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藤本壮介建築設計事務所が進めている、岐阜の「飛騨高山大学(仮称)本校キャンパス」。飛騨の街と地勢を参照し、“その先”へと開かれた場所というコンセプトを、中央に開かれた丘の配置によって構想したキャンパス計画
藤本壮介建築設計事務所が進めている、岐阜の「飛騨高山大学(仮称)本校キャンパス」。飛騨の街と地勢を参照し、“その先”へと開かれた場所というコンセプトを、中央に開かれた丘の配置によって構想したキャンパス計画
藤本壮介建築設計事務所が進めている、岐阜の「飛騨高山大学(仮称)本校キャンパス」。飛騨の街と地勢を参照し、“その先”へと開かれた場所というコンセプトを、中央に開かれた丘の配置によって構想したキャンパス計画
藤本壮介建築設計事務所が進めている、岐阜の「飛騨高山大学(仮称)本校キャンパス」。飛騨の街と地勢を参照し、“その先”へと開かれた場所というコンセプトを、中央に開かれた丘の配置によって構想したキャンパス計画

藤本壮介建築設計事務所が設計を進めている、岐阜の「飛騨高山大学(仮称)本校キャンパス」です。飛騨の街と地勢を参照し、“その先”へと開かれた場所というコンセプトを、中央に開かれた丘の配置によって構想したキャンパス計画となっています。

コンセプト:「その先」へと開かれた場所

美しい山並みに囲まれたこの飛騨の街全体が、人々が集い語らう一つの大きな学びの広場です。
同時にこの山々は「その先」へと意識を開いてくれます。包まれているからこそ、集い、その先へと思いが開いていく。

地域に根差しながら同時に世界へと繋がっていく。
飛騨高山大学(仮称)のビジョンそのものが、すでにこの飛騨の街と地勢に現れています。

キャンパス計画でも、そんな「包まれていること」「その先へと開いていること」を体感できるように、中央に開かれた丘を配置しました。学生や教員、地域の方々が、自由に交流し、その先の世界へと意識が繋がるようなキャンパスをつくりたいと思います。

リリーステキストより
東京藝大青木淳研究室による「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会②『鳥は泳ぎつづける』」が開催。常に工事が行われる渋谷のビル1階を会場に、展覧会の行為と時間に注目し問い直すことで、空間を変容させると共に都市空間へもアプローチ
東京藝大青木淳研究室による「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会②『鳥は泳ぎつづける』」が開催。常に工事が行われる渋谷のビル1階を会場に、展覧会の行為と時間に注目し問い直すことで、空間を変容させると共に都市空間へもアプローチ会場外観。 image©藝大青木研究室2021
東京藝大青木淳研究室による「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会②『鳥は泳ぎつづける』」が開催。常に工事が行われる渋谷のビル1階を会場に、展覧会の行為と時間に注目し問い直すことで、空間を変容させると共に都市空間へもアプローチ模型検討の様子。 image©藝大青木研究室2021
東京藝大青木淳研究室による「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会②『鳥は泳ぎつづける』」が開催。常に工事が行われる渋谷のビル1階を会場に、展覧会の行為と時間に注目し問い直すことで、空間を変容させると共に都市空間へもアプローチ模型検討の様子。 image©藝大青木研究室2021

東京藝術大学青木淳研究室による「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会②『鳥は泳ぎつづける』」が開催されます。常に工事が行われる渋谷のビル1階を会場に、展覧会の行為と時間に注目し問い直すことで、空間を変容させると共に都市空間へもアプローチする展覧会になるようです。会場は東京・渋谷区桜丘町のSACS 渋谷で、会期は2021年11月15日~12月2日(※但し、入場可能期間は2021年11月20日~11月29日)。 

会場を含む渋谷では大規模かつ長期間に及ぶ再開発が行われ、常にどこかで工事が行われています。しかしその一つ一つの動きはバラバラで、例えば一つの建物が竣工した時点であるところでは別の建物が解体されはじめ、またあるところではプロジェクトが完成に向かっています。

そのような「動きの集積としての渋谷」を訪れる時、私たちは総体として進んでいるのか後退しているのか分からないような都市の一断面を目にします。

リリーステキストより

展覧会を展示するということは展覧会の空間に加えて、その際に生じる梱包・搬入・搬出・設営・移動といった時間をも見せることです。本来、搬入→展示→搬出と流れる時間軸を読み替え、搬入、搬出と展示を重ねます。そのため、企画のあらゆる場面に前後の時間を感じていただける操作があります。展示中でありながら設営中にも感じられ、はたまた搬出中であるかのような空間で、不思議な居心地の良さを感じて頂けることを期待します。

リリーステキストより

本企画では、今この場所で展覧会を開くということにとどまらず、ショーウィンドウやテナントといった商業空間にある、中身の出入りが繰り返される場所について建築家として何ができるかを考えることとなりました。

