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最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/9-10/15]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/9-10/15]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/10/2-10/8)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
  2. 永山祐子建築設計による、東京のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」。コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画。集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案。外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作
  3. 乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体による、京都市の「京都市立芸術大学 崇仁キャンパス」の動画。竣工した建築に加えて建設の様子なども収録
  4. 湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る
  5. 山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える
  6. 今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作る
  7. 川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」。補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示。アリソン理恵・伊藤孝仁・GROUP・木村俊介・辻琢磨・山本周+小林栄範・渡邉竜一が出展
  8. 伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意
  9. 阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る
  10. トミトアーキテクチャの提案が、新潟の「(仮称)小千谷市防災センター」設計競技で最優秀作品に選定。提案書と審査講評が公開
  11. 山之内淡 / AWGLによる、神奈川・鎌倉市の「A Cat Tree House」。“愛猫”を施主に見立て設計した自邸兼アトリエ。全体を“キャットツリー”とする方針を立て、二層吹抜のリビングを“猫の身体寸法”に合わせた階段で取囲む構成を考案。猫と人の其々の言葉が混ざり合う建築を作る
  12. 原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催
  13. 花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する
  14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  15. 藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す
  16. ニイノ建設と麻生征太郎建築設計による、東京・大田区の「大森町の集合住宅」。活気のある商店街の中での計画。賑わいを享受しつつも“落ち着ける”住環境”を目指し、四周に回した“コンクリートの帯”の高さを変えて内外の関係を調整する建築を考案。上階に行くほど段階的に開放度を上げる
  17. 黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・文京区の住宅「TIMELESS」。子供が独立した夫婦のシニアライフを見据え計画、建物内部の大小2つの中庭が外部リビングと光井戸として機能、内外を緩やかに横断し過ごすせる空間はコロナ以降も見据える
  18. MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示
  19. 佐藤信 / 青木茂建築工房による、福岡市の住戸改修「ホわイとハうス」。設計者の自邸。製品構築された建物への“現代的な豊かさ”の付与を求め、少しづつ異なる様々な“白色”と多様な質感の“素材”を用いて空間を構成。微細な体験の変化や現象が住み手に与える影響の検証も試みる
  20. 西沢立衛と野口貴文の対談「人、建築、そして街並み」の動画。野口は東京大学教授で建築材料を研究

安藤忠雄による講義の動画「The architecture and life of Tadao Ando」。GREAT MINDSの制作で2023年8月に公開されたもの(日本語)

安藤忠雄による講義の動画「The architecture and life of Tadao Ando」です。韓国のGREAT MINDSの制作で2023年8月に公開されたものです。日本語で語られています。

(翻訳)
安藤忠雄という15歳の非都市部の少年は、地元の大工に触発されて建築家になることを夢見ていたが、その道のりは険しいものだった。大学の学位も専門的な訓練も受けていない人間である彼にとって、仲間から尊敬を集めるのは難しいことだった。

しかし、彼は決してあきらめず、旅を教室に、本を教科書にして独学で建築を学びました。彼の初期の作品である「住吉の長屋」は、日本の建築界で脚光を浴びました。人間の魂が宿る家づくりを夢見た安藤忠雄は、自然と建築と人間をつなぐ建築スタイルで「光の教会」や「水上の教会」を手がけ、世界的な注目を集めました。

そんなある日、直島という人けのない島を再生させるという話が舞い込んできた。そこで彼は、地中美術館やベネッセハウスミュージアムを建設し、ひっそりした島を新しい文化に生まれ変わらせた。

ダイナミックな建築家としてのキャリアのさなかに、膵臓がんという予期せぬ知らせが飛び込んできた。手術を乗り越えてからは、より一層仕事に打ち込むようになった。彼はいつか、自分が建築の知識を広げるために本を使ったように、子供たちが新しい方法で世界を見ることができるような子供図書館を作りたいと考えている。そうすることで、彼の夢である地球を中心とした哲学を実現したいと考えている。

西澤徹夫が、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「偶然は用意のあるところに」を解説している動画

西澤徹夫が、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「偶然は用意のあるところに」を解説している動画です。
アーキテクチャーフォトでは、この展覧会を特集記事として紹介しています。会期は2023年11月26日まで。

