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隈研吾建築都市設計事務所による、東京・目黒区の「東京工業大学 Hisao & Hiroko Taki Plaza」の写真

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトに、東京・目黒区の「東京工業大学 Hisao & Hiroko Taki Plaza」の写真が15枚掲載されています。

東京工業大学のキャンパスの入口に、学生活動のための新しいプラットフォームをデザインした。
キャンパスの景観に配慮し、正門から東工大のシンボルである時計台への視線を確保するために、建物の過半を地下化し、大地と一体となった緑の丘のような形状とした。デッキと植栽によって構成される階段状の大屋根と、向かい側に立つ図書館の緑の斜面によって、谷のようなランドスケープが生まれ、キャンパスの中に新しい緑の軸が生成された。
留学生との交流スペース、コ・ラーニング、ワークショップ等の複数の活動をシームレスに展開するために、室内もまたひとつの連続した地形としてデザインし、境界の曖昧なプラットフォームが、視覚的にも体感的にも繋がり、刺激し合う、触媒空間が生まれた。
周辺の複雑な環境に配慮しながら、大屋根のセクションを決定し、小さな短冊状の粒子が扇形に広がっていく、扇状地の地形のようなシルエットが生まれた。この地形を支えるツイストする構造体を露出することで、内部にも流動的な空間が生まれた。
建築の外部と内部に創造された二つの地形が共鳴し合う関係が生まれた。

【ap job更新】 山本卓郎建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒・パートナー)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 山本卓郎建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒・パートナー)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 山本卓郎建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒・パートナー)とアルバイトを募集中White Cave House 白い洞窟の家

山本卓郎建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・新卒・パートナー)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山本卓郎建築設計事務所では設計スタッフ・アルバイトを募集しています。

弊社では建築を通して人々の生活をより価値あるものにすることをテーマに日々設計活動に取り組んでいます。

小さな会社ですが、住宅設計だけでなくカフェや音楽ホール、集合住宅など少しずつ規模の大きなプロジェクトも手掛けられるようになってきました。デザインにおいては固定観念にとらわれない自由な発想を尊重しており、また、規模の大きさに関わらず細部まで丁寧なデザインを心がけています。

スタッフにとっても意見や提案をしやすいオープンな環境を作り、計画のスタートから完成まで全ての段階に携わってもらうことで、独力で建築計画を実現させる設計技術を習得する機会を提供したいと考えています。

学歴や経歴は問いません。人間同士の化学反応を楽しみながら 最後まで諦めない粘り強さ、そして目標を実現するための柔軟な対応力を持っていること。共に建築を楽しめる方の応募をお待ちしております。

代表経歴
山本卓郎 (Takuro Yamamoto)
1973年滋賀県生まれ。航空機設計を志し京都大学工学部機械 学科に入学するも建築に出会い志望を転換。日本電気株式会社に勤務ののち1998年早稲田大学理工学部建築学科へ入学。 2003年修士課程修了後、アトリエ・ワンを経て2005年に山本卓郎建築設計事務所設立。 2010-14年 芝浦工業大学非常勤講師、2013-16年早稲田大学非常勤講師。

岸和郎+K.ASSOCIATESが2021年9月に完成させた、奈良の住宅「西ノ京丘陵の家」の写真

岸和郎+K.ASSOCIATESのウェブサイトに、奈良の住宅「西ノ京丘陵の家」の写真が12枚掲載されています。

夫婦二人+子供という核家族のための住宅であり、奈良の郊外に建つ。

日常的に使用する自動車や趣味のための二輪車などの台数が多いため、前面道路に面しては駐車用のスペースが間口一杯まで必要になる。そのためファサードはその分だけセットバックし、1階の趣味室が大きく開放している以外は閉じた表情としている。

北西隅に中庭を持つL型平面の1階の東側には主寝室、南側には子供室、和室など、プライベートな色合いの強い空間を配し、北西に配置した中庭にそれぞれの部屋が面する。中庭へと向かう視線が他の部屋からの視線と交わることの無いよう、中庭に向かう開口部はどちらかというと小さく計画し、中庭の独立性を確保するように計画した。

