日本酒試飲イベントの会場を設計しました。
若手の夜明けは、日本酒を身近に感じて欲しいという理念のもと若手蔵元有志が結集し、2008年に発足しました。その後日本全国の都市で開催し、歴史を重ねてきました。

建築家によるテキストより

消費者が生産者に触れることができる貴重な機会を提供する同イベントですが、2020年~2021年はCOVID-19によってオンラインのみの開催を余儀なくされました。そして2022年、新たな体制に生まれ変わった若手の夜明けは、規模を大幅に拡大するとともに会場デザインを一新することを決意しました。敷地は東京の大手町仲通り、約2500㎡の屋外空間です。

建築家によるテキストより

設計の依頼を受けたOKDOは、日本酒造りの美しい情景を、今まで日本酒に馴染みのなかった人たちにも伝えられる空間を作りたいと考えました。たくさんの米粒が麹菌によって発酵するシーンから着想を得て、会場全体に米の形をした風船を浮かべました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中大阪市中央区 商業複合施設

集合住宅を中心に多様なプロジェクトを手掛ける「株式会社 IAO竹田設計」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社IAO 竹田設計は、集合住宅を中心にホテルや複合商業施設、オフィス、福祉施設など多種多様なプロジェクトを手掛ける「総合組織設計事務所」です。

得意とする集合住宅では5年以上連続でグッドデザイン賞を受賞するほか、『近代建築』『建築ジャーナル』などの業界紙においても、IAO 竹田設計のプロジェクトが彩られています。

そんなIAO 竹田設計では、来年以降の竣工に向けて様々なプロジェクトが同時に進行しており、今後さらなる組織力の強化を目的に、新規スタッフ(新卒/キャリア)の募集を行います。

宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置北東側外観 photo©Cody Ellingham
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置1階、ラウンジ photo©Cody Ellingham
宮本雅士建築設計による、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」。既存建物を改修した電動工具の企業の社屋。“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向。新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置螺旋階段 photo©Cody Ellingham

宮本雅士建築設計 / mmarが設計した、東京・墨田区の「HIOS 新本社プロジェクト」です。
既存建物を改修した電動工具の企業の社屋です。建築家は、“働く人にやさしい環境”を目指し、様々な部屋への“自然採光”を実現する設計を志向しました。また、新設の吹抜には“ネジ”を想起させる螺旋階段を象徴として配置しています。

電動ドライバーのパイオニアとして知られるHIOSの本社移転に伴い、約1700m²の新本社ビル改修プロジェクト。
既存の建物を再利用し、新しい本社の要望に適応させた。日本の古い基準で建てられた築28年の鉄骨造5階建てビルの改修であり、挑戦の多い再生プロジェクトとなった。

建築家によるテキストより

この企業は、「社員が楽しめる環境づくり」を理念に10年ごとに移転を行っている。2019年に50周年という大切な節目を迎えるにあたり、2017年に計画した新社屋プロジェクトである。歴代社屋への想いを受け継げるように「働く人にやさしい環境づくり」をコンセプトに掲げた。

建築家によるテキストより

そのメインエントランスの新たな吹抜けの空間へ「HIOSの象徴である電動ドライバーで、天空から締められた“ネジ”」のイメージから生まれた螺旋階段をシンボルとして存在させた。
1階エントランス、ラウンジから、2階ショールーム、応接室へと繋ぐ、この螺旋階段は、大切なビジターをお迎えする新たな動線となる。社員とビジターの動線を明確化し、それぞれに属する空間を構成した上で、建物内の自然採光の向上を計画した。自然採光は、社員への健康を配慮すると共に、照明負荷の低減も目的としている。

建築家によるテキストより
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルによる、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」。国内外を活発に移動する施主家族の家。高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案。四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取る photo©矢野紀行

竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルが設計した、京都・上京区の住宅「New Kyoto Town House 4」です。
国内外を活発に移動する施主家族の家として計画されました。建築家は、高密度化する都市で求められた“外部空間”を作る為に、傾いた軸の“立体的に配置された坪庭”を考案しました。そして、四方へ広がる空間を感じさせ“新しい表情”を切り取りました。

京都は従来、短冊状の敷地に町家が軒を並べる平面的高密度である一方、低層建物が並ぶ断面的低密度であるため、通り庭や坪庭といった外部空間を平面的に配置することで、豊かな住空間を確保してきた。しかし現在、平面的高密度は変わらない中、断面的には中・高層建物が求められるようになり、住宅にも街の特質を活かしながら、新しい状況に有効な外部空間の取り入れ方を工夫しなくてはならない。

