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スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla

スノヘッタが設計した、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」です。
街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地に計画されました。建築家は、利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案しました。また、ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図しています。

こちらはリリーステキストの翻訳

スノヘッタがフランスに新しいプラネタリウムと天文台を完成

オリオニスと名付けられたプラネタリウムと天文台は、フランス北部のドゥーエ市にある新しい文化的な場所で、星の楕円形と連続的な動きに着想を得ています。

隣接するスカルペ川、考古学博物館アルケオス、近隣の集合住宅に挟まれた注目すべき場所に位置するこのプロジェクトは、これらの要素を調和的につないで、訪問者にとって利用しやすくインスピレーションを与える空間を創造することを目的としています。スノヘッタのデザインは、映写室と天文台の2つのドームを包み込む曲線で統一された建物です。

パリのスノヘッタ・スタジオのマネージング・ディレクター、オリバー・ペイジは言います。
「このプラネタリウムは、パリのスノヘッタのスタジオが完全に構想、監理、建設した最初のプロジェクトのひとつです。私たちは、質の高い文化的・教育的建築物を提供するスノヘッタのアプローチをフランスで紹介できることを大変嬉しく思っています」

CET Ingenierie、Impact Conseil et Ingenierie、Cicanord、Studio Dap、Atelier Silva Landscapingとの密接な協力のもと、スノヘッタは2019年後半から建物の建設に取り組み、コンセプトから建設までを見届けました。オリオニスは2023年5月13日に一般公開されました。

楕円 – 時代を超越した流動的なコンセプト
スノヘッタの共同設立者であるシェティル・トレーダル・トールセンは説明します。
「私たちは、ドゥエの住民に特別な出会いの場と新しい目的地を提案したかったんです。私たちのプロジェクトの建築的・都市的コンセプトは、星の楕円運動からインスピレーションを得ています。連続的であること、流動的であること、永続的であることは、私たちがこのプロジェクトで再解釈した考え方です。形の面だけでなく、来館者がプラネタリウムを体験する際にも、あらゆる感覚を駆使しています。」

連続的な動きというコンセプトは、レセプションエリア、展示スペース、円形劇場、建物のドームに至るまで、すべてを定義し、プロジェクトを通してインスピレーションを与えてきました。建物はわずかに傾斜したスロープで結ばれており、建物の一部が半透明のファサードを通して外から見えます。

【ap job更新】 伊藤博之建築設計事務所が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
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伊藤博之建築設計事務所の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

伊藤博之建築設計事務所では、設計スタッフを募集しています。

集合住宅を中心に、オフィス、ホテル、住宅などを、原則国内(たまに国外)で設計しています。

その土地やプロジェクトに関するあらゆる条件をフラットに扱い、一般的にはネガティブな条件からも、積極的に手掛かりを見出して魅力に変えることで、そこにしかない、長く価値を持ち続けられる建築づくりができると考えています 。

私たちの設計は、収益性が求められる集合住宅としては、“とても自由に設計をしているように見える”と言われることが時々あります。しかし、実際には自由度が高いのではなく、法規や条件整理の段階からチームで議論を重ねることで、制約を柔軟に解釈する視点を発見しながら論理的に計画を進めています。

冒頭の考えに共感していただける方なら、我々の設計プロセスはとても学びの多い経験になると信じています。
経験者はもちろん、能力によって新卒1年目でも中心的にプロジェクトを進めてゆくことも可能です。

建築を考えることが好きな方、ものを作ることが好きな方、コミュニケーションが好きな方、それぞれのご応募をお待ちしています。

トラフ建築設計事務所による、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」。無柱の四角い区画に計画。ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案。什器は対比効果も考慮し様々な素材を用いる
トラフ建築設計事務所による、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」。無柱の四角い区画に計画。ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案。什器は対比効果も考慮し様々な素材を用いる photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」。無柱の四角い区画に計画。ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案。什器は対比効果も考慮し様々な素材を用いる photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」。無柱の四角い区画に計画。ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案。什器は対比効果も考慮し様々な素材を用いる photo©太田拓実

トラフ建築設計事務所が設計した、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」です。
無柱の四角い区画に計画されました。建築家は、ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案しました。また、什器は対比効果も考慮し様々な素材が用いられました。店舗の公式ページはこちら

