〝建築と社会の関係を視覚化する〟メディア。

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【ap Masterpiece】OMAとLMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年)
【ap Masterpiece】OMAとLMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年) Photograph by Philippe Ruault, Courtesy of OMA
【ap Masterpiece】OMAとLMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年) Photograph by Philippe Ruault, Courtesy of OMA
【ap Masterpiece】OMAとLMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年) Photograph by Philippe Ruault, Courtesy of OMA
【ap Masterpiece】OMAとLMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年) Photograph by Philippe Ruault, Courtesy of OMA

「ap Masterpiece」は、世界中に存在する名作と言える建築を、アーキテクチャーフォトのウェブサイト上で紹介するシリーズです。

OMALMNによる、アメリカの「シアトル中央図書館」(2004年)です。


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

図書館が一方では公共空間の縮小から、もう一方ではデジタル化からの脅威にさらされていると見なされている時に、シアトル中央図書館は、あらゆるメディアによる知識の循環のための市民的空間と、増え続ける物理的コレクションのための革新的な整理システム「ブックス・スパイラル」をつくりだしています。図書館のさまざまなプログラムは、5つのプラットフォームと4つの流動的な「中間」プランが直感的に配置されており、それらが一体となって建物特有の多面体的な形状を形作り、その形状が都市に対して、優雅さと論理性の両方において堅牢であるという、刺激的な建築を提供しています。

OMAの目標は、図書館をもはや書物のみに特化した機関としてではなく、新旧あらゆる有力なメディアが平等かつ明確に提示される情報の保管所として再定義することです。どこからでも情報にアクセスできる時代において、図書館を不可欠な存在にするのは、メディアの同時性と(より重要なのは)その内容に対するキュレーションなのです。

私たちの最初の作業は、図書館の制御不能に見えるプログラムとメディアの拡散を「くしでとかす」ように整理し、統合することでした。私たちは5つの「安定した」プログラム群(駐車場、職員、会議、ブックス・スパイラル、本部)を特定し、それらを重なり合うプラットフォーム上に配置し、4つの「不安定な」プログラム群(子ども、リビングルーム、ミキシング・チャンバー、閲覧室)を中間領域に配置しました。各エリアは建築的に定義されており、それぞれの用途に特化した機能が備えられており、多様な大きさ、柔軟性、動線、カラーパレット、構造が備えられています。

3番目のフロアの中央に位置するミキシング・チャンバーは、司書と利用者の交流が最も活発に行われるエリアであり、専門的かつ学際的な支援という、重要でありながらしばしば見過ごされがちなニーズを満たすために構成された、情報の取引フロアです。司書は利用者を、カテゴリー間の共存が有機的なあり方に近づくように構成された、連続する棚のスロープ「ブックス・スパイラル」へと案内します。各カテゴリーは他との関係に応じて進化し、スパイラル上で多かれ少なかれ空間を占めますが、従来の図書館設計を悩ませてきたセクション内の断絶を決して生じさせることはありません。シアトル中央図書館の開館時点で、スパイラルには6,233台の書架が設置されており、78万冊の書籍を収蔵していましたが、将来的には書架を追加することなく、最大145万冊までの増加に対応可能です。

隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2026年度木造設計コース研修生を募集中。第一線で活躍する講師陣のもと、小規模から中大規模まで木造設計を学べる学校。学費の給付金による支援制度も充実
隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2026年度木造設計コース研修生を募集中。第一線で活躍する講師陣のもと、小規模から中大規模まで木造設計を学べる学校。学費の給付金による支援制度も充実

隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2026年度木造設計コース研修生を募集しています(一般選考3回目)。
第一線で活躍する講師陣のもと、小規模から中大規模まで木造設計を学べる学校です。申請期間は、2025年12月22日(月)~2026年1月16日(金)。また、年間最大165万円を給付する制度も整備されているとのこと(要件あり)。【ap・ad】

高知県立林業大学校とは
森林率日本一の高知県で、林業、木材産業、木造建築の各分野で基礎から専門的な技術までをしっかり学べる学校です。
高知県の林業を担う素晴らしい人材を育てることを目的として、平成27年4月に高知県立林業学校として先行開校し、平成30年4月に専攻課程を加え、高知県立林業大学校として本格開校しました。

高知林大木造設計コースの強み

強み1 林業の担い手と学ぶ高い価値
植栽から間伐 、製材など、林業系のカリキュラムも実習として学びながら、森の重要性を理解し、建築材料として木材を使う意義を学びます。

強み2 木造特化型の深い学び
単に構法だけでなく、実習・実験から木材の特徴を知る事ができるのが本校ならでは。
第一線で活躍する講師陣のもと、小規模から中大規模まで木造設計を奥深く学べます。

建物自体が生きた教材!

平成30年4月の本格開校に合わせて、新校舎が完成しました。
さらに充実した学習環境のもと、木造建築の基礎から実践まで、幅広く学ぶことができます。
新校舎は高知県が需要拡大に努めている新建材「CLT」などを活用した校舎です。

以下に詳細な情報を掲載します。

森田悠紀建築設計事務所による、東京の「上目黒の家」。往来のある緑道に面した敷地。内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案。土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がる
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「上目黒の家」。往来のある緑道に面した敷地。内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案。土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がる外観、北側の緑道より見る。 photo©西川公朗
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「上目黒の家」。往来のある緑道に面した敷地。内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案。土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がる2階、キッチン側からダイニングを見る。 photo©西川公朗
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「上目黒の家」。往来のある緑道に面した敷地。内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案。土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がる2階、ダイニングからキッチンとリビングを見る。 photo©西川公朗
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「上目黒の家」。往来のある緑道に面した敷地。内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案。土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がる2階、キッチン側からリビングと階段室を見る。 photo©西川公朗

