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野老朝雄とnoizによる、LIXILギャラリーのオンライン特別展「CONNECT/DISCONNECT」が開始

野老朝雄noizによる、LIXILギャラリーのオンライン特別展「CONNECT/DISCONNECT」が開始しています。会期は2020年8月8日~9月30日まで。展覧会の概要はこちらで閲覧可能です(豊田啓介によるテキスト「探索するパターン」も掲載)。

LIXILギャラリー「オンライン特別展について」

LIXILギャラリーは、特別展「CONNECT/DISCONNECT | Asao TOKOLO× noiz」を開催します。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続き、公共空間での人やものとのかかわり方に大きな変化が求められています。このような状況に於いてLIXILギャラリーでは、場所や時間に捉われず、より多くの人に届けられるオンライン上でのバーチャルエキシビジョンを開催します。
幾何学の持つ規則性を巧みに操りながら美しいデザインパターンを生み出す野老朝雄(ところあさお)氏と、デザインの可能性を飛躍的に高める「コンピューテーショナルデザイン」をとりいれている建築デザイン事務所 noizがタッグを組み、デジタル技術を駆使した楽しく美しいバーチャルな世界を画面いっぱいに展開します。
野老氏の描く紋様が万華鏡のようにつながり、はじけ、多様に変化する独特の面白さを、その動きと連動し響きあう音楽とともに、ぜひ体感ください。(*LIXILギャラリーは現在も臨時休館しております)

【操作方法】画面上でズームイン・アウトが出来ます。是非お試し下さい。

青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名。品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと
青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名。品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと青木淳の2020年8月8日時点でのウェブサイト。

青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名したとのことです。事務所のチーフを務めていた品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと。

青木淳は、以前より事務所の運営スタイルをも意識的に設計していた建築家です。
この視点で明確に思い出されるのは、業界ではだれもが知るところとなっていたスタッフが4年で卒業する仕組み。それは常に事務所が新陳代謝していき、新鮮な考え方を取り入れ新しいものを作っていくために考案されたもの(このエピソードはこちらでも読むことができます)。また、トップダウンで計画案を進めていくのではなく、常に担当者と青木が対話する中で提案を発展するスタイルで運営されてきたことも良く知られています。そんな青木淳だからこそ事務所名の改名が意味するところも大きいのではと思います。

こちらが青木が各者に送り、SNS等でも公開しているリリースです。

青木淳建築計画事務所は、このたび、品川雅俊をパートナーに迎えるとともに、社名を「AS」に改めました。
品川は、2008年3月に入所以来、「ルイ・ヴィトン博多天神店」「大宮前体育館」などを担当した後、事務所チーフとして、「京都市美術館」などをまとめてきました。
今後は、青木と品川が両輪となって、若きアソシエーツとともに、新しい建築の局面を切り開いていくつもりです。
ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

取材より

また、アーキテクチャーフォトによる「個人名を事務所に冠する時代の一区切りという意味もあるのでしょうか?」という質問に対し以下のように答えています。

まったく、そのとおりです。
これまで設計した建物もそうですが、この機会に、誰がつくったか、その主体を、特定の個人ではなく、ひとつのニュートラルなただし特定のフレームに帰そうとしています。
ちょうど住宅を設計したとき、そのタイトルを任意のアルファベット1字とするのと同じ考えです。

取材より
東京建築士会緊急アンケート調査集計結果「新型コロナウイルスの感染拡大によって、建築士たちにどのような影響があったのか」

東京建築士会緊急アンケート調査集計結果「新型コロナウイルスの感染拡大によって、建築士たちにどのような影響があったのか」を、東京建築士会がPDFで公開しています。回答数は684名。

急事態宣言解除後の6月22日~7月6日にかけて、東京建築士会の会員を対象に、新型コロナウイルス感染拡大によって建築士の業務や考えにどのような影響を与えたかを尋ねるアンケート調査を実施。会員数5,793名のうち、684名の回答を集計しました。それによって、建築士の仕事への影響度合いや将来への不安、それぞれに様々な思いがあることが分かりました。

