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最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/7-6/13]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/7-6/13]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/6/7-6/13)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  2. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、神奈川・横浜市の「関内の集合住宅(ZOOM Yokohama Kannai)」
  3. 宮城島崇人による、富山・南砺市の、ゲストハウス使用も視野に入れた既存住宅の改修「民家と城端」。周辺環境を鼓舞する建築を意図しそれを伝える‟環境写真”も紹介
  4. 木村日出夫+木村淳子 / STUDIO RAKKORA ARCHITECTSによる、京都の住宅「長岡京の家」
  5. Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」
  6. 黒川紀章の「中銀カプセルタワービル」の解体予定を受けクラウドファンディングが開催中。カプセルユニットを移動閲覧できる形式で保存する為の資金を募る
  7. 服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第2回「メンドリジオでの学びとSchenk Hattoriでの近作」
  8. 堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」
  9. 青木淳と品川雅俊のASと昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計概要を、設計者が解説している動画
  10. ザハ・ハディド・アーキテクツが、ハイパーループ・イタリアと提携し、未来の交通手段をデザイン
  11. 杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第10回「石の編みもの / 浮かび上がるカタチ」
  12. 岸和郎の、進行中のプロジェクトまでを含む回顧展「時間の真実」が、京都で開催。現代のモダニストとして京都と向き合い建築を作り続けた約40年を振り返る
  13. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」
  14. 二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀市の、空港ターミナルビル内の土産店「sagair」
  15. 南アフリカのカウンタースペースが完成させた、2021年のサーペンタイン・パヴィリオン。ロンドンにおける過去のコミュニティ空間を参照し問題を顕在化させつつ新たな集いの場となるパヴィリオンを構築
  16. 河部圭佑建築設計事務所による「くしゃくしゃ構造の『洞窟』」
  17. 大西麻貴+百田有希 / o+hが、島根県・邑南町の「道の駅瑞穂」設計プロポーザルで第一候補者に選定
  18. 奥田晃輔+堀井達也 / OHArchitectureによる、兵庫・淡路島の「淡路のBBQテラス」
  19. 牛田英作+キャサリン・フィンドレイが1993年に完成させた町田の住宅「TRUSS WALL HOUSE」が約6千万円で販売中
  20. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、フランス・パリの「レストラン・メゾン」

杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第10回「石の編みもの / 浮かび上がるカタチ」
杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第10回「石の編みもの / 浮かび上がるカタチ」

 
※このエッセイは、杉山幸一郎個人の見解を記すもので、ピーター・ズントー事務所のオフィシャルブログという位置づけではありません。

 


 
石の編みもの / 浮かび上がるカタチ

 

text:杉山幸一郎

 
 
約2年間続いたこの連載も、今回の第10回で最終回になります。

第1回はノルウェーの最北端に位置する«魔女裁判で犠牲になった人たちの記念館»から始まりました。あの建築はアクセスが容易ではなく、オスロから飛行機で、そして空港から更に250kmドライブしてようやくたどり着いた建築でした。

ズントー建築の中でも最も興味をそそる建築であると同時に、最もアクセスしづらい建築と言えるかもしれません。写真で見たことはあっても、実際にどんな感じなのかわからない。という人が多かったのではないでしょうか。

その後ノルウェー、ドイツ、オーストリアにスイスと、ズントー建築とそのエッセンスを、できるだけ明快な言い回しで解説してきたつもりです。。が、どうでしたでしょうか?
全ての回を楽しみに読んでくださった方、今回たまたま見かけて読んでくださっている方、2年間の連載、どうもありがとうございました。

この後、秋からは別のテーマで、新しく連載を始める予定でいます。

以下の写真はクリックで拡大します

杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第10回「石の編みもの / 浮かび上がるカタチ」 引用:『PETER ZUMTHOR 1985–2013 Bauten Und Projekte Band 2』, p24

今回は最終回に相応しく、«テルメヴァルス(Therme Vals) »について綴ろうと思います。
ズントーが設計したプロジェクトのなかでもとりわけ広く知られ、建築・デザイン関係者に限らず、多くの人がこの温泉施設を訪れています。

誰でも入ることができるし(とはいえゲスト入館料がCHF80.-、約1万円と高価なのですが)、隣接したホテルで宿泊もできます。安藤忠雄さんや隈研吾さんのデザインした宿泊室もあるため、建築旅行の目的地にはぴったりです。アルプスも、スイス建築も愉しめる場所。

