妹島和世と西沢立衛が、自身の作品集『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA』について解説している動画です。こちらの作品集についてはアーキテクチャーフォトで中身のプレビューを行っています。また、動画が収録されたSANAA展の会場の様子もレポートしています。
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Buttondesign / 村上譲・菊田康平が設計した、長野・茅野市の、リゾートマンションの一室の改修「蓼科の週末住宅」です。敷地近くでの光と山並が生み出す幻想的な景色に触発され、内装に周囲の山並みのように凹凸のあるナラ突板の壁面を考案、差し込む光が時間帯や季節により様々な表情を生む空間が構想されました。
長野県茅野市の別荘地にあるリゾートマンションの一室の改修。
東京から車を走らせ初めて現地に出向いた帰り道のこと。降り注ぐ光の束が周囲の山並みを幾重にも深く刻み込み幻想的な景色を作り出していた。森の中の一室にこんな風景を作りたいと考えたことが設計の始まりである。
室内の一番大きな壁にはナラの突板パネルを使い、周囲の山並みのようなランダムな凹凸のある壁面を作った。
この壁の操作によってマンション特有の一方向から差し込む光を受け、時間帯や季節によって室内に様々な表情が生まれた。
森の中のひっそりとした居心地と共に、光の移ろいと流れる時間を感じながら過ごせるだろう。




平瀬有人+平瀬祐子 / yHa architectsが設計した、福岡・那珂川市の観光拠点施設「五ケ山クロス ベース」です。ダム湖周辺整備の一環として計画、山並やダムの景観と調和する量感と曲面の造形に加えルーフテラス等を設けることで、ランドスケープと建築が連続した一体感ある風景の創出を目指しました。施設の公式サイトはこちら。
福岡県那珂川市には山陽新幹線の回送線を旅客線化したJR博多南線が通り、博多駅から8分の博多南駅がある。近年、その利便性のよさから住む人が増加し、2017年には人口5万人を超え、2018年10月には市制施行により町から市となったばかりである。
本計画は、2018年に竣工した県内最大の五ケ山ダム湖周辺の整備事業の一環として、2016年9月に那珂川市が観光振興を目的に公募した観光拠点施設プロポーザルにおいて選定されたプロジェクトである。ショップ・カフェの入る本計画以外にも、近郊には新たにキャンプサイトも整備され、福岡都市圏から1時間圏内の新たなアウトドア拠点として、今後多くの人びとの来訪が期待される。
脊振山系の山並みや、スケールの大きなダムの景観と調和するデザインとなるよう、敷地形状をオフセットしたようなボリュームとし、高さ102mの巨大なダムの堤体と呼応する、大らかな曲面の造形としている。ダム湖への眺望を間近に感じられる天然木デッキによるルーフテラスを設け、人びとが休憩できるベンチのような緩やかな大階段とスロープにより、駐車場とルーフテラスがスムーズに繋がる、ランドスケープと建築が連続した一体感ある風景を創出した。


岐阜を拠点に、グローバル・ローカルの両極にまたがる実践に取り組む「合同会社 伊藤維建築設計事務所」の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
合同会社伊藤維建築設計事務所では、建築や街、環境のことを一緒に考え、楽しくつくっていけるシニアスタッフ・スタッフを、若干名募集します。
代表は、日本で住宅や保育園・学校など公共建築の設計実務を経験しながら資格を取得したのち、アメリカでの大学院留学やスイスのETH Zurichでの教職等のために、海外で6年間を過ごしました。この積み重ねの上に、グローバル・ローカルいずれの枠組みも取り込みながら(巻き込まれながら、とも言います)活動を本格化すべく、2020年6月にスイスから帰国後、地元の岐阜に事務所を構えました。
2021年7月に法人化し、現在、設計スタッフ5名(うち4名は岐阜に移住、1名はリモート / 女性2名・男性3名)とともに、岐阜を起点に、立地・規模・用途・枠組みともに、多種多様なプロジェクトを、しかし共通する建築的思考のなかで取り組んでいます。いくつかのプロジェクトが2021年に完成しましたが、現在は住宅(新築)、オフィス(改修)、産業施設(新築)、農作業所(新築)、福祉施設(改修)、醸造所(新築)、会場構成、まちづくり、家具・プロダクトなどが進行しています。チームで取り組む規模のプロジェクトも徐々に増え、また2022年からプロポーザルにも本格的に取り組む予定や、製作施工・ストックの能力を拡張する構想などもあり、組織としても変化・進化しつつあるところです。
代表は教育や研究にも引き続き携わり、2020年には、COVID-19の状況下、シンガポール工科デザイン大学でスタジオ課題の出題・指導を担当し、事務所から遠隔で指導にあたりました。いっぽうで東海圏の教育や学生との関わりも深まり、プロジェクト以外の面でもグローバル・ローカル、また実践・研究の両面を感じられる環境です。
かたちを考えること・建築をつくること・描くことが好きな方、そして新しいことに前向きで、熱意ある方のご応募をお待ちしています。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/12/20-12/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築