建築家によるテキストより

住まい手は日本人家族だが、アメリカでビジネスを展開しながら、日本で学校へ通い、長期休暇はアメリカで過ごすといったように、この家は大きなサイクルのひとつの拠点であり、そのような生活の舞台となることが望まれた。そこで、パティオ、テラス、光庭といったアクティブな家族が必要とする外部空間を、住宅から立体的に削り取り、この削り取ったところを中心に展開する生活を考えた。

建築家によるテキストより

削り取りの補助線として、敷地の対角線方向、住宅が面する賑やかな寺町通りへと広がるよう、都市グリッドに傾いた軸を導入して、室内から外部空間越しに街へと視線が広がり、光や風が通り抜ける。立体的に配置された坪庭である。人や視線や自然を通過させるために、傾いた軸上には耐力壁ではなく、片がけブレースを1階から3階まで連続させた。

これらの外部空間はそれぞれが多角形のプリズムのように働いて、細長い住宅の中に暮らす人に、奥深かったり、空へ抜けたり、街をはすかいに見おろしたり、四方八方へ広がる空間を感じさせ、また、京都を新しい表情で切り取っている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/12/19-12/25]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/12/19-12/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/12/19-12/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  2. 胡実建築設計事務所による、東京の住宅「摂取する中庭」。都市部の住宅地に計画。外部を慎重に取捨選択して取込む為、最小限の面積で積極的に環境を取り込む“能動的な形状”の中庭を考案。音と光や風等を“摂取”する“消化器官”としての中庭を志向
  3. 礒健介 / 礒建築設計事務所による、福岡の住宅「古賀の家」。古い家屋が並ぶ神社の参道沿いの敷地。昔からある様な佇まいを求め、周辺建物を参照した“切妻屋根”と“黒の杉板貼り”を用いた外観を考案。内部では“抑揚”のある包まれながらも開放的な空間を作る
  4. 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、静岡の「下田市新庁舎」設計プロポで最優秀者に選定。提案書も公開
  5. 東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献
  6. 今津康夫 / ninkipen!による、愛知・名古屋市の複合店舗「24PILLARS」。高架下を敷地としたカフェ・ギャラリー・工房。既存の高さ6mで長さ72mの“都市のカテドラル”の様な空間を活かす為、気積と余白や連続性を活かす設計を志向。“都市の隙間”に様々な人と物が集まる場を作る
  7. 加藤渓一 / スタジオピース+HandiHouse projectによる、東京・あきる野市の住宅「道と門型と雑木林」。緑豊かな林に面する敷地。環境が“そのまま立ち現れた”空間を求め、敷地内に林へ抜ける道を通して“門型フレーム”を架ける建築を考案。少ない手数で“素材の味を活かした美味しい料理”の様に作る
  8. 小林佑輔 / tombow architectsによる、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」。引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修。エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向。建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる
  9. 原広司の、国立近現代建築資料館での展覧会「建築に何が可能か」のフォトレポート。美術館や数多のランドマークも手掛けた建築家の展示。思想の根源にある“有孔体”と“浮遊”のテーマの具現化と発展の過程を紹介。思想・構想・実想の3つの“想”の展示で建築作品の解読の場を提供
  10. 金山大+小泉宙生 / SWINGによる、兵庫の「ドコモショップ丹波篠山店」。ロードサイドの敷地。地域材を活かした“企業ブランディングにも貢献”する建築を目指し、木架構を現しとした内装を通り向けて開く構成を考案。環境負荷の抑制も意図して性能面でも様々な配慮を行う
  11. MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作る
  12. 玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、三重の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」。眺望の開けた最上階に計画。新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案。人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る
  13. 吉田豊建築設計事務所による、広島市の「宇品御幸の家」。戦後築の低層住宅が並ぶ地域に計画。外部に“伸びやかに連続する”建築を目指し、敷地半分を“空地的な余白”とする構成を考案。“空隙”に生活空間を開いて“私”を守りつつ“広がり”も生み出す
  14. BIGによる、スイスの宿泊施設「オテル・デ・ホルロジェ」。時計メーカーが運営するホテル。地域で知られる歴史ある曲がり路を参照して、敷地の谷の傾斜に沿う“ジグザグ”形状の建築を考案。内部は連続したスロープで繋がれ回遊性を促す
  15. ザハ・ハディド事務所による、テント「ZHA-EAA tent」。W杯の期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築。学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設
  16. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」。槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画。特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築。様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る
  17. スノヘッタによる、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」
  18. 黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・渋谷区の住宅「ESPRIT」。植物を扱う仕事の施主の為に計画。“私”を大切にし“公”にも開く空間を目指し、植栽で視線から守られた屋外と内部が連続する構成を考案。“ワークフロムホーム”時代の要望にも応える
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. ヤン・イェリム+片山豪 / 文生堂による、東京・豊島区の住戸改修「雑司が谷の豪邸」。設計者の自邸。既存要素を活かした計画を目指し、入口からルーフバルコニーまでを土間で接続し生活の中心とする構成を考案。“開放的な外部”を取り込んで“量”を目的に作られた空間を“質”を孕む場に変える