ヴァルス(Vals)はチューリッヒから約2時間半のところに位置しています。綺麗な川が流れている谷間の村で、ミネラルウォーターの“VALSER”の産地としても有名です。
村の規模は小さいながらも(人口約1000人)、30度の源泉があり、また近くのツェルヴライラ(Zervreila)という村の跡にダムが建てられたため、水力発電によって裕福になりました。

そんな背景もあって、この村に温泉施設が建てられるようになったというわけです(後に同村出身の実業家が買い取り、7132としてリニューアルします。7132はこの村の郵便番号です)。

チューリッヒからクール(Chur)を経由して、イランツ(Ilanz)まで電車で行き、そこからバスに乗り換えてさらに向かいます。

都会から十分に離れた谷間にある小さな村。
ここにヴァルスの温泉施設が建てられたのは1996年。

スイスへ来る前には、ピーター・ズントーと聞けばテルメヴァルス、アトモスフィア、そして素材といったキーワードが頭に浮かんでいました。この建築はズントーが設計した中でも、とても明確に彼の建築、空間への考え方が反映されています。前回(第9回の記事)で紹介した老人ホームでの考え方が、さらにシャープに深く発展されたプロジェクトだと僕は思っています。そして後にコロンバ美術館(第3回の記事)へと展開されていくのです。

【ap job更新】 末光弘和+末光陽子/SUEP.が、設計スタッフ・広報スタッフを募集中
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【ap job更新】 末光弘和+末光陽子/SUEP.が、設計スタッフ・広報スタッフを募集中ミドリノオカテラス

末光弘和+末光陽子/SUEP.の、設計スタッフ・広報スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

末光弘和+末光陽子/SUEP.では、新規に若干名の設計スタッフを募集しております。

現在、SUEP.では、国内外で様々なプロジェクトが進行しており、国内では、学校、宿泊施設、図書館、オフィス、集合住宅、個人住宅、ツリーハウスなど、海外では、こども園や、オフィスなどのプロジェクトが進行しております。

また、来年には国内外で、展覧会や出版などを控えており、昨今の地球環境への意識の高まりとともに、我々の取り組みに対する社会の中で理解や期待を強く感じています。

このような私たちの考え方に共感し、一緒に建築を楽しんで設計していくスタッフを募集しています。チーム性でフラットな議論を進めるのもSUEP.の特徴になります。興味のある方は、是非ご連絡ください。

フランク・ゲーリー、ビャルケ・インゲルス、レンゾ・ピアノら10人の世界的建築家が、21世紀の建築家の役割についてアドバイスする動画「共感は建築のスーパーパワー」

フランク・ゲーリー、ビャルケ・インゲルス、レンゾ・ピアノら10人の世界的建築家が、21世紀の建築家の役割についてアドバイスする動画「共感は建築のスーパーパワー(Empathy is a superpower in architecture)」が公開されています。制作はルイジアナ美術館です。
登場建築家を改めて紹介すると、レンゾ・ピアノタチアナ・ビルバオフランク・ゲーリー隈研吾アンナ・ヘリンガーノーマン・フォスタービャルケ・インゲルスアレハンドロ・アラヴェナアン・ラカトンアヌパマ・クンドゥー、レンゾ・ピアノの10名です。

陶芸と建築のコラボをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作
陶芸と建築のコラボをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作板の間部分の展示全景。 photo courtesy of スペース大原
陶芸と建築のコラボをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作松永によるオブジェは、図面を焼き付けられることによってより建築的な雰囲気を帯びる。図面は1/20というスケールが保たれているが、同時に1/1としても成立していることに不思議な感覚を覚える。 photo courtesy of スペース大原
陶芸と建築のコラボをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作松永がふだん制作しているタイプの作品に「頭陀寺の壁」の図面を焼き付けたもの。 photo courtesy of スペース大原

陶芸と建築のコラボレーションをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真です。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作しています。スペース大原は、岐阜県多治見市のギャラリーで、この展覧会の会期は2021年6月20日まで。また2021年6月13日からは作品がオンラインでも販売されます。