- 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
- 園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す
- 森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす
- 川添純一郎建築設計事務所による、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築を構想
- 藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・高島市の、築100年の古民家を改修した「umi」。設計者の自邸と事務所とイベント空間を兼ねた建築で、景色の良い琵琶湖沿いを敷地とし、職住分離ではなく職住一体とすることで新たな出会いを期待し計画
- スノヘッタ+竹中工務店による、東京・渋谷の、コワーキングスペース「Pangea Digital Garage」。筆の跡から着想を得た“スーパーファニチャー”を中心に据え、この家具が施設の諸機能や個々の作業空間を包含、日常の交流を通じ大きなヴィジョンへとユーザーを導く
- 千葉学建築計画事務所が最優秀者に選ばれた、福島の「安積中高一貫校」設計プロポの提案書。2次審査に選ばれていた6組の提案書も公開
- 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の住宅兼工房「真謝原の家」。豊かな自然の中の開放的な住まいの要望に、必要諸室の機能と面積を決め“開放的な広間”と“シェルター”の空間に分け計画、自然から身を守り風土に寄り添い暮らせる建築をつくる
- TAKT PROJECTによる、宮城・仙台市の、自社のサテライトオフィス「TOHOKU Lab」。“つくる”と“考える”に専念し未知の“何か”にアプローチする空間として構想、素材と用途の境界線上に存在するオブジェクトを配置することで、利用する人間の創造性を引き出すことを意図
- ギゴン / ゴヤーによる、スイス・キュスナハトの集合住宅。1階に商業テナント上4層に住戸という構成で、施主の要望に応える突き出たバルコニーを外観の特徴とする、旧建物のキャラクターを反映したアルミニウム波板ファサードの建築
- 岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、京都市の、設計者の自邸「森田邸」。将来的に“小商い”を行いたいとの要望に、建物をほぼ中央配置することで敷地内に“余白”を確保、平面計画にも将来を見越した空間を組み込む
- ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える
- ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画
- 建築家のリチャード・ロジャース氏が亡くなりました
- フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター
- ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの「ローザウ・オフィスビル」と「ヴィラ・ローザウの改修」。隣接した二棟の建築で、新築オフィスビルは都市構造を意識した量塊と庭園の既存フェンスデザインを参照したファサードを特徴とし、19世紀築のヴィラは外観の保存修復と内部の刷新が行われる
- 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求
- SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画
- 今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点
千葉学建築計画事務所が最優秀者に選ばれた、福島の「安積中高一貫校」設計プロポーザルの提案書が公開されています。2次審査に選ばれていた6組の提案書をリンクで紹介します。
新たに設置する安積中学校・高等学校(仮称)の整備に係る基本・実施設計業務について、豊かな発想力と高い技術力を持った設計者を募集するため、公募型プロポーザルを実施しました。
その審査結果については、下記のとおりです。
審査結果
○最優秀者 株式会社千葉学建築計画事務所
○次点優秀者 NASCA+partners設計共同体
技術提案書
- 【最優秀者】千葉学建築計画事務所の技術提案書(PDF)
- 【次点優秀者】NASCA+partners設計共同体(PDF)
- 小堀哲夫建築設計事務所(PDF)
- 八板建築設計事務所・濱田慎太建築事務所設計共同体(PDF)
- ラーバンデザインオフィス+サイドバイサイド設計共同体(PDF)
- 飯田善彦・佐久間宏一設計共同体(PDF)
審査講評


設計事務所の出身者が集まる創造系不動産の、‟建築と不動産のあいだを追究する”新たなメンバー(建築不動産コンサルタント)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