乾久美子らが審査した、徳島の、あらわし木造4階建て集合住宅の設計コンペ「awaもくよんプロジェクト」の結果と提案書が公開
乾久美子らが審査した、徳島の、あらわし木造4階建て集合住宅の設計コンペ「awaもくよんプロジェクト」の結果と提案書が公開最優秀作品に選ばれた、内野設計+島津臣志建築設計事務所+カワグチテイ建築計画JVの提案。
乾久美子らが審査した、徳島の、あらわし木造4階建て集合住宅の設計コンペ「awaもくよんプロジェクト」の結果と提案書が公開最優秀作品に選ばれた、内野設計+島津臣志建築設計事務所+カワグチテイ建築計画JVの提案。
乾久美子らが審査した、徳島の、あらわし木造4階建て集合住宅の設計コンペ「awaもくよんプロジェクト」の結果と提案書が公開最優秀作品に選ばれた、内野設計+島津臣志建築設計事務所+カワグチテイ建築計画JVの提案。

乾久美子らが審査した、徳島の、あらわし木造4階建て集合住宅(県営住宅新浜町団地建替)の設計コンペ「awaもくよんプロジェクト」の結果と提案書が公開されています。以下に情報をまとめます。

令和2年7月8日(水)に、徳島グランヴィリオホテルにおいて開催されました、「awaもくよんプロジェクト設計競技」二次審査において、プレゼンテーションを行った5者の作品を公開しました。

※以下の作品PDFのリンク先は、徳島県が公式にアップロードしたファイルです。

最優秀作品
内野設計・島津臣志建築設計事務所・カワグチテイ建築計画共同企業体

優秀作品
ビーツーエーアーキテクツ・松村建築計画研究所・KAP共同企業体

入賞作品
STUDIO YY一級建築士事務所・AUS設計室共同企業体

入選作品
かたちとことばデザイン舎・三井嶺建築設計事務所共同企業体

入選作品
原建築設計研究所・島田治男建築設計事務所・佐野健太建築設計事務所共同企業体

吉本考臣建築設計事務所による、北海道・札幌市の、既存木造建物の一室を改修した自身の事務所「office M」
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・札幌市の、既存木造建物の一室を改修した自身の事務所「office M」 photo©吉田昂平
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・札幌市の、既存木造建物の一室を改修した自身の事務所「office M」 photo©吉田昂平
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・札幌市の、既存木造建物の一室を改修した自身の事務所「office M」 photo©吉田昂平

吉本考臣建築設計事務所が設計と施工も手掛けた、北海道・札幌市の、既存木造建物の一室を改修した自身の事務所「office M」です。

図面等はなるべく描かず即物的に現場で考え、もし失敗したら解体してしまえばいいという姿勢で臨んだので、最初はスタッフとバールを持って壊しては掃除をするという作業の繰り返し。

その中の限られた空間の中で、発見したものをどのように機能やデザインに落とし込むかを考えた。既存の畳、野地板を剥がすと無垢材の床梁(梁背:300)が現れた。

解体を進めていく中で、この床梁に腰をかけ、休憩するスタッフや手伝いに来てくれた学生を見たときに床梁を家具スケールで空間に落とし込むことを考え、空間を十字に走る床梁を家具に置き換え色々な場所を生む装置にした。

床梁にどこでも設置し長時間座れるようにスツールもデザインした。単純に形だけを変化させるのではなくて、そのモノをどう捉え直すか、解釈し直すかということを考えました。

建築家によるテキストより
鈴木理考建築都市事務所による、福岡市の住戸「エル・ビル」
鈴木理考建築都市事務所による、福岡市の住戸「エル・ビル」 photo©矢野紀行
鈴木理考建築都市事務所による、福岡市の住戸「エル・ビル」 photo©矢野紀行

鈴木理考建築都市事務所が設計した、福岡市の住戸「エル・ビル」です。

福岡市内にある、築25年RC造集合住宅の、最上階のワンフロアを全て一新し、建物所有者の新たな住居とした計画。古いものを適宜残しながらの「リノベーション」ではなく、構造躯体は既存資源として利用するものの、施主の要望もあり、環境性能や仕上などの全てを完全に刷新し、「リファイン」した。プランは原型をとどめず、一部は外壁の位置すらも変え、サッシ寸法も全てやり直した。

