阿曽芙実建築設計事務所が設計した、奈良・香芝市の住宅「TO…」です。
畑と、住宅と、
都心から郊外へ
ひとつから2つへ、
ふたつからひとつの家族に、家族の背景をいかようにも読み取れる物語を
この建築に詰め込みました。ここからまた、新しいTとOが始まる気がしてます。
阿曽芙実建築設計事務所が設計した、奈良・香芝市の住宅「TO…」です。
畑と、住宅と、
都心から郊外へ
ひとつから2つへ、
ふたつからひとつの家族に、家族の背景をいかようにも読み取れる物語を
この建築に詰め込みました。ここからまた、新しいTとOが始まる気がしてます。
吉村真基建築計画事務所|MYAOが設計した、愛知・名古屋市の住宅「駒場町の家」です。
賑やかな文教地区、比較的小さいスケールの住宅が建ち並ぶ古い市街地の一角に建つ住宅。
北側の道路以外、南、東、西の3方を隣家に囲まれた場所にあって、周辺の微細な変化に反応し得る方法として、いくつかの建屋が重なり合ったような建ち方とした。
3階建てが建て込む環境だが、高さを上げると敷地境界を示す塀やフェンスは視界から消え、バルコニーのセットバックもあり、道路レベルよりも街が粗になってくる。そうして隣地の建物と建物の間に現れた抜けに反応して、この建屋は斜めに振った。風通しと採光を確保し、道路の反対側で街に接続するポイントとなっている。
内部空間は、建屋が重なり合うことで生まれた環境を新たに敷地と見立て、庭のようにつくろうとした。全体の構成から演繹的にデザイン言語を展開するのではなく、様々な要素が強い階層性なく混在する状況をつくろうとしている。全体のヴォリュームを床、壁、天井という建築要素に分解し素材によって分節することで、ヴォリュームの構成を曖昧にし、さらに階段、手摺り、家具、建具、棚板といった2次エレメントもそれぞれ個性ある存在としてひとつひとつ設計している。
小野寺匠吾建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区のパーソナルジム「THE REAL」です。店舗の公式サイトはこちら。
パーソナルジムというと筋力トレーニングなど身体作りに特化したイメージがあるが、ここでは店舗名にも表れているように、「本当の自分」「飾らない自分」「等身大の自分」と向き合えるような場所を作ることが求められた。
身体を鍛えるだけでなく、徒手・物理療法によるメンテナンスを大切にするような場所であり、カウンセリングによる心のケアができるような場所でもある必要がある。すべからく、機能の中心をコンディショニングとした。普通のパーソナルジムではあまり大きな面積をとることができないコンディショニングルームとパウダールームを思い切って全体の半分以上の面積とし、残りをアクティブトレーニングルームとすることで従来型のジムと異なる構成になるよう意識した。
また、誰でも気軽にトレーニングに来やすいよう、やわらかい雰囲気を持たせることが効果的だと考えた。
コンディショニングルームには曲線を多用することで、従来型のトレーニングルームが持つストイックな側面を和らげている。開口部・出入り口にはアーチを使い、艶のある曲面の壁が光を映り込ませる。
また、パウダールームやコンディショニングルームの仕切りにはカーブレールのカーテンを使用することで、ゾーンを優しく区切りながら奥行きが増すような効果を意図している。
アクティブトレーニングルームは、お客様だけでなく、自身がライフセービング競技(ビーチフラッグス)のアスリートでもあるクライアントのトレーニングにも使用される。ウェイトトレーニングだけでなく、ダッシュやジャンプに対応できるよう、なるべく大きくきれいな気積を作るよう空間を整頓した。既存の窓から入る自然光を活かしながら開口部とパネル割りで部屋全体のリズムを作っている。コンディショニングルームとは対照的に直線を多用し、意識を集中しやすい緊張感のある空間とした。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/3/22-3/28)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
“Architecture”と“Digital Art”の分野で設計を手掛ける「浜田晶則建築設計事務所」の、実務経験のあるメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
浜田晶則建築設計事務所(AHA)では、設計・監理で共にプロジェクトを遂行してくれる、実務経験豊富なメンバーを募集しています。
AHAは、大きく分けて”Architecture”と”Digital Art”の2つの分野で設計しています。