森田悠紀建築設計事務所が設計した、東京の「上目黒の家」です。
往来のある緑道に面した敷地での計画。建築家は、内外の“適切な関係”の構築を求め、壁柱を並べて“視線の抜けを確保”しつつ“外からの斜めの視線を遮る”建築を考案しました。また、土地の様々な条件に応えた末に“回廊の様な空間”が立上がりました。

木々への眺望がある候補地を建主と巡り、辿り着いたのが緑道に面したこの敷地だった。

川が暗渠化されてできた緑道は南北の台地に挟まれた谷地にあたり、敷地も道路から緑道へ向かって1mほど下がっている。敷地は袋小路の最奥にあるため付近に車の通過交通はなく、都市の喧騒から離れた静かな環境であった。

建築家によるテキストより

一方、緑道には歩行者の往来があり距離も近く、ただ開くのではなく適切な関係を築く必要があった。
そこで緑道に直交する壁柱の列柱を設け、壁柱に沿った視線の抜けを確保しつつ斜め方向の視線を遮ることで、守られながら開かれる空間を目指した。
同時に壁柱は構造上の要となり、半間間隔の柱割りは耐熱強化ガラスによる大きな開口を可能にしている。平面は不整形な敷地に沿うように雁行させ、敷地形状がもつ対角線方向の抜けを活かした。

建築家によるテキストより

断面計画では地形に呼応し、緑道へ視線を導く2枚の屋根を架け、厳しい斜線制限を躱しつつ、低い軒で北側建物からの視線を遮り、落ち着いたスケール感を実現した。また敷地は内水氾濫による浸水が想定されているため、高基礎にしながらも、量塊感のあるコンクリートで内部を囲い込むことによる安心感をもたらした。

敷地によるさまざまな条件に向き合った結果、建ち現れたのは雁行する列柱がつくる回廊のような空間であった。
回廊は古くから異なる領域を隔て繋ぐ役割を果たしてきたが、ここでは街や緑道と住宅が接するあわいの空間として存在する。

建主は、この家では時間の流れがゆっくりと感じられると語った。壁柱による奥行きのある開口は、緑道と室内という異なる領域を際立たせ、風に揺れる緑道の木々や人の動きを鮮明に切り取る。一方、内部の静けさはその対比によって引き立ち、洞窟の中から外界を眺めるような初源的な感覚と共に、意識は今という瞬間へ開かれていく。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/12/15-12/21]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/12/15-12/21]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/12/15-12/21)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、台湾・台中の「Taichung Green Museumbrary」。広大な公園内の美術館と図書館の複合施設。気軽に関われる“開かれた建築”として、メタルメッシュで覆われた量塊を持上げて地上レベルを開放した建築を考案。二つの用途を組合せて多面的な学びの空間の創出も意図
  2. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設。NOT A HOTELのホテルとして計画。砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案。ローカルアーキテクトとして久米設計が参画
  3. 妹島和世と西沢立衛へのインタビュー動画。台湾に完成した美術館と図書館の複合施設について語る内容。現地メディアの制作で2025年12月に公開されたもの(日本語で視聴可能)
  4. Eureka・早田大高事務所・佐野研究室による、さいたま市の「ブルー・ボックス・オフィス」。北向きで隣地と高低差もある敷地。“明るい空間”を求め、1階を“地域に開かれた空間”として全面開放すると共に2階の高窓からの光を内部で拡散させる建築を考案。極力壁を設けず“一体的な使用”も可能にする
  5. 中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる
  6. 御手洗龍建築設計事務所による、群馬・北軽井沢の「暖居」。篠原一男の“谷川さんの住宅”の離れ。身体を温めつつ自然と繋がる存在を求め、薪ストーブを中心に据え“周囲の多様な環境”と繋がる“4つの窓辺空間”のある建築を考案。環境を纏ったかの様な居心地の良さも意図
  7. MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案
  8. 岩手の「新花巻図書館」設計プロポで、昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所 JVが最優秀者に選定。提案書とプレゼン動画も公開。二次審査には、C+A・木村設計A・T JV、キッタン・スタジオ・ウエスト JV、マル・アーキテクチャ、FULL POWER STUDIO、西澤・畝森 JVが名を連ねる
  9. 妹島和世による、東京・銀座の店舗「ポーラ ギンザ」。化粧品メーカー“ポーラ”の旗艦店。1階の店舗フロアは、“花や植物”に包まれた“森のような新しい庭”として構想。地下1階のエステフロアは、自分を開放する深い旅へと導く“静謐な空間”とする
  10. フォスター+パートナーズによる、アラブ首長国連邦の「ザイード国立博物館」。国の人類居住跡から文明発展までの歴史を辿る施設。環境と調和する“砂の色”を反映した外観で、自然換気装置であり建国の父を象徴する“5つの翼”を持つ建築を考案。内部空間は光に満ちたアトリウムを中心に展開
  11. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  12. 建築設計事務所 可児公一植美雪による、神奈川の海の近くに建つ、高さ15mのヴォリュームと周囲に巻き付く頭頂部まで登れるスロープが特徴的な住宅「KUGENUMA-Y」の写真
  13. 妹島和世の空間設計で完成した、東京・銀座の、化粧品メーカー“ポーラ”の旗艦店をレポート。1階の店舗フロアは、“花や植物”に包まれた“森のような新しい庭”として構想。地下のエステフロアは、自分を開放する深い旅へと導く“静謐な空間”とする
  14. 建築家たちの“突破の瞬間”に注目した書籍『建築のブレークスルー』をプレビュー。プレゼント企画も実施。西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平+森田祥子による全16プロジェクトを収録。裏側の知られざるエピソードを豊富な図版とともに紹介
  15. 山口貴司による、東京・千代田区の飲食店「Restaurant Gallery K」。ギャラリーの機能も備えた蕎麦店。“感性が豊かになる”様な空間を求め、芸術鑑賞と飲食を同時に行う為の“設えのバランス”を模索。間仕切りのガラスブロック積みは皇居の石垣や東京駅の煉瓦などの“組石”を引用
  16. 建築家の内藤廣が審査員長を務める「仮囲いデザイン・アートコンテスト」が開催。群馬県の主催で高校生から大学院生まで対象に作品を募集。審査員は、青柳剛・木村雅彦・谷川じゅんじ・成瀬友梨。賞金総額は100万円
  17. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
  18. ODS / 鬼木孝一郎による、東京・新宿区の「ABE galerie TOKYO」。建具等を手掛ける企業の本社1階での計画。自社製品とアーティストの絵画を展示する場として、“画廊”をコンセプトとした空間を志向。袖壁で視界に入る情報を制限して“1点1点に集中して鑑賞できる”状況を構築
  19. 今津康夫 / ninkipen!による、東京・日本橋の飲食店「IL POVERO DIAVOLO TOKYO」。夜は静かになるエリアでの計画。来訪時に“安心感と期待感”を提供する為、シェフ達の振舞を“型板ガラス”越しに伝える“行燈の様に光るファサード”を考案。内部では大きな“シェフズテーブル”が一体感を生む
  20. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる

妹島和世と西沢立衛へのインタビュー動画。台湾に完成した美術館と図書館の複合施設について語る内容。現地メディアの制作で2025年12月に公開されたもの(日本語で視聴可能)

妹島和世と西沢立衛へのインタビュー動画です。台湾に完成した美術館と図書館の複合施設について語る内容。現地メディアの制作で2025年12月に公開されたもの(日本語で視聴可能)。アーキテクチャーフォトでは、動画内で語られている「Taichung Green Museumbrary」を特集記事として掲載しています。

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設。NOT A HOTELのホテルとして計画。砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案。ローカルアーキテクトとして久米設計が参画
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設。NOT A HOTELのホテルとして計画。砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案。ローカルアーキテクトとして久米設計が参画 Render by Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設。NOT A HOTELのホテルとして計画。砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案。ローカルアーキテクトとして久米設計が参画 Render by Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設。NOT A HOTELのホテルとして計画。砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案。ローカルアーキテクトとして久米設計が参画 Render by Negativ

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、沖縄の宿泊施設です。
NOT A HOTELのホテルとして計画されました。建築家は、砂浜と森林の間の急斜面の敷地において、日射量を分析して島の伝統的建築も参照した“キャノピー”を特徴とする建築を考案しました。また、ローカルアーキテクトとして久米設計が参画しています。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ZHAが初のvertexホテルを設計へ
日本・沖縄

NOT A HOTELは、初のホテルブランドを発表しました。HERITAGE by NOT A HOTELは、寺院や美術館といった建築遺産を現代的な感性で再解釈するブランドです。vertex by NOT A HOTELは、建築とテクノロジーの交差点にあるデザインを体現しています。

初のvertexホテルは沖縄本島に開業予定です。ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)の設計は、同事務所が約40年前に始めた日本との関係を継続するものです。日本の風景や都市計画、創造的な伝統、卓越した職人技に着想を得た、精巧なパヴィリオンや建築、インテリアのデザインで国際的な評価を得てきました。

沖縄の湾にある白砂のビーチとターコイズブルーの水域、そして周囲の森林の急斜面の地形の間に位置し、この設計は環境への影響を抑えるために、25,322㎡の敷地に注意深く統合されています。すべてのヴィラに遮るもののない海の眺望とプライバシーを提供しながら、このホテルは、ゲストと居住者のために最高水準の設備とアメニティを備えています。

島固有の沿岸および海洋生態系を保護するように構想され、環境への配慮は、ホテルの建築設計やエンジニアリング、敷地戦略、資材の選定と調達、さらには環境負荷を最小限に抑えるための専門的な建設プロセスの開発を形づくる上での指針となっています。

このホテルの建築は、敷地内の琉球石灰岩の地形と周囲の森林の輪郭によって形づくられています。およそ40万年前に堆積した更新世のサンゴ礁由来の地層から成るこの特異な地質と、その湿潤な微気候が、沿岸部に密生した亜熱帯雨林を育んでいます。島の森林管理委員会や海洋保護活動家、さらに地元の環境当局によって定められた厳格な要件とガイドラインに従い、ZHAの設計は森林とビーチの細い境界線上の地形に浮かぶようにあり、これら二つの自然生態系における占有面積を最小限に抑え、敷地の生物多様性を維持しています。

敷地内に存在する岩層の延長として、この設計は海岸線の輪郭に沿い、敷地の多様な地形を反映するように、段状の水平テラスや中庭、庭園として構成されています。このホテルの構成、配置、素材感は、海沿いの敷地に対する詳細な調査に基づいています。気温、湿度、降水量、卓越風、日射量、空気質の変動に加え、地表および海の1日ごとの状態の変化が一年を通してマッピングされ、包括的なデジタルモデルの構築に用いられています。これらのモデルは、居住者とゲストの快適性を高めること、海の眺望を優先することに加え、沖縄の湿潤な亜熱帯気候におけるホテルの環境性能を最適化するために、設計の開発および洗練に情報を提供しています。