ジュエリーブランド「Hirotaka(ヒロタカ)」の東海地区初の直営店となるタカシマヤ ゲートタワーモール店の内装計画。
敷地は柱のない四角い区画で、広い間口が多方向からアクセスしやすい印象を与える。

建築家によるテキストより

オープンな敷地に、高低差のある什器を点在させることで意図的に視界の一部を遮り、店内に落ち着いた環境をつくり出している。

建築家によるテキストより

貝殻からインスピレーションを得て作られたコールテン鋼の什器が、様々な方向からの来客をスムーズに誘導する。中央の什器の左右には全面を光沢塗装した白と黒の什器が並び、赤錆をまとったコールテン鋼のテクスチャと対比を成す。門型のファサードを構成するコールテン鋼は、正面右側の袖壁が店内にむけて織り込まれ、空間の間仕切りも担っている。

建築家によるテキストより
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得外観 photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得1階、事務所スペースのCLTの階段を見る。 photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得2階、ミーティングスペース photo©鈴木研一

小原賢一+深川礼子 / ofaが設計した、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」です。
森林と木材に関わる企業の為に計画されました。建築家は、CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現しました。また、材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得しています。

CLTパネル工法+在来工法によるコンパクトな木造オフィス(一部倉庫)の新築プロジェクトです。

日独でコンサルティングや輸入、森林や木材に関わる業務も行うクライアントは、新オフィスの計画に際してCLTや木釘の採用、認証など様々なチャレンジを希望されていました。

建築家によるテキストより

来客の多い事務所は、執務環境の向上と共に、来客への木の価値のアピールも目的としてCLT現しとしています。
CLT版の大きさを生かし、基礎から2階屋根まで一体の壁勝ちCLTパネルに在来のオフィス床と倉庫の屋根が取りつく構成です。滞在時間や作業内容等、空間特性の違いを適切に反映してコストコントロールしつつ、必要な大きさや機能を合理的に満たしています。

オフィスでは吹抜けや階段、対角に勾配をとった屋根など空間の連続性と動きを生かして、光と風が通る上下階の一体感ある空間としました。階段に面した壁や天井などで大きなCLTを効果的に見せています。特徴的な階段は、下層部ではCLTを床から積み上げ、中層以上は壁からの片持ちでつくっています。

構造を担う外壁のCLTは、メンテナンスに配慮して金属板で適切に保護することとしました。外壁を覆ってもCLTの積層面が外からできるだけ見えるように、開口部の小口に角度をつけた窓の額縁デザインは、工場加工精度の良いCLTならではの工夫です。
CLT以外にも様々な木を使い分け、色や納まりでそれぞれの特徴を際立たせ、木の素材を最大限に感じられる空間を実現しています。

建築家によるテキストより

本プロジェクトでは、代表的な森林認証制度の一つであるFSC®プロジェクト部分認証を取得しました。
CLTには、FSC認証を持つ森の中で敷地から最も近い静岡天竜産杉を使用しています。森から、加工工場、現場での施工まで一貫して認証基準をクリアすることを通して、調達・加工・建設の適正性を担保しています。
認証取得には、設計事務所・施主・工務店が主体となり、製造メーカー、製材所ともやり取りをしながら、材料供給の過程や設計、施工に至る木の生産管理について、共に情報を共有し、確認し、学びながらプロジェクトを進めることができました。

建築家によるテキストより
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Uplifting Office」。多くの部屋に別れた事務所の改修。“活発な交流の誘発”の要望に、空間をランドスケープと捉えて床から家具等に変化する“27本のストライプ”で構成。働く人の能動性を引き出し状況に応じた場所の発見を促す
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Uplifting Office」。多くの部屋に別れた事務所の改修。“活発な交流の誘発”の要望に、空間をランドスケープと捉えて床から家具等に変化する“27本のストライプ”で構成。働く人の能動性を引き出し状況に応じた場所の発見を促すワーキングテーブルと緑 photo©Trieu Chien
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Uplifting Office」。多くの部屋に別れた事務所の改修。“活発な交流の誘発”の要望に、空間をランドスケープと捉えて床から家具等に変化する“27本のストライプ”で構成。働く人の能動性を引き出し状況に応じた場所の発見を促すコピーエリア photo©Trieu Chien
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Uplifting Office」。多くの部屋に別れた事務所の改修。“活発な交流の誘発”の要望に、空間をランドスケープと捉えて床から家具等に変化する“27本のストライプ”で構成。働く人の能動性を引き出し状況に応じた場所の発見を促すエントランスを見返す。 photo©Trieu Chien

