GENETOによる、都市型サイクリングブランドのポップアップショップ「narifuri」

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GENETOによる、都市型サイクリングブランドのポップアップショップ「narifuri」

architecture, design, feature

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all photos(C)近藤泰岳

GENETOによる、都市型サイクリングブランドのポップアップショップ「narifuri」です。

ポップアップショップはこれまでの店舗形態とは違い、固定の場所が決まっていないということが最大のメリットである。つまり商業施設の空きスペースや特設スペース等を様々なポップアップショップがシェアすることで従来の商業施設が持つ売り場イメージを超える店舗の可能性を感じる。
narifuriは、東京とニューヨークに路面店を2店舗持ち、都市型サイクリング生活をおくる男性をターゲットとしたアパレルブランドである。
このブランドは固定の店舗を持つよりもポップアップショップを多く展開する戦略をとっている。
我々の提案は、ポップアップショップの空間が、ブランドのアイコンと成り得るようなモノであり、そのアイコンが何度も色々な場所でその空間を作ることの出来るユニットである。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。

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narifuri デザインコンセプト

narifuriのポップアップショップをデザインするに当たり5つのテーマを設定した。

①ポップアップショップの可能性
既存にある多くのポップアップショップは、商品こそ違うものの既製品の什器よって構成され、ショップ毎の特異性を見受けるケースが少ない。本計画では、ポップアップショップでありながら、まるで固定店舗のような空間の作り込みを行うことで、ブランドイメージを最大限に引き出すことを試みた。

②設営解体の簡易性
簡易的であり短時間に設営、解体ができる。且つ持ち運びも軽量で無ければならない。その為、ショップを構成する部材は手で持ち運びができるサイズと重量まで分割出来るディテールとした。具体的にはφ90mmの集成材で作られた円筒形のコネクターとφ27.2mmのガス管を接続することでショップ全体の空間を作りだすフレームとなる。更に、OSBボードで作った箱形什器と試着室をフレームに固定する事で転倒の防止と、アパレルショップとしての機能を満たしている。

③コンパクトな収納
年間の2/3以上が倉庫で保管されることが予想されるため、コンパスクトに収納できる様、解体と収納方法を含めて設計する。
結果、設営時には40.5m3のボリュームを生みだすが、収納時は8.5m3のボリュームとなる。

④様々な空間での適応
あらかじめ決まった空間は無いため、与えられた様々な空間に対し柔軟に適応できる事が重要である。そのため、円筒形のコネクターとガス管によって創りだされる空間のフレームは、コネクターの調整により大きさが臨機応変に変えられる仕組みを採用している。

⑤ブランドイメージの空間化
都市型サイクリング生活を意識した商品であるため、空間も都市を意識した。そこで、変貌していく表層の都市ではなく、都市の下地を構成する要素で表現した。具体的にはトラスを模した構造や、ガス管や合板やフェンスなどの素材、都市の内部に存在する普遍な部分を表している。

以上5つのテーマを複合することにより、ブランドイメージを表現したポップアップショップを目指した。
また、従来からある固定店舗とは違い、省スペースと低予算でありながらブランドの普及が全国の商業施設の空きスペースを対象敷地となる、これまでに無い店舗のあり方を模索している。

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ポップアップショップの可能性

ポップアップショップはこれまでの店舗形態とは違い、固定の場所が決まっていないということが最大のメリットである。つまり商業施設の空きスペースや特設スペース等を様々なポップアップショップがシェアすることで従来の商業施設が持つ売り場イメージを超える店舗の可能性を感じる。
narifuriは、東京とニューヨークに路面店を2店舗持ち、都市型サイクリング生活をおくる男性をターゲットとしたアパレルブランドである。
このブランドは固定の店舗を持つよりもポップアップショップを多く展開する戦略をとっている。
我々の提案は、ポップアップショップの空間が、ブランドのアイコンと成り得るようなモノであり、そのアイコンが何度も色々な場所でその空間を作ることの出来るユニットである。

 
旗艦店としてのポップアップショップ

期間限定であり、常に新しいラインナップで出展が可能なポップアップショップは、移動型の旗艦店とも捉えることができる。旗艦店は、商品だけではなく空間そのものがブランドの独自性を表現すべきであり、ブランドのアイコンとしての空間でなくてはならない。
narifuriは都市型サイクリング生活を意識したブランドであるため、空間も都市を意識した。変貌していく表層の都市ではなく、都市のインフラを表現し、トラスを模した構造や、ガス管や合板やフェンスなどの素材、都市の内部に存在する普遍な部分を表現することで、ブランドイメージの空間としての視覚化を試みている。

 
移動型店舗の構成

様々な場所での出店を可能とするために、その時の場所に応じた空間構成が可能な、変化に対応できるディテールを持つ構造とした。
ガス管と円筒形のコネクターによってトラス状の領域を構成し、OSB合板によるボリュームがガス管を支えると共に空間としての形を決定づける。このショップでは板材と線材に分解することができ、運搬と収納の両面を最大限に効率化している。

■建築概要
用途:ポップアップショップ(期間限定ショップ)
機能:什器・レジ台・試着室等
サイズ:
什器・レジ台:W2045×H1772×D350〜450
試着室:W2951×H2556×D750
フェンス:W2045×1772×D27
全長:本計画ではw15200×h2556×D1000程度
(組み合わせ方により全長は変動する)
素材・仕上げ:
什器・試着室等:OSB t=18
フレーム:白ガス管(SGP 20A)
ジョイント:ゴム Φ90 オイル塗装(クリア)
フェンス:亜鉛メッキ鉄線 菱型金網 2φ
竣工年:2015年
写真家:近藤泰岳


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