建築家の内藤廣が審査員長を務める「仮囲いデザイン・アートコンテスト」が開催。群馬県の主催で高校生から大学院生まで対象に作品を募集。審査員は、青柳剛・木村雅彦・谷川じゅんじ・成瀬友梨。賞金総額は100万円
建築家の内藤廣が審査員長を務める「仮囲いデザイン・アートコンテスト」が開催。群馬県の主催で高校生から大学院生まで対象に作品を募集。審査員は、青柳剛・木村雅彦・谷川じゅんじ・成瀬友梨。賞金総額は100万円

建築家の内藤廣が審査員長を務める「仮囲いデザイン・アートコンテスト」が開催されます。
群馬県の主催で高校生から大学院生まで対象に作品を募集します。審査員は、青柳剛・木村雅彦・谷川じゅんじ・成瀬友梨です。賞金総額は100万円です。応募登録期限は、2026年2月20日(金)15時必着(作品提出締切は、2026年3月5日(木)正午必着)です。【ap・ad】

群馬県では、全国初となる県予算の一定割合をアート振興に充てる「群馬パーセントフォーアート」推進条例を制定し、アートによる地域活性化を図るとともに、新しいことにチャレンジする人にとって群馬県が魅力的なランドマークになることを目指しています。

このたび、現在建替え工事中の「群馬県立敷島公園新水泳場」建設現場の仮囲いをキャンバスに見立て、デザイン・アート作品を募集するコンテストを開催します。

新水泳場は、2029年に開催される「湯けむり国スポ・全スポぐんま」水泳競技会場となります。アスリートの“挑戦と躍動”の舞台となる水泳場建設の仮囲いを、若い皆さんの感性で彩っていただきたいと思います。

高校生から大学院生まで、幅広い皆様のご応募をお待ちしています。

リリーステキストより

以下に詳細な情報を掲載します。

【ap job更新】 KIAS イシダアーキテクツスタジオが、建築意匠設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と 事務広報を募集中
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【ap job更新】 KIAS イシダアーキテクツスタジオが、建築意匠設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と 事務広報を募集中積葉の家

KIAS イシダアーキテクツスタジオの、建築意匠設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と 事務広報 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

KIAS イシダアーキテクツスタジオでは建築意匠設計スタッフを募集いたします。

イシダアーキテクツスタジオ(KIAS)は建築家、石田建太朗の主宰する建築設計事務所です。
軽井沢の「積葉の家」が英国のAR House Award 2020の優秀賞を受賞するなど海外メディアからも高い評価を受けています。日本のみならず海外へと活動の領域を広げていくなか、私たちの仲間として参加してくれるメンバーを募集いたします。

現在、沖縄の美術館やマドリードのワイナリーのパヴィリオン、そして京都のギャラリーなどのプロジェクトが進行中です。
私たちはその敷地の歴史や気候風土そして環境を丁寧に読みとり、その文脈に呼応したデザインを創り上げていくを大切にしています。その思想が素材のスケールや空間の設えに大きく影響することによって人を豊かにする美しい建築が成立すると信じています。

その思想を形にしていくとき、Rhino3D、V-Ray、Enscapeなどのソフトウェアや模型などを使いデザインのスタディを進め、デジタルモデリングのデータを実施設計や現場に反映することにより造形力の高い建築作品も実現可能にしています。

20-30代のスタッフを中心とした明るい職場環境で、助け合いながら知識を吸収することができます。責任を持って誠実に建築設計から監理まで取り組んでいける方、今までにない新しいデザインに挑戦する仲間として参加してくれる方をお待ちしています!

【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
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【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中ホテルインディゴ犬山有楽苑 Photo: Forward Stroke Inc.

創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」の、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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ホテル建築に興味があり建築設計、インテリアデザインに熱意のある方を歓迎します。

当社はホテルを中心としたホスピタリティー施設設計集団です。
国内はもとより、東南アジア、中国など環太平洋エリアでフィージビリティ・スタディから建築設計、インテリア設計、ホテル品質コンサルティングまでワンストップサービスで業務を行っており、創業以来、60年間で250件を超えるホテル設計実績があります。

当社の理念はホテルのお施主様によし、利用していただけるお客様によし、そして我々設計者にもよしの三方よしです。
また、設計のスタイルは流行不易です。変化しない本質的なものを大事に残し、それに変化する新しい価値を加えてコンテンポラリーに創造していきます。

【業務内容】
・ホテルのオーナーや施主から100%直受けで発注を受けます。
・ホテル設計のコンセプト作りから携わり、設計、監理まで行います。
・国内ナショナルブランドのホテルとも数多く取引があり、都度改修案件も増えつつあります。
・大規模案件のプロジェクト立案等に参画できます。
・スキル、希望に応じてアジアを中心とした海外案件にも関わることもできます。
・ホテル建築の設計企画コンサルティング業務も行います。

【当社の魅力】
・形式より実態を重視し、年功序列を徐々になくし、実力主義を推進していきます。
・そのために今後当社の幹部候補生になるべき若手の優秀な人材を募集します。
・役員との距離も近く、面白い企画、発想等はトップダウンで即実行になりうる自由闊達な環境です。
・中国、香港、シンガポールに子会社があり、グローバルに活躍できる場があります。

【ap job更新】 横浜を拠点に、建築構造への“+αの価値”の付与を大切にする構造設計事務所「スカラデザイン」が、構造設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 横浜を拠点に、建築構造への“+αの価値”の付与を大切にする構造設計事務所「スカラデザイン」が、構造設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 横浜を拠点に、建築構造への“+αの価値”の付与を大切にする構造設計事務所「スカラデザイン」が、構造設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中Hayama PENTAHOUSE 伝統工法を用いた五角形平面の木造住宅 ©Masao Nishikawa