“Architecture”は、オフィス、ホテル、飲食店、博物館、住宅、家具などの幅広い設計対象を、コンピュテーショナルデザインで設計しています。
“Digital Art”は、teamLabの建築部門であるteamLab Architectsのメンバーとして、世界各国で進んでいるプロジェクトに作品単位で参加しています。AHAメンバーは現在7名。国籍は日本、リトアニア 、アルゼンチン、スペイン、中国と多岐に渡っており、女性も半分以上を占めるダイバーシティに富む設計事務所です。
事務所にあるレーザーカッターや3Dプリンターを用いて模型をつくり、3Dスキャナーで自然物をデータ化して形をサンプリングし、ホロレンズ(ARグラス)を利用してAR施工に取り組んだりと、先端技術を軽やかに味方につけて現代でしかつくることのできない建築とは何かを試行錯誤しています。
デジタルで効率化できるところは徹底的に効率化し、事務所内でプログラムを共有することで、AHA秘伝のタレのようなプログラムを常にアップデートしていくことで、チームワークでクオリティを高めていけるよう努めています。
効率化によって生まれた時間は、創造性のためになるべく多く割いていますが、コンピュテーションによって創造性は生まれると信じています。以下のコラムに連載していますので、興味のある方は読んでみてください。
https://japan-architect.co.jp/column/online/monday/akihamada1/AHAの設計は、「生命的な建築」をつくることをめざしています。自然界のかたちや法則などから学び、それをコンピュータを用いて計算可能なものとし、実際の建築やプロダクトに落とし込んでいきます。文末にAHAの設計思想を載せたので是非ご覧ください。
「熱海の戦前木造住宅、前川國男の設計と判明 ル・コルビュジエに師事、戦後日本建築をけん引」という記事が、みんなの静岡新聞に掲載されています。
SANAAが、中国・深セン市の博物館「Shenzhen Maritime Museum」国際設計コンペに勝利しています。リンク先はarchdaily、画像が5枚掲載されています。提案は「Clouds on the Sea」と名付けられています。
竹中工務店が設計した、京都市の、旧小学校を改修・増築した複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」です。施設には、ホテル・店舗・ホール・自治会館・図書館の機能があります。施設の場所はこちら。
1926年に竣工し、28年前廃校となった京都の旧立誠小学校の跡地を活用し、60年間未来に繋ぐプロジェクトである。
旧立誠小学校は京都で現存する最古のRC造の校舎でヨーロッパの様式に則った立面構成となっており意匠性は高く京都市の歴史的風致形成建造物に指定されている。また当小学校は日本において学校制度が整備される前に当時の町衆が資金を工面して設立した番組小学校の一つで自治会の寄り合いなどにも利用されていた。
元々グランドがあった場所は回廊で囲まれたオープンスペースを設けてまちの広場とし、高瀬川沿いの旧校舎は一部を保存して耐震補強と改修をし、その背景となるよう西側に増築棟を配置した。1階を自治会館、図書館、ホール、商業テナントによるパブリックスペースとし、2階以上にホテル機能を集約することで、地域のコミュニティ機能とホテルが共存する計画とした。一つのデザインコードで街区全体をまとめるため、増築棟は旧校舎のオーダー(秩序)に倣った外観デザインとした。
平田晃久建築設計事務所が優先交渉権者に選ばれた、新潟・小千谷市の「図書館等複合施設設計業務」設計プロポーザルの提案書が公開されています。また、次点交渉権者のマル・アーキテクチャの提案書、第二次審査対象事業者に選ばれていた西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体の提案書も公開されています
また審査講評はこちらに掲載されています。
3月13日(土曜日)に開催した旧小千谷総合病院跡地整備事業 図書館等複合施設設計業務 公募型プロポーザル審査委員会の第二次審査(プレゼンテーション及びダイアローグ)において選定された最優秀提案者及び優秀提案者を踏まえ、市では優先交渉権者及び次点交渉権者を次のとおり決定しました。
光本直人+濱名直子 / ミハデザインが設計した、神奈川の住宅「yo 2018-」です。
キッチンからダイニング、リビング、庭のテラスへと続く壁にはクライアントが以前居住していた地域でなじみのあった大谷石を張り、その素材感が吹き抜けからの光を和らげつつもテラスへのつながりを強調している。