以下は、展覧会公式の概要です。

今回の展覧会は、「京都市京セラ美術館」※1や「八戸市美術館」※2をはじめとする文化施設や美術展の会場構成など美術館関係の仕事を数多く手掛けている建築家・西澤徹夫氏の初の個展です。
「建築の全体性とは、どこまでのことを指すのか?」と西澤氏は問います。建築が扱う対象はどんどんふくらんでいくこと、具象として現れたものの裏側にこそ、私たちが建築と呼ぶものの核心のようなものが内在していること。そのような不可視のものを計画することの過程にこそ建築の魅力があるのではないか、と述べています。
タイトルの「偶然は用意のあるところに」は、いまだ見えていない核心に触れるためにできうる限りすべての準備を整えておくという、氏の建築との真摯な向き合い方を表した言葉だと言えます。西澤氏の緻密な設計と現場での限りない「チューニング」の積み重ねによって生まれる建築が、訪れる人に悦びや新しい発見をもたらすことも、こうした姿勢から生まれる幸運のひとつなのかもしれません。
氏はこの展覧会を「自らも未だ気づいていない何かを発見するプロジェクト」と捉えています。本展覧会を通して、訪れた人が建築の抱えている豊かな内面について想いを巡らし、それらを見出す手がかりになれば幸いです。

共同設計者:※1青木淳建築計画事務所、※2浅子佳英・森純平

【ap job更新】 世界中に拠点を持ち、様々な専門家がチームを組みプロジェクトに取り組む「UHA」が、建築設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 世界中に拠点を持ち、様々な専門家がチームを組みプロジェクトに取り組む「UHA」が、建築設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 世界中に拠点を持ち、様々な専門家がチームを組みプロジェクトに取り組む「UHA」が、建築設計スタッフ(経験者)を募集中©UHA - Eden Roc - Photo: Creative Photo Room

世界中に拠点を持ち、様々な専門家がチームを組みプロジェクトに取り組む「UHA」の、建築設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

UHAは東京で一緒にチームを成長させ、国際的なプロジェクトに取り組む経験豊富な設計スタッフを募集します。

UHAは世界中に拠点を持つ国際的な建築・デザイン事務所です。
ロンドンに本社を置き、支社はリスボン、ブダペスト、リマソル、ムンバイ、台北、東京に位置します。スタジオ同士を繋ぐシームレスな共同作業で背景や機能性、スケールにおいて多種多様なプロジェクトを扱い、建築や都市計画、プロジェクトマネジメント、インテリアデザインなど多分野が関わり合っています。

25ヵ国を超える国籍と20以上の言語と共に、グローバルな専門性とローカルな知識に重要性を置いています。建築家、グラフィックデザイナー、CGデザイナー、サステナビリティ専門家、プロジェクトマネジャーで構成されるチームは、7つのタイムゾーンに存在し、プロジェクトを遂行します。

詳細については、当社のWebサイト(www.uha.global)をご覧ください。

弊社について質問がある方はお気軽にお問い合わせください。

トップページのランキング復旧のお知らせ

いつも閲覧いただき誠にありがとうございます。

先日、機能を停止しておりましたトップページのランキングですが、昨晩より復旧しております。現状、記事の投稿日を表示する機能が再現できておりませんが、ご容赦ください。

引き続き、弊サイトをよろしくお願いいたします。

アーキテクチャーフォト編集部。

MVRDVがファサードデザインを手掛けた、シンガポールの、ティファニーの店舗。空港の中に計画された宝飾品ブランドの店。地域の環境とサンゴ礁を参照して、海洋再生プラスチックを原料とした“3Dプリント”のスクリーンを考案。専門家との協業で製造方法も開発し防火規制も満たす
MVRDVがファサードデザインを手掛けた、シンガポールの、ティファニーの店舗。空港の中に計画された宝飾品ブランドの店。地域の環境とサンゴ礁を参照して、海洋再生プラスチックを原料とした“3Dプリント”のスクリーンを考案。専門家との協業で製造方法も開発し防火規制も満たす photo courtesy of Tiffany&Co.
MVRDVがファサードデザインを手掛けた、シンガポールの、ティファニーの店舗。空港の中に計画された宝飾品ブランドの店。地域の環境とサンゴ礁を参照して、海洋再生プラスチックを原料とした“3Dプリント”のスクリーンを考案。専門家との協業で製造方法も開発し防火規制も満たす photo courtesy of Tiffany&Co.
MVRDVがファサードデザインを手掛けた、シンガポールの、ティファニーの店舗。空港の中に計画された宝飾品ブランドの店。地域の環境とサンゴ礁を参照して、海洋再生プラスチックを原料とした“3Dプリント”のスクリーンを考案。専門家との協業で製造方法も開発し防火規制も満たす photo courtesy of Tiffany&Co.

