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今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の「STILE LATINO」。ナポリのブランドの為の店。製品特徴を引継ぐ様な在り方を目指し、敢えて“細分化”した部材を組み上げた“ハンガーラック”を備えた空間を考案。境界のガラスに装飾を施して回遊の中に“ライブ感”も生み出す
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の「STILE LATINO」。ナポリのブランドの為の店。製品特徴を引継ぐ様な在り方を目指し、敢えて“細分化”した部材を組み上げた“ハンガーラック”を備えた空間を考案。境界のガラスに装飾を施して回遊の中に“ライブ感”も生み出す photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の「STILE LATINO」。ナポリのブランドの為の店。製品特徴を引継ぐ様な在り方を目指し、敢えて“細分化”した部材を組み上げた“ハンガーラック”を備えた空間を考案。境界のガラスに装飾を施して回遊の中に“ライブ感”も生み出す photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の「STILE LATINO」。ナポリのブランドの為の店。製品特徴を引継ぐ様な在り方を目指し、敢えて“細分化”した部材を組み上げた“ハンガーラック”を備えた空間を考案。境界のガラスに装飾を施して回遊の中に“ライブ感”も生み出す photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の店舗「STILE LATINO」です。
ナポリのブランドの為の店です。建築家は、製品特徴を引継ぐ様な在り方を目指し、敢えて“細分化”した部材を組み上げた“ハンガーラック”を備えた空間を考案しました。また、境界のガラスに装飾を施して回遊の中に“ライブ感”も生み出す事も意図されました。ブランドの公式サイトはこちら

イタリア、ナポリの紳士服ブランドSTILE LATINO日本初のオンリーショップである。

建築家によるテキストより

天才モデリストの後継者が2005年に立ち上げたこのブランドは、高い技術を持ち、手作業での裁断・縫製によって1日わずか20着ほどのスーツを仕立てている。

彼らの特徴である、厳選された素材・独自のデザイン・手作りの仕上げ、を感じられる店を目指した。

建築家によるテキストより

両サイドのハンガーラックは敢えて細分化したスチールの型材をボタンボルトで組み上げ、地中海に面し太陽に輝くナポリの街並みを想起させる黄金色に染色している。

与えられたテナント区画はフロアの共用エントランス部分に新たに設けられたが、周囲のダークで装飾的なレギュレーションとのギャップを生み出すホワイトアッシュによるシンプルなフレームとし、回遊動線から生まれる様々な角度からの見え方にライブ感を与えるべく、ガラスを対角線で分割して横縞のフィルム貼りとした。

建築家によるテキストより
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る photo©新澤一平

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、新潟市の「矢代田のモデルハウス」です。
地域の工務店の為に計画されました。建築家は、若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案しました。そして、風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る事も意図されました。

新潟県新潟市の新興住宅地に建つ小さな住宅である。

県内の工務店が新たに売り出す住宅ブランドのモデルハウスとして設計した。地方都市の新潟であっても市街地中心部では土地の価格が高く若い世代が新たに土地を取得し住宅を建てることはなかなか難しい状況である。しかし、マイホームを取得したいという需要は高く、そのような市内で働く若い世代へ向け、市街地へ通勤できる範囲の郊外での豊かな暮らしを提案するというブランドである。

建築家によるテキストより

ほとんどの家は道路側の駐車場に雪よけのためのカーポートが設置され、その背後に総2階の家が建っているため、密集した息苦しい住宅街が多いと感じた。

今後展開することを視野に入れたプロトタイプとして、周囲の家に風や光を通すように小さく低く建て、小さいながらも視線の抜けや光の入り方により豊かで広々とした内部空間を持つ住宅を設計した。

建築家によるテキストより

この住宅は2つのヴォリュームを合わせた形をしている。片流れ屋根の平屋のヴォリュームはLDK、切妻屋根の2層のヴォリュームは可変性のある個人スペースの下に寝室と水回りを納めている。片流れ屋根は駐車場側へ大きく張り出させ車寄せとなり、カーポートを省略することで総2階のヴォリュームとなることを回避している。