松永圭太によるコメントの一部

今回の橋本さんとの企画は約2年前に決まり、他分野ながらお互いのものづくりの方法を理解することから始まりました。

・建築は小さく書いた図面が大きな建物となって立ち上がる。やきものは焼くと小さくなる。
・建築は地面にしっかり張り付いた形が安心する。やきものは重力に逆らった形を目指しいるものが多い。

このように、お互いものづくりの始まりには何かきっかけが必要で、建築とやきものの共通点、相違点を探しました。

陶芸家の私からすると、橋本さんが膨らまそうとするやきものの着眼点は新鮮で、たまにそれは私が見たくないところだったりもしました。
例えば、やきものはどうしても焼成で歪んでしまったり、想像しえないアクシデントが起こる点などです。
もちろん、やきものはそのような現象を土味や景色と捉え、作品の価値を高めたりもしますが、橋本さんは私にわざとアクシデントを起こすような制作方法を要求しているように感じることもありました。

松永圭太によるテキストより

橋本健史によるコメントの一部

松永さんとは今回のプロジェクトのために、長い時間をかけて対話をする機会を得ました。松永さんは建築を学ばれてから陶芸の道に進まれたこともあって、やりとりする言葉の多くを驚くほどスムーズに共有することができましたが、そのなかで度々気になったのは「造形」という言葉に独特の重みのようなものを感じたことです。その理由が多少なりとも腑に落ちたのは、陶器は焼成時に90%ほどに縮むということを知ったときです。つまり、松永さんは焼く前の土に触れているときは、「原寸よりも拡大した世界」で考え続けているわけです。何分の一かに縮小したものに触れ続けているのでは絶対にわからない、私からすれば縮尺のむこう側とでもいう領域に常に触れているからこそ、そこにしかない精度があり、ゆえに「造形」に独特なニュアンスが含まれるのではないかと。

橋本健史によるテキストより
堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」
堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」 photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」 photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」 photo©下村康典

堤庸策 / arbolが設計した、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」です。店舗の公式サイトはこちら

姫路城近くの閑静な住宅地に、オープン4年目の移転先となる店舗のファサードデザインをしました。
店舗では定番商品「糀スムージー」をはじめ糀を使った食品などを主に手作り製造・販売(完全予約制)。

建築家によるテキストより

遥か昔より日本の歴史と共にある発酵文化。人類は、温度と湿度が一定した洞窟で保存食を口にしながら暮らしを営んでいた。どっしりとした洞窟の中で、さまざまなカタチの銅のキューブは菌が浮遊を連想する、この世に存在する目には見えない微生物たちが持つ大きなエネルギーをイメージした。

建築家によるテキストより

床・壁・天井のモルタルで覆われた空間に光り輝く銅板キューブが宙に浮いている様は、真っ暗な洞窟と洞窟から放たれる光の塊を彷彿させる。

洞窟と捉える空間の開口比率が1:2の近似値だった為、日本の伝統建築に見られるモデュール構成を採用。壁は縦横共に7分割し、どこか懐かしい日本の古き良き建築物の中で感じる佇まいをひっそりと表現した。
またモデュール毎に目地を入れた壁の一部は、バックヤードへの隠し扉になるよう配慮した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 ブランドと建築・空間のトータルデザインを提供する「STAR/エスティエイアール」が、アソシエイトとアシスタントスタッフを募集中
【ap job更新】 ブランドと建築・空間のトータルデザインを提供する「STAR/エスティエイアール」が、アソシエイトとアシスタントスタッフを募集中
【ap job更新】 ブランドと建築・空間のトータルデザインを提供する「STAR/エスティエイアール」が、アソシエイトとアシスタントスタッフを募集中「MGY BASE」(東京・神宮前)。国際的なデザインアワードAPIDA2020でゴールドと審査員賞をダブル受賞。

ブランドと建築・空間のトータルデザインを提供する「STAR/エスティエイアール」の、アソシエイトとアシスタントスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

STAR(エスティエイアール)は、ブランドと建築・空間のトータルデザインを提供するクライアントファーストのデザインファームです。

私たちはこれまで、クライアントの課題解決にフォーカスしたコンサルティングとデザイン提案を行うことで、ビジネスの成長、豊かなライフスタイルの実現をお手伝いしてきました。今日の複雑で不安定な世界において、建築家には自らの専門分野だけでなく、幅広い領域への知見と高度な課題解決能力が求められていると感じます。