MVRDVがファサードデザインを手掛けた、シンガポールのティファニーの店舗です。プロジェクト名は「Tiffany Facade Singapore Changi」。
空港の中に計画された宝飾品ブランドの店です。建築家は、地域の環境とサンゴ礁を参照して、海洋再生プラスチックを原料とした“3Dプリント”のスクリーンを考案しました。専門家との協業で製造方法も開発し防火規制も満たしました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MVRDVが、シンガポールのチャンギ空港にあるティファニーの店舗に、海洋再生プラスチックを使用した サンゴからインスパイアされた3Dプリントのファサードをデザイン

シンガポールのチャンギ空港にオープンしたティファニーの店舗は、MVRDVがデザインしたサステナブルなファサードを備えています。モシェ・サフディ設計のジュエル・チャンギの近くの、空港のピアッツァ・ガーデンに位置するこの店舗は、ハウスのサステナビリティへのコミットメントを強調する唯一無二のファサードが特徴です。それじゃサンゴからインスピレーションを得ており、アムステルダムを拠点とするAectual社とミラノを拠点とするエンジニアBUROMILANの協力により、再生プラスチックを使用して3Dプリントされました。

デザイン開発にあたり、MVRDVは、ティファニー・ブルー®のタッチから革新的な素材の使用まで、ティファニーのアイデンティティと歴史を物語る一連の特徴的なデザインの性質を特定し、19世紀後半にガラス芸術の世界へのルイ・コンフォート・ティファニーの貢献にインスピレーションを得ました。また、ティファニーのデザイン遺産からは、店内全体に動植物への敬意が表れています。

MVRDVのデザイナーは、地域の環境とシンガポールのサンゴ礁に注目し、テーマ性のあるアンカーに採用しました。サンゴの種に見られるパターンを参考に、チームは有機的な細胞のようなパターンで店のファサードを覆うスクリーンをデザインしました。このスクリーンは、ティファニーのシグネチャーであるコマドリの卵のようなブルーからシンガポールの海を連想させる深いブルーへと変化するグラデーションでスクリーンプリントされたガラスのレイヤーを前景としています。MVRDV NEXTのテクノロジー・タスクフォースは、サンゴをモチーフにしたスクリーンのパターンを改良するのを手伝い、デザインがさまざまなストレスに耐えられるようにスクリプトを開発しました。

【ap job更新】 日本の組織出身の三木達郎と、海外のアトリエ出身の本橋良介が共同主宰する「MMAAA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 日本の組織出身の三木達郎と、海外のアトリエ出身の本橋良介が共同主宰する「MMAAA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 日本の組織出身の三木達郎と、海外のアトリエ出身の本橋良介が共同主宰する「MMAAA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中平河町のオフィスビル

日本の組織出身の三木達郎と、海外のアトリエ出身の本橋良介が共同主宰する「MMAAA」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

MMAAA(Miki Motohashi Architects And Associates)は設計スタッフを募集しています。

MMAAAは2017年に三木達郎と本橋良介が共同で開設した設計事務所です。

2人は大学院の研究室の同期生で、本橋がフランスのアトリエ事務所に勤務した後に2014年に帰国し独立。その後、日本設計に勤務していた三木が合流し現在に至ります。アトリエと組織、日本と海外といったお互いの異なる経験を織り込みながら設計をしています。