一方で内部空間はLDKと個人スペースの2つのヴォリューム内のワンルームがレベルをずらしながらつながる構成とした。
それぞれの空間は屋根の形と壁天井の仕上げを変えコントラストを付けることで互いの空間が互いを引き立て合い、隣りの空間への意識を駆り立てる。それぞれに設けた横長の水平窓は平野部が多い新潟の風景と呼応し、27坪という広さ以上の精神的な広がりをもたらしている。

建築家によるテキストより
大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした改修コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催
大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした改修コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催

大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした、住戸改修実施コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催され、参加者を募集しています。応募期間は2023年5月15日17時まで現地確認会が、2023年3月28日・29日に開催されます。【ap・ad】

コンペの概要

大阪府住宅供給公社(以下、「公社」という。)では、築年数が経過した団地において、様々な入居促進の取り組みを実施し、魅力ある団地づくりに努めています。

今回、事業提案競技を実施する鴨谷台団地は、泉北高速鉄道「光明池」駅から約800mに位置し、商業施設が並ぶ最寄り駅から徒歩圏内の立地状況にあり、利便性が高い団地です。

しかしながら、昭和51年度の建設以降40年以上が経過し、間取り・設備面等において、現在の居住ニーズや設備水準に十分対応できていない状況となっています。

その中でも、特にバルコニーに面しない居室にはエアコンを設置することができず、空調環境に課題を抱えています。

本提案競技においては、このような課題を解決し、かつ若年世帯の流入を誘引するため、民間事業者の柔軟な発想と総合的な企画力によりデザインの刷新や最新トレンド等の新規仕様を取り入れた意欲的な提案を求めます。

さらに、日常の維持管理、退去後の改修などメンテナンス性に優れた仕様の導入、コストの低減等、技術力を生かした提案も併せて期待します。

リリーステキストより

より詳しい情報は以下に掲載します。

九州大学岩元真明研究室とICADA / 岩元真明による、福岡市の「九州大学ペーパーラボ」。折紙の実験室の為の内装計画。機器作業の場所を間仕切るという与件に、依頼者開発の“折紙の数理を応用した”素材を用いる設計を志向。“ハニカムパネル”で製作した“フスマ”は複雑な視覚効果も生み出す
九州大学岩元真明研究室とICADA / 岩元真明による、福岡市の「九州大学ペーパーラボ」。折紙の実験室の為の内装計画。機器作業の場所を間仕切るという与件に、依頼者開発の“折紙の数理を応用した”素材を用いる設計を志向。“ハニカムパネル”で製作した“フスマ”は複雑な視覚効果も生み出す photo©八代写真事務所
九州大学岩元真明研究室とICADA / 岩元真明による、福岡市の「九州大学ペーパーラボ」。折紙の実験室の為の内装計画。機器作業の場所を間仕切るという与件に、依頼者開発の“折紙の数理を応用した”素材を用いる設計を志向。“ハニカムパネル”で製作した“フスマ”は複雑な視覚効果も生み出す photo©八代写真事務所
九州大学岩元真明研究室とICADA / 岩元真明による、福岡市の「九州大学ペーパーラボ」。折紙の実験室の為の内装計画。機器作業の場所を間仕切るという与件に、依頼者開発の“折紙の数理を応用した”素材を用いる設計を志向。“ハニカムパネル”で製作した“フスマ”は複雑な視覚効果も生み出す photo©八代写真事務所

九州大学岩元真明研究室とICADA / 岩元真明が設計した、福岡市の「九州大学ペーパーラボ」です。
折紙の実験室の為の内装計画されました。建築家は、機器作業の場所を間仕切るという与件に、依頼者開発の“折紙の数理を応用した”素材を用いる設計を志向しました。そして、“ハニカムパネル”で製作した“フスマ”は複雑な視覚効果も生み出します。