今回、業務拡大にあたり、アソシエイトとアシスタントスタッフを募集します。
デザインが大好きで、人が好き、という方と一緒に、さらなるチャレンジをしていきたいと考えています。私たちの事務所では、teamSTARとして、建築やインテリアに限らず多様なプロフェッショナルたちと仕事を進める機会も多く、学びながら幅広い感性を育てることができるでしょう。

常にクライアントファーストの視座に立ち、「美しさ」と「豊かさ」の実現を目指すエスティエイアールで、一緒に冒険をしていこう!という方からのご応募、お待ちしています。

 
[ STAR代表、佐竹からのメッセージ ]

私たちは、建築、空間、ブランドという三つの分野のデザインを垣根なく手掛けています。
また、新しいワークスタイルの実践として本格始動したteamSTARの一員として、ホテルデザイナー、建築賞受賞建築家、ブランドデザイナーと多様なプロフェッショナルたちと仕事を進める機会が多くあるので、学びながら感性を育てられることも大きな特徴です。

建築設計という専門性はもちろん大切にしていますが、自由な発想のために立ち上げた新しいワークスタイルを楽しみ、様々なクリエイターとの協働に価値を見出せる人や、将来、領域を横断するようなデザインを手掛けたい人を期待しています。

採用においては、デザインが大好きな人、がシンプルですが最も大切なポイントだと考えています。

デザインはよく誤解されていますが、本当のデザインとはスタイリングではなく内面から見た目まで総合的に設計されていることが必要です。私たちがビジネスの設計図をひくところからクライアントと併走するのはそのためです。自由な発想を経験の種類だけでなく、インド、中国、台湾といった国際色豊かなメンバーと戦わせ、デザインの力でクライアントの課題解決ができる喜びを感じて欲しいとおもいます。

また、私たちはHUMAN CENTERD DESIGN、つまり人にフォーカスしてデザインを考えていくので、人が好きな人をお待ちしています。

これからの建築家・デザイナーに求められる経験を私たちと一緒に取り組んでいきましょう。

カウンタースペースが設計した2021年のサーペンタイン・パヴィリオンについて、設計者のスマイヤ・ヴァリーとディレクターのハンス・ウルリッヒ・​オブリストが対話している動画

カウンタースペースが設計した2021年のサーペンタイン・パヴィリオンについて、設計者のスマイヤ・ヴァリーと、サーペンタイン・パヴィリオンのディレクターのハンス・ウルリッヒ・​オブリストが対話している動画です。

カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーへのインタビュー動画。2021年のサーペンタイン・パヴィリオンの設計を手掛けたヨハネスブルグを拠点とする女性建築家

カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーへのインタビュー動画です。2021年のサーペンタイン・パヴィリオンの設計を手掛けた南アフリカのヨハネスブルグを拠点とする女性建築家です。動画はサーペンタイン・ギャラリーが制作して公開したものです。
カウンタースペースによるサーペンタイン・パヴィリオンは、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。

青木淳と品川雅俊のASと昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計概要を、設計者が解説している動画

青木淳と品川雅俊のAS昭和設計が設計を進めている、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計概要を、設計者が解説している動画です。松本平広域公園陸上競技場整備事業の情報はこちらのページにまとまっています

現在、進めている松本平新陸上競技場の基本設計の説明動画です。(字幕あり)
《説明者:AS・昭和設計共同体(設計者)》
※4/24(土)に開催したタウンミーティングの動画を加工したものです。

また、以下に計画案のCG動画も掲載します。

Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」 photo©Yuna Yagi
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」 photo©Yuna Yagi
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」 photo©Yuna Yagi
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」 photo©Yuna Yagi

Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが設計した、東京の住宅「Todoroki House in Valley」です。

等々力渓谷は風の谷である。

深い森の中の渓谷は、湧き水が出るなど地盤面の湿度は高く、上空では常に谷間からの風が吹き抜ける都会の森である。
この渓谷の環境的特性である「DRY」と「WET」に着目し、世界中の湿地帯と乾燥地帯にある原始住居の研究を行った。

「DRY」と「WET」という相反する環境的特性が生み出した建築の形式は、気候という外的要素と生活という内的要素から成り立ち、そのまったく異質な環境から生まれた建築をひとつに接合することで、どの時代のどの地域にも属さないような建築をつくろうとした。