建築家によるテキストより

「/」を 「ほどく」
現代の産業化された建物の多くは、その窓や外壁によって生活環境を密閉し、「建築/自然」「内/外」と明確に分けて、「/」の部分において自然排除的(あるいは他者排除的)に機能している。

そのように単純な切断面、あるいは硬い殻のようになってしまっているこの「/」を、複層的で曖昧な存在に「ほどく」ことによって、自然を排除せず、暮らしが何気なく自然の中へ誘われて、楽しくそして豊かにそれらと一体となって生活できる、そのような建築はできないだろうかと考えた。今回はそういったことを大都市の、特に屋外との接触の少ない集合住宅の改修の中で試みた。

建築家によるテキストより
坂茂による、東京・渋谷区の公衆トイレ「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」の写真

坂茂のウェブサイトに、東京・渋谷区の公衆トイレ「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」の写真が5枚掲載されています。このトイレは先日記事でも紹介したようにSNSでもその仕組みが非常に話題となっていました。また建築家・クリエーターが渋谷区のトイレを設計する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環として完成したものです。

公共のトイレ、特に公園にあるトイレは、入るとき2つの心配なことがある。一つは中が綺麗(クリーン)かどうか、もうひとつは中に誰も隠れていないかどうか。新しい技術で作られた鍵を締めると不透明になるガラスで外壁を作ることで、トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をなくすことができる。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らすトイレとなる。

今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」です。

兵庫県川西市の中心に位置する保育園の新築である。

特急の停車する駅から徒歩すぐの立地である為、多くの利用者が通勤途中で下車して登園できる利便性の高さを持つ一方で、駅前の喧騒の中にどのように子どもの空間をつくることができるのかを模索した。

定員が40人という小規模な保育に合わせ、建築も小さなスケールからなる在来木造とし、住宅より住宅らしい保育園を目指した。準耐火構造の為、主構造は流通する柱・梁サイズを使用する為に石膏ボードで被覆し、現しとしないことを選択したが、仕上げには無垢材を多く用いて内外ともに木質化を図った。

建築家によるテキストより
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」 photo©母倉知樹
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」 photo©母倉知樹
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」 photo©母倉知樹
奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」 photo©母倉知樹

奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュが設計した、京都市の住宅「洛北の家」です。

京都、東山を見渡す大きな川沿い、街なかではなかなか得難い眺望が得られるこの恵まれた敷地を初めて訪れたときにまず思い浮かべたのが、折に触れて訪れているいくつかのお寺や町家のことでした。比叡山、大文字山を中心とする東山の山並みを見渡す「遠景」、川の流れや堤防の並木を楽しめる「中景」、敷地の端に残された法面も取り込んだ庭を眺める「近景」。スケール感の違う3つの景色をいかに設計に取り込むかを考える上で、高山寺石水院や円通寺における借景の有り様、杉本家住宅や四君子苑における北庭と座敷の関係に大きなヒントがあると感じたのです。

建築家によるテキストより
アンドレス・ジャックによる、スペイン・マドリッドの、カラフルな色彩と素材の質感が独特な雰囲気を生み出しているコミュニティ施設「Run Run Run Intervention」の写真と図面

アンドレス・ジャック / オフィス・フォー・ポリティカル・イノベーション(Andres Jaque / Office for Political Innovation)が設計した、スペイン・マドリッドの、カラフルな色彩と素材の質感が独特な雰囲気を生み出しているコミュニティ施設「Run Run Run Intervention」の写真と図面が25枚、archdailyに掲載されています。具体的な機能が明記されていないのですがオープンキッチンを中心として食事スペース・作業スペースなどが配されているようです。

伊東豊雄の新しい作品集『伊東豊雄 自選作品集: 身体で建築を考える』

伊東豊雄の新しい作品集『伊東豊雄 自選作品集: 身体で建築を考える』がamazonで予約受付中です。2020年8月7日発売予定。大型本407ページです。

世界的な建築家・伊東豊雄が、自らの建築理念を最もよく表現できたと考える会心作30点を選んだ作品集。建築家キャリア最初期から最近作まで網羅。寄稿=中沢新一、西沢大良