それと対比的に、2階に配置したリビング・ダイニング・スペースは南に寄せて配置し、北側に向けて大きな開口部を設ける。天井高は3.2mを確保し南側壁面上部にはスカイライトを設けることで天井面の高さを強調し、また北側の光の安定した風景を主寝室上部のウッドデッキのテラス越しに見ることで、ほとんど外部空間に暮らすかのようなリビング・ダイニング・スペースを実現した。北側の風景は水平方向に展開し、太陽光は南側のスカイライトから垂直に差し込むことになる。 禅宗の書院では北側に一日中東から西へ移動する太陽の光を常に受ける緑の庭を楽しみ、南庭は石庭などの抽象的な素材による光と影の庭とし、さらにその地面からの太陽光の反射と拡散を暗い屋根裏の空間が受けることで内部の空間に光の陰影が出現するという空間構成であるということ、それを現代の都市住宅で実現したいと考えて試行した建築である。

岸和郎+K.ASSOCIATESが2021年11月に完成させた、埼玉の住宅「指扇の家」の写真

岸和郎+K.ASSOCIATESのウェブサイトに、埼玉の住宅「指扇の家」の写真が12枚掲載されています。

東京の郊外、畑や離散して建つ建物が拡がるのどかな田園風景の中に建つ住宅である。最初にこの敷地を訪ねた時に唐突に思い出した風景がある。それはリチャード・ノイトラの1937年に竣工したストラトモア・アパートメントの写真、それも建築そのものではなくその背景の自然を思い出したのだ。この建築はウエストウッドに建っている。その写真の背景に写る当時のウエストウッドは現在の緑溢れる風景からは想像もつかない、低木だけがまばらに生えた、それもほとんど砂漠に近いような背景であることに驚愕したのだった。東京近郊にそんな風景が存在するわけはないのはもちろんだが、そんな風景の中だからこそロスアンジェルスでは1950年代以降のケーススタディハウスが成立したのだと感じたことを唐突に思い出していたのだった。

この場所にはそんなオープンプランの平家の住宅が良いのではないか、もちろん周辺の環境の変化、都市化を予想しながら、半分閉じたオープンプランの平面という矛盾した形式がこの東京郊外の取り止めのない田園風景の中ではありうるのではないかと考えた。

外周に視線を少しだけ透過する半透明の金属製の塀を設け、その内側の建物外壁は透明なガラスの壁とし、その中間の庭とも呼べない外部空間は将来の周辺環境の変化に対応するバッファー空間と考えることで、広い意味でのダブルスキンの外皮に包まれたオープンプランの建築を構想した。 構造は垂木を主構造部材とする木構造とし、それ以外の部材、外部デッキや塀などは可能な限り工場生産された既製部材を使用することで建築としての性能を確保すると同時に、木構造と工業製品が対比する内部風景をつくり出すことを考えていた。

k-associates.com
中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す
中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す photo©Koji Fujii / TOREAL

中村拓志&NAP建築設計事務所が設計監理した、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」です。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることが目指されました。

旅行が難しい重度の難病の子とその家族を沖縄本島恩納村に招き、生きる活力を補充してもらうためのケアハウスである。施主である公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」からは、最後の旅かもしれないと覚悟して来る家族が多い中で、難病の子を病人として扱う無味乾燥な施設ではなく、子どもらしく親らしくいられて、旅の体験が家族の絆を一層深められること、そして将来わが子が亡くなったとしても、家族が再訪して、思い出と共に静かに過ごせる場、さらに健常者が他者への思いやりと優しさを深めるための研修施設となることが求められた。敷地は2階レベルであれば海が見えたが、施主は沖縄らしい植生の庭に包まれた平屋で、難病の子どもを持つ家族たちとスタッフが互いの気配を感じながら一体的に過ごすことを望んだ。

建築家によるテキストより

設計においてはまず、一日中寝たきりで天井や窓を見つめている子どもの身体に寄り添いたいと考えた。その子たちの目線や身体スケールに合わせて、横臥位でも外の景色や風を楽しめる掃き出し窓や、 低い入口と天井、そして仰向けになって見上げる中央には約1.8mの直径で奥行き8mの風突と高窓を設けた。これによって、日中上空で強い風が吹いている時は気圧差により、風突が室内の空気を上昇させ排気を促す。凪の時の客室では風突から暖気を逃がし、掃き出しの低い窓から北庭の日陰の空気を引っ張る煙突効果が生まれている。