この度、プロジェクトを担当できるスタッフを募集しています。

小さな事務所なので基本設計から実施設計、現場監理まで全てのフェイズを担当してもらいます。実際の業務としては設計、模型・パース製作(あるいはアルバイトへの指示)、行政協議、施主との折衝など設計事務所のあらゆる仕事があります。

また、インテリアデザイン、個人住宅といった小規模なものから、集合住宅、オフィスビルや学校など中規模のプロジェクトまでさまざまなビルディングタイプを担当します。

【現在進行中のプロジェクト】
・御徒町のオフィスビル
・蓮沼町のアパートメント
・神宮前のコンプレックス
・駒沢の住宅
・上伊那医師会館付属准看護学院・医師会館
・南伊豆のオーベルジュ
・南信の商品化住宅開発
など

建築家でもある教員たちが参加する、“大学院進学希望者向け”のトークイベントを「京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域」が開催。“未来を思索する環境デザイン”をテーマに、学びの特徴と意義が語られる。オンラインと対面の両方で開催
建築家でもある教員たちが参加する、“大学院進学希望者向け”のトークイベントを「京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域」が開催。“未来を思索する環境デザイン”をテーマに、学びの特徴と意義が語られる。オンラインと対面の両方で開催 image courtesy of 京都芸術大学大学院

建築家でもある教員たちが参加する、“大学院進学希望者向け”のトークイベントを「京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域」が開催します。
「未来を思索する環境デザイン ──問題解決、そして、問題提起へ──」」をテーマとして、京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域での学びの特徴と意義が語られます。オンラインと対面の両方での開催です。開催日時は2023年10月18日(水)18:30~20:00参加費無料オンラインのみ要事前申込制です(対面は直接会場へ)。【ap・ad】

参加教員:伊原慶、吉村理、加藤友規、河合健、松本尚子、丹羽隆志、橋本健史、熊倉早苗、浦田友博、小杉宰子(予定)

 
京都芸術大学大学院 修士課程 芸術環境専攻 建築・環境デザイン領域では、建築デザイン、インテリアデザイン、ランドスケープデザイン、都市・地域デザイン、日本庭園分野を中心とする越境型スタジオを、横断的に選択し自らの研究テーマを軸に学びを組み立てることができる大学院です。

特色あるスタジオ課題をきっかけに実践知を獲得し、それぞれの研究テーマについて多角的に思索し、未来の環境デザインの可能性について提案をしています。

今回は、大学院への進学を検討されている方を対象に、年度前半の実践を踏まえて本大学院での学びの特徴とその意義を、スタジオで指導する教員陣の対話を通してお伝えします。ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。

リリーステキストより

以下に、イベントの詳細を掲載します。

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する左:玄関、中:廊下、右:リビング photo©植村崇史
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”するリビングからキッチンを見る。 photo©植村崇史
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する土間 photo©植村崇史

花井奏達建築設計事務所が設計した、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」です。
壁式構造の集合住宅の屋上バルコニーのある区画での計画です。建築家は、既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向しました。また、回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する事も意図されました。

中層ビンテージマンション最上階の1室、ふたり住まいのためのリノベーション。

南北にルーフバルコニーがあり、4方向のどの壁も他の住居と共有していない。南に面して間口が広く、眺望と風通しの良い窓を持つ特別感のある部屋。この恵まれた環境を最大限享受できるように設え直した。

建築家によるテキストより

マンションは壁式構造で住戸内にはnLDKに細かく仕切られていた旧間取りに従属する構造壁や壁梁が交錯している。計画にあたっては、既存の躯体や開口位置による不自由な現況に寄り添いながら、新旧をないまぜにする新しい秩序を持つ場に改変されることを目指した。

建築家によるテキストより

まず住戸を南北に分断する躯体に沿わせるように細長いボリュームを挿入した。このボリュームは、一部では収納をまとめた物理的マッスでもあり、動線空間としての実態のないボイドでもある。このボリューム周囲にできる様々なプロポーションと性格を持った空間を生活の場とする。

L型の南バルコニーに面したリビング、東南角で明るく風通しの良い巨大なカウンターのあるキッチン、北側採光の細長い土間、バルコニーを介してリビングと回遊する水廻り、それらがずるずると繋がっていくことで日常をおおらかに受け止めてくれる暮らしの場になるだろうと考えた。