石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」
石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」 photo©千葉正人
石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」 photo©千葉正人
石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」 photo©千葉正人

石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズが設計した、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」です。

この空間を最も印象づけているものは曲線を描く天井の垂壁であると思う。ただし、地域の介護環境の強化という名目で、行政の採択事業としても実施されたこの介護老人保健施設の改修工事においては、20床の増床が主題であり、この垂壁の存在はまったくもって重要ではない。

さらに言えば、この垂壁は空間において機能的な意味をまったく有していない。
いや、正しくは機能的な意味が失われた物質であった。

この垂壁は計画当初、「柔らかい空間」という施主の要望を基に、間接ライン照明を仕込み、サインを取付ける予定であった。つまり照明器具であり、サインであり、防煙垂壁でもある、という機能的な意味を与えられたものであった。そのため、平面計画に重ねる、第2の平面計画として、慎重に形状などの検討が進められた。

プロジェクトが進むにあたり、潤沢とは言えない予算の都合上、照明器具は中止となり、サイン計画も縮小され、素材も防煙垂壁としての用をなさない安価なものへと変更を余儀なくされた。

設計者としてはとうとう別の方向性を考えねばならないのではないかと思案したが、施主はこの垂壁を中止することを決して選択することはなかった。垂壁がなくなることで、対話のなかで共有されてきた空間の雰囲気が失われてしまうことを理解していたのだ。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 noizが、設計スタッフ(実務経験者・ジュニアアーキテクト)を募集中
【ap job更新】 noizが、設計スタッフ(実務経験者・ジュニアアーキテクト)を募集中
【ap job更新】 noizが、設計スタッフ(実務経験者・ジュニアアーキテクト)を募集中Industrial Technology Research Institute (ITRI) (2014), Photo: 阿野太一

noizの、設計スタッフ(実務経験者・ジュニアアーキテクト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

noizが、設計スタッフ(実務経験者、ジュニアアーキテクト)を募集中

noizは、2007年に豊田啓介と蔡佳萱のパートナーシップとして設立されました。

2006年より酒井康介を加えた3名のパートナー体制で、東京と台北の二拠点からコンピューテーショナルな手法を駆使し、建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャンルで国際的に活動する建築・デザイン事務所です。

最新のデジタル技術を駆使した各種デザインや製作、システムの実装から教育、各種リサーチ&コンサルティング活動も積極的に展開しています。

国内外から集まった多様な背景やスキルを持ったメンバーが集まり、個々に創造的なパフォーマンスを発揮することで複合的な成果が発揮されるプラットフォームを目指しています。

noiz http://www.noizarchitects.com/

この度、業務拡大のため、設計スタッフを募集いたします。

SNSを中心に話題となっていた、渋谷区の鍵を閉めるとガラスが不透明になるトイレの設計者は“坂茂”

上記が約7万件リツイートされた投稿。こちらのニュース記事にもまとまっています。

SNSを中心に話題となっていた、渋谷区の鍵を閉めるとガラスが不透明になるトイレの設計者は“坂茂”でした。日本財団が進める「THE TOKYO TOILET」プロジェクトのリリースページに写真と概要が掲載されています。坂茂のトイレの設置場所は「代々木深町小公園」「はるのおがわコミュニティパーク」の二か所だそう。

コンセプト

公共のトイレ、特に公園にあるトイレは、入るとき2つの心配なことがあります。一つは中が綺麗(クリーン)かどうか、もうひとつは中に誰も隠れていないかどうか。新しい技術で作られた鍵を締めると不透明になるガラスで外壁を作ることで、トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をチェックすることができます。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。

また、このトイレは、安藤忠雄や隈研吾も参加する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環だそうで、今後順次参加建築家・デザイナーによるトイレが完成していくそうです。こちらのPDFに設計者と場所がまとまっています