建築家によるテキストより

水の中庭は、気象庁の風向頻度統計と現地調査をふまえ、昼は海と崖下の川から吹き上がり、夜は山から吹き下ろす方位に抜けを設けた。中央の水盤には、外周部との温度差で涼しい風が通り抜ける。ガラスの入ってない天窓から雨や風が入り込み、太陽や雲によって照度が刻々と変化する内省的な空間である。静謐なホールの壁沿いのベンチに腰を掛けると、天窓からの光が水盤に反射し、その水紋が天井に炎のように揺らめく。私たちはそれを「心に灯す炎」と呼んで家族への励ましととらえている。

建築家によるテキストより
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 番外編1「懐の深いシャリのような美術館───八戸市美術館」
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 番外編1「懐の深いシャリのような美術館───八戸市美術館」

建築家でありアトリエ・ワンのパートナーを務める玉井洋一は、日常の中にひっそりと存在する建築物に注目しSNSに投稿してきた。それは、誰に頼まれたわけでもなく、半ばライフワーク的に続けられてきた。一見すると写真と短い文章が掲載される何気ない投稿であるが、そこには、観察し、解釈し、文章化し他者に伝える、という建築家に求められる技術が凝縮されている。本連載ではそのアーカイブの中から、アーキテクチャーフォトがセレクトした投稿を玉井がリライトしたものを掲載する。何気ない風景から気づきを引き出し意味づける玉井の姿勢は、建築に関わる誰にとっても学びとなるはずだ。
(アーキテクチャーフォト編集部)

※建築家が作品として発表する建築物についての考察は「番外編」として掲載していきます


懐の深いシャリのような美術館

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 番外編1「懐の深いシャリのような美術館───八戸市美術館」八戸市美術館の外観 photo©玉井洋一
text:玉井洋一

 
 
八戸市美術館の見学会で、設計者のひとりである西澤徹夫さんのツアーに参加した(設計を手掛けたのは西澤徹夫・浅子佳英・森純平)。徹夫さんの解説は、美術館にまつわる様々な事象に対する愛と批評性に溢れていた。美術館の具体的なつくられ方や使われ方に始まり、幅木やコーナーガードなどの部分のはたらき、なるほどと思わせる什器のディテールや裏方でのモノの扱い方など、実践的かつユーモアのあるアイデアは、今後美術館のスタンダードになっていくだろう。

もうひとつすばらしいと感じたのは、市の職員の方が率先して建築の補足説明をしてくれたこと。それは美術館を自分ごととして捉えていないとできないことであり、この建築に対する誇りを感じた。時間をズラして行われていた共同設計者の浅子佳英さんによる解説もぜひ聞いてみたかったが、これからもたくさんの人が八戸を自分ごととして解説している未来がイメージされた。

以下の写真はクリックで拡大します

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 番外編1「懐の深いシャリのような美術館───八戸市美術館」ジャイアントルーム photo©玉井洋一
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 番外編1「懐の深いシャリのような美術館───八戸市美術館」ジャイアントルーム photo©玉井洋一

この美術館の特徴であるジャイアントルームの写真をはじめて見た時、これは「教会」だと思った。最近、個人的に教会に興味があることが関係していたかもしれない。建築のプロポーションや構成における類似性やズレ、都市広場と建築の関係性、個人から群集に及ぶ使われ方の多様性、誰でも受け入れる平等性、建築と美術の共存性、教える場と学ぶ場など、八戸の教会性について妄想していた。

しかし現地で実際に建築を体験してみるとその妄想は的外れなものではないけれども、一方でたくさんある八戸の捉え方のひとつであって、どうでもいいことのようにも思えた。なぜならこの建築は、美術館とは何か?これからの美術館はどうあるべきか?といったように「美術館」そのものついてトコトン考えていたからだ。