建築家によるテキストより
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る外観 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る大屋根と母屋 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る大屋根から中庭を見る。 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る母屋、曲面壁と大テーブル photo©yousuke ohtake

阿曽芙実建築設計事務所が設計した、徳島・神山町の「ホマレノモリ」です。
山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設です。建築家は、両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向しました。また、解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る事も意図されました。

この計画は、徳島県の山奥にある築80年の民家をリノベーションして、林業や里山の所有者、さまざまな素材の担い手である山と消費者である町を繋ぐための拠点となる場をつくる計画である。町の人だけでなく、山の当事者が、町での暮らしと山との関係をより密接に感じることが目的だ。

建築家によるテキストより

敷地は鬱蒼とした針葉樹の森を登ると急に開かれた場所にあり、山と空だけの眺望が広がる。敷地内には、母屋と家畜小屋、水場などが分棟して建ち、それぞれ増改築を繰り返した形跡があった。薄暗く湿度が溜まる状態だったため、母家のみを残し、それ以外は解体することとした。


建築家によるテキストより

敷地は鬱蒼とした針葉樹の森を登ると急に開かれた場所にあり、山と空だけの眺望が広がる。敷地内には、母屋と家畜小屋、水場などが分棟して建ち、それぞれ増改築を繰り返した形跡があった。薄暗く湿度が溜まる状態だったため、母家のみを残し、それ以外は解体することとした。


解体した材をわざわざ町に運び捨て、町で調達したものを山奥まで運び込むことに違和感を感じた。そこで、解体した建物をこの場所の資源ととらえ、できる限り再利用することとし、足りない材料だけを町からもってくることとした。この民家には新建材が用いられておらず、土や木、金属の素材に分けられ、再利用が可能であったからだ。

建築家によるテキストより
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す外観、夜景 photo©貝出翔太郎
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すテーブル席とカウンター席 photo©貝出翔太郎
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すカウンター席と厨房 photo©貝出翔太郎

藤田時彦 / atelier umiが設計した、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」です。
抜道に使われる裏路地の建物を改修しました。建築家は、既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築しました。また、天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出されました。店舗の公式サイトはこちら

大津市長等の薪火イタリア料理店「ciocco」のデザイン。

場所はお寺の敷地内。地元の人が抜け道として使う裏路地にある。

建築家によるテキストより

飲食店は通常人通りの多い「表」の場所を選びがちだが、わざわざ来てもらうことを考えられている店主にとって「裏」のこの場所は最高の立地だったのではないだろうか。外観は極力手を加えず、古さをあえて残すように設計した。

建築家によるテキストより

エントランス直後、小さな窓から並んでいるワインが見える配置になっており、最小限のスペースを確保したワインセラーにはお客さんも自由に入り、自分好みのワインを選ぶことができる。

内部空間は既存の木造躯体や土壁を生かしながら、火のイメージや温かさを与えるオレンジ色の研ぎ出しカウンター、小石を混ぜた荒らしモルタル壁などの左官仕上を取り入れた。これにより古さと新しさが同居し調和する状態をつくった。

建築家によるテキストより
弊サイトのトップページのランキング表示ついてのご報告

いつも、アーキテクチャーフォトをご覧いただき誠にありがとうございます。

弊サイトでは、PC表示時のトップページ左下に、リアルタイムのアクセスランキングを表示しておりました。こちらですが、10月6日以降の集計の不具合により一時的に表示を停止しております。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。現在、出来る限りの早期の復旧を目指して動いております。なお、週間ランキング等につきましては予定通り更新いたします。

どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。今後とも弊サイトをよろしくお願いいたします。

アーキテクチャーフォト編集部

湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のカーテンを見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床の詳細。 photo©松岡一哲

湯浅良介が設計した、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」です。
海を望む高台での計画です。建築家は、雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施しました。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に空間を作りました。当記事では、松岡一哲成定由香沙の写真で作品を紹介します。