九州大学ペーパーラボは折紙の工学的応用を追求する実験室である。レーザーカッターや3Dプリンターといったデジタルファブリケーション機器を日常的に用いるため、これらの機器作業スペースをパーティションで仕切ることが設計の与件であった。

建築家によるテキストより

ペーパーラボ主宰者の斉藤一哉講師は折紙の数理を応用したアルミのハニカムパネルを開発していた。そこで、新素材である折紙式ハニカムパネルを使用して「フスマ」をつくり、デジタルファブリケーション作業室を囲うことを考えた。

折紙式ハニカムパネルは1枚のアルミシートに周期的なスリットと折線を入れ、折り曲げ加工することによって作られる。現在普及している展張式ハニカムパネルに比べて精度が高く、半透明材としての可能性を秘め、曲線形やテーパー形などの複雑な形状も作り出せるのが特徴である。

建築家によるテキストより

ペーパーラボの設計ではセルの仕切りがパネル面に対して45度傾斜した斜角形パネルを使い、6枚のフスマをつくってデジタルファブリケーション作業室を囲った。斜角形ハニカムパネルはわずか2.5cmの厚みのなかで複雑な反射・透過・遮蔽の効果を生み出す。透明性は見る角度によって変化し、真正面から見ると不透明であるが、斜めから見ると向こう側が透ける。また、ハニカムセル内での反射によって像が多重になるという独特の視覚的効果が生じる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 多数の受賞歴があり、住宅設計の書籍も執筆する「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 多数の受賞歴があり、住宅設計の書籍も執筆する「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 多数の受賞歴があり、住宅設計の書籍も執筆する「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中

多数の受賞歴があり、住宅設計の書籍も執筆する「石井秀樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

石井秀樹建築設計事務所では住宅を中心にクリニック、店舗など大小様々なプロジェクトが全国で進行中です。
当社はとりわけ住宅設計で高い評価を頂いており、国土交通大臣賞を史上初めて住宅作品で受賞するなど数多くの受賞歴があり、昨年は読者が選定するモダンリビング大賞を受賞するなど多くのメディアにも掲載されております。

代表の石井の最新の著書『住まいのデザインノート』は重版され、家づくりを考えている方々から広く支持を頂いております。
「家づくりとは、生活の便利さや流行を追い求めるのではなく、人生を豊かにする空間を手に入れること」という考えに共感頂いた幅広いクライアントからのご依頼が後を断ちません。

一つ一つのプロジェクトに真摯に向き合い、ディテールを丹念に積み上げ、生活を豊かにする空間を大切に創り上げていく、そんな設計事務所です。
スタッフはそれぞれ担当案件を任され、一貫してプロジェクトに関わることができます。また事務所内では新人が先輩からの指導を受けられるようにチーム編成をしており、さらに全てのプロジェクトは代表の石井と直接打ち合わせを行っております。

ぜひ、私たちの仲間となり一緒に素晴らしい建築を生み出す充実感を感じてください。

原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツによる、東京の「段庭の家」。都心の旗竿地に計画。建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案。家全体で受けた日光が室内の下階まで降り注ぐ
原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツによる、東京の「段庭の家」。都心の旗竿地に計画。建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案。家全体で受けた日光が室内の下階まで降り注ぐ外観 photo©石川和央
原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツによる、東京の「段庭の家」。都心の旗竿地に計画。建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案。家全体で受けた日光が室内の下階まで降り注ぐ2階、ダイニングキッチン photo©石川和央
原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツによる、東京の「段庭の家」。都心の旗竿地に計画。建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案。家全体で受けた日光が室内の下階まで降り注ぐ2階、水廻り photo©石川和央

原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツが設計した、東京の「段庭の家」です。
都心の旗竿地に計画されました。建築家は、建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案しました。そして、家全体で受けた日光がスリットを介して室内の下階まで降り注ぎます。