藤森雅彦建築設計事務所による、広島市の住宅「House F」。平屋という要望と周辺との文脈づくりを両立する為、周辺と同等スケールのヴォリュームを設定し不要部を切取る手法で空間を設計、それにより大らかな気積と採光通風可能な空間が実現
藤森雅彦建築設計事務所による、広島市の住宅「House F」。平屋という要望と周辺との文脈づくりを両立する為、周辺と同等スケールのヴォリュームを設定し不要部を切取る手法で空間を設計、それにより大らかな気積と採光通風可能な空間が実現 photo©小川重雄
藤森雅彦建築設計事務所による、広島市の住宅「House F」。平屋という要望と周辺との文脈づくりを両立する為、周辺と同等スケールのヴォリュームを設定し不要部を切取る手法で空間を設計、それにより大らかな気積と採光通風可能な空間が実現 photo©小川重雄
藤森雅彦建築設計事務所による、広島市の住宅「House F」。平屋という要望と周辺との文脈づくりを両立する為、周辺と同等スケールのヴォリュームを設定し不要部を切取る手法で空間を設計、それにより大らかな気積と採光通風可能な空間が実現 photo©小川重雄

藤森雅彦建築設計事務所が設計した、広島市の住宅「House F」です。平屋という要望と周辺との文脈づくりを両立する為、周辺と同等スケールのヴォリュームを設定し不要部を切取る手法で空間を設計、それにより大らかな気積と採光通風可能な空間が実現されました。

この計画は、老後を過ごす夫婦2人の住まいであり、クライアントからの要望は、平屋建てであること、屋外に駐車場(3台分)と菜園スペースを設けたいということであった。

建築家によるテキストより

計画地は広島市の北部に位置し、敷地の周辺は2階建ての住宅が多く、時折中高層のマンションなども点在している。要望である“平屋”というボリュームは、周辺との関係性や文脈がつくりにくいのではないかと感じ、周囲のボリュームと同等スケールのボリュームを設定し、そこから不要な部分を切り取ることで、空間を生成していく手法を試みた。

建築家によるテキストより

気積を必要としない収納や廊下などのボリュームは切り取り、ボリュームに凹をつくりだしている。切り取った凹部は、光や風を取り込む環境装置、そして、大らかな気積を緩やかに区切る間仕切りとしても機能し、明るく風通しのよい空間を実現した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 まちづくり事業を進めるために「9株式会社」が、建築設計スタッフを募集中
【ap job更新】 まちづくり事業を進めるために「9株式会社」が、建築設計スタッフを募集中
【ap job更新】 まちづくり事業を進めるために「9株式会社」が、建築設計スタッフを募集中大阪泉南 グランピング「アーバンキャンプホテル」/ トレーラーハウスによるグランピングはほぼ満室を続ける。淡路島西海岸、山形県蔵王にて新プロジェクトが進行中です。

まちづくり事業を進めるために「9株式会社」の、建築設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築、設計士急募。

(業務拡大のため)
トレーラー・コンテナハウスによるグランピングやサウナ、古民家や古ビルをリノベーションしたホテルやコワーキングを中心にする、まちづくり事業を進めるために、建築設計スタッフを募集します。

・製図だけではない「まちづくり」に参加できる。
・総工費1億以上をかけるワンダーランドの設計ができる。
・給料の上限はなし、ストックオプションを得る可能性もある。

荒尾宗平 / SIDES COREによる、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる
荒尾宗平 / SIDES COREによる、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる photo©太田拓実
荒尾宗平 / SIDES COREによる、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる photo©太田拓実
荒尾宗平 / SIDES COREによる、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる photo©太田拓実

荒尾宗平 / SIDES COREが設計した、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」です。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる計画がなされました。店舗の公式サイトはこちら

幹線道路に面した北面エントランスは大きな開口と天井高に恵まれ、店内南側の+1580mmのスキップフロアの高窓からは切り取られた空が見える。南北へ抜けのある空間を生かしデザインした。

建築家によるテキストより

ファサードや店内には、スキップフロアと同じ高さ1580mmの壁がカッティングエリアを囲うようにあり、前面道路からの視線を避け、上部からは自然光を取り入れることができる。

建築家によるテキストより

フロア天井には長手方向にメッセンジャーワイヤーを張り、そこからミラーやパーティションを吊り下げる、変化に対応できる仕組みとした。東西の正対する壁面には補色のペールカラーを配色し、スタイリングミラーを覗くと色の変化からまるで水面を覗いているような印象的な体験を生み出す。