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛が、ギャラリー間での建築展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」を解説している動画

塚本由晴千葉学セン・クアン田根剛が、ギャラリー間での建築展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」を解説している動画です。展覧会の公式ページはこちら。アーキテクチャーフォトでは、展覧会の様子を特集記事として掲載しています。

TOTOギャラリー・間は、運営委員である塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛の4氏をキュレーターに迎え、企画展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」を開催します。

21世紀に生きる私たちは豊かな暮らしを享受する一方で、気候変動や社会格差、感染症の拡大等による世界情勢の変化など、さまざまな課題に直面しています。こうした状況を受け、地球環境に対し建築に何ができるのか、運営委員と議論を重ねてきました。その過程で、建築を「人びとの暮らしをよりよくすることに奉仕するもの」として捉え直し、生活に関連するあらゆる分野に目を向けてみると、私たちを取り巻く障壁に風穴を開けるような事例の芽がいたるところで見つかりました。こうした議論やリサーチが、建築やデザインを介した、成長を前提としない繁栄のあり方を探る本展のテーマ「地球と生きるためのデザイン(Designing for our Earth)」へと発展しています。

展覧会会場では、本展キュレーターチームからの問いかけ「How is Life?」に答えている古今東西の多彩な事例をリサーチから見いだし、紹介します。
一例として、2018年にフランスで開催された展覧会「Capital Agricole(キャピタル・アグリコール)」では、色鮮やかなドローイング等を通じて、農業と共存するパリと周辺都市の未来像を提示しています。「藤村記念堂」(岐阜県、設計:谷口吉郎)は、地元出身の文豪を慕う人びとの熱意に建築家が呼応し、物資に乏しい戦後の山村において、子供や女性を含む村人たちの手で1947年に建設されました。

かつて存在した営み、現在進行形で行われている取り組み、さらに今の日本ではまだ見ることができないもの――私たちが知る都市や建築とは別の可能性を感じさせるこうしたプロジェクトを提示することで、多様な解釈やさらなる議論を導くとともに、一人ひとりに気づきが生まれ、地球とともに生きていくための新たな視点を見いだしていただくことを期待しています。

隈研吾が、子ども達に向けて「夢や目標に向き合うこと」について語っている動画

隈研吾が、子ども達に向けて「夢や目標に向き合うこと」について語っている動画です。

岡山にゆかりのあるセンパイたちが、これから大人になっていく子どもたちに、夢や目標に向き合うことについての思いを届けるチャンネルです。
「これまで歩んできた道のりを一言でいうと?」
「大人になるってどういうこと?」
建築家 隈研吾センパイに聞いてみましょう。

【隈研吾さんの紹介】
隈さんは、2021 年に行われた東京オリンピック・パラリンピック競技大会のメインスタジアムとして使用された国立競技場の設計に携わった、世界を舞台に活躍する建築家です。周囲の環境や文化に溶け込むような建物や、日本で古くから使われてきた材料を活かした設計を数多く手掛け、岡山においても倉敷市の復興防災公園の設計を行うなど、岡山にゆかりのある建築家です。

ピーター・ズントーとトッド・ウィリアムズ&ビリー・チェンによる、2022年10月に行われた鼎談イベントの動画

ピーター・ズントーとトッド・ウィリアムズ&ビリー・チェンによる鼎談イベントの動画です。2022年10月28日に、ルイス・カーンが設計したイェール・センター・フォーブリティッシュ・アートで行われたものです。イベントの公式ページはこちら
※動画を2022年12月21日に公開された音声が鮮明なものに差し替えました(2022年12月23日)