敷地は都心からアクセスの良い住宅密集地にある。
土地は小割になっており、敷地は接道わずか2mの旗竿地で、面積も小さく建蔽率・容積率も厳しい。周囲は家が立て込んでいるため、最大ボリュームで建物を作っても、採光や通風は期待できず、残った庭も狭く暗くなりかねない。

建築家によるテキストより

そこで、陽の光を全身で受けられるよう、北側に向かって徐々にセットバックしていく階段状のボリュームとし、その全てが庭となるような計画とした。敷地に入るとウッドデッキの庭は、段々の丘のようにレベルを変えながら最上段の屋上まで連なっている。

建築家によるテキストより

内部は、外部の段のリズムに呼応するようなスキップフロアとなっており、内外のそれぞれの段が近づき合って存在している。家全体で受けた陽の光は、内部のスキップフロアの隙間から下階まで降り注ぐ。アプローチから連なる全てのウッドデッキはそれぞれ室内の延長として過ごすための場所となり、床面積を超えて無限の広がりを感じる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・業務委託・パート)とマネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・業務委託・パート)とマネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・業務委託・パート)とマネジメントスタッフを募集中恵比寿の家 /日本建築士会連合会賞奨励賞/SANWACOMPANY DESIGN AWARD 施工事例コンテスト最優秀賞/新建築住宅特集掲載

山路哲生建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・業務委託・パート)とマネジメントスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山路哲生建築設計事務所では設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集しています。

山路哲生建築設計事務所について

隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。
渋谷駅スクランブルスクエアや、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。徐々に活動規模が広がるこの過渡期に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。

都市部では今注目されるベンチャー企業やディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。
現在建設中の銀座のオフィスビル「銀座髙木ビル」(新建築2月号別冊掲載)では解体以前から既存の建物を街に開放するアートイベントを開催し、その一連の活動において「これからの建築士賞」を受賞しています。
また、昨年からデザインコードによる新しい設計手法「ASOLIE」を株式会社サンワカンパニーと協働開発し、リリース。また弊社設計による情報発信と交流拠点「MONNAKA COFFEE」(株式会社biplane、株式会社三菱地所レジデンス)が食の体験をつくる市場「YOKOSUKA PORT MARKET」(横須賀市、いちご株式会社)などが先月オープンしました。
その他「THE KNOT HOTEL」「IKE-SUN PARK」など注目の都市施設の設計に携わっています。

今まさに大きく変わろうとしている産業構造の中で、建築によって実現されるものも建築が担う枠組みも変わり続けています。建築を軸にまちづくりから家具デザインまでスケールを横断して設計に携わることで業種間における障壁を乗り越え、都市の創造と編集に挑戦しています。達成すべき目的の為に同業、異業種関わらず、様々なスペシャリストとチームをつくり協働し、既成の設計の枠組みを超えた設計手法を模索しています。

齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGによる、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」。地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画。ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成。多様な人々に開かれた場所を志向
齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGによる、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」。地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画。ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成。多様な人々に開かれた場所を志向外観、夕景 photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGによる、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」。地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画。ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成。多様な人々に開かれた場所を志向1階、交流スペース photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGによる、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」。地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画。ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成。多様な人々に開かれた場所を志向1階、醸造所 photo©髙橋菜生

齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGが設計した、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」です。
地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画です。建築家は、ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成しました。それによって、多様な人々に開かれた場所を志向しました。店舗の公式サイトはこちら

杉並区方南町に建つ三軒長屋の一画をクラフトビールの製造・販売を行う醸造所へと改修したプロジェクトである。

建築家によるテキストより

ファサードから1,820mmの空間は2層吹き抜けの交流スペースとなっており、全面ガラス張りのスチールサッシによって立体的な奥行きのあるファサードとし、元来店舗に専有される空間が、商店街に歩み寄る中間的な空間構成とした。

また方南町のキャラクターを許容する抽象化、重層化されたファサードの役割を果たし、方南町の地理的特徴を表わしたサイン(ロゴ)を取り込んでいる。反対に、醸造スペースは木質空間として働く人に寄り添う暖かみのある空間としている。