そういった場所ではある時には洋服が売られ、またある時にはアート作品が飾られますが、それらのいわゆるディスプレイは、情報を発信する「展示物」とその「受け手」という二項対立的な構図をとります。この時、二者以外の構成要素は考慮されていません。『テンポラリーなリノベーションとしての展覧会』では、いわゆる「作品」によって新たな文脈を提示するのではなく、展覧会場内の複数の事物・人・ひいては会場の外にある街の中に張り巡らされている関係性を顕在化することで展覧会という空間の完成を目指します。

リリーステキストより
【ap job更新】 著名な建築家と協業して宿泊施設等のプロデュースに取組む「株式会社 自遊人」が、設計・デザイン・マネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 著名な建築家と協業して宿泊施設等のプロデュースに取組む「株式会社 自遊人」が、設計・デザイン・マネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 著名な建築家と協業して宿泊施設等のプロデュースに取組む「株式会社 自遊人」が、設計・デザイン・マネジメントスタッフを募集中「松本本箱」サポーズデザインオフィスと協業

著名な建築家と協業して宿泊施設等のプロデュースに取組む「株式会社 自遊人」の、設計・デザイン・マネジメントスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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[設計・デザイン・マネジメントスタッフを募集しています。]

自遊人は、「豊かな人生のために、本当に価値あるものをお届けしていく」会社。
私たちは「クリエイティブ・カンパニー」として、「世の中にまだないことをやる」ことを大切にしています。もちろん、事業のコピー&ペーストはしません。

私たちがプロデュースする案件は、宿泊施設にしても、特産品開発にしても、地方創生にしても、すべてゼロから企画をスタートさせています。うまくいったやり方を拡大再生産すれば儲かるじゃないかと言われることも多いのですが、それでは私たちがやる意味がない。なにより面白くない。「どうやったら儲かるか」ではなく、「どうしたら世の中が楽しくなるか」「どうしたら世の中を変革することができるのか」。そんな理想論を突き詰めながらも黒字を出し、確かな足跡を残しています。

そんな自遊人では、現在、設計・デザイン・マネジメントスタッフを大募集中!

当社は設計事務所ではありませんが、自己満足の「設計・デザイン」ではなく、社会との接点を本当に持った「本当の建築」とは何か、そんなことを自問自答している若いスタッフを募集しています。

当社の手がける案件は、自社・他社を問わず、すべて社会と深く関わることを考察した案件ばかり。さらに公共事業ではなく、「採算」をきちんと考えて、投下資本を回収することを前提とした、「ソーシャルビジネス」としての設計・デザインです。
大規模な施設ではプロジェクトマネジメントが仕事の中心で、ディレクター的な立場でプロジェクトに関与していきます。また小規模施設や従来施設の一部改装では、自分で設計・デザインを行います(経験年数にもよります)。

有名建築事務所との協業も多数。どこも「ソーシャル」を強く意識した新時代の設計事務所で、それらの事務所から仕事の考え方や進め方を学ぶこともできます。

【今まで手がけた案件】

■里山十帖(新潟・南魚沼):自社設計

■山形座 瀧波(山形・赤湯):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 井上貴詞建築設計事務所

■箱根本箱(神奈川・箱根):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 海法圭建築設計事務所

■講 大津百町(滋賀・大津):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 無有建築工房

■松本本箱(長野・松本):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 サポーズデザインオフィス

■小柳(長野・松本):自社設計

■小柳之湯(長野・松本):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 スキーマ建築計画

■浅間温泉商店(長野・松本):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 スキーマ建築計画

■哲学とあまいもの(長野・松本):プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 スキーマ建築計画

■おやきと、コーヒー(長野・松本):自社設計

■The House IZUMI:プロジェクトマネジメント
協業した設計事務所 HAGI STUDIO

【ap job更新】 場の企画・デザイン・運営までをトータルプロデュースする「株式会社クル」が、企画スタッフ・設計スタッフ(正社員・業務提携)を募集中
【ap job更新】 場の企画・デザイン・運営までをトータルプロデュースする「株式会社クル」が、企画スタッフ・設計スタッフ(正社員・業務提携)を募集中
【ap job更新】 場の企画・デザイン・運営までをトータルプロデュースする「株式会社クル」が、企画スタッフ・設計スタッフ(正社員・業務提携)を募集中オフィス内

場の企画・デザイン・運営までをトータルプロデュースする「株式会社クル」の、企画スタッフ・設計スタッフ(正社員・業務提携)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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<クルについて>
「どんな場がベストか?」「どんなシーンが生まれてほしいか?」を
建築デザインの前からクライアントや地域の特色をしっかりと把握し、並走しながらつくっていくことで誰もが語りたくなる「ストーリー」がある場ができると思っています。
徹底的にエンドユーザー目線で地域のニーズや課題・歴史やその背景を把握し、企画を立て、その企画と連携しながらデザインに落とし込み、具体的な形にする。
弊社は、そのプロセス全体を建築、不動産両方の視点でクリエイティブに考え続ける集団でありたいと考えています。

<業務の流れ>
企画スタッフは主にリサーチからビジョンやコンセプト策定、事業戦略構築などを行い、
設計スタッフは企画構想段階からアイデアを出しながらデザインしていく。
プロジェクトごとに社内でチームを作っていきます。