(翻訳)
建築家ピーター・ズントーと建築家ビリー・チェン、トッド・ウィリアムズとの対談。

ピーター・ズントーについて
1943年、スイスのバーゼルに生まれたツムトールは、スイスのハルデンシュタインという高山地帯で約30人のスタッフとともに、クンストハウス・ブレゲンツ(オーストリア)、テルメ・ヴァルス(スイス)、コロンバ美術館(ドイツ)、ステイルネセット記念館(ノルウェー)などのオリジナルな建築物を制作しています。1963年、バーゼルの美術工芸学校Kunstgewerbeschuleで学び始め、1966年にはニューヨークのプラット・インスティテュートに交換留学生として留学し、工業デザインと建築を学びました。

1979年、アトリエ・ピーター・ズントーを設立。建築は実際に体験してみないとわからないという考えから、彼の作品は大部分が出版されていない。1999年にEU現代建築賞ミース・ファン・デル・ローエ賞、2008年に高松宮殿下記念世界文化賞、2009年にプリツカー建築賞など、数々の賞を受賞している。2012年、RIBAロイヤルゴールドメダル受賞。現在、ロサンゼルス郡立美術館のデヴィッド・ゲフィン・ギャラリーの設計を担当。

ビリー・チェン&トッド・ウィリアムズについて
トッド・ウィリアムズとビリー・チェンの夫妻による建築事務所は、1986年にニューヨークで設立されました。ウィリアムズとチェンは1977年に一緒に仕事をするようになりました。最近のプロジェクトとしては、オバマ大統領記念センター(シカゴ)、バーンズ財団(フィラデルフィア)、フェニックス美術館(フェニックス)、アメリカ民俗芸術博物館(ニューヨーク)、ダートマス大学フード博物館(ニューハンプシャー州ハノーファー)などがあります。

(原文)
Peter Zumthor, architect, in conversation with architects Billie Tsien and Tod Williams.

About Peter Zumthor
Born in 1943 in Basel, Switzerland, Zumthor works with around three dozen people in the alpine setting of Haldenstein, Switzerland, producing architecture originals like Kunsthaus Bregenz, Bregenz, Austria; Therme Vals, Vals, Switzerland; Kolumba Museum, Cologne, Germany; and the Steilneset Memorial, Vardo, Norway. In 1963, he began studies at the Kunstgewerbeschule, an arts and crafts school in Basel, and studied industrial design and architecture as an exchange student at Pratt Institute in New York in 1966.

Zumthor founded Atelier Peter Zumthor in 1979. His work is largely unpublished because he believes that architecture must be experienced first-hand. He is the recipient of numerous awards including the European Union Prize for Contemporary Architecture—Mies van der Rohe Award (1999); the Praemium Imperiale (2008); and the Pritzker Architecture Prize (2009). In 2012, he was awarded the RIBA Royal Gold Medal. He is currently designing the David Geffen Galleries at the Los Angeles County Museum of Art, Los Angeles.

About Billie Tsien and Tod Williams
Husband-and-wife architecture firm Tod Williams Billie Tsien Architects | Partners, was founded in 1986 in New York City. Williams and Tsien began working together in 1977. Their firm focuses on institutions such as museums, schools, and nonprofit organizations, including the following recent projects: the Obama Presidential Center, Chicago; Barnes Foundation, Philadelphia; Phoenix Art Museum, Phoenix; American Folk Art Museum, New York; and the Hood Museum, Dartmouth College, Hanover, New Hampshire.

東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献
東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献 photo©鶴見哲也
東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献 photo©鶴見哲也
東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献 photo©鶴見哲也
東海林健建築設計事務所による、新潟の「komi house / 胎内の家」。村落の“茫漠”な場に計画。来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案。中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献 photo©鶴見哲也

東海林健建築設計事務所が設計した、新潟の「komi house / 胎内の家」です。
村落の“茫漠”な場に計画されました。建築家は、来客に応え皆で遊べる“多様な居場所”を目指し、敷地両端に“玄関棟”と“住居棟”を配置して領域を形成する構成を考案しました。そして、中央の空間“間の間”は開放性と居住性にも貢献します。

敷地は新潟県胎内市下高田。
市街地から少し離れ、海岸線に近い、農村集落内にある畑の一部を農地転用した100坪である。その土地に夫婦と子供2人が暮らす住宅を計画した。

建築家によるテキストより

求められたことは、
沢山の来客に応えられ、みんなで遊べる環境の整備。
サッカーやテニスなど子供たちがスポーツを存分に楽しめるグランドの整備。
そして家族それぞれが思い思いに過ごせる多様な居場所の整備。