一方で敷地周辺は住宅が過密に建て込まれ、区画整備された都会の分譲地である。しかし、本来この場所は渓谷の深い森で覆われていたため、失われた森を取り戻すように、建築をつくりながら再び森をつくることは可能かと考え始めた。

大きな森に覆われながら、地面の中に埋もれる原始的な居心地、空間が立体化され積み重なっていく都市的な複雑さと、それらすべてが渾然一体となり、家も植物も森も生活も生きとし生けるものすべてが生き生きと暮らせるような東京の未来の家を目指した。

建築家によるテキストより
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀市の、空港ターミナルビル内の土産店「sagair」
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀市の、空港ターミナルビル内の土産店「sagair」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀市の、空港ターミナルビル内の土産店「sagair」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀市の、空港ターミナルビル内の土産店「sagair」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、佐賀市の、九州佐賀国際空港ターミナルビル内の土産店「sagair」です。店舗の公式サイトはこちら

九州佐賀国際空港ターミナルビルのリニューアルに伴いオープンした、スーベニアショップ「sagair(サガエアー)」の内装計画。

建築家によるテキストより

ショップには、菓子や日本酒、陶磁器、伝統工芸品等の佐賀ならではの商品をはじめ、旅に関する道具やオリジナルグッズなど多種多様なアイテムが並ぶ。
このショップは旅行客はもちろん、空港や空港近隣にある公園を利用する地元住民など、様々な人々が一つの空間に集い、空港自体が一つの目的地となることを目指していた。そのため計画では、空間がこれら多様なアイテムの受け皿になると共に、空港がもともと持つ高揚感や非日常の延長にあるような場所が求められた。

建築家によるテキストより

私たちはまずはじめに、空間全体を本棚のような密度感のある什器で構成することを考えた。人は本棚がずらりと並ぶ図書館のような空間に身を置くとき、目当ての本にたどり着くまで、それを発見し選び取ることの楽しさを感じることができる。

建築家によるテキストより
Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」
Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」 photo©Daici Ano
Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」 photo©Daici Ano
Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」 photo©Daici Ano
Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」 photo©Daici Ano

Atelier Tsuyoshi Tane ArchitectsNTTファシリティーズ(ミュージアム棟設計統括)+スターツCAM(カフェ・ショップ棟設計統括)による、青森の「弘前れんが倉庫美術館」です。施設の公式サイトはこちら。また本建築は2021年度フランス国外建築賞グランプリ(AFEX Grand Prix)を受賞しています

明治時代に建てられた弘前の煉瓦倉庫を改修し現代アートの美術館をつくるプロジェクトである。
弘前市吉野町の煉瓦倉庫群は、日本で初めて大々的にシードル(りんご酒)工場として長年この街の風景を支えてきた。厳しい雪国の中で、独自に煉瓦を開発してつくった煉瓦倉庫群は増築や改築を繰り返しながら、そのほとんどはすでに解体され時代とともに失われた。

国内では近代文化遺産を保存だけでなく、現代文化として積極的に活用するような事例はまだ数少なく、大半は「古さ」を理由に取り壊される。国内では煉瓦造りによる建築は二度とつくられることのない貴重な建築の系譜であり、壊してはならない文化遺産でもある。一方、古い建物の改修とは直すことが目的ではない。建物の歴史性や再現不可能性を検証し、その建築の尊厳と可能性を知ることから設計が始まる。

この煉瓦建築の「記憶の継承」を目的としていくために、あらゆる場所で煉瓦を多用し尽くして改修を行う現代煉瓦建築とした。また屋根は日本初のシードル工場にちなんでチタンによる「シードル・ゴールド」にすることにより新たな文化施設として未来の風景を映し出す。内部空間においては、倉庫がもつ大らかな空間を最大限活かすように、既存の床を抜き、耐震補強を行いながら、サイトスペシフィックとタイムスペシフィックをコンセプトとした現代アートと対峙する空間をつくった。

建築家によるテキストより
小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」
小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」 photo©小山光
小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」 photo©小山光
小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」 photo©小山光

小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSが設計した、和歌山・紀美野町の、樹木葬墓所「GOSHIKIDAI FOREST CEMETERY」です。