建築家によるテキストより
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める photo©神宮巨樹

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSが設計した、沖縄・南城市の住宅兼工房「富里の家」です。生活様式の変化への対応と開放的な住宅という要望に、増築計画を考慮し水廻り・広間・工房を配置、大屋根下のテラスが諸室を繋ぎ職住一体の暮らしの自由度も高める設計となっています。

夫婦と3人の子供のための住宅兼工房。

敷地は沖縄本島南部の南側に海を眺望する高台に位置している。

建主は将来、ライフスタイルの変化に合わせて、子供の遊び部屋や店舗、車庫などの増築を計画しており、今後の増築計画に柔軟に応答できるのびのびと開放的な住宅を望んでいた。また、一日の大半を工房で過ごすため、暮らしの一部に仕事があるような住まい方を希望されていた。

建築家によるテキストより

建物の配置と機能は今後増築予定の建物との動線や関係を基に計画し、住宅には水回りなどの必要最小限のスペースと生活の核となる開放的な広間、仕事場としての工房を設け、それらを繋ぐようにテラスを配置した。

建築家によるテキストより

住宅と仕事場を覆う大きな屋根は沖縄の強烈な陽射しから守られた深い影の空間を作り、適当な位置に設けられた可動する建具が、開放的な暮らしの実現と共に、創作と居住の場に可変性をもたらし職住一体の暮らしの自由度を高めている。

建築家によるテキストより
田中裕之建築設計事務所による、鹿児島・鹿屋市の飲食店「TAKE BAKERY AND CAFE」。コロナ禍による業態変更に伴う改修で、新たなファン獲得の為に施主の提案する“食のストーリー”を可視化すべく、吹抜の新設・動線計画の変更を中心とした設計を行う
田中裕之建築設計事務所による、鹿児島・鹿屋市の飲食店「TAKE BAKERY AND CAFE」。コロナ禍による業態変更に伴う改修で、新たなファン獲得の為に施主の提案する“食のストーリー”を可視化すべく、吹抜の新設・動線計画の変更を中心とした設計を行う photo©八代写真事務所
田中裕之建築設計事務所による、鹿児島・鹿屋市の飲食店「TAKE BAKERY AND CAFE」。コロナ禍による業態変更に伴う改修で、新たなファン獲得の為に施主の提案する“食のストーリー”を可視化すべく、吹抜の新設・動線計画の変更を中心とした設計を行う photo©八代写真事務所
田中裕之建築設計事務所による、鹿児島・鹿屋市の飲食店「TAKE BAKERY AND CAFE」。コロナ禍による業態変更に伴う改修で、新たなファン獲得の為に施主の提案する“食のストーリー”を可視化すべく、吹抜の新設・動線計画の変更を中心とした設計を行う photo©八代写真事務所

田中裕之建築設計事務所が設計した、鹿児島・鹿屋市の飲食店「TAKE BAKERY AND CAFE」です。コロナ禍による業態変更に伴う改修で、新たなファン獲得の為に施主の提案する“食のストーリー”を可視化すべく、吹抜の新設・動線計画の変更を中心とした設計が行われました。店舗の公式サイトはこちら

鹿児島県鹿屋市にある既存飲食店舗の改修プロジェクトである。
コロナ禍による業態変更に伴うリニューアルであり、クライアントの持つ飲食部門リソースを集約し、再構成した店舗である。

建築家によるテキストより

既存店からの地元ファンを引き継ぎ、リニューアル後は地元以外からも新たなファンを獲得すること。
ここでは「食のストーリー」を可視化するため、既存店よりオープンになった厨房内の生産、加工風景をライブ感も含めて楽しんでもらえるような大きな吹き抜けを作った。吹き抜けによって2階や螺旋階段からも厨房が見えるようになり、焼きたてパンの香りまで楽しめるようになった。

建築家によるテキストより

クライアントの保有するチーズファクトリーやホテルが隣接してあり、これまでバラバラな計画として建てられていたが、エントランス位置を変えることで人の流れが変わり、ひとまとまりのエリアとその動線計画が新たに生まれた。
また外部からの動線の延長で店内カウンターに並ぶパンやチーズ、デリ、ドリンクなど様々な商品に対し、決済や動線を捌きつつ、螺旋階段をぐるぐると登って2階の飲食スペースにスムーズに流れる動線とすることとした。動線を可視化するためのデザインとして大きな吹き抜けに挿入された曲線、曲面が全体を柔らかく包むような空間となった。