建築家によるテキストより

畑に囲まれて明確な境界が無く、風雨や視線に晒されてしまうこの茫漠な敷地状況において、沢山の友人を迎えるに相応しい開放性と同時に、家族という小さな集団にとっての守られた居住性の獲得が課題であった。

そこで、このどこまでも続きそうな大きな敷地の両端に玄関棟と住居棟という二つの棟を配置し、それにより敷地を切り取り、柔らかく囲い込むことを計画した。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」。槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画。特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築。様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」。槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画。特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築。様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」。槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画。特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築。様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」。槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画。特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築。様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区の「AAのクリスマスツリー」です。
槇文彦のスパイラルでのイベントの為に計画されました。建築家は、特徴的な円型ホールを舞台に、自身が設計したスツールを組み合わせて“7m”のシンボルツリーを構築しました。また、様々な素材や仕上げの製品を用いて空間全体も作る事が意図されました。イベントの公式ページはこちら

クリエイターアイテムと、多彩なアートが並ぶSpiral Xmas Marketのためのシンボルツリーをデザインした。
カリモクとの協同でAA STOOL by Karimokuを組み上げた高さ7mにおよぶツリーが会場にそびえる。

建築家によるテキストより

「AA STOOL」は石巻工房のためにデザインした26x86x3050mmの規格寸法材を無駄なく使用したシンプルなスツールで、横から見ると「A」にも見え、重ね合わせても、ばらして使うこともできる。 開発されて10年、近年は「メイド・イン・ローカル」プロジェクトを通じて地場特有の材料を活用した製品が各地の協業先で製作されるようになった。

建築家によるテキストより

家具材としては適格では無い、国産の未利用材、工場で使われていたパレットを活用したアップサイクルモデルや、木目を残す目はじき塗装をかけたスペシャルカラーモデルで作った、メッセージ性のあるツリーを空間の中央に配置した。

建築家によるテキストより
小林佑輔 / tombow architectsによる、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」。引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修。エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向。建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる
小林佑輔 / tombow architectsによる、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」。引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修。エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向。建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる photo©中村晃
小林佑輔 / tombow architectsによる、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」。引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修。エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向。建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる photo©中村晃
小林佑輔 / tombow architectsによる、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」。引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修。エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向。建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる photo©中村晃

小林佑輔 / tombow architectsが設計した、東京・大田区の店舗兼住宅「hatome」です。
引き継いだ家をカフェや物販等の複合店舗と住居に改修する計画です。建築家は、エリアを支える場を目指し、庭を“地域の豊かさ”と捉えて“人と庭の関係を近づける”空間を志向しました。そして、建物と庭を同質化させ街の中に溶け込ませる設計が行われました。店舗の公式サイトはこちら

祖父から引き継いだ家を改修し、地域の豊かさを支える場所にしたいという思いから始まったプロジェクト。

下丸子の駅前商店街の端、住宅エリアと商店エリアのちょうど境に位置する築56年の木造戸建をリノベーションし、1階をカフェ/シェアキッチン/コワーキングスペース/物販スペースが共存する複合施設、2階を住居にする計画。

建築家によるテキストより

もとは神社寺院を中心とした雑木林エリアで、駅前の整備が進むなか比較的緑豊かな状況が続いていた。しかし近年周辺の住宅がマンションに建て替わるにつれ私有の緑が少なくなってきている。そこでゆとりのある庭を地域の豊かさと捉え、内外において人と庭の関係を近づけるようなデザインを考えた。

建築家によるテキストより

解体をベースにエントランス・庭・床レベルの設計を先行して行い、後から店舗の内装を考える手順でプロジェクトを進めた。その結果、木造家屋というビルディングタイプが解体され、建物の構造やマテリアルが庭と同質化し、街全体に溶け込んでいくような状態がより生まれたように感じている。

建築家によるテキストより
MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作る
MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作る photo©Jannes Linders
MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作るラス・ファブリ・カサス photo©Daria Scagliola
MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作るゴミラ・センター photo©Daria Scagliola
MVRDVとグラスによる、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」。カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画。居住空間や商業空間等を内包する7棟を建設と改修。多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作るラス・カシータス photo©Daria Scagliola

MVRDVグラス・アルキテクトスが設計した、スペイン・マヨルカ島の「プロジェクト・ゴミラ」です。
カンペール創業家の依頼で文化地域を活性化する計画です。居住空間や商業空間等を内包する7棟の建設と改修がなされました(2棟は今後の改修を予定)建築家は、多様性をコンセプトとし其々が独立しながらも“アンサンブル”を奏でる様に作る事を意図しました。計画段階の画像はこちらのページで閲覧可能です。