外部まで延長したこの大谷石張りの壁は防火壁としての役割もあり、庭テラスとリビングをつなぐ引き分けの大型アルミサッシの設置を可能にし、更に植栽・タイル・オーニングなどのしつらえも加わることで、外部をインテリア化し、リビングの延長として心地よく過ごせる場をつくり出している。
更にリビングは構造を木造と鉄骨のハイブリッドにすることで天井が高く、大きなスパンのゆったりとした公共空間のような佇まいを意識した
町秋人建築設計事務所が設計した、静岡・焼津市の、作業場・店舗「松葉畳店」です。店舗の公式サイトはこちら。
近所の方が畳の交換相談に来て店主と話をしている。
畳屋さんは製造工場というよりは商店に近いのかもしれない。
どの地域にも畳屋さんが一軒はあり、幼い頃には開放的なガラスサッシ越しに中の様子を興味深く覗いた記憶もある。
考えてみると畳という存在は建築を構成する要素の中ではメンテナンスフリー(永遠)を理想とせず交換や張り替えを前提としている点で住み手が継続的に状態を見ながら関与できる、今となっては稀な存在なのかもしれない。
施主である松葉畳店さんは一般的な畳の他、イ草をつかった畳雑貨などの製造販売と日々精力的に活動している畳屋さんである。
今回は元々先代が建てた平屋建ての畳作業場が老朽化したことと、畳やイ草の魅力をさらに伝えていく場が必要となり建替える計画となった、畳作業場の他、奥さんが手掛けている畳雑貨の作業場、雑貨を販売する店舗とそれぞれのスペースを一つの建物の中に求められた。
建築はその人の価値観や人柄が自然と滲み出るものであると思う。
住宅は勿論、店舗や作業場も同じで、ただ使いやすく効率的に物を生産できればいいというわけではない。
その場で物を生み出し、世に出ていく場としてどんな場が必要なのかを考えていくことが大事であると考えている。
今津康夫 / ninkipen!が設計した、奈良市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「609」です。
奈良市郊外のマンションリノベーションである。
春日山の麓に位置し、窓からは四季折々の里山の風景を楽しむことができる。4人家族が約70m2のフレームの中に、2人の子どもの成長に合わせて柔軟に変化可能な空間を目指し、廊下を挟んで北側にまとめた主寝室と子ども部屋のプライバシーを、8枚の引戸の開き方によってチューニング可能とした。さらに子ども部屋は、可動式の家具の重心によって2つのパーソナルスペースが伸び縮みする。
内装には敢えて数種類の広葉樹と針葉樹を用いてラフさを与えることで、これから始まる家族の日常を受け止める強さを備えたいと思った。
訪れる度に、僕たちの想像を超えた暮らしになっていることを楽しみにしている。
現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之による建築設計事務所「新素材研究所」のウェブサイトがリニューアルされています。作品等が開設のテキスト付きで閲覧することができます。
東京とドバイを拠点とする建築設計事務所「waiwai」の、設計スタッフ、事務・プレス・経理スタッフ、アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
このたび、東京事務所の業務拡張に伴い、設計フルタイムスタッフおよび事務・経理スタッフを募集します。
waiwaiは東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域における大規模都市開発等のマスタープランから小規模なインテリア・ファニチャーデザインまで幅広い設計・デザイン業務を手がけています。現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設、その他レストランや保育所、アウトドア施設等々、多種多様なプロジェクトが動いています。
日本国内においては、2019年以降、北海道で複数のプロジェクトが動き始めたことをきっかけに、waiwaiニセコ分室を設立しました。私たちは、真の意味で世界に通じる新しい建築のあり方を常に模索しています。同時に、世界に通じるタフで元気な人材の育成に取り組んでいます。
大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。
畝森泰行と金野千恵の“UtA / Unemori teco Associates”が設計した、東京・台東区の、既存ビルを改修した設計者自身のオフィス「BASE」です。UtAは、畝森泰行建築設計事務所と金野千恵 / tecoの設計共同体で、プロポーザル等に共同で取り組んでいます。
革や装飾資材の問屋が多い浅草橋における、1964年竣工の一棟ビル改修のプロジェクト。
t e c oと、畝森泰行建築設計事務所のシェアオフィス。コロナ禍において集まって働く意味やその空間とは?