丹羽隆志アーキテクツが設計した、ベトナム・ハノイの「Uplifting Office」です。
多くの部屋に別れた事務所を改修する計画です。建築家は、“活発な交流の誘発”の要望に、空間をランドスケープと捉えて床から家具等に変化する“27本のストライプ”で構成しました。そして、働く人の能動性を引き出し状況に応じた場所の発見を促します。

ベトナム・ハノイにおける、25名のスタッフのためのオフィスのリノベーションプロジェクトである。

建築家によるテキストより

従前のオフィスでは執務空間が多くの小さな部屋に分かれていた為、スタッフ間のコミュニケーションや連携が問題視されていた。
従って新しいオフィスでは、間仕切りのないオープンなフリーアドレスオフィスとして、活発なコミュニケーションを誘発することが求められた。

オンラインでは得られない、ひとつの建築空間に人が集うことで生まれる相乗効果やセレンディピティをもたらすオフィス、そして何よりもスタッフの一人一人が毎朝通う職場に対して心躍るような場所になることを志向した計画である。

建築家によるテキストより

220㎡の限られたインテリアの床面積の中で、自然の中にいるような自由さ、おおらかさを感じられるようにするため、オフィス空間をランドスケープとして捉えることを設計のコンセプトとした。言わば公園の中を歩きながら自分の好みの居場所を見つけるような感覚である。

奥行15mのインテリアに多様な空間のバリエーションを生み出すために、人の行き来する長手方向に直行して短手方向に5種類の異なる仕上げ材のストライプを連続させた。27本のストライプのなかに緑のレイヤーを織り込むことで人々の活動と緑が重なり合う立体的な層状のリズムをつくり出した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計部門でのシニアアーキテクト(経験者)を募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計部門でのシニアアーキテクト(経験者)を募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計部門でのシニアアーキテクト(経験者)を募集中東京学芸大学EXPG棟「学ぶ、学び舎」

革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」の、建築設計部門でのシニアアーキテクト(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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※応募締切を訂正しております。改めてご確認をよろしくお願いいたします

VUILDでは、シニアアーキテクトを募集しています。

VUILD株式会社は、テクノロジーの力で誰もが作り手になれる世界を実現する、建築系スタートアップです。
建築設計部門であるVUILD ARCHITECTSは、クライアントとの創造的なコラボレーションによって、革新的な建築をつくりだしています。

すべてのプロジェクトにおいて、要件定義を行う基本構想段階から参画し、建築設計はもちろんのこと、自社工場における部品製造から施工まで一気通貫して実施します。

【VUILD建築の特徴】
・施主と共に創る共創型の設計を目指している
・構法やシステムという意匠の前提から踏み込んで設計する
・1000平米の工場(生産環境)を保有し、施工/製作チームと共に設計する
・デジタルデザインに長けたエンジニアチームと共に設計する
・設計を進める過程で原寸モックアップを自社で作成する
・模型ではなく全て3Dモデルで作りこみ詳細に検討する

【働き方について】
マイクロマネジメントしない組織です。縦型の組織でもありません。自由な反面、担当業務への主体性と自己管理能力が求められます。
リモートワーク中心のため、Slackでの情報共有などオープンなコミュニケーションやセルフレポーティングを大事にしています。わからないこと、一人で答えの出しにくいことなどあれば、抱え込まずメンバーにシェアすることで素早く解決の糸口やアドバイスが得られ、解決できることが多々あります。

【企業カルチャーについて】
スタートアップらしく、「革新性」、「柔軟性」、「主体性」を奨励するカルチャーです。挑戦に失敗はつきもので、途中経過がどうであれ軌道修正しつつ最後までやり抜くことが最も大事だと考えます。失敗は次の挑戦に生かせるヒントにつながるかもしれません。そのようなプロトタイピングの姿勢を大切にしているため、失敗してもなおチャレンジし続けることを評価します。

空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く
空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く敷地南側から外部展示スペースを見る。 photo©太田拓実
空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く西側外観 photo©太田拓実
空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く外部展示スペースから「わら家」を見る。(わら家は、デザイン監修:空間構想、設計:オクタント建築都市研究所) photo©太田拓実
空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く「流れ坂」と屋根 photo©太田拓実