<進行中のプロジェクト>

由布院のリゾートホテルプロジェクト
大手電鉄会社の有休資産地の利活用の企画提案

上場建材メーカーの不動産×建築ビジネスの企画提案
地熱発電事業者との連携によるサステイナブルなまちづくりの企画

【ap job更新】 “場所と対話する建築”をテーマに、宿泊施設・店舗・住宅を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 “場所と対話する建築”をテーマに、宿泊施設・店舗・住宅を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 “場所と対話する建築”をテーマに、宿泊施設・店舗・住宅を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・業務委託)を募集中

“場所と対話する建築”をテーマに、宿泊施設・店舗・住宅を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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佐々木達郎建築設計事務所では、設計スタッフを募集します。

■代表メッセージ
現在、ホテルや旅館、グランピング等の宿泊施設の設計、その他オフィス、住宅、店舗等、様々なプロジェクトが進行しています。それぞれのプロジェクトでは、「場所と対話する建築」をテーマに掲げ、企画やコンセプトに反映させ提案をしていきます。
また、弊社では、建築やインテリアデザインのみではなく、家具や備品に至るまでデザインをし、多くの専門家とも協働しながら一つの空間を作り上げていきます。
私達のものづくりに対する思いに共感し、ここでの仕事を自分ごとにできる人、また、責任感を持って活躍してくれる仲間を募集しております。

■業務について
現在は住宅やホテル等の設計依頼が多く、敷地がもつ「場所の魅力」を探し出し、企画やコンセプトから提案し、建築、インテリア、家具やもの等を通じて空間の提案を行っています。プロジェクト担当者は、弊社のデザインや設計手法はもちろん、プロジェクトに関わる様々な業務を身につける事が可能です。
※インテリア・家具・アートディレクション・ブランディング等様々な領域における知識と興味がある方は尚良いです。

■現在進行中のプロジェクト
日本有数の温泉街における温泉旅館の設計デザイン:関東 (実施設計中)
里山を敷地としたグランピング施設の設計デザイン:関東 (基本計画中)
地方の自然を魅力とした長期滞在型ホテルのブランディング及び設計デザイン:九州 (基本計画中) 
地域の魅力を取り込む都市観光ホテルの設計デザイン:九州 (現場監理中)
衰退する地域産業のリブランディング案件:九州 (基本計画中)
地方を活性化する職住一体型共同住宅の設計デザイン:北海道 (基本設計中)
関東圏の住宅・別荘案件等、その他多数:関東・東北

中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「siki」。回転するモノリスのような鏡が空間を変容させ、店名の“siki=四季”の変化を楽しむように、何気ない景色に変化が生まれる豊かさを楽しむ空間を構想
中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「siki」。回転するモノリスのような鏡が空間を変容させ、店名の“siki=四季”の変化を楽しむように、何気ない景色に変化が生まれる豊かさを楽しむ空間を構想 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「siki」。回転するモノリスのような鏡が空間を変容させ、店名の“siki=四季”の変化を楽しむように、何気ない景色に変化が生まれる豊かさを楽しむ空間を構想 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「siki」。回転するモノリスのような鏡が空間を変容させ、店名の“siki=四季”の変化を楽しむように、何気ない景色に変化が生まれる豊かさを楽しむ空間を構想 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)

中本尋之 / FATHOMが設計した、広島市のヘアーサロン「siki」です。回転するモノリスのような鏡が空間を変容させ、店名の“siki=四季”の変化を楽しむように、何気ない景色に変化が生まれる豊かさを楽しむ空間が構想されました。店舗の場所はこちら(google map)

ー移り変わる季節のように変化することを楽しんで欲しいー

その言葉に倣って1日の中で太陽が昇って沈むように
店舗空間の中心にミラーを軸を差し込む事で自立させ配置した。
ミラーを回転させることにより空間は365日少しずつ変容する。

建築家によるテキストより

軸の端部に両面に鏡を貼った大きなモノリスのようなミラーを突き刺し自立させて偏心で回転させる事で、壁面を柔らかく仕切っている。

建築家によるテキストより

カットミラーを中心にインフラや機能が躯体を沿いをぐるりと線を紡ぐように配置し、天体でいう衛星のような配置となり、中心であるミラーを回転させれば、それぞれの機能やインフラと近づき←→離れる事となり、極小空間に宇宙空間のような無限の広がりを表現している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 アトリエ設計事務所の施工専門の「泰進建設 株式会社」が、正規スタッフを募集中
【ap job更新】 アトリエ設計事務所の施工専門の「泰進建設 株式会社」が、正規スタッフを募集中
【ap job更新】 アトリエ設計事務所の施工専門の「泰進建設 株式会社」が、正規スタッフを募集中経堂の住宅 / 長谷川豪建築設計事務所

アトリエ設計事務所の施工専門の「泰進建設 株式会社」の、正規スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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共に建築を作っていく仲間を募集いたします。

泰進建設は、新築工事やリフォームなどアトリエ系設計事務所が設計した建物を施工する会社です。
設計図を基に現場を進めながら設計者の望む理想像をどうすれば実現できるか、職人が施工可能な方法で、かつ住宅の性能が守れるかを設計者と職人と一緒になって考えていきます。