海岸線から1kmほど離れた高台の斜面にこの住宅は建っていた。
鎌倉の、日本で初めて計画的別荘地として整備された場所に近く、背後に鎌倉山を背負いながら視界には海が見える。時間の流れが都会とは違う気がした。
斜面地に建つため、玄関は山側の通りと一番高い階で接していた。そのため通りから見える家の姿は低い佇まいとなっている。玄関扉を開けるとすぐに階段があり、数段降りるとリビング、ダイニング、キッチンがあり、そこからさらに1層分階段を降りていくと寝室や個室があるという構成をしていた。“降りていく”という印象の強い空間だった。

建築家によるテキストより

「全然違う雰囲気にしてほしいのよ。」初めてこの家を訪れて施主と話した時に言われた。穏やかな話し方だが芯があり、この人の感性に乗ろう、と思った。

住宅は2×4工法でできていたために、間仕切りの変更やボードの撤去が難しく、表面の仕上げしか扱えなかったが、装飾的な設えを施すことに躊躇はないし、見えている表層のみの変化でどれほど空間が変わるのか、人の意識に変化を与えることができるのかに興味があった。

建築家によるテキストより

山や森、海へ行った時、そこで意識するのは山の形や木の形、波打ち際や海辺の輪郭線だろうか。無数の植物が繁茂しているその状態、無数の葉や枝から落ちてくる木漏れ日、砂に沈む足底の感覚や波のうねりや水光といった、そこで起きている総体としてのあるがままの状態、そこに生じている現象の方ではないだろうか。似たような形だが同じものが一つとない形の集合とそれによって生じる現象は、それらの輪郭線以上に人の知覚に影響を与えていないだろうか。

そんなことを考えながら、床には一つ一つ焼きムラのある45mm角の青いタイルを、裏貼りのネットから外し一つ一つ手作業で置いてもらった。職人の方には、置いた後に並びを調整せずに置いたままとしてもらいたいと伝え、あえて不揃いな状態とした。壁天井は出隅と入隅の輪郭線を弱めるためにR面をとり、さらに形をぼかすため粗い左官材で無数の凹凸を全体にくまなくつけた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務を募集中
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小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

kwas/渡邉健介建築設計事務所では、新規プロジェクトの受注などに伴う業務拡大のため、設計スタッフ2名、秘書/事務スタッフ1名の参加を希望しています。

現在、1000~5000㎡程度まで、東北から北九州まで各地で複数のプロジェクトが動いています。プロジェクトは担当制なので、大きなプロジェクトでも全体を網羅的に見ることができ、経験豊富な先輩スタッフの指導を受けながら、設計スキルの急成長が期待できます。進行中の仕事も多いため、実務経験者、有資格者大歓迎です。

kwasは代表の渡邉健介が2005年に立上げ、現在に至る建築設計事務所です。最近の代表的な仕事としては、2023グッドデザイン賞を受賞した「KIND Center」があります。

【代表の渡邉健介について】
渡邉健介は東京大学、同大学院にて建築を学んだ後、フルブライト奨学金の給付を受けて渡米し、NYのコロンビア大学大学院で修士課程を修了しています。その後、NYで創成期のスタッフとしてSHoPに就職し、MOMAのP.S.1若手建築家プログラムの第1回採用者として担当したインスタレーションなどを経験したのち帰国。シーラカンスアンドアソシエイツ(C+A)にて小嶋一浩氏の下5年弱の修行を積み、独立をしました。

C+A在籍時には磯崎新氏マスタープランによる中東カタールの学園都市内の大学施設を主に担当し、独立後は美術館、博物館関係の仕事で磯崎新氏に2年ほど協同していました。独立後も国内の仕事のほか、中東、中国などでいくつかプロジェクトに関わっています。

建築家としての仕事の傍ら、独立来ずっと教職についており、現在東洋大学、法政大学にて非常勤講師として設計スタジオを教えています。学生に教えることが好きなだけでなく、第一線で活躍する同業者や先生方との、アカデミックな場における議論や刺激を事務所に持ちかえり、本業にも活かしています。

プライベートでは2児の父であり、テニスや釣りの趣味を持ちます。自分が人生を楽しまないと、人の人生の楽しみを設計できない、を言い訳に、テニスで日焼けし、山に海に釣りに出かけています。

MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi

MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」です。
都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修しました。建築家は、先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向しました。また、色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示する事も意図されました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