空間構想が設計した、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」です。
屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設です。建築家は、場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停しました。また、屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描いています。施設の公式ページはこちら

四国の民家を収蔵し後世に伝える、日本有数の屋外ミュージアムである「四国村」の入口と出口をどうデザインするか、というプロジェクトである。民家を目にする機会が少ない現代における四国村の意味とは何か、そもそも建築を建てるべきなのか、建築が必要だとすれば何のためか、という「建築以前」の議論だけで1年以上を費やした。

建築家によるテキストより

最終的には、北側に彫刻家・流政之氏の壮大な作品である「流れ坂」、南側には古い民家を移築した「わら家」、東側には神戸から移築した古い洋館である「異人館」という、この場所に存在する数々の資源を結びつける位置に敷地を定めた。設計を始める前提から議論できたことは、建築の質を決める上で非常に重要な過程であった。

当初は別々のものとして存在していたこれらの「敷地資源」を立体的に接続し、この場所の潜在的な価値を空間として現前させるため、まず地形を改変している。具体的には、高低差のある「わら家」と「流れ坂」の間をできる限り緩やかな勾配とし、新たな地形の中に「おやねさん」を新築すると同時に、南に面していた「わら家」の向きを空間的に反転するよう改修し、既存の資源の関係性を空間的に調停しなおした。

建築家によるテキストより

さらに、南側は人の出入りに応じて軒の高さを変化させ、北側は流れ坂の勾配に対応する軒の高さとしなくてはならない。
棟の高さと、南北それぞれの軒の高さが変化しながら全て異なるため、47組の木の合掌はRCの梁を支点に勾配や寸法が変化し、シンプルな構造形式でありつつも、全体としては生き物のような有機的なシルエットとなった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 環境配慮を念頭に置き、アトリエ事務所と協働する設備設計事務所「ZO設計室」が、電気設備設計者と機械設備設計者を募集中
【ap job更新】 環境配慮を念頭に置き、アトリエ事務所と協働する設備設計事務所「ZO設計室」が、電気設備設計者と機械設備設計者を募集中
【ap job更新】 環境配慮を念頭に置き、アトリエ事務所と協働する設備設計事務所「ZO設計室」が、電気設備設計者と機械設備設計者を募集中「miraton(ミラトン)」外観(児童福祉施設等、集会場、テニスコート管理事務所)

環境配慮を念頭に置き、アトリエ事務所と協働する設備設計事務所「ZO設計室」の、電気設備設計者と機械設備設計者募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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環境配慮を念頭に置く建築設備設計を行なうZO設計室が、ご依頼数の増加に伴い電気・機械設備設計者を募集します

ZO設計室はアトリエ事務所とのプロジェクトを行う、環境配慮を念頭に置く建築設備設計事務所です。

携わったプロジェクトは業界雑誌で取り上げられ、受賞作品も多くあります。

【業務内容】
意匠事務所からのご依頼に合わせて全国各地の案件の電気・機械設備設計、省エネルギーシステムの提案、工事監理を行なっています。官学と連携し、設備設計に関する技術開発や自然エネルギー利用システムの開発研究にも携わっています。

<幅広い建築物に携われる>
日本全国、また海外での公共工事や民間工事のプロジェクト多数あり。美術館や住宅、宿泊施設、学校、病院、神社、工場、事務所など、意匠性の高い様々な案件に携わりスキルアップできます。

<環境保全や省エネに特化>
建築意匠を十分に理解し、省資源・省エネルギー・エコロジーを⼼掛けた設備設計を⾏っており、ZEB・ZEHなど省エネに関する知識を深められます。

<電気・機械設備双方の知識を得られる>
電気設備、機械設備にとらわれず、意欲関心のある方は知識・経験を得ていただくことができる環境です。設計者として成長する選択肢を広く持っていただくことができます。

牧野恭久建築設計事務所による、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」。飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店。競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案。内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作る
牧野恭久建築設計事務所による、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」。飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店。競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案。内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作るエントランス photo©鳥村鋼一
牧野恭久建築設計事務所による、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」。飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店。競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案。内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作るホールからテーブルCとテーブルBの方を見る。 photo©鳥村鋼一
牧野恭久建築設計事務所による、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」。飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店。競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案。内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作る左:テーブルE、右:テーブルD photo©鳥村鋼一