デザイン性の高い建築に関わりたい
他業種に就職したがやはり建築に携わりたい
設計志望ではあるが建物が出来上がっていく過程にも興味がある

その他、ご興味をお持ちの方、ぜひご連絡ください。

【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ・設計補助スタッフ・3Dモデリングオペレーター・CADオペレーター・模型作成スタッフを募集中
【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ・設計補助スタッフ・3Dモデリングオペレーター・CADオペレーター・模型作成スタッフを募集中L’Arbre blanc ©︎Iwan Baan

藤本壮介建築設計事務所の、設計スタッフ・設計補助スタッフ・3Dモデリングオペレーター・CADオペレーター・模型作成スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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藤本壮介建築設計事務所では、設計スタッフ、設計補助スタッフ、3Dモデリングオペレーター、CADオペレーター、模型作成スタッフを募集します。

現在、国内で多くの実施プロジェクトが進行しています。住宅から公共施設まで多種多様なプロジェクトがあり、これまでの経験が発揮できるプロジェクトを担当していただきます。可能な限り長期間に渡って一緒に働いて頂ける方を歓迎します。

【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」
【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」

本記事は学生国際コンペ「AYDA2021」を主催する「日本ペイント」と建築ウェブメディア「architecturephoto®」のコラボレーションによる特別連載企画です。今年の「AYDA」日本地区のテーマは「音色、空間、運動」。このテーマにちなみ、現在活躍中の建築家に作例を交えながら色彩と空間の関係について語ってもらうインタビューを行いました。昨年、全4回にわたり公開された色彩に関するエッセイに続き、本年は建築家の青木淳と芦沢啓治の色彩に関する思考に迫ります。作品を発表する度に新鮮な驚きを与えてくれる二人。その色彩に関する眼差しを読者と共有したいと思います。


後編では、広い視点で色彩について語っていただきます。1991年に独立以来、住宅から公共建築まで幅広いジャンルの建築を幾つも設計してきた青木淳。日頃、色彩と空間の関係をどのように考えているか。また青木にとって建築の楽しさとは何か。縦横無尽に語っていただきました。(青木淳へのインタビューの前編はこちら

※このインタビューは感染症予防の対策に配慮しながら実施・収録されました。


色彩の意味合いは時代とともに移り変わる

【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」青木淳。2020年よりASを共同主宰する。 photo©渡部立也

――青木さんが色について明確に言及した文章として、『新建築』誌2001年3月号に寄稿された「白く塗れ」という論稿があります。当時ファッションデザイナーのマルタン・マルジェラが東京都内の既存住宅を白く塗って店舗に転用したことに触れて、白く塗ることで場所に残された履歴や意味を消す作用があると指摘されていました。それから20年が経ち、今やリノベーションで既存部分を白く塗ることは常套手段となり、図らずも白く塗るという行為自体に意味が発生してしまっている状況です。

青木:そうですね。似たような話で、美術館の内部空間は往々にしてホワイト・キューブですよね。一応ニュートラルを目指したというのが定説になっていますが、実際は個々の美術館が土地性や固有性を失い互いに所蔵品を貸し借りし始めたことに端を発しているようです。というのも、作品の印象が見る場所によって変わらないよう、おしなべて背景を白く、ニュートラルにする必要があったからです。すると今度は、アーティスト側が白い壁を前提に作品を創り始めました。

その結果、ホワイト・キューブは、かつては絵画にとって作品を作品たらしめる大きな要素だった額縁の代わりの存在になってきました。ホワイト・キューブの出現と額縁の消失がほぼ同時に起こり、ホワイト・キューブが額縁効果を持つようになったというわけです。

ですがここ30年ぐらい、白い空間はけっしてニュートラルではなく非日常的かつ特殊な額縁空間であるという認識が一般化してきて、駅舎や火力発電所をコンバージョンした空間が美術館として使われることが増えてきました。

――確かにヘルツォーク&ド・ムーロンが改修設計したロンドンの「テート・モダン」(2000年)は元発電所でした。

青木:いずれも元々の意味を持って作られていたものの意味をあえて消して使い直すという一連の循環があります。
余談になりますが、実は論稿を発表した後でマルジェラのブランドから「マルジェラにその意図はありません」と言われてしまいました。

――そうでしたか。むしろ興味深いですね。

青木:別に「マルジェラはこう考えている」ではなくて「私は第三者としてこう思った」と書いているわけだから構わないですけど。


「白」の実験と、色の組み合わせへの興味

――ひるがえって青木さんのプロジェクトには色彩に求められる効果や意味合いの移り変わりが反映されているのでしょうか。

青木:反映されているでしょうね。2000年頃、僕は意識的に白しか使いませんでした。それは白が好きだからとかニュートラルだからというのではなく、白が幾つもの性格をあわせ持っていると考えたからです。たとえば病院の白は清潔なイメージかもしれないけど冷たいというイメージもあるとか、逆にウェディングドレスの白は冷たいとは思わず清純さをイメージするとか。同じ白でも、そのありようや発する感覚にバリエーションがあるわけです。