横浜を拠点に、建築構造への“+αの価値”の付与を大切にする構造設計事務所「スカラデザイン」の、構造設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社スカラデザインは、神奈川県・横浜に拠点を置く構造設計事務所です。この度、業務拡大に伴い、チーフエンジニア(設計・マネジメント経験者)、構造デザイナー(新卒・既卒)のふたつのポジションを募集しています。

【募集背景】
スカラデザイン(旧:[SCALA Design Engineers]は、2020年の設立以降、建築物の用途や構造種別を問わず、新築・増築から既存ストックの改修まで、幅広い領域に取り組んできました。

現在進行中のプロジェクトは、数千㎡規模のホテルやヴィラ、戸建住宅、企業の生産施設、公園施設、保育園など、常に30件以上のプロジェクトが動いています。

プロジェクトの多様化が進む中で、会社としても組織力をさらに強化していく段階にあります。構造設計の専門性を元に、社会に内在する多様な課題を「力学的な合理性」と「美学的な判断」の両軸から取り組んでみたい方、小規模な事務所だからこそ得られる裁量のある働き方や、独立を見据え、アトリエ建築設計事務所の組織運営に興味がある方を歓迎しています。

働き方については、一部リモートワークやフレックスタイム制を取り入れており、資格取得を目指す方や、家庭とのバランスを保ちながら働きたい方にも柔軟に対応しています。

特に、新卒の方へは、一般的な社会人スキルの研修制度を導入しています。アトリエ建築設計事務所という小回りの利く環境を生かしつつ、会社としての体制づくりも整えながら、長く心地よく働ける場を目指しています。

スカラデザインでは、建築構造を安全に成立させるだけでなく、そこに「人の営み」「地域の歴史」「社会的背景」といった「+αの価値」をどのように織り込めるかを大切にしています。そして、力学的な合理性と美学的な判断を往復しながら、多様な課題を構造というスケールに落とし込む。そのプロセスにこそ、構造デザインの面白さがあると感じています。

小さな事務所ですが、扱う領域は幅広く、着実に経験を積める環境です。プロジェクトの規模や、背後にある多くの物語を横断しながら建築や設計に向き合いたい方にとって、狭義の構造設計ではない、広い学びを吸収し、実践できる職場になると思います。是非、お気軽にご連絡ください。

【ap job更新】 山梨と東京を拠点に7ヶ国の国籍の社員が共に働き、日本の木造建築を世界へ届ける「素朴屋 株式会社」が、管理職の設計スタッフを募集中
【ap job更新】 山梨と東京を拠点に7ヶ国の国籍の社員が共に働き、日本の木造建築を世界へ届ける「素朴屋 株式会社」が、管理職の設計スタッフを募集中
【ap job更新】 山梨と東京を拠点に7ヶ国の国籍の社員が共に働き、日本の木造建築を世界へ届ける「素朴屋 株式会社」が、管理職の設計スタッフを募集中

山梨と東京を拠点に7ヶ国の国籍の社員が共に働き、日本の木造建築を世界へ届ける「素朴屋 株式会社」の、管理職の設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【素朴屋とは】
国内外の施設・住宅および店舗などの新築・増改築、古民家再生、物販飲食事業などを手掛ける、八ヶ岳南麓・山梨県北杜市に本社を置く工務店です。

多様な組織づくりと独自の編集力を活かして、東京、ベトナム、ドバイへと拠点を広げ、日本で古来から受け継がれてきたサステナブルで理に叶った建築を世界に届けています。

― 自然が循環する、やさしい世界を。

自然と人が共に生きる建築文化を、次の世代へつなぐ。
日本各地に根づいた木の文化、手仕事の知恵、地域の美意識を、
グローバルな視点で再発見し、世界の暮らしの中に息づかせていく。

私たちは、木をただの建材として扱うのではなく、
「命ある素材」として尊び、
その循環の中で人や地域、文化までもが再び息を吹き返すような社会を目指します。

― 日本の木造建築を世界に広め、地域に誇りを還す。

私たちは、日本の木造建築の美しさと技術を世界へ届けることで、持続可能で温もりある社会の実現に貢献します。

地方には、豊かな自然と素材、そして人の技があります。
しかしその価値は、人口減少や都市集中により埋もれつつあります。
私たちは、その「埋もれた資産」に新しい発想を掛け合わせ、世界の建築需要とつなぐことで、地方に誇りと循環を生み出すことを使命としています。

木を使うことは、森を育て、地域を育て、未来を育てること。
その橋渡しを担うのが、私たち素朴屋です。

2025年11月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2025年11月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2025年11月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。(※広告とチケットプレゼント企画の記事は除きます)