中国における再利用の先駆的事例:MVRDVが深セン・ウーマン&チルドレンズ・センターの改築を完了

MVRDVが設計した深セン・ウーマン&チルドレンズ・センターが竣工し、古い複合タワーが、ホテルや女性や児童福祉のためのさまざまな施設を内包する、活気に満ちたカラフルな超高層ビルに生まれ変わりました。ここには、図書館、オーディトリアム、子ども劇場、「ディスカバリー・ホール」、セラピー・ルーム、スタッフのためのオフィスなど、女性や子どもたちのためのさまざまな施設があります。カラフルなファサードを持つこのビルは、深センの福田地区で爽やかな存在感を放っています。さらに重要なのは、高さ100メートルというこのビルが、間もなく「再利用の大きな波」が押し寄せる深センで、ビルを再利用するための重要な先例となることです。

このタワーはもともとは1994年に完成し、深センの最初の爆発的な成長期の一部を形成していました。オリジナルの設計に対する急ぎすぎたアプローチは、すぐに明らかになりました。火災安全上の懸念が根強いため、台座部分の商業施設は2002年までオープンせず、タワー自体もいつまでも空き家のままでした。
建物利用者のニーズが変化するにつれ、環境要件が不足しており、2019年までには、建物がもはや目的に適合していないことは明らかでした。2030年までにカーボンピークを達成し、2060年までにカーボンニュートラルを達成するという中国の公約に基づき、このビルは国家発展改革委員会によって24の活性化モデル事例のひとつに選ばれました。

MVRDVは、この建物の問題を解決するために、建物の構造を再利用できるような包括的な変革をデザインしました。それは、解体して建て直すよりもはるかに持続可能なアプローチです。この変革の最も目に見える要素は、新しいファサードです。マルチカラーの外観フレームのグリッドが、ファサードの奥行きを1メートルにも広げています。これらのフレームは、熱上昇を抑えるために遮光性を高めるとともに、内側に自然換気を可能にする開閉可能なパネルを組み込んでいます。そして、これにより、居住者の快適性を向上させ、空調への依存を減らすことができます。

このデザインは、また、建物の複数の要素も変化させています。タワー・クラウンは、アクセスの良い大きなテラスを覆い、眼下に広がる近隣の360度のパノラマを提供しています。もともと駐車場だった中庭は、フードコートのある公共スペースに転用されました。地下鉄の入り口は、以前は外の舗道に散らかっていましたが、公共交通網との接続を良くし、自動車依存からの脱却を強化するため、建物内に移されました。

この建物の変身は、元の構造から約24,000㎥のコンクリートを節約しながら達成され、この再利用により、アムステルダムから深センまでの11,800回分のフライトに相当する二酸化炭素の削減につながりました。また、構造体にも小さな増築が施され、元の設計のぎこちない幾何学的な部分を埋めることで、シンプルで効率的なフロアプランが実現しました。

【ap job更新】 建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
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建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計領域では新規スタッフを募集します。

私たち設計領域は、駅や広場、街路などの公共空間や都市空間のデザインを中心に活動する設計事務所です。新堀大祐、吉谷崇の2人の代表を中心に、建築、土木、ランドスケープといった領域にとらわれず、これからの社会に求められる空間デザイン、設計を全国各地で展開しています。

令和7年に駅前広場が全面供用開始予定のJR長崎駅・駅前広場(長崎市)のトータルデザインをはじめ、清水港(静岡市)のウォーターフロントデザイン、さらに店舗や病院、住宅などの建築設計から、都市デザイン・まちづくりの検討立案まで、全国各地で数多くのプロジェクトが進行中です。このように扱うデザインの領域やスケールが多岐にわたっていることが、他にはない弊社の大きな特徴であり、面白さでもあります。20~30代前半の若いスタッフを中心に、各地のプロジェクトに取り組んでいます。

今回、新卒の方だけでなく、実務経験を持ち、プロジェクトを共に遂行して頂ける方も募集いたします。まちづくりやパブリックスペースの設計に興味ある建築設計やランドスケープ設計の実務経験者、土木デザイン・土木設計の経験者など、領域を越えた活動をともに展開していく仲間を幅広く求めています。

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