この課題に向き合いながら、新しいオフィスのあり方を求めて2事務所共同でコンペも行い、考え深めた。2つの事務所は、各々で拠点を持ちながら4フロアを共有部とし、そこへ打合せスペースや水廻りを設けることで、メンバーが動き、建物をアクティベートすることを考えた。RC造の賃貸物件であり、耐震性能上も層間を跨ぐ吹抜けは難しかったことから、層ごとのコンセプトを明快にしながら、空間的な特徴づけを行った。
1階『SQUARE』 街の開けた角地として、鳥越神社の祭や街のイベントにも参加可能なつくりとした。前面のファサードはアルミサッシを木製サッシへと改修し、フルオープンとなる機構へと変更した。さらに、大きなキッチンを設け、日常的な調理の場としてはもちろん、定期的なワンデイレストランなどを招くことを構想している。
2階『GARDEN』この問屋街には緑地やゆったりした歩道が少なく、働く場のなかに自然を取り入れるよう外部建具を外した庭のフロアを設けた。床は外周近くを防水し大判のタイル張りとすることで、風雨を受け入れるつくりとした。こうした屋外空間を自らの日常のなかに取り込むことで、その空間の喜びや維持の難しさを体感するとともに、実験の場として、継続した活用のすべを考えていく。
アンサンブル・スタジオのTOTOギャラリー・間での建築展「Architecture of The Earth」の概要が発表されました。アンサンブル・スタジオは、スペインを拠点とし革新的な構法や構造を探求する建築家です。会期は2021年6月8日~9月12日。事前予約制での開催です。彼らの作品にはアーキテクチャーフォトも以前より注目しており、それらの記事はこちらから閲覧できます。
記事のトップで紹介している「トリュフ」というプロジェクトは、地面を掘った穴と干し草を型枠にしコンクリートを流し込み完成させた住宅で彼らの代表作の一つです。こちらで施工プロセスも含む写真と図面を、こちらで動画を見ることができます。
地球規模の視点と、自然と響きあうような力強い造形、独自の構法を軸に、建築の可能性を追求するアンサンブル・スタジオ。TOTOギャラリー・間では、スペインとアメリカを拠点に活動を続ける彼らの 、日本で初めての個展を開催いたします 。
アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア=アブリルとデボラ・メサが主宰する 職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立されました。彼らは単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで 考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきました。
彼らの活動は近年、よりダイナミズムを増し、広大なスケールのプロジェクトも手がけるようになりました。2016年にはアメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品「ランドスケープの構造体」を発表。約48㎢の広大な敷地に点在する、先史時代の遺跡を思わせるような構築物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成しました。
こうした彼らの活動は 、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」という テーマに 結実 しています。本展覧会では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介します。
以下ではその他の作品画像と建築家による展覧会コンセプトを紹介します
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