  1. 青木真研究室による、東京・練馬区の「緑の家」。地域の散歩道となっている緑道沿いの敷地。体験への“特徴的なシーンの挿入”を意図し、曲面と平面が混交する“樹木に呼応したような形態”の建築を考案。内部はニッチ空間が立体的に連続した垂直的一室空間とする
  2. 佐久間徹設計事務所による、東京・三鷹市の「井の頭の家A」。閑静な住宅街の敷地。建て込む環境での“自然の感受”を求め、“45°回転させた正方形”を3つ並べて“複数の庭”を作り出す平面構成を考案。多方向の庭木への眺望の獲得と同時に内部空間に視覚的な奥行きも生む
  3. 谷口吉生と高宮真介による、静岡・掛川の「資生堂アートハウス」(1978年) が、2026年6月末で閉館へ。1979年度の日本建築学会賞 (作品) 受賞作品。アート支援活動は銀座の “資生堂ギャラリー”に集約
  4. スノヘッタによる、中国の「杭州チエンタン湾美術館」。湾岸開発の中核となる施設。芸術と文化の波や運動を空間的に解釈して、自然と芸術が交わる“想像力の扉”となる存在を志向。橋の形や機能も参照した“波の様なヴォリューム”で周囲と滑らかに繋がる建築を考案
  5. 村野藤吾設計の「旧横浜市庁舎行政棟」(1959年竣工) が、宿泊施設に転用され2026年4月にオープン。改修設計は竹中工務店。利用客使用部分のインテリアの基本設計と監修を成瀬・猪熊建築設計事務所が手掛ける
  6. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の実施設計概要
  7. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・新宿区の集合住宅「風の道テラス」。坂道が並行して通る地域に建つコーポラティブハウス。風が通り視線も抜ける道の豊かさに着目し、“街の骨格”をそのまま敷地に入れ込む計画を考案。全体を6つに分割して空が見え光も差し込む5つのスリットを通す
  8. 吉岡徳仁による、京都市の店舗「HaaT / KYOTO」。市内の商業エリアでの計画。既存町家を継承しつつ、“異なる時間の融合と対比”でつくりあげる空間を志向。内部ではアルミニウム金属を日本の伝統を感じさせる“桜色”に染め上げて用いる
  9. 【ap Masterpiece】OMAによる、オランダ・ロッテルダムの美術館「クンストハル」(1992年)
  10. 小山光+KEY OPERATIONの設計監修による、東京・世田谷区の「No.R下北沢」。“商業地域の重要な焦点”となる場に建つ複合ビル。街の特徴である“細い通り”に着目し、通りが建築内部に立体的に伸びるように通路やテラスを設ける構成を考案。軒天の木材仕上げで“温かな雰囲気”も生み出す
  11. BIG・ARTS Group・Frontによる、中国の「蘇州現代美術館」。中国庭園の発祥地の湖畔に建つ美術館。地域の庭園の伝統に根ざした存在を求め、屋根付きの回廊“廊”を再解釈する計画を志向。連続する緩やかな屋根の下に複数のパヴィリオンを相互接続する建築を考案
  12. BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供
  13. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  14. MVRDVによる、アルバニアの「グランド・ボールルーム」。六千席のアリーナに加えて集合住宅・ホテル・店舗も内包する複合施設。“スポーツとコミュニティの神殿”も意図し、“直径100mを超える球体”の建築を考案。内部にアリーナと庭園を設けて外殻に住戸等を配する
  15. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、群馬の住宅「前橋の道の輪郭」。路地状の共有地などが見られる街区での計画。建築の時間と住み手の時間との折合いも主題とし、読み替えられながらも生き続ける存在を志向。路地の延長線上の“たまり”となる中庭の周りに諸室を配置する建築を考案
  16. YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案
  17. 押山剛司建築設計事務所による「栃木の家」。戸建てと田んぼが入り混じる住宅街の敷地。植物や庭いじりが好きな施主の為に、個性的な複数の庭と建築が“絡み合う”ような平面構成を志向。箱形をベースとして“スタックとシフト”を繰り返して造り上げる
  18. 京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポで、キノアーキテクツが受注候補者に選定。二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ JV、芦澤竜一・水原建築事務所・VANS JV、榊原・吉村・創都 JV、日比野設計・吉村靖孝・EL3 JVが名を連ねる。各者の提案書も公開
  19. 【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年)
  20. 青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案
  21. 竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行。設立45年を記念して制作。近年顕著な“3つの形の系統”に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成。多数の図面に加えてスケッチ・インタビュー・年表も掲載
  22. 九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現
  23. arbolとwalk scapeによる、兵庫・西宮市の住戸改修「Apartment Renovation in Nishinomiya」。コロナ禍を経て意識が変化した施主の住まい。“大切な物だけを引寄せる暮らし”を意識し、家具等を引き立てる“円弧”状の天井がある空間を考案。既存開口の一部は“敢えて閉じる”操作で“魅せるニッチ”とする
  24. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  25. 竹山聖 / 設計組織アモルフによる、さいたま市の「双恵幼稚園」。“子供が世界に触れる場所”として構想された施設。思い掛けない出会いの創出も意図し、保育室群の中心に“外と内の二つの中庭”を配置する構成を考案。子供達の可能性の拡大を願って宇宙を感じる要素も散りばめる
  26. 武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる
  27. 小林敬政による、大阪市の「K邸」。施主家族が40年以上暮らした住まいの建替。既存を建物を超えた“記憶の器”と捉え、刷新ではなく“継承”する設計を志向。旧家屋の間取りを参照して“再構築”した平面構成で“空間体験”を通して記憶を喚起する
  28. トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図
  29. 永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案
  30. スノヘッタによる、フランス・パリの店舗「Canada Goose Paris」。ファッションダウンブランドの旗艦店。“境界のない”というコンセプトを掲げ、シグネチャールックに根ざしながら“美的表現を超える”空間を志向。インテリアからデザインガイドラインまで包括的に手掛ける
  31. マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執る
  32. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出
  33. 35歳以下の若手建築家による展覧会「Under 35 Architects exhibition 2025」。藤本壮介が審査して選出した建築作品を展示。若手建築家の発表機会の創出と日本建築の可能性の提示を趣旨として開催
  34. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  35. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設。伝統的な帆船や扇子を参照して、流線形の外装と層状の屋根を特徴とする建築を考案。デジタル技術に加えて土着的建築の概念も取入れて日射遮蔽や自然換気の最適化を図る
  36. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画
  37. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・狛江市の、銭湯「狛江湯」。周辺に緑や空き地が残る地域のバー等も備えた施設。環境を取り込んだ“心地よい”建築を求め、親和性も意図して“緑のオリジナルタイル”の空間を考案。寸法の異なる三種のタイルの貼り分けで視覚的体験も生み出す
  38. MVRDVによる、台湾の集合住宅「ザ・アイランド」。密集した商業地域での計画。“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の植栽スペース付きのバルコニーなどを備えた建築を考案。緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得る
  39. AMO / OMAによる、カタールでの展覧会「カントリーサイド:住む場所、去る場所ではない」。2020年のNYでの展示の新たな展開として企画。アフリカからアジアに広がる山岳地形の“アーク”に焦点を当て、都市生活の代替案となるプロトタイプを探索。展示に加えてワークショップ・講義・実験なども行う
  40. フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図