■創造系不動産とは・・・
創造系不動産は、2011年に設立され、建築の専門性を持ち合わせたメンバーで構成された新しいタイプの不動産コンサルティング会社です。創業時より建築家やデザイナーとタッグを組み、個人住宅・集合住宅・オフィス・商業施設等の建築不動産コンサルティング及び不動産仲介業務を行っています。創業より11年目になり、メンバーも15名に増え、本当に多くの建築家とコラボレーションさせて頂いてきました。これからは土地探しや仲介、コンサル業務の専門性をさらに研ぎ澄ましていくと共に、新しい事業にも積極的にチャレンジし、さらなる価値を提供できる会社に飛躍していくフェーズになると考えています。近くようで遠い建築業界と不動産業界を取り巻く環境には、まだまだ解決すべき課題が山積しています。
・住宅供給過多、人口減少による空き家、価値観の多様化。
・それぞれの業界を取り持つ人材の不足。
・建築業界のお金や不動産への意識。
・不動産業界の当たり前や固定観念。
・空き家など築古物件に対しての住宅ローン、リノベーション費用の調達。
・建築家住宅が持つ中古市場での価値。
etc不動産の世界に飛び込んで、建築業界との懸け橋になり変革を起こしたい方、お金や不動産、ビジネスの知識・スキルを身に着けたい方、自分自身で建築業界に問題意識を持つ方。創造系不動産のメンバーは全員、建築設計事務所出身です。一緒に新しい「あいだ」の開拓に挑戦していく方を募集いたします。
不動産の知識ではなく、建築への情熱があれば大歓迎です!また昨年、千葉県の外房に位置するいすみ市に、初の支店「創造系いすみ」を設立しました。これから日本の地方経済の現実に正面から向き合い、地方創生の研究と実践を行うための拠点です。そうした地方での研修も行います。
そして積極的に参加するその他の教育事業(「あいだけん(建築と経営のあいだ研究所)・建築サバイバル塾)への参加や、ビジネススクールの研修からマインドフルネスのコーチングまで、日々ご自身を研鑽し続けることができます。
さらに、創造系不動産では、定期的に社内外の専門家(社会保険労務士など)からアドバイスを受け、コンプライアンスを遵守した働きやすい社内作りに取り組んでいます。正社員、パートタイムなど、その方に合わせた多様な働き方を実現できる環境です。是非ご応募いただき、お話しをお聞きできればと思います。
倉俣史朗が1988年に完成させた作品で、香港の美術館“M+”がコレクションした寿司店「きよ友」の移築過程を収録した動画です。磯崎新など関係者のコメントも紹介されています。
How does a sushi bar find itself in a museum?
Built during a time of economic expansion in the economic boom of the 1980s and closed in 2004, Kiyotomo sushi bar is one of the few remaining intact interiors conceived by Japanese designer Kuramata Shiro. Part of the vanguard of post-1960s Japanese design, Kuramata designed hundreds of furniture objects and interior spaces during his lifetime; this space stands out for its playful accents, subtle craftsmanship, and precise attention to detail.
In this video, curators, conservators, and craftsmen recall the challenges and surprises of acquiring, dismantling, and relocating an entire building from Tokyo to Hong Kong.
松川昌平による講演「植物を育てるように建築を育てることは可能か?」の動画です。東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」として行われたもの。
リチャード・ロジャースが生前最後に行った講演「Autobiography of an Architect」の動画です。2018年11月にArchitects not Architecture主催で行われたもので、建築ではなく自身について語られる内容です。
Richard Rogers (1933-2021) made one of his last public appearances when he participated in our event in Hamburg in November 2018. Our thoughts are with his family and closest friends for such a huge loss. He has left, but his legacy will live on forever.