こちらはリリーステキストの翻訳

色とりどりの建物の集合体。MVRDVとグラスが、マヨルカの「プロジェクト・ゴミラ」第1期を完成させる

パルマ・デ・マヨルカの「プロジェクト・ゴミラ」を構成する7棟のうち、最初の5棟が竣工しました。MVRDVとグラス・レイネス・アルキテクトスが設計した「プロジェクト・ゴミラ」は、色、素材、屋根のラインから導き出された、それぞれの個性を持つ建物の集合体です。それは、エル・テレーノ地区のゴミラ広場周辺を変貌させつつあります。このプロジェクトでは、さまざまなサイズやタイプの住宅を合計60戸建設するほか、商業空間も新たに建設します。プロジェクト・ゴミラは、1つの段階を経て、エル・テレーノを活気に満ちた、緑豊かで持続可能な住宅地として再生させるための道を歩み始めているのです。

エル・テレーノはパルマの歴史的な地区で、港に近いゴミラ広場を中心に広がっています。それは、60年代から70年代にかけて、ジミ・ヘンドリックス、レイ・チャールズ、トム・ジョーンズなどのミュージシャンがボヘミアンなナイトクラブで名演技を繰り広げたことで知られる、ナイトライフの名所です。長い間放置され衰退していたこの広場を、マヨルカを拠点とする靴ブランド「カンペール」のオーナーであるフルクサ・ファミリーが近隣の土地を購入し、伝統を革新と創造に融合させるというカンペールの哲学に共鳴するリニューアル計画をスタートさせたのです。

第1期で完成した5棟の建物には、近隣の中心を形成する「ゴミラ・センター」が含まれています。1979年に建築家ペレ・ニコラウによって設計されたこの白い建物の1階には、広々としたパティオがあり、レストランやオフィススペースが設けられています。このパティオを中心として、アパートメントは、一連の段差のあるテラスやバルコニーと共に上昇していきます。ゴミラ・センターの隣には、ラス・カシータスと呼ばれる赤いタウンハウスがあり、屋上には近隣住民の交流の場となるテラスが広がっています。

ゴミラ・センターの反対側、目立つ街角にあるのが、青い陶器のファサードを持つ、のこぎり屋根の長屋「ラス・ファブリ・カサス」です。後ろに隠れた、アースブロックでできた低炭素型集合住宅は、屋上に共同プールがあり、近くのベルベル城を眺めることができます。最後に、ゴミーラ広場の向かいにあるのが、グリーンビルディング「ラ・プラザ」です。このビルは、既存の建物を改築したもので、歴史的なバー「ベルベル」を復活させ、オフィスや 海岸と大聖堂の景色を楽しめる共同屋上も備えています。

ゴミラの建物は、パッシブハウス規格で開発されたものと同じ原理を用いたエネルギーニュートラルな建物です。その規格には、高い熱効率と、シャッターやクロスベンチレーションなどのパッシブな空調設備により、エネルギー消費を抑えることが含まれています。マヨルカの長い日照時間を利用するため、屋上にはソーラーパネルが設置され、熱回収システムにより建物のエネルギー消費量をさらに削減しています。また、多くの材料が地元で調達されており、建設に伴う二酸化炭素排出量を削減しています。

MVRDVの設立パートナーであるヤコブ・ファン・ライスは言います。
「プロジェクト・ゴミラは、エキサイティングな建築プロジェクトです。7つの建物は、それぞれが独立したデザインでありながら、同時にアンサンブルとして、ゴミラに新鮮な息吹を与えてるように、慎重に検討されています」
「一緒に見ると、カラフルな建物の集合体でありながら、どこかグループとしてまとまっているように見えます」

【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中©Atelier Tsuyoshi Tane Architects

田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」の、パリ勤務での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architectsは、現在進行中と新規プロジェクトに携わる設計スタッフを募集します。ATTAは田根剛を中心に約20人の建築家、デザイナー、リサーチャーからなる国際的なチームとして、フランス パリを拠点に活動しています。

「Archaeology of the Future 」をコンセプトに考古学的なアプローチによって場所の記憶を掘り起こし未来に繋げる建築の創造を行っています。

現在、ヨーロッパ、日本を中心に世界各地で美術館、宿泊施設、教育施設、都市マスタープランなど大規模プロジェクトから、住宅、展覧会、インスタレーションなどの小規模プロジェクトまで様々な分野のスケールの建築を手掛けています。昨年発表となった帝国ホテルや家具メーカー Vitra社、グラン・パレなど、世界の最前線で活躍するコラボレーターとの協働によってプロジェクトを創り上げるプロセスを経験することができます。