赤だったらもうちょっと意味することの範囲が狭くてエモーショナルな感じが入るし、青もクールなイメージだし。そう思うと、白には結構無限の可能性があるなと。

ロバート・ライマンのように白ばかり使いながら多彩な美術作品をつくっているアーティストもいますから、僕も白以外使わずに、その使い方によって生まれる効果を変えていくことがどこまでできるかという実験に興味があったんです。

塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンによる、東京・南青山の、住戸を改変したオフィス「INTERIOR」。賃貸で解体等ができない条件下で、デスクの設計を希望した施主の深層にある想いを読みとき、鉄の構造体による“強いインテリア”を実現
塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンによる、東京・南青山の、住戸を改変したオフィス「INTERIOR」。賃貸で解体等ができない条件下で、デスクの設計を希望した施主の深層にある想いを読みとき、鉄の構造体による“強いインテリア”を実現 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンによる、東京・南青山の、住戸を改変したオフィス「INTERIOR」。賃貸で解体等ができない条件下で、デスクの設計を希望した施主の深層にある想いを読みとき、鉄の構造体による“強いインテリア”を実現 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンによる、東京・南青山の、住戸を改変したオフィス「INTERIOR」。賃貸で解体等ができない条件下で、デスクの設計を希望した施主の深層にある想いを読みとき、鉄の構造体による“強いインテリア”を実現 photo©中島悠二

塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンが設計した、東京・南青山の、住戸を改変したオフィス「INTERIOR」です。賃貸で解体等ができない条件下で、デスクの設計を希望した施主の深層にある想いを読みとき、鉄の構造体による“強いインテリア”を実現されました。

この計画は、一枚木のL型デスクをつくりたいという施主の要望から始まった。

敷地は、港区南青山。施主は、ハイブランド企業をクライアントにしたイベント事業を営む。設立から5年が経ったころ、事業が軌道にのるタイミングをみて、一念発起してこの地に築20年のSOHOマンション一室を借りた。

建築家によるテキストより

仕事柄、港区南青山という場所にこだわりをもち、ハイブランドがもつきらびやかなイメージを大切にしていた。にも拘わらず、マンション内装は白いクロスの壁や天井、突板フローリングの床が使われた凡庸な住空間。部屋の外に広がる南青山の街の体験からは、かけ離れているように思った。部屋は賃貸で、オーナーからは解体の許可もおりなかった。

そんな状況から最初の要望にあるアイディアにたどり着いたのだろう。しかし話をしていると本当は家具だけが欲しいわけではないように感じた。空間の装飾(一枚木)とオフィス機能の充実(L型)への思いが潜んでいる気がする。この思いを別の形で実現できないか模索させてほしいと伝えた。

建築家によるテキストより

構造体は鉄で、材の全てが連結することで剛性の高さを得る。
鉄は強固で重い。だから、既存に接続することが出来なくても、置くだけで事足りる。現にここでは、基礎のように角パイプを敷き、そこに柱を建て、横架材でサッシ枠を組み置いただけとなる。
一枚木のL型デスクという素材の質に装飾的価値を見出した施主のアイディアは、鉄だからこそ実現するプロポーションという装飾的価値に姿を変えて、部屋全体に拡張していく。

なぜここまで、鉄の強度に拘ったのか。それは、施主がこのマンション一室を借りてやっていこうという、決意の強度に触れたからかと思う。解体できないからとどこにいっても置けるような家具を選ぶのではなく、解体できないことを含んだこの場の全ての情報を組み込んだ、強いインテリアをつくることを選んだ。

建築家によるテキストより
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の、設計者の自邸「星岡の家」。向かい合う川と山を背景に、建築主体ではなく風景としての美しさを理想とした、多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築を構想
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の、設計者の自邸「星岡の家」。向かい合う川と山を背景に、建築主体ではなく風景としての美しさを理想とした、多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築を構想 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の、設計者の自邸「星岡の家」。向かい合う川と山を背景に、建築主体ではなく風景としての美しさを理想とした、多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築を構想 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の、設計者の自邸「星岡の家」。向かい合う川と山を背景に、建築主体ではなく風景としての美しさを理想とした、多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築を構想 photo©藤村泰一

西下太一建築設計室が設計した、愛媛・松山市の、設計者の自邸「星岡の家」です。向かい合う川と山を背景に、建築主体ではなく風景としての美しさを理想とした、多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築を構想しました。

敷地の向かいに小野川と星岡山を望む。山・川・神社・公園などおそらく長い将来変化しないであろう環境を求め土地探しを続けた末、めぐり合わせた土地です。

建築家によるテキストより

まずは、背景となる小野川や星岡山に溶け込むような、自然で小ぶりな佇まいを心がけました。そして、建築そのものが主体となることなく、風景としての美しさが生まれることが理想です。

建築家によるテキストより

狭い所、開けた所、明るい所、暗い所。一気にすべてが明らかになるのではなく、予感を感じながら次々と展開していくシーンの連続。朝から晩、春夏秋冬、5年後10年後・・・と多様な時間軸の中で豊かに変容していく建築。