らいおん建築事務所の、建築設計技術専門職スタッフとまちづくり専門職スタッフ集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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らいおん建築事務所ではスタッフを募集しています。
当社では、業務拡大に伴い人員増強のためスタッフを募集しています。来年度から、福祉施設・イベントスペースの新築案件、地方都市のリノベーションプロジェクト、リノベーションまちづくりのプロデュース業務が多数控えていることから建築の設計技術専門職とまちづくり専門職それぞれ若干名を募集します。
事務所の様子はこちら動画からご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=hyExALPJOMc



岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAが設計した、京都市の、設計者の自邸「森田邸」です。将来的に“小商い”を行いたいとの要望に、建物をほぼ中央配置することで敷地内に“余白”を確保、平面計画にも将来を見越した空間を組み込みました。
京都市の北東部、比叡山の麓に建つ住宅で共同代表、森田の自邸である。
求められたのは、必要最低限の諸室のみでただ唯一、将来的に小さなパン屋が出来るようにして欲しいということであった。
店舗併用住宅でもなく、単なる家でもない。そこに住む人たちが少しずつ、ゆっくりでも始められる「小商いの場」を設けること、少しの余白を建てる前から計画しておくことに向き合いながら、計画を進めていった。
約80坪と比較的ゆったりとした敷地に対して、建物を一方に寄せることはせず、敷地のほぼ中央の位置に配した。家を取り囲むように出来た外部空間には、南側に駐車スペース、南西部にまたがるように庭を設け、その間をすり抜けていくようにアプローチを配置した。元ある木々たちは生き生きと植わり、道を行き交う人たちとの距離感を絶妙に調整してくれていたので、それらを活かし、新たに設けた樹木と掛け合わせることでこの家の顔として設えた。北側は境界から建物を3mほど離し、小さなパン小屋を建てる余白とした。いわゆるこの家の「小商いの場」である。
建物は、非常にシンプルな構成としている。
家の中央に1階水廻り、2階寝室のコアを配置し、その周囲に玄関、LDK、将来パン屋厨房、和室としている。和室上部にのみバルコニーとしているが、その他の上部は全て吹抜けとし、切妻ボリュームの中に四角いコアが挿入されている形としている。1階コア部分の周囲はぐるりと回遊出来る計画とし、将来小商いを始めたときの使い方も想定している。




TAKT PROJECTが設計した、宮城・仙台市の、自社のサテライトオフィス「TOHOKU Lab」です。“つくる”と“考える”に専念し未知の“何か”にアプローチする空間として構想、素材と用途の境界線上に存在するオブジェクトを配置することで、利用する人間の創造性を引き出すことが意図されました。
東京のスタジオはそのままに、仙台にサテライトラボをつくった。
打ち合わせやバックオフィス業務のためではなく、「つくり」そして「考える」事に専念し、未知の「何か」にアプローチするための空間である。
天井を見上げ、木目の柄やシミを”顔”や”雲”に見立てた幼い頃の記憶のように…、
それぞれの想像を誘うような状況を空間に求めることはできるだろうか?
それは、一般的なオフィスが期待する「予定」された目的のための空間とは異なる。
そこにある設えの目的の外側にある「何か」に誘い、人が抱く予定調和の思考から、しばし脱線させるきっかけに溢れた空間である。
そのような仮説から、限りなく「素」なオブジェクトを、天井のシミの如く空間に配置する構成とした。
全てのオブジェクトは一見素な状態ではあるが、例えばテーブル、棚、椅子のように、しっかりと目的を持っている。
しかし、素材への手の介入を最小限にすることで、それらが単なる素材なのか?目的を持った物なのか?その境界線上にゆらゆらと存在するような状態を作り出している。
そんな不安定な存在との対峙が想像の呼び水となり、天井を見上げ、様々な想いを馳せたあの頃の体験のように、それぞれの見立てを引き出していく。


BIG・隈研吾事務所出身の神谷修平 率いる「カミヤアーキテクツ」の、社員および有給インターン募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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0 はじめに
CHANGE YOUR LIFE BY DESIGN!
都心の真ん中の明るくクリエイティブな環境で、人生の新たな一歩を一緒に踏み出しましょう!KAでは会社の成長に伴い新たなパートナーを募集しています。■働き方と建築デザイン
「人材・ヒューマンリソースがクリエイティブ組織の唯一であり最高の武器」
とはKA代表・神谷が師であるビヤルケインゲルスbjarke ingels (1974-)から、デンマークでの修行時代に教えられたことです。KAでは、デザインチームと労務、管理チームが有機的にコミュニケーションをとりながら、働き方をデザインしています。■学生の皆さんへ