建築家によるテキストより

計画地の方南銀座商店街は、地域に根ざした様々な活動を行っており、ユニークなイベント・施設・キャラクターによって、独特な賑わいを見せている。本計画は杉並区の地域連携型商店街事業の補助金を受け、方南銀座商店街の地域活性化、これに加えて障害者雇用を目的とした地域における、多様に人に向けて開かれた福祉×商店街×クラフトビール店である。

建築家によるテキストより
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る外観 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る1階、縁舞台 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る1階、未来食堂 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る2階、リビング photo©傍島利浩

西久保毅人 / ニコ設計室が設計した、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」です。
商店街の角地の敷地に計画されました。建築家は、将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案しました。また、“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る事も意図されました。

この住宅は世田谷区の松蔭神社通り商店街の角地に計画した店舗併用住宅である。

建築家によるテキストより

東京は徒歩圏内で生活可能なエリアが多いのが特徴であるが、それを支えているのが街の動脈のような商店街である。建主は現在は共働きだが退職後の将来、自宅1階で街との繋がりを楽しめる飲食店を開きたい、と気に入った商店街を探しこの土地を購入した。とはいえ敷地はわずか50㎡である。そこで1階を家族の食卓を兼用した「未来食堂」という設定とし、2、3階にコンパクトなキッチンを持つ居住スペースを計画した。

建築家によるテキストより

この住宅に併設された未来食堂は「今」ではなく「未来」に食堂になる予定だ。この設定がこのプロジェクトにとってとても大切だったのではないだろうかと完成後考えている。
入居後の最初の数年間は夫婦ともに会社勤め予定である。

建主が不在の平日は、この軒下空間だけを日替わり小商スペースとしてレンタルする事でも需要がありそうだ。週末は本格的な開業への練習として週末カフェとして街に開く。時には出張シェフに営業してもらって未来の自分達の姿を写してもいい。準備が整った数年後には街に開いた飲食店として開業予定ではあるが、次のパンデミックや災害の時には地域に貢献できる拠点のスペースにも提供可能である。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/3/6-3/12]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/3/6-3/12]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/3/6-3/12)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包
  2. 2023年のプリツカー賞を、デイビッド・チッパーフィールドが受賞
  3. 藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計
  4. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・足柄下郡の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定
  5. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、熊本・八代市の店舗兼住宅「閉合の家」。田園と住宅地の境界にあり高架線を望む敷地。風景に“向き合う”在り方を追求し、高架の軸線と呼応して知覚心理にも働きかけるテラス空間を持つ建築を考案。身体から土木までが一つに繋がる場を作る
  6. 青木淳の会場構成による、ポーラ美術館での展覧会「丸山直文 水を蹴る─仙石原─」。美術館のある“地域”と“水”が主題の絵画を展示。外部の世界と内部の絵画を媒介する“くうき”を作る為に、重ねた布が生み出す“モアレ”を水面に見立てた空間を考案。光と揺らぎで内側から鑑賞者を誘い込む
  7. 伊藤維建築設計事務所による、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」。官民連携の実証実験の為の仮設家具。“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案。人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計
  8. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡・田川市の「light and dark」。廃校を改修した施設の飲食部分の計画。施工費や設備等の制約下での“フラッグシップ”的な存在を目指し、既存空間の“薄暗さ”を活かした設計を志向。周辺を美しく見せる“黒く包まれた”客席を持つ空間を作る
  9. 松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える
  10. SANAAが設計した「金沢21世紀美術館」の、施工責任者 関塚良和に、建設時のエピソードを聞いている動画
  11. ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる
  12. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、兵庫・川辺郡の「猪名川霊園礼拝堂・休憩棟」
  13. 小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識
  14. 近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る
  15. coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる
  16. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  17. 長谷川逸子へのインタビュー「女性と建築の半世紀」。建築討論の企画“Mind the Gap──なぜ女性建築家は少ないのか”の一環で収録されたもの
  18. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  19. 斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
  20. 乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」