和歌山市内から車で東に向かい約30分、大阪府との県境にも近い紀伊山系の北端の豊かな自然に包まれた五色台メモリアルパークの樹木葬墓所。

樹木葬は、遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法で、既存の自然樹林地全体を墓地としたものや、埋葬の際に植林していく里山型もあるが、日本では公園の中の花壇状の墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画に遺骨を埋葬する方法が一般的である。

建築家によるテキストより

五色台メモリアルパークでは、前面に景色が広がる霊園の北側のエリアが計画地として選ばれた。
元々この霊園と隣の火葬場の敷地は山の森林を切り開いてできたものだが、この計画ではその森林を部分的に再生して、その中を散策ができる遊歩道を作った。木漏れ日の中のゆるやかな小径を散策しながら故人を偲び、語らうことができる。

建築家によるテキストより

前面の道路には、散策路へのメインアプローチと、水場やバケツ置きがあるサービスエリア、合祀のモニュメントが面している。
散策路は川のように蛇行して、半島状になった部分と島状の部分を作り、納骨棺を設置できる長さを生み出している。
北側の島と半島の部分は家族用の納骨棺、南側は個人用として納骨棺の代わりに自然に還る和紙で作られた骨壺を埋葬するようになっている。

建築家によるテキストより
岸和郎の、進行中のプロジェクトまでを含む回顧展「時間の真実」が、京都で開催。現代のモダニストとして京都と向き合い建築を作り続けた約40年を振り返る
岸和郎の、進行中のプロジェクトまでを含む回顧展「時間の真実」が、京都で開催。現代のモダニストとして京都と向き合い建築を作り続けた約40年を振り返る

岸和郎の、進行中のプロジェクトまでを含む回顧展「時間の真実」が、京都の京都工芸繊維大学美術工芸資料館で開催されます。会期は2021年6月21日~2021年9月11日まで。現代のモダニストとして京都と向き合い建築を作り続けた約40年を振り返る展覧会となっています。

このたび建築家である岸和郎の1981年から現在まで、さらに進行中の仕事までを含め、図面、ドローイング、模型、映像など建築家としての約40年の作品資料、写真、書籍などを京都工芸繊維大学美術工芸資料館、附属図書館がアーカイブとして受入れてくださることとなりましたので、寄贈前に同会場にて皆様にご披露する形で行うものです。

関西における近代の建築文化に多大なる貢献をした村野藤吾のアーカイブを所蔵する美術工芸資料館が、現代の、しかも存命の建築家の資料として受入れてくださることは建築家の名誉だと考えています。

展覧会では岸の仕事と営為をまとめて概観すると共に、同時に同大学附属図書館ではこれまでの発表作品の掲載雑誌、書籍、作品集なども展示いたします。

リリーステキストより
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中深大寺ガーデン

志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

古谷デザイン建築設計事務所では、建築設計、インテリアデザイン、ランドスケープデザインのスタッフを募集しています。
現在事務所スタッフは総勢9名で大小様々25のプロジェクトに取り組んでいます。

コロナ禍となり住み替えのニーズや開発機運の高まりから仕事量が増え、志を共にする方との出会いを期待しています。
仕事のご依頼は多岐にわたります。

個人のご自宅、別荘の新築設計から集合住宅や複合の商業施設の設計。
関西のオフィスビル改修、北陸の酒蔵の設計、海外の厩舎。古民家の改修や様々なビルディングタイプの意匠監修業務などです。
これらの設計監理業務に加えて弊社の強みである造園・ランドスケープ案件の設計施工及びスタッフの強みを生かしたインテリアコーディネート業務や企画提案業務など幅広く執り行っております。

できれば社会経験を積まれた方の応募が望ましいですが、一定のセンス、気力、体力、やる気をあわせ持った若い方も是非ご応募ください。
指導は厳しいですが、確実に成長していただけるとお約束いたします。

■代表者メッセージ
これは自慢ですが、とても活躍されているデザイナーさんやお客さん、お付き合いしている工務店の社長さんに「古谷さんのところは雰囲気いいよね」「スタッフの方たちが素敵だよね」と言われる機会を多く頂戴しています。日中の大半の時間をともにする仲間ですから、良くも悪くも家族付きあいのようなかたちを意識しているからかもしれません。
面白いプロジェクトが多く、毎日が創造性に溢れていて、なんて恵まれているのかと思います。スタッフにも、大変ながらもこの楽しさを共有してほしいといつも思っています。

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