牧野恭久建築設計事務所が設計した、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」です。
飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店の計画です。建築家は、競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案しました。そして、内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作る事も意図されました。店舗の公式ページはこちら

大森駅のほどちかく、飲食店が軒を連ねるテナントビルの一画における焼肉店舗の計画である。
多くの飲食店が並ぶ賑やかな雰囲気のこの街にはすでに多くの競合店が営業をしており、この計画では他店との差別化を図るべく全席を半個室とした店舗とすることとした。

建築家によるテキストより

既存の内装を解体するとGLボンド跡や残ったコンクリートの躯体や荒々しいコンクリートブロックが露出した。
限られたスペースを有効に使うためにもこの躯体には手を加えずそのまま活用、新設内装仕上げには既存躯体に負けない素材感のあるタイルを選定した。

タイルには素材そのものである土のような質感を求め、表面の釉薬を削り取るように1枚1枚丁寧に研削加工を施した。
黒色のタイルを選び研削加工をすると、同じタイルでも加工前と同じ黒色と黄色味斑目色に分かれたため、ホールには黒色を、個室には温かみのある黄色斑目色を分けて使用している。

建築家によるテキストより

平面計画はビルファサードデザインによるジグザクを手掛かりとしながら、H2.1mの間仕切りを一筆書きのように蛇行させることで客室を設けた。客室出入口は躙口(にじりぐち)のような不等辺三角形の開口とし、オープンでありながら視線を抑えるよう検討を行った。

建築家によるテキストより
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」。コロナ禍に設計された単身者用集合住宅。“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案。住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」。コロナ禍に設計された単身者用集合住宅。“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案。住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求外観 photo©岡村享則
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」。コロナ禍に設計された単身者用集合住宅。“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案。住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求くぼみパティオ photo©岡村享則
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」。コロナ禍に設計された単身者用集合住宅。“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案。住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求2階、Room7 photo©岡村享則

熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインが設計した、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」です。
コロナ禍に設計された単身者用集合住宅です。建築家は、“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案しました。また、住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求されています。

設計依頼を受けたアパートの計画地は、ベッドタウンの最寄駅から程よい距離の住宅地に位置し、東西南と住宅や集合住宅に囲われ、北側が道路に面した敷地であった。近くには大きな病院や看護学校があるため、そこで働くスタッフや都内の大学に通う学生向けワンルームのニーズがあると考えていた。しかし、すでに近隣にアパートメーカーが建設した数多くのワンルームアパートが点在していた。

建築家によるテキストより

設計で目指したことは「単身者同士が同じ屋根の下でお互いを気遣いながら生活ができる」。また、「住人同士でコミュニケーションが取れ、孤立しないような住戸の関係づくり」とした。

その設計主旨については、コロナ禍に設計をしていたこともあり、孤独死や助けを呼べない無関心な近隣関係などの問題、また昨今のやるせない事件などでは「孤立してしまう」ことで、妄想などの一人歩きなどが起因し事件を起こしてしまうことなど、だれかに相談できていれば、話し相手がいれば回避できている事も、期せずして「孤立してしまう」ことが起因する。このような社会問題を考慮し、街の住環境にも、他人と挨拶ができたり、話すきっかけができる場を持つ計画に至った。

建築家によるテキストより

そこで、オーソドックスではあるが、住人同士が語らえる場として中庭を中央に囲う形を提案した。この中庭が、住人だけでなく街の人とも繋がり合える、「単身の孤立」から「繋がり」へと変換できるような空間となることを目指して模索した。

本計画がコロナ禍の2020年8月から始まったこともあり、単身者の暮らしのあり方や生活習慣、そして「シェアすること」について考えを巡らせ、シェアの仕方にも配慮した。

建築家によるテキストより
堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNによる、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」。包丁の“展示販売”と“修理”を行う店。限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案。工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”も演出
堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNによる、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」。包丁の“展示販売”と“修理”を行う店。限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案。工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”も演出外観 photo©井上昌明
堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNによる、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」。包丁の“展示販売”と“修理”を行う店。限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案。工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”も演出ギャラリー photo©井上昌明
堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNによる、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」。包丁の“展示販売”と“修理”を行う店。限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案。工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”も演出ギャラリー photo©井上昌明

堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNが設計した、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」です。
包丁の“展示販売”と“修理”を行う店の計画です。デザイナーは、限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案しました。また、工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”の演出も意図されました。店舗の公式ページはこちら

当店舗は、藤次郎の一貫生産によるものづくりを感じられる場所として、二つの目的を持つ空間を創りました。

建築家によるテキストより

メンテナンスルームでは、新潟県燕市にある藤次郎の本工場で使用されているメンテナンス機械一式を備え、包丁の研ぎ直しや修理を行うことで、ものづくりの醍醐味を感じる空間となっています。

ナイフギャラリーでは、省スペースを活かし、多くの包丁を展示できる壁面を最大限に活用しました。鉄骨組みによる強度を保ちつつ、包丁を整然と並べることで、展示会場のような見栄えのする空間を実現しました。

建築家によるテキストより

鉄フレームや木毛板、角波板など藤次郎の本工場に使われている素材を使用し、薄いグレーカラーで統一したことにより、工場の匂いを感じさせる一方で、クリーンでエッジの効いた雰囲気を演出しました。

建築家によるテキストより
studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現
studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現南側外観 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現1階、ホールとキッチン photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現2階、コワーキングスペースから半階上がったレンタルオフィスを見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現2階、半階上がった廊下からコワーキングスペース方向を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ

studioSHUWARIが設計した、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」です。
テナント空間も備えた民営施設の計画です。建築家は、入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案しました。また、天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現されています。施設の公式サイトはこちら

富山県射水市に建つ創業支援施設。


オーナーが主催する行政書士法人をはじめとする3つのオフィステナント、コワーキングスペース、外向き店舗によって構成されており、入居者同士がお互いの気配を感じることができ、一体的な空間の中で新たな交流が生まれる空間が求められました。

建築家によるテキストより

かつては農地であり、2面が道路に面することで生まれた敷地の高低差を利用し、各階がゆるやかにつながりを持つスキップフロア形式を採用し、一体感のあるワンルーム空間でありながらフロアレベルの差によって生まれる適度な視線のずれや心地よい距離感が生まれることを意図しています。


構造上はこのスキップフロアを持つ大空間を、汎用的な部材を用いたオーソドックスな木造在来工法を用いて実現しており、「鳥の巣」をイメージして梁をグリッド状に組んだ天井の構造体が、この施設のおおらかでダイナミックな空間のシンボルとなっています。

建築家によるテキストより

交差点に向かって開放された大きな窓は、利用者の活動の様子をシンボリックに映し出し、歩道沿いに設けられたベンチやオープンな外向き店舗によって創業支援施設でありながら、地域とのつながりも感じられるものとしており、この施設を起点として、地域とのつながりを大切にした新たな起業文化が醸成されることを期待しています。

建築家によるテキストより
磯崎新の初期代表作で開催される追悼展覧会の“展示物”を募集中(オンラインから応募可能)。磯崎の言葉「architectureとは何か?」への“返答”を公募し、アートプラザ(旧大分県立大分図書館)に展示する試み。同施設の25周年記念として行われ、関連企画として講演会等も企画
磯崎新の初期代表作で開催される追悼展覧会の“展示物”を募集中(オンラインから応募可能)。磯崎の言葉「architectureとは何か?」への“返答”を公募し、アートプラザ(旧大分県立大分図書館)に展示する試み。同施設の25周年記念として行われ、関連企画として講演会等も企画

※リンク先のフォームからの応募はgoogleアカウントが必須です(所有されていない方はメールでの応募方法をご確認ください)

磯崎新の初期代表作(旧大分県立大分図書館、現アートプラザ)で開催される追悼展覧会の“展示物”を募集しています。磯崎の言葉「architectureとは何か?」への“返答”を公募し、アートプラザ(旧大分県立大分図書館)に展示する試みです。応募1次締切は2023年7月10日(月) ※但し会期中も継続して募集。本展覧会は、同施設の25周年記念として行われ、関連企画として青木淳の講演会や磯崎建築を巡るバスツアーも企画されています。
展覧会期は2023年7月26日~8月15日入場料は無料です。展覧会の主催は、アートプラザ共同事業体、アートプラザ開館25周年事業実行委員会。共催は、公益社団法人 大分県建築士会大分支部です。イベント全体の公式ページはこちらです。【ap・ad】

Arata Isozakiからの問い “architectureとは何か?”