ファラへのインタビュー動画。彼ら自身の作品でもある事務所兼自邸の様子なども紹介

ファラへのインタビュー動画です。また、彼ら自身の作品でもある事務所兼自邸の様子なども紹介されています。等がのタイトルは「ポルトの3人の建築家が、遊び心あふれる実用的な建物で共同生活を送る(Three Porto Architects Live and Work Together in One Playfully Pragmatic Building)」です。この建築は「067」として発表されています。

【ap job更新】 若手建築家として、住宅建築賞“金賞”等の様々な受賞歴を持つ「アーキペラゴアーキテクツスタジオ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 若手建築家として、住宅建築賞“金賞”等の様々な受賞歴を持つ「アーキペラゴアーキテクツスタジオ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 若手建築家として、住宅建築賞“金賞”等の様々な受賞歴を持つ「アーキペラゴアーキテクツスタジオ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中

若手建築家として、住宅建築賞“金賞”等の様々な受賞歴を持つ「アーキペラゴアーキテクツスタジオ」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社アーキペラゴアーキテクツスタジオでは設計スタッフ(正社員)を募集します。

私たちは東京を拠点に全国で、住宅や各種施設の設計監理やデザイン監修を行っています。
担当スタッフひとりひとりと一緒に議論を重ねていき、ひとつひとつ目の前の状況と向き合いながら、日々エスキスをしています。新たに加わって頂くスタッフにも、能力や適正、規模に応じて設計監理やデザイン監修のプロジェクトを担当して頂きます。

数年後の独立を視野に入れて経験を積みたい方も、より長く一緒に働きたいと考えてくれる方も、どちらも歓迎します。
ご興味のある方は下記の募集要項をご参照のうえ、ご応募お待ちしております。

MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏による講演「風景の建築」の動画。2022年12月に行われたもの

MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏による講演「風景の建築」の動画。日本建設業連合会の主催で、2022年12月に行われたものです。

一般社団法人日本建設業連合会は、建築本部の事業活動の基本方針の一つに「世界に誇れる未来の建築文化の創造」を掲げ、
建築を担う次世代に向けての情報発信を目的として、建築セミナーを毎年開催しています。

2022年度は、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏氏を講師にお迎えして、「風景の建築」をテーマに講演していただきました。
また、第2部では、原田真宏氏と日建連で建築設計委員長を務める賀持剛一氏との対談を実施いたしました。

□第1部 講演「風景の建築」原田真宏氏
□第2部 対談 原田真宏氏、賀持剛一氏(日建連建築設計委員長/大林組)
□開催日時:2022年12月22日(木)18:30~20:30
□開催場所:東京証券会館

第2部の動画も以下に掲載します。

松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える
松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設えるリビング photo©衣笠名津美
松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設えるリビング photo©衣笠名津美
松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える寝室 photo©衣笠名津美

松本光索 / KOSAKUが設計した、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」です。
大きな庭を持つ物件を改修する計画です。建築家は、新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案しました。そして、“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える事が意図されました。合わせて、現代芸術史を専門とする鯉沼晴悠のテキストも掲載します。

若い夫婦と子供1人のためのマンションリノベーションプロジェクト。

物件探しから関わることとなった本プロジェクトで購入したのは、70m2の室内に対して半分の35m2の専用庭がある少し特殊なレイアウトの物件だった。マンションはいわゆるベッドタウンに位置しており、その近辺には徒歩圏内に大小さまざまな公園が点在していて、子育てを始める夫婦にはとてもいい周辺環境であるように思えたのもこの物件を購入する決め手のひとつとなった。