建築家によるテキストより
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所「ナノメートルアーキテクチャーオフィス」です。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入されました。

名古屋の繁華街、栄の商業ビル内にある20数年空いていた元スナックを改修したオフィス。
長いカウンター、ミラーボール、ボックス席など当時の煌びやかな痕跡が残っていた。

建築家によるテキストより

私たちは事務所にいるとき、ほとんどの時間机の前に居る。図面を描いたり、打ち合わせ、食事、休憩など全てを行う。私たちにとって机は、個人で使用する「デスク」のようでもあり、大勢で使用する「テーブル」のようでもあり、それ自体が「室」のようなものでもある。そんな何にでもなれる机のあるオフィスをつくった。

建築家によるテキストより

オフィスのあるエリアは夜の街が色濃い場所だったが、徐々にビルの建て替えやテナントの入れ替えが進み、高層マンションも多くでき始めている。当時の独特な色使い、華やかさの痕跡を残し、この地の繁栄の歴史を刻みたいと思い、この机は何色にも変化する照明の仕掛けを用意した。作業机でもあり、長テーブルでもあり、ギャラリーやショップのようでもある、程よく何にでもなれそうな加減を有している。

建築家によるテキストより
デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真など。同時開催のVR展覧会では、葉作品“内住コミュニティセンター”のデジタルツインがつくられ、資料や模型が展示される
デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真など。同時開催のVR展覧会では、葉作品“内住コミュニティセンター”のデジタルツインがつくられ、資料や模型が展示される展覧会の様子。 photo©Reece McMillan
デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真など。同時開催のVR展覧会では、葉作品“内住コミュニティセンター”のデジタルツインがつくられ、資料や模型が展示される今回の展覧会のために新たに作成した建築模型。アーカイブ資料に基づき3Dデータを作成し、高性能3Dプリンターで出力している。 photo©Reece McMillan
デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真など。同時開催のVR展覧会では、葉作品“内住コミュニティセンター”のデジタルツインがつくられ、資料や模型が展示されるデジタルツインとして制作された「内住コミュニティセンター」の外観。実際の建築は1994年竣工。 許可を得てスクリーンショットを掲載
デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真など。同時開催のVR展覧会では、葉作品“内住コミュニティセンター”のデジタルツインがつくられ、資料や模型が展示されるVR展覧会の会場全体を見返す。 許可を得てスクリーンショットを掲載

デジタルデザインの文脈で近年再評価が進む建築家 葉祥栄の、シドニーでの建築展「Revisiting Shoei Yoh」の会場写真と、同時に立ち上げられたVR展覧会の様子を紹介します。展覧会は2022年1月25日までオーストラリアン・デザイン・センターで開催されます。
展覧会の開催と同時に、「SHOEI YOH ARCHIVE 葉祥栄再訪」というウェブサイトが開設されており、こちらでは葉の代表作品「内住コミュニティセンター」(1994年竣工)のデジタルツインを作成し、その中でVR展覧会が開催されています。その他にも、図面・CG・写真がまとめられているデジタルアーカイブ、作品の3Dスキャンによる点群データなども公開されています。
また、オンラインで読める記事としては、日本建築学会の建築討論が2019年8月の特集で「葉祥栄《小国ドーム》── 現代木造とコンピュテーショナル・デザインの源流を探る」が公開されています。

葉祥栄 略歴

1940年、熊本県に生まれる。1962年、慶應義塾大学経済学部卒業後、渡米し、ウィッテンバーグ大学(オハイオ州)で美術と応用美術を学ぶ。1964年に日本帰国し、インターナショナル・デザイン・アソシエイツ(東京)、NIC(福岡)のデザイナーを経て、1970年、葉デザイン事務所を福岡に設立。以来、福岡を拠点として、建築・インテリア・プロダクトと多岐にわたるデザイン活動に取り組む。