“architectureとは何か?”は磯崎新氏が2019 年のプリツカー賞受賞時のスピーチの中で放った一言です。

一昔前はarchitecture as the Art(芸術としての建築)で大体説明できたものが、時代と共に意味が変わり続け、architectureは私たちの社会全体を貫くような存在になってきた。と磯崎氏は語っています。

氏にとってとても重要なこの問いを今一度問われたとしたら、あなたは何と答えますか?
皆さんの自由な返答をここに募集し、氏の設計した建築、アートプラザ(旧・大分県立大分図書館)に展示することで、現在における“architecture” の輪郭を浮かび上がらせようという狙いです。

氏への哀悼の意も込めて、たくさんのご応募をお待ちしています

リリーステキストより

より詳しい募集情報と関連企画の情報を以下に掲載します。

ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」です。
ポータブルライトを扱う企業のショールームです。建築家は、全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案しました。そして、光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せます。店舗の公式ページはこちら

高品質なポータブル照明器具を取り扱う「Ambientec」のギャラリーのデザイン。
それぞれに個性があり、異なる光りかたをするAmbientecの商品を、限られた面積の中で全点数展示し、将来的なレイアウトの変更にも対応できる空間が求められた。


建築家によるテキストより

その方法として、モジュール化されたパーツを使って多様な組み替えができる什器を提案。
フレームと薄い白い板で構成した什器は、組み方によって大きさを変えたり、壁面棚や平台へと形を変えることができる仕組みとなっている。

建築家によるテキストより

フレームとなるパーツは16mmのスチール角パイプをカットし、精度の高い溶接技術を用いて形状の異なる4種類を製作。しっかりと固定しながらも組み替えが容易にできるように、フレームパーツ同士の接合には電気機器などのプロダクトに使われる耐摩耗性に優れたエンジニアリング・プラスチックを採用した。

建築家によるテキストより
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図外観 photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図アプローチ photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図共用階段 photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図3階、住戸(3C)、居室 photo©大竹央祐

井原正揮+井原佳代 / ihrmkが設計した、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」です。
収益性と共に100年後も視野に入れて計画されました。建築家は、敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案しました。また、外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図しました。

12戸の小さく、そして最低限の設備で構成されたワンルームマンションである。

投資物件として最大限の土地活用をしたいということで、道路斜線や高度斜線から導かれる最大限のボリュームは、豊中市のワンルームマンション条例(住戸専用面積20㎡以上、駐車場併設等)への適合と許容容積率から割り出された300㎡程度の床面積確保のために、20㎡のワンルームの住戸群と必要最低限の共用部で埋め尽くされることとなった。

建築家によるテキストより

だがそれは竣工時の姿であり、建物のライフサイクルの中での一つの状態である。
計画地は施主の祖父母から遺された思い出と愛着のある土地で、いつかはここに戻ってきたいという思いを持っていた。その思いを汲み取り、50年後100年後までのタイムラインを含めた時間の幅を持った計画としたいと考えた。

建築家によるテキストより

構造は350角のRCラーメン構造の柱梁に木の壁・床・屋根を嵌め込んだ1時間準耐火構造(木三共)の混構造建物とした。
外壁は耐風圧をコンクリートの柱梁に依ることで下地を45mm角の杉材下地で構成し、内部天井は燃え代設計のために決められたやや大ぶりな木小梁と準耐火構造のために2重に貼られた12.5mmの石膏ボードをあらわした。