中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる
中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる外観、東側より見る。夕景 photo©楠瀬友将
中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる外観、北側より見る。 photo©楠瀬友将
中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる1階、リビングとダイニング photo©楠瀬友将
中川宏文 / D.A.による、長崎市の「重像の家」。地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域。四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案。“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させる1階、ダイニングから開口部越しに外部を見る。夕景 photo©楠瀬友将

中川宏文 / D.A.が設計した、長崎市の「重像の家」です。
地形と歴史が“大らかさと緊張感”を生む地域での計画です。建築家は、四方から視認される敷地に対し、強い幾何学で各立面を完結させ“視点の変化で表情が移ろう”建築を考案しました。また、“収束を拒む複雑性”と“建築としての完結性”も共存させています。

敷地は長崎市南部・野母崎半島にあり、東に橘湾、西に丘陵を望む。
山と海が近接するこの地は、谷筋や海岸沿いに集落が形成され、禁教期には潜伏キリシタンの信仰の場でもあった。一見長閑に見える風景は、地形と歴史の重なりによって独特の大らかさと緊張感を漂わせている。

この地域において、建築にどのようなかたちを与え、意味を生み出し、住人の生活と共に風景の一部として存在できるか、思考を積み重ねた。

建築家によるテキストより

都市密集地では限られた立面が建築の表情を担うが、この敷地では建物が四方から視認され、すべての立面が町に作用する。そこで強い幾何学を用いて各立面に完結したかたちをつくり、視点の変化に応じて表情が移ろう形態を探った。

外壁のガルバリウム鋼板素地は空の色を映し、天候や時間帯によって表情を変える。開口部同士の重なりは向こう側の風景を建築に取り込み、より動的な表情を生む。そして、コンテクストと重なり合うことで、海を受け止める力強さや民家の親密さ、あるいは教会を想起させる垂直性を示す。単一の像への収束を拒む複雑性と1つの建築としての完結性の共存を目指した。

建築家によるテキストより

内部は緊張と弛緩の対比によって構成される。アルミホイルを乱張りした天井は、細い方杖に支えられ、東西の窓から取り込んだ光を反射し、灰色の空間に動的な表情と緊張感を与える。プランは45度に振ったグリッドを導入し、内外が連続するように開口部を配置した。そして、床の高低差や円弧を描くダイニングや階段によって緩やかに分節することで空間に多様な定位と視線の抜けをつくった。

黒い空間は、灰色の空間に円弧状にせり出すようにして、半地下の洗面室や浴室、リビングダイニングキッチン、閉じたウォークインクローゼットと海へ開かれた寝室へと繋がっていく。

寝室では黒い空間にフレーミングされ広大な自然のスケールが一気に立ち現れ、見下ろせば、生活の中心である象徴的なダイニングキッチンが灰色の空間に見える。目の前に広がる海と空の開放感は、その対比によって、足元に確かに存在する生活の落ち着きと安心感を再認識させてくれる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 ラグジュアリー領域に特化し、ホテル等の開発運用を手掛ける「株式会社STUMP」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と インテリアコーディネーターを募集中
【ap job更新】 ラグジュアリー領域に特化し、ホテル等の開発運用を手掛ける「株式会社STUMP」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と インテリアコーディネーターを募集中
【ap job更新】 ラグジュアリー領域に特化し、ホテル等の開発運用を手掛ける「株式会社STUMP」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と インテリアコーディネーターを募集中

ラグジュアリー領域に特化し、ホテル等の開発運用を手掛ける「株式会社STUMP」の、設計スタッフ(経験者・既卒)と インテリアコーディネーター 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【ラグジュアリー領域に特化!】
時を超えて価値を育む、唯一無二の不動産開発に挑み続けています!

STUMPの不動産開発は、土地の魅力を最大限に引き出し、世代を超えて価値と収益を生む持続的な開発です。
超富裕層市場をターゲットに、ホテルやサービスアパートメントの開発・運用を手掛け、日本の不動産を世界最高峰のラグジュアリー領域へ導きます。

創業80年を迎える小泉グループを母体に持つ、成長中の若き組織で、社員数は19名(アルバイト・パート含む)。
安定と挑戦が共存する環境で、あなたの可能性を最大限に解き放てます。

MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案
MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案 photo©Arch-Exist
MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案 photo©Arch-Exist
MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案 photo©Arch-Exist
MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」。丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設。かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向。風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案 photo©Arch-Exist

MVRDVによる、中国・成都の「浦江プラットフォーム」です。
丘陵地に計画されたイベントも行える展望施設です。建築家は、かつて敷地が丘であった歴史から出発し、自然を保全し敬意を払うと共に景観への影響も抑える存在を志向しました。そして、風景に溶け込むような“緑で覆われたアーチ状”の建築を考案しました。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