日本初のガラス4辺構造シール接合を採用した「インゴット」(1977年)や日本で初めてFRP成形パネルを外壁に用いた「木下クリニック」(1979年)など、新しい技術と詩的な空間が融合した作品群を発表。また、「光格子の家」(1981年)などの光をテーマとした一連の作品によって国内外で高い評価を得る。
1984年、松井源吾らと協働して木造立体トラス構造の設計に着手。南阿蘇の「ミュージックアトリエ」(1986年)にはじまり、小国町の「小国町交通センター」(1986年)や日本初の3千m2を超える木造建築「小国町民体育館(小国ドーム)」(1988年)を完成させる。地場の杉材を用いて建設された一連の木造立体トラス建築は、現代日本における木造復興の先駆けとなる。

1990年代に入ると、葉祥栄は「自然現象としての建築」を追求し、「ギャラクシー富山」(1992年)、「内住コミュニティセンター」(1994年)などの作品を発表。コンピュータによる構造解析を積極的に設計に取り入れたこれらの作品はデジタルデザインの先駆的な作品と目されており、カナダ建築センターにおける展覧会「Archaeology of the Digital」(グレッグ・リン, 2013)で展示されるなど、 海外で高く評価されている。

日本インテリアデザイナー協会賞(1979年)、日本建築協会賞(「光格子の家」1980年)、毎日デザイン賞(1983年)、日本建築学会賞(「小国町における一連の木造建築」1989年)、IAKS賞ゴールドメダル(1993年)など、受賞多数。2007年、ウィッテンバーグ大学より名誉芸術博士号を授与される。

1992年に、コロンビア大学大学院客員教授。1996年~2005年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。


現在、葉祥栄および葉デザイン事務所が制作した図面、模型、プロダクト、資料などの大規模なコレクションは、九州大学芸術工学研究院環境設計グローバル・ハブ内の葉祥栄アーカイブに保管されている。また、FRACセンター(フランス・オルレアン)、カナダ建築センター(カナダ・モントリオール)、国立国際美術館(日本・大阪)にも、小規模ながら一部の資料が所蔵されている。

(岩元真明)

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/11/29-12/5]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/11/29-12/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/11/29-12/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 【シリーズ・建築思索360°】第4回 長坂常が語る“武蔵野美術大学16号館”と“建築思索”
  2. キノシタヒロシ建築設計事務所による、鳥取の「小さな図書館のある家」。蔵書を多く持つ施主からの依頼に、私設図書館として街に開くこともできる住空間を提案、防火建築帯特有のスケール感を生かし“施主の描く新しい共同体の形成の器”となることも意図
  3. ムトカ建築事務所が完成させた、東京・馬喰町の、スタジオ・ラボラトリー“WOTA bldg.”のレビュー「リノベーション建築の作法がスケールの壁を越えた時に生まれるもの」
  4. GROUPによる、神奈川の「海老名のアトリエ付きシェアハウス」。メーカーが建設した集合住宅の改修の依頼に、設計者が実際にそこに住み“生活の痕跡”を見つけ“形”に再構築することで、その新しい関係性により建築が更に変化する発端となることを構想
  5. 照内創+SO&CO.による、東京・葛飾区の住宅「金町の増築」。既存建物の輪郭を手がかりに外壁等を残しつつ増築、新設部に外的な性質を持たせ“内外の存在と物質としての新旧が混ざり合う建築”を目指し、増築を契機に検査済証も取得
  6. 吉岡徳仁がユニクロの為にデザインした「エアリズム 3D マスク」。製造工程からデザインされ、インナーウェアの製造技術から着想を得た縫い目のないマスクで、約1年の時間をかけ100パターン以上の試作検証を行い完成
  7. SN Design Architects / 佐野剛史による、静岡・藤枝市の住宅「瀬戸新屋の家」。緑豊かな庭と繋がる開放的な住まいという要望を、アプローチや駐車スペースを全て庭の一部として扱い、前後二つの庭をつなぐ“通り土間”を建物内に設けることで実現
  8. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅「玉城の家」。沖縄の住宅の均質化を実感する設計者は、内外が連続し開放的で風の抜ける影の空間をつくることで、地域の伝統と精神性を現代的に解釈し再構築した“沖縄の現代建築”を目指す
  9. 胡実建築設計事務所による、東京・町田市の住宅「丹沢山を眺める家」。木の塊から作品を作り出す施主への敬意を込め、外装に節材を使い様々なスケールで豊かな素材感を与える、木から削り出したようなヴォリュームの建築
  10. ヴァージル・アブロー氏が亡くなりました
  11. 近森穣 / 07BEACHによる、京都市の、呉服店のショールーム兼写真スタジオ「京都の町家リノベーション」。伝統を守り集客にも繋がるという要望に、既存外壁を取り除きガラスの多面体への置き換えにより、町家が魅力的に見えると共に“ユーモアや工夫のある美しさ”が加わることを目指す
  12. 宮川清志 / SESNによる、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮
  13. 森恵吾+ジャン・ジエ / ATELIER MOZHによる、中国・西安市の、ギャラリーと絵画教室「Liu painting studio」。設計検討の中で“森の礼拝堂での体験”を回顧した設計者は、天井に完璧な正円を描くことで、集まる生徒と先生の行為を支える背景としての空間を構想
  14. MVRDVによる、中国・深センの、既存工場ビルを改修したオフィス「アイデア・ファクトリー」。建物の歴史的痕跡を示すコンクリートフレームの外観を特徴とし、地上階から屋上に繋がる公共階段を設置することで、屋上を活動空間として地域にも開放
  15. 馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する
  16. 森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想
  17. 青木淳研究室による展覧会「鳥は泳ぎつづける」のレビュー。展覧会の制作プロセスを見せるという“在り方”から考えられた展示は、訪問者に関係性の視点を意識させると共に、建築の伝え方の未来までも想起させる
  18. 川嶋洋平建築設計事務所による、東京の、集合住宅の一住戸の改修「渋谷のリノベーション」。東西に開口を持ち明暗が時間で反転する空間を、強い光沢のある素材群を選定することにより、床天井が光の変化を反映し部屋全体の空気感を変化させる
  19. ムトカ建築事務所による、神奈川・鎌倉市の、住宅リノベーション「家と庭と代」。再建築不可という条件に、10㎡以下の“代”を増築することで、すべての風景を肯定できる環境に変える / 山本瑠以による論考「代わるための代」
  20. ザハ・ハディドの展覧会「ZAHA HADID DESIGN 展」が、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoで開催。ザハのデザイン作品に注目し過去のアーカイブから紹介すると共に、建築モデルも紹介される