お仕事は、課題に真剣に向き合って頑張っている人にとっては、大きな違いはありません怖がることはありません。
実務とは、より大きな関係の輪の中で自分のパフォーマンスを発揮することです。
ヨーロッパで経験を積んで見てきたからこそわかる欧米との圧倒的な学生のレベル差を、日本にいながら短期間で埋めてあげたい、と神谷は感じています。■中途採用希望者の方へ
設計、デザインという職業は、自分がいる環境によっても大きくやりがいが変わってしまいます。
新卒ではご縁のあった職場を選ぶことにしたと思いますが、そこが現在のあなたのポテンシャルを発揮するのにベストな場所であり続けるとは限りません。
より充実した毎日を送るため、いままでの固定観念に縛られずプライベート、家族のありかた、仕事の仕方を自らデザインしていきましょう。1 KA(カミヤアーキテクツ)の重要視する価値
◼︎EDUCATION /SALARY(教育/給与)
社員に対して、実務や社内イベントを通して個人適正に合った教育を提供し、より高いクリエイティビティ・生産性を育む。業界でも高水準で見通しの立ちやすい給与体系。◼︎MENTAL AND PHYSICAL HEALTH (物心両面の健康)
社員が心身ともに健康でいられる労務環境整備。オンとオフ両方の充実。キャリアアップかプライベートどちらを優先するかを選択可能な、フレキシブルな雇用契約。◼︎GLOBAL(国際基準)
日本から、世界に向けて発信できるデザインの創出。海外案件(欧米)と国内案件を同等に扱えるキャパシティ。日本と北欧ノルディックの高品質なデザインを融合させます。◼︎DELIVARY(品質の高いサービス)
顧客に対して、高い作業スピードと高品質なデザインサービスを提供する。




ギゴン / ゴヤーが設計した、スイス・チューリッヒの「ローザウ・オフィスビル」と「ヴィラ・ローザウの改修」です。隣接した二棟の建築で、新築オフィスビルは都市構造を意識した量塊と庭園の既存フェンスデザインを参照したファサードを特徴とし、19世紀築のヴィラは外観の保存修復と内部の刷新が行われました。
こちらは建築家によるテキストの翻訳
ローザウ・オフィスビル、チューリッヒ、スイス
ヴィラ・ローザウの改修、チューリッヒ、スイス、
ゴッタルド通りとクラリデン通りの角、トンハレの向かいに建つL字型の新しいオフィスビルは、クラリデン通り沿いの外周ブロックの構造に組み込まれ、湖に向かって幅が細くなっています。ヴィラ・ローザウとその周辺の庭園は、歴史的な構想に忠実です。緑地は、シャンツェングラーベン運河の反対側にあるホテル・バウル・オ・ラックの公園と双子の庭園を形成しています。新館はこの2つの庭園の西の端にあり、その美しい木々はビュルクリプラッツ広場に面しています。
チューリッヒ湖畔のヴィラ・ローザウとホテル・バウル・オ・ラックの公園は、チューリッヒの拡張の歴史を物語る重要な証人となっています。庭園はヴィラと新しい建物を取り囲むように流れており、外周部のブロック開発と公園内の独立したヴィラが一貫したアンサンブルを形成しています。建築と有機的な庭のデザインが融合することで、緑地が異なるゾーンに構成されていることも強調されています。
ローザウ・オフィスビル
5階建ての新しいビルは、国際的な再保険会社のために一流のロケーションを提供します。メインアクセスはクラリデン通りで、1階には広々としたエントランスホールとスタッフレストラン、会議室があります。地上4階にはオープンプランのオフィスがあり、3つの大きな階段で結ばれています。最上階はセットバックしており、両側に十分なテラスを設けています。南端のボードルームからは、湖を見渡すことができます。車寄せは1階と2階を分け、道路から庭への視線を確保しています。通りの角には、パブリックバーとグリルがあります。地下駐車場はゴッタルド通りからアクセスでき、上階には転貸可能なオフィスがあります。シャンツェングラーベンに面した棟の上階には、2戸のアパートメントがあります。構造は、中央に配置されたコンクリートのサーキュレーションコアで支えられた、埋め込み式の柱によるスケルトンフレームです。建築用ブロンズの垂直方向と水平方向のプロファイルが、さまざまなリズムでファサードを構成しています。これは、庭園を囲む既存の錬鉄製のフェンスを、より大きなスケールで、より幾何学的な規則性をもって取り入れたものです。
ヴィラ・ローザウの改修
新社屋プロジェクトの過程で、ヴィラ・ローザウは全面的に改修されました。この歴史的な別荘は、1844年から45年にかけて建築家フェルディナント・シュタドラー(Ferdinand Stadler)によって住宅用として建設されたものです。以前の改築で元の建物の大部分が失われたため、建物の外壁に保存のために努力が集中されました。外壁は徹底的に改修され、ところどころで元の状態に戻されました。さらに、建物には新しい構造基盤が与えられ、かつての空間配置はゼロから作り直されました。この別荘にはクラブ・バウル・オ・ラックがあり、1階はセミパブリックバーとレストラン、2階は会議室、暖炉ラウンジ、オフィスから構成されています。