固いRCと柔らかな木架構の組み合わせによって、40㎡の1LDKにしたり、床を解体して80㎡のメゾネット住戸にしたりと、平面だけでなく立体的にも将来の変化に柔軟に対応するための余白を潜在的に内包し、静かに未来の状態変化を待っているような「状況の中の建築」を目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/26-7/2]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/26-7/2]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/6/26-7/2)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 高田彩実 / ayami takada architectsによる、静岡市の「house M」。川沿いの余裕ある場に建つ住宅の増築と改修。仕様等の大きな改善と周辺環境も活かす在り方を目指し、拡張した既存の周囲に“緩やかな境界”を作る“半透明な”空間を付与。其々の透明度の違いは建築に多様性も与える
  2. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る
  3. 池田雪絵大野俊治一級建築士事務所による、静岡・伊東市の、住宅改修「大屋根周りの眺居」。斜面に建つ別荘を対象に計画。既存躯体の“スキップフロア”をランドスケープと捉え、内外に“多様な居場所”を散りばめて立体的に繋ぎ直す構成を考案。空間の連続性は一体感を生むと共に様々な質の光や色を融合
  4. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住戸改修「house with glass walls」。細くてとても長い“古い宮殿”の様な既存を対象に計画。部屋を必要最小限にまで浄化し、等間隔に配置した“ガラス壁”で埋め尽くす構成を考案。“スライド”の様な“純粋なシークエンス”を作る
  5. 水上和哉 / kvalitoによる、大阪・茨木市の「崇徳寺の家 明恵庵」。隠居する住職の為の家。境内の景観整備も意図し、本堂の瓦と同調する焼杉を外壁に採用して“背景”となる佇まいを構築。内部は“変化のある”豊かな場を求め、“内”と“外”の性質を持つ空間を共存させる
  6. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・千代田区の「馬喰町ときわ食堂」。創業100年の老舗の新店舗。伝統を守りつつ“次の100年に向けた新しさ”の創造を主題とし、表裏で違う色の生地を縫い合わせた寸法の異なる10枚の“のれん”で空間を構成。静的な客席に“ゆらぎ”も生み出す
  7. 石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知・名古屋市の「meaningful」。駅に近い宿泊施設のひと部屋。地域の文化を引用した提案の要望に、都市の色“金”が備える象徴的で現象学的な特性を参照した空間を志向。空間内で際立つと共に人との関係で機能が決まる4枚の面で構成
  8. 池原靖史建築設計事務所による、東京・大田区の、住宅改修「六郷の居拠」。ミニ開発の商品住宅を対象に計画。既存間仕切を構造補強の上で取り除き、空の建物内に二枚の“ブロック”壁を配置。“壁体”は生活機能を再配置すると共に住居への愛着を深める“拠り所”としての“機能”も担う
  9. MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与
  10. 田根剛による、ドイツのヴィトラキャンパスに建設された「Tane Garden House」。展望台も備えた庭師の休憩小屋。キャンパスの記憶を紡いだ持続可能な建築を求め、石や木材等の“地上”の素材を可能な限り現地調達して建設。“有機素材”の使用は時を経た際の“味わい深い美しさ”も意図
  11. 細尾直久 / HOSOO architectureによる、東京・中央区の店舗「HOSOO TOKYO」。商業施設内の“西陣織”を扱う店。“織物”を建築の原点とする思想に基づき、区画外周に西陣織を被覆した列柱を“生地をまとう”様に配置する空間を考案。“裏地”となる柱内側を鏡面とし様々な視覚効果も生み出す
  12. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  13. MADによる、中国・アランヤでの、演劇祭の為の会場構成「The City of Time」。300時間限定の芸術家の滞在制作の為の空間。現代都市にない“精神のねぐら”を意図して、多種多様な作品やパフォーマンス等を許容する空間を考案。作家同士の協同や作品の限界超越の促進も意図
  14. 矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする
  15. 井上真彦 / MISTと高橋勝建築設計事務所による、大阪市の「β本町橋」。河川沿いのイベント開催等も行う公園施設。生活の延長にある“実験基地”の具現化を求め、周囲と連続する“動線”と“視線の抜け”で開かれた場を構築。架構操作で“汎用性”があり“想像の余地を残す”空間も意図
  16. 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/19-6/25]
  17. 田﨑敦士 / Atsushi Tasaki Architecture and Designによる、神奈川・藤沢市の美容室「NEON」。メーカー住宅の1階に計画。設計者自身の原風景でもある“工業化”に向き合い、スタッド製什器等の流通建材を“少しずれた”方法で用いる設計を志向。今ある風景に寄添いながらも“以前とは異なる風景”を生み出す
  18. UAoによる、栃木の「那須塩原市図書館 みるる+駅前広場」
  19. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、滋賀の日清食品関西工場の工場見学施設「NISSIN KANSAI FACTORY」
  20. 隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、木造建築について学ぶ“参加費無料”のオンライン講座を開催。都市部で木造を取り入れた耐火建築物“アーブル自由が丘”の設計者や、伝統工法と現代性を融した木造住宅で知られる“土佐派の家”の設計者が登壇

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