建築家によるテキストより

設計を進めるにあたり、既存の3LDKの間取りのように決められた枠の中に彼らの生活を押し込んでいくような空間の提案は、新しい家族としての生活がスタートしたばかりの彼らにとって、空間が未来の行き先を制限しまうようでそぐわないように感じていた。
むしろ、庭を含めた住居全体が、周囲に多く存在する公園のように、おおらかな場所としてそこにあり、変化してゆく彼らの暮らしを受け止められることが重要だと考えた。

建築家によるテキストより

公園には遊具(機能)で遊ぶ子供、グランド(余白)で走り回る子供、それを見守る親たちなど、様々なアクティビティが同時に存在できるルーズさがある。その状況を参考に、空間全体を大きなワンルームとしてしつらえ、水回りや家具、WICなどの固定される機能的要素と、それ以外の空間としての余白が主従関係なくフラットなスケールで存在するよう、配置のバランスを丁寧に行った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “生き方や価値観に 最も似合う建築を”をヴィジョンに掲げる「SNARK Inc.」が、設計スタッフ(経験者)と業務委託を募集中
【ap job更新】 “生き方や価値観に 最も似合う建築を”をヴィジョンに掲げる「SNARK Inc.」が、設計スタッフ(経験者)と業務委託を募集中
【ap job更新】 “生き方や価値観に 最も似合う建築を”をヴィジョンに掲げる「SNARK Inc.」が、設計スタッフ(経験者)と業務委託を募集中渋谷SAUNAS

“生き方や価値観に 最も似合う建築を”をヴィジョンに掲げる「SNARK Inc.」の、設計スタッフ(経験者)と業務委託募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築設計事務所 SNARK Inc.では、プロジェクト拡大に伴い、熱意のある設計者を募集します。

私たちは群馬県高崎市と東京都恵比寿を拠点に活動する建築設計事務所です。
家具などのプロダクトから内装、新築住宅、集合住宅、公共施設などの企画、設計、施工監理やイベントの企画、運営など活動は多岐にわたり、クライアント、ビルダーと共にチームで新しい暮らし方や働き方、遊び方のきっかけとなるような場をつくっています。

「Architecture for the life you live 生き方や価値観に 最も似合う建築を」をビジョンに、住まい手や使い手は何が好きで、何を大切にしているのか、どんな暮らしを送って、どう生きていきたいのかを深堀りし、理想を形にするために、時間をかけて対話と思考を繰り返しています。

アート、映画、音楽、アウトドア、サウナなどが好きな社員が多く、それらのカルチャーに関連するプロジェクトも多く進行中です。子育て中の社員も多く、時短勤務やテレワークなど柔軟な働き方が可能です。働き方やチームの仕組みなども含めて、一緒に考えていけるメンバーを求めています。

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定外観 photo©小野寺宗貴写真事務所
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定2階、LDK photo©小野寺宗貴写真事務所
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定1階、浴室 photo©小野寺宗貴写真事務所
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定天井の詳細 photo©小野寺宗貴写真事務所

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が設計した、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」です。
温泉街の中心から離れた山深い敷地に計画されました。建築家は、変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案しました。また、仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定されました。施設の公式サイトはこちら

敷地は奥湯河原と呼ばれる、湯河原温泉街の中心から離れた山深いエリアにある。
温泉を湧出する藤木川に面するこの土地を訪れ、藤木川の美しいせせらぎと、季節ごとに変化する自然の風景を最大限に生かした建物にすることを考えた。

建築家によるテキストより

川の風景を最大限に取り込むため、建物形状は川側に開いたハの字状の平面計画とした。建物の偏心率を抑えるために両端部に必要最小限の耐力壁をつくり、残りはすべて開口にしている。1階を浴場、2階をリビング、3階を寝室という構成で、すべての居室が川との一体感を感じられる配置にすることができた。

建築家によるテキストより

室内の仕上げや設備機器をダークトーンにし、端部の耐力壁のまわりには三角形の平面形状のパイプスペースを設け、壁の凹凸に設備機器を整理して配置することで、設備機器が建築と一体となるようにし、室内の視覚的情報を減らして、川の風景だけが際立つようにした。

建築家によるテキストより

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