建築家によるテキストより
澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだす
澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだす photo©Sawada Hashimura
澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだす photo©Sawada Hashimura
澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだす photo©Sawada Hashimura

澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、東京・恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだすことを意図しました。展示期間は2021年12月12日まで。施設の公式サイトはこちら

CAGE Galleryは、ギャラリーとはいうものの、街路に面した窓が2つあるのみである。一辺1.7メートル程度のほぼ正方形の窓が2つ、奥行きは24センチ程度しかない。この場所での展示をするにあたり、下記の3点から構想することにした。

建築家によるテキストより

ひとつは既存のステンレスの窓枠を作品のための単なる額縁としてだけ扱うのではなく、額縁であると同時に作品を形作る一要素として作品の中に取り入れること。次に、たとえ薄くても窓の内側には空間が存在するものとして考えること。そして、その空間が2つあること。

建築家によるテキストより

作品の形態は、窓枠内の空間の寸法から導き出される形としている。つまり、サブロク(3尺×6尺)と呼ばれる規格サイズの合板2枚をギャラリーの奥行き分だけ湾曲するサイズに調整してはめ込むことでおのずと決まる曲面としている。そうして窓枠の中におさまった曲面とギャラリーの壁面によってできたギャラリー内の「スキマ」の空間を撮影し、もう片方の窓枠の曲面に印刷することで、立体と平面の両義性を持つオブジェクトがそれぞれの空間を写し合う、相互の参照関係をつくった。

建築家によるテキストより
【シリーズ・建築思索360°】第2回 川島範久が語る“REVZO虎ノ門”・“GOOD CYCLE BUILDING 001”と“建築思索”
【シリーズ・建築思索360°】第2回 川島範久が語る“REVZO虎ノ門”・“GOOD CYCLE BUILDING 001”と“建築思索”

「建築思索360°」は「360度カメラ RICOH THETA(リコーシータ)」と建築ウェブメディア「architecturephoto®」のコラボレーションによる特別連載企画です。現代社会のなかで、建築家として様々な試行錯誤を行い印象的な作品をつくる4組の建築家に、その作品と背景にある思索についてインタビューを行い、同時に建築・建設業界で新しいツールとして注目されているRICOH THETAを利用することの可能性についてもお聞きしました。さらに建築作品をRICOH THETA を用いた360度空間のバーチャルツアー「RICOH360 Tours」でもご紹介します。


東京都心に建つ「REVZO虎ノ門」は、地上11階、地下1階の中規模賃貸オフィスビルです。その特徴は、バルコニーに多種多様な樹種が植えられ、自然光を十分に取り入れることができ、自然換気も可能など、パッシブデザインの手法がふんだんに取り入れられていること。これは現代のオフィスビルというビルディングタイプでは非常に珍しく先進的と言えます。この作品を中心に、川島さんが追求してきた「デライトフル(歓びのある)」な建築とは何か、またその手法についてお聞きしました。

※このインタビューは感染症予防の対策に配慮しながら実施・収録されました。


中規模賃貸オフィスビルで事業性と環境デザインを両立

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【シリーズ・建築思索360°】第2回 川島範久が語る“REVZO虎ノ門”・“GOOD CYCLE BUILDING 001”と“建築思索”「REVZO虎ノ門」(設計:川島範久建築設計事務所、中央日本土地建物株式会社、2020年)ファサード。 photo©︎Kenta Hasegawa


360度カメラRICOH THETA Z1で撮影・編集した画像データを埋め込み表示した、RICOH360 Toursの「REVZO虎ノ門」バーチャルツアー。画像内の矢印をタップすることで、空間を移動することができます。

――「REVZO虎ノ門」に携わるきっかけと概要について教えていただければと思います。

川島:「REVZO虎ノ門」は、中央日本土地建物というデベロッパーによる、中規模賃貸オフィスブランドのプロトタイプ第一号です。コンペでREVZOシリーズのデザインパートナーに選定されたことがきっかけで、第一号の設計に携わることになりました。

【シリーズ・建築思索360°】第2回 川島範久が語る“REVZO虎ノ門”・“GOOD CYCLE BUILDING 001”と“建築思索”建築家の川島範久。 photo©︎大原宗

近年、大規模オフィスへステップアップする前段階、または大規模オフィスからの分散の受け皿として「中規模オフィス」の需要が増えてきているという状況に対して、企業が入居したいと思うような高いスペックの中規模サイズのオフィスの供給が足りていないという現状があるんですね。

東京都心にある中規模オフィスの大多数が、築年数が古く、天井高が低過ぎたりして、需要に応えられていないんです。ですからこのプロジェクトでは、まず賃貸オフィスビルとしての事業性をしっかり見据えながら、スペックの高い、快適で働きやすいオフィスを実現するという命題がありました。

もちろんその一方で、僕が常に心掛けている環境配慮のデザインをしています。省エネルギーを図って昼光利用・自然換気を実現したり、空調を工夫したり、入退去時に発生するゴミを減らす内装の工夫などを行っています。