国際的なデザインチームでヒエラルキーなくリサーチからデザインスタディを行い、能力に応じてコンセプトメイクから設計監理まで主体的に関わることができます。アトリエ形式のプロセスでは手を使って思考し、多角的な議論を通して建築をつくることを重要視しています。スタッフは通常5カ国以上の国籍が在籍し、男女の比率も半々とする環境を大切にしています。

現在、進行中プロジェクトに加えて、新たに手掛けるプロジェクト・チームを急募、パリを拠点に国際的な環境で建築を仕事にしたい方、国際的な経験を活かして海外から日本の建築に携わりたい方、日本で実務経験を積み世界でチャレンジをしたい方、これからの国際社会で建築を通して生き生きと活躍したい方の応募を期待しています。

【ap job更新】 空間内の“曲線”を大切にし、良い労働環境の構築にも取り組む「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とグラフィックデザイナーを募集中
【ap job更新】 空間内の“曲線”を大切にし、良い労働環境の構築にも取り組む「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とグラフィックデザイナーを募集中
【ap job更新】 空間内の“曲線”を大切にし、良い労働環境の構築にも取り組む「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とグラフィックデザイナーを募集中

空間内の“曲線”を大切にし、良い労働環境の構築にも取り組む「Organic Design Inc.」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とグラフィックデザイナー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

OrganicDesign Incでは、一緒に作り上げるスタッフを募集しております。
弊社では建築から、インテリア、家具まで様々なジャンルの手掛けており、大規模から、製作キッチンまで、設計を楽しむことができます。

【Organicなデザインを目指して】
予算・クライアントの外せない事情などにも依るのですが、カーブな建築をOrganicDesignらしくやっていきたいということを続けております。それは私自身がカーブな壁の建築に純粋に空間的な魅力を感じるからです。曲線も直線と等価に扱うような設計に軸足を変えていきたいというビジョンを持っています。
同じ気持ちを持っていて弊社の作品のなかで好きなものがある方かつ建築が好きな方は、是非ご応募ください。

経験がまだ少なくても、指導しながら育成していきますので、ご安心ください。
私自身が不器用な為、周りの建築観や流行などに追随することがうまくできないので、良いと思ったこと好きなことを続けています。まだまだな事務所ですがどうぞよろしくお願い致します。

最近では、ReBarというインテリア作品が11th SPACE DESIGN AWARD(by PULIC LTD.)のGRANDPRIXの受賞を頂きました。受賞歴や作品、プロフィール等はHPをご参照ください。

玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、三重の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」。眺望の開けた最上階に計画。新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案。人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、三重の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」。眺望の開けた最上階に計画。新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案。人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、三重の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」。眺望の開けた最上階に計画。新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案。人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、三重の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」。眺望の開けた最上階に計画。新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案。人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る photo©吉村昌也

玉上貴人 / タカトタマガミデザインが設計した、三重・桑名郡の、物流施設内の休憩ラウンジ「ESR弥富木曽岬DC KLÜBBエリア」です。
眺望の開けた最上階に計画されました。建築家は、新たな風景として親しまれる空間を目指し、自然現象の“柱状節理”を抽象化した“洞窟状”の空間を考案しました。そして、人と人との繋がりに影響を与える“非日常性”を作る事が意図されました。本体の設計は戸田建設が手掛けています。

働き方改革、コロナ禍という昨今の社会情勢を受け、これまで物を集積することに注力してきた物流倉庫も時代にあわせて変化している。
タカトタマガミデザイン(以下TTAD)のクライアントであるESR株式会社の開発する大型物流施設では「HUMAN CENTRIC DESIGN(人を中心に考えたデザイン)」というESRのワーカーファーストの企業理念のもと、延床10万㎡以上の施設にはKLÜBBエリアと名づけられた共用スペース(休憩ラウンジ、売店、託児所)を完備している。

建築家によるテキストより

ワーカーに快適な職場環境を提供することでテナント企業のみならず地域社会、社会全体への長期的な利益の提供を目指している。
TTADは初期からこのKLÜBBエリアの設計を手がけており、この「ESR弥冨木曽岬ディストリビューションセンター」で9件目となる。