乾久美子が、自身が手掛けた「延岡駅周辺整備プロジェクト」について語っている動画。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介

乾久美子が、自身が手掛けた「延岡駅周辺整備プロジェクト」について語っている動画です。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約10分の動画です。

宮川清志 / SESNによる、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮
宮川清志 / SESNによる、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮 photo©長谷川健太
宮川清志 / SESNによる、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮 photo©長谷川健太
宮川清志 / SESNによる、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮 photo©長谷川健太

宮川清志 / SESNが設計した、東京・中央区の「MOONRAKERS 東京日本橋ショールーム」です。ショールーム特有の商品数を大量確保する要件を、“可動ラック兼ストック”の考案によって解決、更に空の状態でもブランドコンセプトを体現すべく素材の組み合わせも考慮されました。施設の公式サイトはこちら

中央区日本橋にあるアパレルブランド、MOONRAKERSのショールームデザイン。

ショールーム特有のサイズやカラーバリエーションなど在庫を含めた商品数を大量に確保するという、通常の商品陳列とストックで分けるアパレルショップとは異なる要件からスタートした。

建築家によるテキストより

大量の商品数を確保するために旗竿の敷地を左右に分け、半分を可動ラック兼ストックとし、半分を商品陳列と動線空間とすることで奥行きを生かした計画とした。可動ラックをストック兼用とすることで大量の商品数を確保することが可能になり、ラックを引き出せば商品のサイズやカラーバリエーションが確認できるように収納とショールームに求められる必要な機能を実現した。


建築家によるテキストより

ショールームがクローズしているときは可動ラックを引き出しておくことでラック自体がショップのウィンドウディスプレイの役割を果たすように計画。同時にエンプティな状態でもブランドコンセプトである「Technology & Craftmanship」を体現できるように素材には既製のスチールラックと籐、側溝蓋と真鍮、左官と無機質な照明など、質感も背景も異なるものを組み合わせ、単なる対比ではない、調和をもたせることでこれまでにない使い方や、発見と気付きをもたせている。

建築家によるテキストより

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