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【シリーズ・建築思索360°】第2回 川島範久が語る“REVZO虎ノ門”・“GOOD CYCLE BUILDING 001”と“建築思索”入り口にも多種多様な植栽が施され、エントランスホール内部の植栽へとつながる。 photo©︎Kenta Hasegawa

――この建築で考えられた環境デザインについて、それぞれ具体的に教えていただけますでしょうか。

川島:昼光利用や自然換気については、開口計画の工夫もありますが、前提としてこの建物が中規模だったから可能になりました。奥行きが約17mですから、ファサードと背面の2面開口にすることで、ワークプレイス全体に自然光が届くんです。さらに窓を開閉可能なものにすれば、通風が取れ、十分な換気ができます。

――テナント専有部の背後にコアを設けるオフィスの平面計画の定石を取らず、トイレやエレベーターや機械室などのコアをスプリットして両端に置いたことで、それが実現できています。この建物の一番の特徴と言えますね。

自然換気は省エネにもつながりますし、BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)にも有効です。またコロナ渦の対応にもつながるということで評判も良いですね。

加えて、コンピュータで数値的な検証をしながら、空調についても新しい仕組みを考えました。今回のような事務所空間では、グリッド状に吹き出す空調を配置するのが一般的なのですが、今回はシステム天井を張らず、梁間を活かして、機器を片側に寄せて、スラブに沿って流れるように、長手方向に横に吹き出させているんです。シミューレションすると、慣習的な方法より今回の方法のほうがムラなく空調ができることがわかりました。

建物がコンパクトなので、柱を両サイドからオフセットさせることでオフィス空間を1スパンで成立させ、長手方向に通った梁間をオープンエアチャンバーとして利用することでダクトを省略し、高い天井高を確保することができました。大梁が気流をアシストしてくれるのです。

MVRDVによる、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」が開館へ。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開
MVRDVによる、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」が開館へ。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」が開館へ。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開 photo©Iris van den Broeke
MVRDVによる、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」が開館へ。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開 photo©Iris van den Broeke
MVRDVによる、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」が開館へ。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開 photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVの設計で完成していた、オランダ・ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」の開館します。世界初の一般公開された美術品保管施設で、サイズと気候区分で作品を分類し、数多の美術品等の保管・維持管理の裏にある世界を公開します。開館は2021年11月6日からとのこと。アーキテクチャーフォトでは様々な季節の外観写真も特集記事として紹介していました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

新しいタイプのアート体験を。デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲンの一般公開が開始へ

11月6日、MVRDVが設計したロッテルダムのデポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen)がオープンします。デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲンでは、様々な保存所に保管されている151,000点以上の作品と来館者との対話を中心に展開されます。来場者は、一人でもグループでも、空調の効いた保管スペースを巡るガイドツアーに参加したり、高さ35メートルに位置する屋上の森やレストラン「Renilde」を楽しむことができます。今回のオープンは、約10年に及ぶプロジェクトの締めくくりとなります。MVRDVは、2013年の設計コンペで勝利し、2017年に建設を開始しました。11月5日(金)にはオランダのウィレム=アレクサンダー国王がオープニングセレモニーを行い、11月6日(土)の午前10時から一般公開されます。

デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen)は、世界で初めての一般公開された美術品保管施設です。この施設の設計にあたっては、さまざまなターゲットグループが歓迎してくれるような、可能な限り魅力的な建物を作ることが求められました。それは、コレクションのごく一部しか展示できない第二の美術館ではなく、目を見張るような数の美術品やデザイン作品の保管・維持管理の裏にある世界を明らかにするエンジンルームであることを強調したものでした。保管庫を訪れると、まったく新しい体験ができます。美術品は美術史の時代ではなく、大きさや気候に応じて配置され、古い作品と現代の作品が並置されているため、新たなつながりが生まれてきます。

建築家であり都市計画家でもあるヴィニー・マース率いるMVRDVの設計チームは、丸みを帯びた頑丈で機能的な建物を選択し、隣の建物に背を向けることなく、ミュゼーアム公園(Museumpark)とロッテルダム市の両方と新しい関係を築くことにしました。周囲の環境に溶け込むような建物であると同時に、数十億の価値を持つコレクションの安全な保管場所となることを目指しました。

デポの形状は、建物の設置面積を比較的小さくしたいという要望から生まれたものです。その結果、建物は公園内のスペースを取らず、保管スペース、修復スタジオ、ケータリング施設、映画やプレゼンテーションの部屋など、すべてのプログラムを収容するために、10メートルのオーバーハングで上方にカーブしています。建物には5つの気候ゾーンがあり、版画や絵画、写真など、最もデリケートな芸術作品に対応しています。

6,609m2のガラスを1,664枚のパネルに分割した鏡面仕上げのファサードは、建物が周囲の環境に視覚的に溶け込むようになっています。大きなエントランスドアはファサードと一体化しており、営業時間中のみ、ジェームズ・ボンドの映画に出てくるガジェットのようにファサードが開いて見えるようになっています。天候に左右されることなく、毎日異なる表情を見せる車両基地は、まるで生きた絵画のようです。