建築家によるテキストより

本施設は延床面積約15.5万m2、高さ約30m、中京圏最大級の物流施設であり、三重県木曽岬町の干拓地に建つ。木曽川河口のデルタ地帯に広がる木曽岬町には全貌を俯瞰できる丘陵や山は無く、本施設のような大規模建築物も無かった。KLÜBB Lounge(休憩ラウンジ)に与えられた環境は本施設の最上階で、地上22mの木曽岬町としては随一の高所だった。

こうした平坦地の環境や立地条件から、町の新たなランドスケープとして親しまれる眺望空間にしたいと考えた。
そこで日本各地にみられる自然現象の名残である柱状節理を抽象化した洞窟状のラウンジ空間をデザインした。柱状節理とは多角形の岩石の柱が自然現象によって隆起した集合体であり、その力強さや無骨な表情が非日常性をもたらすと考えたからだ。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド事務所による、テント「ZHA-EAA tent」。W杯の期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築。学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設
ザハ・ハディド事務所による、テント「ZHA-EAA tent」。W杯の期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築。学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設 photo©Luke Hayes
ザハ・ハディド事務所による、テント「ZHA-EAA tent」。W杯の期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築。学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設 photo©Luke Hayes
ザハ・ハディド事務所による、テント「ZHA-EAA tent」。W杯の期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築。学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設 photo©Luke Hayes

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、テント「ZHA-EAA tent」です。
ワールドカップの期間に使用され寄贈後は避難民の為に使われる建築です。建築家は、学校や診療所としての使用を想定し、採光性と施工性に加え持続可能性も考慮して設計しました。合計28張りがシリア・トルコ・イエメンに移設されるとの事です。既に3つのテントは、パキスタンとトルコに移設され学校として使用されています。

こちらはリリーステキストの翻訳

デリバリー&レガシー最高委員会がEAAに寄贈した27張りのテントは、シリア、トルコ、イエメンの難民・避難民のコミュニティに設置される予定です。

Education Above All(EAA)財団、配達遺産最高委員会、およびその人的・社会的遺産プログラムであるジェネレーション・アメージング財団は、FIFAワールドカップ・カタール2022™が大会後も永続的に影響を与えるようにするための国の取り組みの一環として、避難民に奉仕し支援するためにザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)がデザインしたテント27張りを国際移住機関(IOM)とカタール赤十字に寄贈する予定だと発表しました。このニュースは、ドーハで開催されているFIFAファンフェスティバル™内のZHA-EEAAテントで発表されました。

ZHA-EAAの3つのテントは、パキスタンとトルコでそれぞれ避難民となった何百人ものパキスタン人とシリア人の子どもたちの学校としてすでに使用されています。新たに寄贈された建築物は、シリア、トルコ、イエメンの避難民のための学校、診療所、一時避難所として使用される予定です。IOMには15張りのテントが寄贈され、そのうち10張りが学校として、5張りがトルコとイエメンの保健所として使用される予定です。シリアでは、カタール赤十字が12張りのテントを受け取り、シリアの避難民のためのシェルターとして使用する予定です。

ZHA-EAAのテントは、自然光を取り入れることができ、天候に左右されず、簡単に移動と組み立てができるモジュール構造で、アップサイクルやリサイクルも可能なサステナビリティに優れた部品が組み込まれているため、避難民に最適なテントとなっています。EAAは、7,000万人以上の人々が自国から避難し、難民として生活しており、その半数が18歳未満であることから、避難した子どもたちとその家族のための教室、仮設住宅、医療センターとして利用できる適切なインフラが非常に必要であると考えました。そこでEAAは、ザハ・ハディッド・アーキテクツと協力し、子どもたちが遊び、学び、成長するための、安全で多目的な、持続可能な空間を提供する建築物を作りました。

FIFAファンフェスティバルでEAAの「Scoring 4 the Goals」キャンペーンを収容したZHA-EAAのテントには、FIFAワールドカップ期間中、多くのサッカーファンが訪れました。このキャンペーンでは、アートや没入型映像の展示、ディスカッション、ゲーム、アクティビティなどを行い、国連の「持続可能な開発目標」についての認識を高めました。

EAA会長のシェイカ・モーザ・ビン・ナーセル妃殿下は、キャンペーンの閉会式で、このような取り組みの可能性について、避難民のコミュニティにテントを設置することは小さなことに思えるかもしれないが、「国連の目標の一つひとつは、健康、教育、貧困の撲滅など、相互に関連しています。これらはすべて、持続可能な地球を確保するための要素なのです」と述べました。

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