MVRDV、「浦江プラットフォーム」を完成。成都の丘にある自然と調和した木造の展望パヴィリオン

MVRDVは、成都の南にある丘陵地に位置する、アーチ状で土に覆われた木造パヴィリオンから成る展望施設「浦江プラットフォーム」の建設を完了しました。このプロジェクトは、中央中国の壮大な自然美を活用した、観光目的地でありイベントスペースでもあります。自然に溶け込むように設計されながらも、下方の平地からは灯台のように際立って見えるこの土に覆われた木造アーチの構築物は、望遠鏡のような形をしており、来訪者を斜面に突き出した広大な展望窓とバルコニーへと引き寄せます。

浦江の新しい街は現在、成都の南西で開発が進められており、住民に高品質で持続可能なライフスタイルを提供することを目的としています。浦江の東にある丘陵地には、簡素な既存の展望台があり、発展中の街並みとその背後に広がるチョンライ山脈の見晴らしの良い眺望を楽しむことができました。MVRDVは、浦江県計画資源局からこの展望台のアップグレードを委託され、観光客にとって魅力的な目的地であると同時に、結婚式から政府会議まで多目的に対応できるイベントスペースへと生まれ変わらせました。

MVRDVの設計は、既存の展望台の建設時にその丘が平らにされていたということに気づいたことから始まりました。風景に溶け込むような土で覆われたアーチ状のパヴィリオンを設けることで、その設計は、かつて存在していた丘の記憶や姿を呼び起こしています。この設計では、ねじれた階段構造に組み込まれた第二の展望台を追加するなどして、展望ポイントへと至る複数の経路を設けることで、敷地内の小道ネットワークも改善しています。このパヴィリオンは木造構造で造られており、中国の建設業界における木材のより広い採用を促すための実証として機能しています。木材には炭素排出量を削減するという利点があるにもかかわらず、中国の法規制や業界全体は、その素材を大規模に採用することに依然として慎重な姿勢を示しています。

このパヴィリオンには、建物の南東側の土盛りに設けられた小さなガラスのファサードを通って入ります。内部では、屋根が上向きに傾斜し、床が下向きに傾斜することで、丘の斜面に沿った形状となっています。この傾斜は、プレゼンテーションに最適な観覧席を形成しており、あるいは単に、反対側にある高さ10mのガラスファサード越しに風景を眺めながら座って過ごすのにも適しています。このファサードには、大型の引き戸が二枚組み込まれており、屋内空間を外部の展望バルコニーへと開放することで、内と外のつながりを最大限に高め、必要に応じてバルコニーを屋内空間の延長として活用できるようになっています。

「この地域の丘陵は本当に壮観な景色を誇っており、私たちが直面した課題のひとつは、その眺望を最大限に活かしながら、景観への影響を抑えることでした」と、MVRDVの共同創設者であるヤコブ・ファン・ライスは述べています。「緑化された屋根を持つ丘の形をしたパヴィリオンを加えることで、私たちは自らの影響を最小限に抑えるだけでなく、かつてそこにあった丘を再現しました。自然を保全し敬意を払うというこの行為こそが設計の本質であり、その姿勢は建設手法にも引き継がれています。木材などのバイオ由来の持続可能な素材を使用することで、このような自然環境への影響をより小さく抑えています」

【ap job更新】 多岐にわたる建築物を手掛ける総合不動産デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・構造設計職を募集中
【ap job更新】 多岐にわたる建築物を手掛ける総合不動産デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・構造設計職を募集中
【ap job更新】 多岐にわたる建築物を手掛ける総合不動産デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・構造設計職を募集中左:シモキタハウス / 伊藤博之建築設計事務所、右:SHINJUKU NEW VILLA / 南俊允建築設計事務所

多岐にわたる建築物を手掛ける総合不動産デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」の、設計スタッフ(経験者・既卒)・構造設計職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【会社概要】
シマダアセットパートナーズは、戸建て・集合住宅、ホテル、介護施設、事務所、保育園など、多岐にわたる建築物を手掛ける総合不動産デベロッパーです。

創業65年、従業員数約1000人のシマダグループの建築・デベロッパー部門として、建築事業部・開発営業部併せて30人弱の少数精鋭で土地の仕入れから建築の設計・監理まで行っています。

12年連続でグッドデザイン賞を31作品受賞し、デザイン性を活かした独自の建物づくりに注力しています。(受賞作品のうち自社設計14作品、他は発注者として)

私たちは、土地の仕入れから設計、建築、その後の運営まで、一貫して取り組んでいます。建物は「建てて終わり」ではなく、そこで過ごす人々に「いい時間」が流れることを目指し、地域や暮らしに根ざした建物をデザインしています。

【仕事内容】
自社で取得した用地に対し、企画・設計・現場監理を一貫して担当していただきます。
プロジェクトは多岐にわたり、新築の木造・RC等の集合住宅、介護施設、オフィス、ホテル、住宅の主担当として、設計監理や各セクションの取りまとめを行っていただきます。

【弊社の強み】
企画から設計、現場管理まで主体的に関わることができ、柔軟な発想で建物づくりに取り組む会社です。各プロジェクトにおいて、地域や建物に合わせた「オンリーワン」の設計・企画をすることができます。

また、グループ内でホテルや介護施設、飲食業などの運営も手掛けているため、設計段階から運営部門と密接に連携してプロジェクトを進行させることが可能です。これにより迅速な対応ができるだけでなく、一連の事業の流れを深く理解することができ、設計業務にとどまらず、運営と一体となって事業を推進するための多様なスキルを習得する機会を得ることが出来ます。市況に合わせてフレキシブルに事業を変化させることができるのもシマダアセットパートナーズの強みです。

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