若林秀典建築設計事務所による、滋賀・米原市の、伊吹山の麓に建つ「米原の家Ⅱ」。冬の寒さ厳しい豪雪地域に、夏は開放的で冬は寒さから守られた住環境を、南北の対比的な開口部の設計で実現
若林秀典建築設計事務所による、滋賀・米原市の、伊吹山の麓に建つ「米原の家Ⅱ」。冬の寒さ厳しい豪雪地域に、夏は開放的で冬は寒さから守られた住環境を、南北の対比的な開口部の設計で実現 photo©笹の倉舎/笹倉洋平
若林秀典建築設計事務所による、滋賀・米原市の、伊吹山の麓に建つ「米原の家Ⅱ」。冬の寒さ厳しい豪雪地域に、夏は開放的で冬は寒さから守られた住環境を、南北の対比的な開口部の設計で実現 photo©笹の倉舎/笹倉洋平
若林秀典建築設計事務所による、滋賀・米原市の、伊吹山の麓に建つ「米原の家Ⅱ」。冬の寒さ厳しい豪雪地域に、夏は開放的で冬は寒さから守られた住環境を、南北の対比的な開口部の設計で実現 photo©笹の倉舎/笹倉洋平

若林秀典建築設計事務所が設計した、滋賀・米原市の、伊吹山の麓に建つ「米原の家Ⅱ」です。冬の寒さ厳しい豪雪地域に、夏は開放的で冬は寒さから守られた住環境を、南北の対比的な開口部の設計で実現する。

敷地は滋賀県米原市、伊吹山の麓の緑豊かな集落のなかにある。夏は山から吹き下ろす風が心地よい場所だが、一方で冬は寒さの厳しい豪雪地域でもある。畑だった生家の北側隣地を宅地に転用し子世帯のための家を建てる。

クライアントからは夏には豊かな自然環境を享受できる風通しの良い開放的な暮らしと、冬の厳しい寒さから守られた住環境の両立が求められた。

建築家によるテキストより

夏は伊吹山から吹き下ろす風を利用し外気を効率的に取り入れることができるよう、風上にあたる北側は開口部を小さくとり風下の南側は大きく開くよう計画した。これは冬の寒さ溜まりとなりやすい北側に対して開口面積を減らすことにもなり、そして南側の大開口からたっぷりと暖かな陽射しを取り込むことができる。

建築家によるテキストより

玄関を入ると正面の地窓から中庭とリビングの足元が垣間見え、天井高さを低く抑えた廊下を抜けると吹抜け空間のLDKへと連なる。南側に開いた大開口の吹抜が中庭とリビング、そして2階のファミリールームや子供室へと連続して繋いでいる。この吹抜のリビングを中心に家族がどこにいても互いに気配を感じることができるよう計画した。

建築家によるテキストより
八木佐千子 / NASCA+partnersによる、大阪・寝屋川市の、既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間
八木佐千子 / NASCA+partnersによる、大阪・寝屋川市の、既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間 photo©淺川敏
八木佐千子 / NASCA+partnersによる、大阪・寝屋川市の、既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間 photo©淺川敏
八木佐千子 / NASCA+partnersによる、大阪・寝屋川市の、既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間 photo©淺川敏
八木佐千子 / NASCA+partnersによる、大阪・寝屋川市の、既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間 photo©淺川敏

八木佐千子 / NASCA+partnersが設計した、大阪・寝屋川市の、隣接する既存校舎を繋ぐ「同志社香里中学校・高等学校 メディアセンター 繋真館」です。既存樹木を生かすことで中庭と共生し、実空間だからこその直接の出会いを尊重した、将来の変化にも対応できる“知の拠点”としてのワンボックス空間が計画されました。

繋真館(=メディアセンター)は中庭の「香里の森」と共生し、隣接する既存校舎を繋ぐことでできた建築です。

建築家によるテキストより

中庭の既存樹木をできるだけ残し、館内のいたるところから窓先には緑を望むことができます。また、既存校舎の壁をリフレクタとし柔らかな間接光として利用することで随所に内外が溶け合う空間が生まれています。この繋真館が事実上ハードもソフトもハブとなって、人々が一日を過ごすキャンパス全体の生活空間を緩やかに繋いでいきます。

ICTやバーチャルな情報伝達が発達し、コミュニケーションツールが急速に変化していく今だからこそ、中学校・高校生の生徒たちには人と人が直接出会い、直に啓発されることの意義は重要だと思います。登下校時に通り抜けに利用した生徒が、特別な目的がなくてもここを訪れ、思い思いの時を過ごし、各々が、お気に入りの居場所を見つけ出し、自分自身の将来や夢を発見する場となることを期待しています。

建築家によるテキストより

メディアセンターは時代とともに社会や教育環境の要請に応えて質的にも量的にも大きく変化します。ここでは、時間や季節に応じて変化を楽しめる将来可変可能なワンボックス空間をつくり、その都度ニーズに応じたしつらえを家具でつくることで将来の教育空間に柔軟に対応します。

建築家によるテキストより

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