2020年8月5日段階では、片山正通、坂茂が設計したトイレが完成しているそうで、8月7日には槇文彦が設計した「恵比寿東公園トイレ」も完成するとの事。

今回完成した3カ所は恵比寿公園(片山正通氏)、代々木深町小公園・はるのおがわコミュニティパーク(坂茂氏)で、8月7日には恵比寿東公園トイレ(槇文彦氏)、東三丁目公衆トイレ(田村奈穂氏)が、8月31日には西原一丁目公園トイレ(坂倉竹之助氏)、9月7日には神宮通公園(安藤忠雄氏)が竣工予定で2021年夏までにすべてのトイレの設置を終える予定です。対象となる公共トイレや参画クリエイターは別紙をご参照ください。なお、トイレの設計施工には大和ハウス工業株式会社、トイレの現状調査や設置機器の提案にはTOTO株式会社のご協力を頂き、トイレの維持管理に関しては、日本財団・渋谷区・渋谷区観光協会が三者協定を結び、実施しています。

片山正通 / Wonderwallが設計した、コンクリート壁が特徴的な東京・恵比寿公園の公共トイレが完成。日本財団による「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環とのこと

片山正通 / Wonderwallが設計した、コンクリート壁が特徴的な東京・恵比寿公園の公共トイレが完成しています。日本財団による「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環とのこと。場所はこちら(Google Map)

以下は、片山がinstagramに投稿した写真です。

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THE TOKYO TOILET @ 恵比寿公園  渋谷区全面協力のもと、日本財団が進める渋谷区内公共トイレプロジェクト「THE TOKYO TOILET」。その1つである恵比寿公園 (渋谷区恵比寿西1-19-1) のトイレデザインをワンダーウォールが担当させていただきました。  念頭に置いたのは、建築的なものから距離をもち、遊具やベンチや樹木のように何気なく公園に佇むオブジェクトとしての在り方。日本におけるトイレの起源は、川に直接用便する「川屋」(厠の語源)と呼ばれるもので、縄文時代早期に遡ります。土で固められたもの、木材を結び付けて作ったものなど、極めてプリミティブで質素でした。そんな佇まいをイメージしながらコンクリートでできた壁を15枚いたずらに組み合わせ、トイレでありオブジェクトでもある“曖昧な領域”を構築。壁と壁の間を男性用/女性用/だれでもトイレという3つの空間への導入とするなど、人々が不思議な遊具と戯れるような、ユニークな関係性をデザインしました。 お近くにお越しの際は、ぜひご利用ください。 photo: Kozo Takayama  *THE TOKYO TOILETプロジェクト 日本財団が、多様性を受け入れる社会の実現を目的に実施する公共トイレプロジェクト。渋谷区全面協力の下、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを区内17カ所に設置する。趣旨に賛同する16人のクリエイターが参画し、デザイン・クリエイティブの力で、新しい社会のあり方を提案する。トイレの設計施工には大和ハウス工業株式会社、トイレの現状調査や設置機器の提案にはTOTO株式会社の協力を得て実施。  THE TOKYO TOILET @ Ebisu Park  THE TOKYO TOILET is a project for public toilets in Shibuya, directed by the Nippon Foundation with the full cooperation of Shibuya City. Wonderwall was in charge of designing the toilet inside Ebisu Park (1-19-1, Ebisu Nishi, Shibuya-ku). What we kept in mind was a facility that distances itself from architectural concepts/elements and would exist naturally inside a park like playground equipments, benches, and trees. In Japan, the origin of toilets is 川屋 (kawaya, which is the source of the word 厠), which were huts (ya 屋) that stood over the river (kawa 川) that date back to the Neolithic times of early Jomon period (10,000 to 6,000 BCE). These huts seem to have been of primitive and simple designs, often made of hardened soil or pieces of wood that were bound together. Trying to envision the appearance and atmosphere of the primitive kawaya of the past, we built an “ambiguous space” that is simultaneously an object and a toilet by randomly combining 15 concrete walls. We designed a unique relationship as if people are being invited to play and interact with a curious piece of playground equipment through various means including, for example, by using the spaces between the walls to lead users into three different spaces designed for men, women, and one for everyone. Please check when you are in the area. #wonderwall #wonderwallproject photo: Kozo Takayama

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「動画:崩落事故の橋再建、伊ジェノバで落成式 遺族ら反発」(AFP BB NEWS)

「動画:崩落事故の橋再建、伊ジェノバで落成式 遺族ら反発」という記事が、AFP BB NEWSに掲載されています。レンゾ・ピアノが設計に関わって完成した橋です。

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